8 / 28
第8話 住むところを決めよう。
しおりを挟む
食事を終えて、お茶を飲んでいた。
このお茶も、結構いい茶葉を使っているみたいだ。
……けど、俺はコーヒーが恋しい。
いつか探さないとな。
日本から来てる人がいるとわかった以上、絶対にあるはずだから。
「うん。美味しかったね」
「はい。あの」
「なんだい?」
「ソウジロウさんは、この後どうされるのですか?」
「あぁ。んっとね。俺は暫くこの国にいるつもりだよ。別に他の国には用事はないし。でもね、宿を借りるのもなんだな。と思うから。いっそ家を借りてもいいかな、って思ってる。どこかそういうところを紹介してくれる場所、知ってるかな?」
「はい。大丈夫です」
「なら案内してくれると助かるよ」
「お任せください」
俺が席を立とうとすると、さっきの給仕の女性が来てくれる。
「お会計お願いできますか?」
「はい。大銀貨、三枚になりますが」
俺はポーチ入っているカードを取り出す。
「ではこれでお願いします」
「はい。お預かりします。少々お待ちくださいませ」
女性が戻っていくと、クレーリアちゃんが申し訳なさそうにしている。
あ、ジェラル君は固まってたね。
そりゃそうだ。
今日二人が稼いだお金全額だもんな。
「気にしなくてもいいよ。俺が誘ったんだし。二人には世話になったからね」
「はい。ありがとうございます」
「ありがとう……」
カードをもらって、俺たちは店の外へ。
クレーリアちゃんとジェラル君は、迷うことなく目的地へ歩いてくれている。
十六歳と十五歳にしてはしっかりしてるよね。
二人はとある建物の前で足を止めた。
「ここです。私たちが借りてる部屋もここで紹介していただいんたんですよ」
「ほうほう、では入ってみますか」
硝子戸を開けて入っていく。
不動産屋さんというより、なんだろう。
商品が置いてあるわけじゃないから。
なんらかの仲介業という感じなのかな?
「いらっしゃい。おや、クレーリアちゃんとジェラル君じゃないか」
「はい。エライジェアさん。お家賃を納めに来たのとですね、部屋を探してるこの方をお連れしたんです」
「あらま。私はこの商会のエライジェア。どんな部屋を探してるんだい?」
「俺はこの子たちと同じ探検者のソウジロウというものです」
俺は迷わずカードを提示する。
「あれま、珍しい。かなり上の人なんだね」
「いえ。それほどでもありません」
「ミランダ。ミランダ。この子たちの家賃。受け取っておくれ」
「はい。おかみさん」
奥から出てきた若い女性。
「クレーリアちゃん。お久しぶり」
「ミランダお姉さんも。はい、先週の分です」
クレーリアちゃんもカードを提示する。
便利なもんだよな。
「はい。では銀貨十枚いただくわね」
「お願いします」
一部屋、一週間で一万円程度か。
月、四万円ちょっと。
ぎりぎりの生活じゃないか。
それでも宿を借りるよりは安く済んでるのかもしれない。
「そうですね。値段によっては買ってもいいと思っています。出ものがあればご紹介お願いしたいんですが」
「そうだね。今あるのは、これとこれ。この三つなら責任もって紹介できるし、お買い得だと思うよ?」
ひとつは一軒家。
部屋は三つほど。
もうひとつも一軒家。
部屋数は七つほど。
「ところで、この二つの物件ですが。上物。あ、建物だけですか? それとも土地も一緒に?」
「あぁ。土地の権利も一緒だよ」
「なるほど。では、こっちの一軒家を案内してもらえますか?」
俺は七部屋ある方を選んで案内してもらうことにする。
「はいよ。ミランダ、ちょっと行ってくるわ」
「はい、いってらっしゃい」
「あの。私たちも見に行ってもよろしいでしょうか?」
「あぁ、構わないよ」
クレーリアちゃんは何やら言いたそうにしてるな。
彼女が言わない限り、俺から聞いてやることはしない方がいいだろう。
彼女はしっかりした子だ。
俺は、その時が来たら話してくれると信じてるからね。
エライジェアさんの後ろを歩くこと十分くらいだったか。
繁華街の外れにある、古いけどしっかりとした造りの家。
レンガのような石材で組まれていて、ちょっとおしゃれな洋館にも見える。
エライジェアさんは、ドアの横にある装置に黒いカードをかざした。
すると『がちゃり』と音をたてて、鍵が開いたみたいだ。
「さぁ。入っておくれ。ここはいい物件だよ」
綺麗に掃除はされているが、よくある人が住んでいない匂いってやつかな。
そんな嫌な匂いがしている。
家具類なんかも全く入っていない。
全ての部屋を見て回ったが、ベッドなんかも買わないと駄目だろうな。
うん。
ここを買うなら、家政婦さんを雇わないと駄目だろう。
俺一人じゃ掃除までできやしないからな。
「どうだい? 気に入ったかい?」
「はい。ですが、ここはおいくら程なんでしょう?」
「金貨二百枚ってところかな」
窓から見える庭も、草がぼうぼう。
家自体は管理されてたみたいだけど、雑草までは無理か。
「いいでしょう。買わせていただきます」
「よかったよ。ここはね、以前。没落した貴族の別宅だったんだよ。昔はここに妾さんを住まわせて。ぶいぶい言わせてた人だったんだけどねぇ」
なんつ、痛い話。
俺は苦笑くらいしかできないじゃないか。
「なるほど。いい家ですね」
そんなときだった。
待ってたアクションがあった。
「あの。ソウジロウさん」
「なんだい?」
「お話だけでも聞いていただけないでしょうか?」
「いいよ」
「はい?」
「部屋を借りたいっていうんだろう? 構わないよ」
「なぜ、それを?」
「いや。普通に考えたらわかるよ。クレーリアちゃんも、ずっと何かいいたそうな表情してたし。消去法で考えたら、もしかしたらそうかな、とね」
にっっと笑い返してあげる。
「……申し訳ありません。私とこの子で、月に銀貨二十枚から三十枚がギリギリなのです。お家賃を払うと、食費がその」
「だからいいって。貸してあげるよ。こんなに部屋があるんだ。余っちゃうからね」
これは俺が待っていた彼女の行動だった。
俺たちのやりとりをみていたエライジェアさんが、やけににやにやしてやがんの。
言うなよ?
絶対に言うなよ?
「このひとはね。最初からそのつもりだったみたいだね。小さい方じゃなく、大きい方を見に来た。本当に、気持ちのいい男だよ。でもいいのかい?」
あぁ言っちゃったよ……。
この人もこの子たちを心配してたりしたんだろうな。
「えぇ。俺は以前、そこそこ大きな宿屋で支配人をしていました。そのせいか。人を見る目だけは養えたと思っています。この子たちは、いい子だ。俺を助けてくれたし。俺を騙すような子じゃないこともわかっているんです」
俺はクレーリアちゃんとジェラル君の頭をわしわしと撫でる。
クレーリアちゃんは目を細めて気持ちよさそうに。
ジェラル君は何やら照れくさそうにしていた。
「しかし。ただという訳にはいかない。もちろん、お金はもらうよ。そうだね。ひとり週に銀貨一枚。月に銀貨四枚ってところかな?」
「えっ? そんなに安くていいのですか?」
「その代わりと言っちゃなんだが。君たちは探検者だ。安い依頼でも受けること。人が嫌がる依頼もなるべく受けること。それが約束できるなら、貸してあげなくもない、かな?」
一階には家主が使っただろう大部屋がある。
俺はそこを使うつもりだ。
二階には使用人の部屋だろう。
六室あったから、それをジェラル君とクレーリアちゃん。
それぞれ一部屋ずつ使ってもらう予定だ。
このお茶も、結構いい茶葉を使っているみたいだ。
……けど、俺はコーヒーが恋しい。
いつか探さないとな。
日本から来てる人がいるとわかった以上、絶対にあるはずだから。
「うん。美味しかったね」
「はい。あの」
「なんだい?」
「ソウジロウさんは、この後どうされるのですか?」
「あぁ。んっとね。俺は暫くこの国にいるつもりだよ。別に他の国には用事はないし。でもね、宿を借りるのもなんだな。と思うから。いっそ家を借りてもいいかな、って思ってる。どこかそういうところを紹介してくれる場所、知ってるかな?」
「はい。大丈夫です」
「なら案内してくれると助かるよ」
「お任せください」
俺が席を立とうとすると、さっきの給仕の女性が来てくれる。
「お会計お願いできますか?」
「はい。大銀貨、三枚になりますが」
俺はポーチ入っているカードを取り出す。
「ではこれでお願いします」
「はい。お預かりします。少々お待ちくださいませ」
女性が戻っていくと、クレーリアちゃんが申し訳なさそうにしている。
あ、ジェラル君は固まってたね。
そりゃそうだ。
今日二人が稼いだお金全額だもんな。
「気にしなくてもいいよ。俺が誘ったんだし。二人には世話になったからね」
「はい。ありがとうございます」
「ありがとう……」
カードをもらって、俺たちは店の外へ。
クレーリアちゃんとジェラル君は、迷うことなく目的地へ歩いてくれている。
十六歳と十五歳にしてはしっかりしてるよね。
二人はとある建物の前で足を止めた。
「ここです。私たちが借りてる部屋もここで紹介していただいんたんですよ」
「ほうほう、では入ってみますか」
硝子戸を開けて入っていく。
不動産屋さんというより、なんだろう。
商品が置いてあるわけじゃないから。
なんらかの仲介業という感じなのかな?
「いらっしゃい。おや、クレーリアちゃんとジェラル君じゃないか」
「はい。エライジェアさん。お家賃を納めに来たのとですね、部屋を探してるこの方をお連れしたんです」
「あらま。私はこの商会のエライジェア。どんな部屋を探してるんだい?」
「俺はこの子たちと同じ探検者のソウジロウというものです」
俺は迷わずカードを提示する。
「あれま、珍しい。かなり上の人なんだね」
「いえ。それほどでもありません」
「ミランダ。ミランダ。この子たちの家賃。受け取っておくれ」
「はい。おかみさん」
奥から出てきた若い女性。
「クレーリアちゃん。お久しぶり」
「ミランダお姉さんも。はい、先週の分です」
クレーリアちゃんもカードを提示する。
便利なもんだよな。
「はい。では銀貨十枚いただくわね」
「お願いします」
一部屋、一週間で一万円程度か。
月、四万円ちょっと。
ぎりぎりの生活じゃないか。
それでも宿を借りるよりは安く済んでるのかもしれない。
「そうですね。値段によっては買ってもいいと思っています。出ものがあればご紹介お願いしたいんですが」
「そうだね。今あるのは、これとこれ。この三つなら責任もって紹介できるし、お買い得だと思うよ?」
ひとつは一軒家。
部屋は三つほど。
もうひとつも一軒家。
部屋数は七つほど。
「ところで、この二つの物件ですが。上物。あ、建物だけですか? それとも土地も一緒に?」
「あぁ。土地の権利も一緒だよ」
「なるほど。では、こっちの一軒家を案内してもらえますか?」
俺は七部屋ある方を選んで案内してもらうことにする。
「はいよ。ミランダ、ちょっと行ってくるわ」
「はい、いってらっしゃい」
「あの。私たちも見に行ってもよろしいでしょうか?」
「あぁ、構わないよ」
クレーリアちゃんは何やら言いたそうにしてるな。
彼女が言わない限り、俺から聞いてやることはしない方がいいだろう。
彼女はしっかりした子だ。
俺は、その時が来たら話してくれると信じてるからね。
エライジェアさんの後ろを歩くこと十分くらいだったか。
繁華街の外れにある、古いけどしっかりとした造りの家。
レンガのような石材で組まれていて、ちょっとおしゃれな洋館にも見える。
エライジェアさんは、ドアの横にある装置に黒いカードをかざした。
すると『がちゃり』と音をたてて、鍵が開いたみたいだ。
「さぁ。入っておくれ。ここはいい物件だよ」
綺麗に掃除はされているが、よくある人が住んでいない匂いってやつかな。
そんな嫌な匂いがしている。
家具類なんかも全く入っていない。
全ての部屋を見て回ったが、ベッドなんかも買わないと駄目だろうな。
うん。
ここを買うなら、家政婦さんを雇わないと駄目だろう。
俺一人じゃ掃除までできやしないからな。
「どうだい? 気に入ったかい?」
「はい。ですが、ここはおいくら程なんでしょう?」
「金貨二百枚ってところかな」
窓から見える庭も、草がぼうぼう。
家自体は管理されてたみたいだけど、雑草までは無理か。
「いいでしょう。買わせていただきます」
「よかったよ。ここはね、以前。没落した貴族の別宅だったんだよ。昔はここに妾さんを住まわせて。ぶいぶい言わせてた人だったんだけどねぇ」
なんつ、痛い話。
俺は苦笑くらいしかできないじゃないか。
「なるほど。いい家ですね」
そんなときだった。
待ってたアクションがあった。
「あの。ソウジロウさん」
「なんだい?」
「お話だけでも聞いていただけないでしょうか?」
「いいよ」
「はい?」
「部屋を借りたいっていうんだろう? 構わないよ」
「なぜ、それを?」
「いや。普通に考えたらわかるよ。クレーリアちゃんも、ずっと何かいいたそうな表情してたし。消去法で考えたら、もしかしたらそうかな、とね」
にっっと笑い返してあげる。
「……申し訳ありません。私とこの子で、月に銀貨二十枚から三十枚がギリギリなのです。お家賃を払うと、食費がその」
「だからいいって。貸してあげるよ。こんなに部屋があるんだ。余っちゃうからね」
これは俺が待っていた彼女の行動だった。
俺たちのやりとりをみていたエライジェアさんが、やけににやにやしてやがんの。
言うなよ?
絶対に言うなよ?
「このひとはね。最初からそのつもりだったみたいだね。小さい方じゃなく、大きい方を見に来た。本当に、気持ちのいい男だよ。でもいいのかい?」
あぁ言っちゃったよ……。
この人もこの子たちを心配してたりしたんだろうな。
「えぇ。俺は以前、そこそこ大きな宿屋で支配人をしていました。そのせいか。人を見る目だけは養えたと思っています。この子たちは、いい子だ。俺を助けてくれたし。俺を騙すような子じゃないこともわかっているんです」
俺はクレーリアちゃんとジェラル君の頭をわしわしと撫でる。
クレーリアちゃんは目を細めて気持ちよさそうに。
ジェラル君は何やら照れくさそうにしていた。
「しかし。ただという訳にはいかない。もちろん、お金はもらうよ。そうだね。ひとり週に銀貨一枚。月に銀貨四枚ってところかな?」
「えっ? そんなに安くていいのですか?」
「その代わりと言っちゃなんだが。君たちは探検者だ。安い依頼でも受けること。人が嫌がる依頼もなるべく受けること。それが約束できるなら、貸してあげなくもない、かな?」
一階には家主が使っただろう大部屋がある。
俺はそこを使うつもりだ。
二階には使用人の部屋だろう。
六室あったから、それをジェラル君とクレーリアちゃん。
それぞれ一部屋ずつ使ってもらう予定だ。
10
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
Brand New WorldS ~二つの世界を繋いだ男~
ふろすと
ファンタジー
桐崎 洋斗は言葉通りの意味でこことは異なる世界へと転がり込む。
電子の概念が生命力へと名前を変え、異なる進化を遂げた並行世界(パラレルワールド)。
二つの世界の跨いだ先に彼が得るものは何か———?
これはありふれた日常で手放したものに気付くまでの物語。
そして、それ以上の我儘を掴むまでの物語。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・この小説は不定期更新、それもかなり長いスパンを経ての更新となります。そのあたりはご了承ください。
・評価ご感想などはご自由に、というかください。ご一読いただいた方々からの反応が無いと不安になります(笑)。何卒よろしくです。
・この小説は元々寄稿を想定していなかったため1ページ当たりの文章量がめちゃくちゃ多いです。読む方はめげないで下さい笑
異世界転移したら、死んだはずの妹が敵国の将軍に転生していた件
有沢天水
ファンタジー
立花烈はある日、不思議な鏡と出会う。鏡の中には死んだはずの妹によく似た少女が写っていた。烈が鏡に手を触れると、閃光に包まれ、気を失ってしまう。烈が目を覚ますと、そこは自分の知らない世界であった。困惑する烈が辺りを散策すると、多数の屈強な男に囲まれる一人の少女と出会う。烈は助けようとするが、その少女は瞬く間に屈強な男たちを倒してしまった。唖然とする烈に少女はにやっと笑う。彼の目に真っ赤に燃える赤髪と、金色に光る瞳を灼き付けて。王国の存亡を左右する少年と少女の物語はここから始まった!
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~
白い彗星
ファンタジー
十年という年月が、彼の中から奪われた。
目覚めた少年、達志が目にしたのは、自分が今までに見たことのない世界。見知らぬ景色、人ならざる者……まるで、ファンタジーの中の異世界のような世界が、あった。
今流行りの『異世界召喚』!? そう予想するが、衝撃の真実が明かされる!
なんと達志は十年もの間眠り続け、その間に世界は魔法ありきのファンタジー世界になっていた!?
非日常が日常となった世界で、現実を生きていくことに。
大人になった幼なじみ、新しい仲間、そして……
十年もの時間が流れた世界で、世界に取り残された達志。しかし彼は、それでも動き出した時間を手に、己の足を進めていく。
エブリスタで投稿していたものを、中身を手直しして投稿しなおしていきます!
エブリスタ、小説家になろう、ノベルピア、カクヨムでも、投稿してます!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる