7 / 68
第七話 父の認識と答え合わせ。
しおりを挟む
アーシェリヲンは目を覚ました。
食堂のとなり、『魔力えんじん』のある部屋にいたはずなのだが、アーシェリヲンはベッドに寝かされていたようだ。なぜなら背中も頭の裏側も柔らかいからである。
ゆっくり目を開けるとまず気になったのは左腕の『魔力ちぇっかー』。近づけてよく見ると、赤から朱色に戻っていた。
(あれ?)
その上に見えたのは見慣れた二人の女性の顔。よく見ると、アーシェリヲンの母と姉だった。母のエリシアは呆れた表情で、テレジアはちょっと怒っているようだ。
「アーシェ、無理をしないでってあれほど――」
「はいはいテレジア。淑女になろうという女の子が、そのように怒鳴るものではありませんよ」
「それはそうなんだけど、でもねお母さん」
「あれ? お母様じゃないの? お姉ちゃん」
「アーシェっ!」
よく見ると、弟のフィールズも心配そうにこちらをじっと見ている。
「お兄ちゃん、へいきなの?」
フィールズが割り込んできたから、怒るに怒れないテレジアは何やら複雑そうな表情をしている。アーシェリヲンは彼の頭をそっと撫でる。
「心配させてごめんね、フィールズ。もう大丈夫だから」
「うん、お兄ちゃん、……ふぁ」
フィールズは安心したような表情をみせると、緊張の糸が切れたのか、小さな口で大きなあくびをした。そのあとすぐに、エリシアがフィールズを抱き上げる。
「さぁフィールズ、もうこんなに遅いのですから、寝ましょうね」
「うん。お母さん。おやすみ、お兄ちゃん。お姉ちゃん」
「うん、おやすみ」
「おやすみなさい、フィールズ」
フィールズはエリシアに抱かれたまま、気がついたらもう寝息を立てていた。アーシェリヲンに向かって手を振るエリシアは、フィールズと一緒に部屋を出て行った。
時間はよくわからないが、『魔石でんち』への充填作業は少なくともアーシェリヲンも寝る前にしていたはずだ。そうなるとかなり遅い時間なのだろうと判断はできる。
フィールズと入れ替えにずいっと前に出たテレジア。
「あなたねぇ。私がどれだ――」
そのとき閉められたはずのドアが開いた。そこから入ってきたのは、父のフィリップだった。
「どうしたアーシェ? またやらかしたんだって?」
「あ、お父さん」
「『あ、お父さん』じゃないわよ」
アーシェリヲンのものまねをしてみせるテレジア。それは彼女なりの最大限のツッコミなのだろう。
「私がどれだけし――」
アーシェリヲンに詰め寄ろうとしていたテレジアの両脇に手を入れ、軽々と持ち上げて椅子に座らせるフィリップ。元々アーシェリヲンが寝ているベッドの隣に座っていたようで、椅子もすぐ側にあったみたいだ。
「はいはい。テレジア落ち着きなさい」
「だってお父さん」
「お父様じゃないの?」
「アーシェ」
「はいはい。アーシェも煽らない」
フィリップの大きな手が、アーシェリヲンの頭をぐりぐりと強めに撫でる。
「はい。ごめんなさい」
「うん。いい子だ」
「アーシェばっかり……」
「ん? テレジアも撫でて欲しいのか? ほら、どうだ?」
テレジアの髪を柔らかく撫でるフィリップ。アーシェリヲンから見ても、彼女は気持ちよさそうに目を細めている。
「あのな、テレジア」
「うん」
「うんじゃなくては――」
「アーシェリヲン」
「はい、ごめんなさい」
普段はエリシアもフィリップも『アーシェ』と呼ぶのだが、フィリップは窘めるときだけ略称ではなく『アーシェリヲン』と呼ぶことがあった。だから聡いアーシェリヲンは『やりすぎた』と思ってすぐに謝る。
「さて、話を戻してもいいかな?」
「はい、お父さん」
「うん」
「アーシェがこうしてね、魔力を枯渇させたのは今日が初めてじゃないだろう?」
「それはそうだけど」
すぐにテレジアは答える。アーシェリヲンは頷きながら『そうだね』という表情をしている。
「あのねテレジア」
「はい」
「魔力はね枯渇したくらいでは死んだりしないんだ」
「でもあんなに……」
「お父さんもね、お母さんと一緒になるために、ものすごく苦労した。そのときにね、何度も何度も枯渇して倒れたことがあるんだよ」
「え?」
「お父さんが身をもって経験してるんだ。だから魔力を枯渇させても死んだりしない。いいかな?」
「どういうこと?」
「アーシェくらいに小さなころにね、魔力を枯渇させると、魔力の総量が増えていくときいたんだ」
アーシェリヲンは頷いた。フィリップが言うように、魔力を枯渇させても死ぬことはないということを理屈では知っていたから。子供のころに枯渇させると伸びしろが増えるということもそうだ。この部屋にある文献に書いてあったから、そういう説があると知っている。
「え?」
「お父さんはね、魔力がとても少なかったんだ。だから騎士団に入ってから慌てて鍛錬したんだ。もちろん、安全な場所でだよ? 寝る前に何度も枯渇させて、すこしずつでも増やそうと努力したんだ」
「うん」
「するとね、一日に使える魔法の回数がね、増えていったんだ」
「……そうだったのね」
「そう。でもね、あれはきつかった。次の朝、点呼に間に合わなくなりそうになったこともね。そんなことになったらほら、出世にひびいてしまうんだよ」
「お母さん、私には教えてくれなかったんだけど?」
「それはそうだよ。テレジアはお母さんと一緒に、領内の人へ奉仕しなければならないだろう?」
「うん、そうね。そうだった」
「それにほら、この子は『馬鹿魔力』なんだろう?」
「そうだった。うん。アーシェは『馬鹿魔力』だもんね」
テレジアには言われ慣れているけれど、フィリップまでそういう認識だとは思わなかっただろう。
「アーシェリヲン」
「……はい、ごめんなさい」
「いやそうじゃなくてだね」
アーシェリヲンは反射的に誤ってしまう。もちろん、何が『そうじゃなくて』なのか、彼にはその先が予想できなかった。
「え?」
そんな彼を見てフィリップは笑いがこみ上げてくる。『この子はなんて頭が良すぎるのだろう』、と思ったはずだ。同時に、『アーシェリヲン』と呼ぶと、アーシェリヲンは叱られるか窘められると判断するのだとバレてしまったようだ。
「あぁそうか、うん。アーシェ」
「は、はい」
「あのね、お父さんがしきたことだから、アーシェにするなとは言わない。いや、言えないかな?」
「うん」
「お前はね、俺の後を継いでこの家を守るんだろう?」
「うん」
「それならね、お姉ちゃんを心配させたら駄目だろう?」
「う、……はい」
「これでアーシェが魔力を枯渇させて倒れたとしても、寝かせておけば大丈夫だって、テレジアも理解できたね?」
「はい、お父さん」
「お父様、じゃないの?」
「アーシェっ!」
テレジアは、アーシェリヲンの柔らかそうな頬を両手の指先で引っ張る。自業自得だと見守るフィリップ。
「いふぁいっへ、いふぁいってはおへえひゃん」
食堂のとなり、『魔力えんじん』のある部屋にいたはずなのだが、アーシェリヲンはベッドに寝かされていたようだ。なぜなら背中も頭の裏側も柔らかいからである。
ゆっくり目を開けるとまず気になったのは左腕の『魔力ちぇっかー』。近づけてよく見ると、赤から朱色に戻っていた。
(あれ?)
その上に見えたのは見慣れた二人の女性の顔。よく見ると、アーシェリヲンの母と姉だった。母のエリシアは呆れた表情で、テレジアはちょっと怒っているようだ。
「アーシェ、無理をしないでってあれほど――」
「はいはいテレジア。淑女になろうという女の子が、そのように怒鳴るものではありませんよ」
「それはそうなんだけど、でもねお母さん」
「あれ? お母様じゃないの? お姉ちゃん」
「アーシェっ!」
よく見ると、弟のフィールズも心配そうにこちらをじっと見ている。
「お兄ちゃん、へいきなの?」
フィールズが割り込んできたから、怒るに怒れないテレジアは何やら複雑そうな表情をしている。アーシェリヲンは彼の頭をそっと撫でる。
「心配させてごめんね、フィールズ。もう大丈夫だから」
「うん、お兄ちゃん、……ふぁ」
フィールズは安心したような表情をみせると、緊張の糸が切れたのか、小さな口で大きなあくびをした。そのあとすぐに、エリシアがフィールズを抱き上げる。
「さぁフィールズ、もうこんなに遅いのですから、寝ましょうね」
「うん。お母さん。おやすみ、お兄ちゃん。お姉ちゃん」
「うん、おやすみ」
「おやすみなさい、フィールズ」
フィールズはエリシアに抱かれたまま、気がついたらもう寝息を立てていた。アーシェリヲンに向かって手を振るエリシアは、フィールズと一緒に部屋を出て行った。
時間はよくわからないが、『魔石でんち』への充填作業は少なくともアーシェリヲンも寝る前にしていたはずだ。そうなるとかなり遅い時間なのだろうと判断はできる。
フィールズと入れ替えにずいっと前に出たテレジア。
「あなたねぇ。私がどれだ――」
そのとき閉められたはずのドアが開いた。そこから入ってきたのは、父のフィリップだった。
「どうしたアーシェ? またやらかしたんだって?」
「あ、お父さん」
「『あ、お父さん』じゃないわよ」
アーシェリヲンのものまねをしてみせるテレジア。それは彼女なりの最大限のツッコミなのだろう。
「私がどれだけし――」
アーシェリヲンに詰め寄ろうとしていたテレジアの両脇に手を入れ、軽々と持ち上げて椅子に座らせるフィリップ。元々アーシェリヲンが寝ているベッドの隣に座っていたようで、椅子もすぐ側にあったみたいだ。
「はいはい。テレジア落ち着きなさい」
「だってお父さん」
「お父様じゃないの?」
「アーシェ」
「はいはい。アーシェも煽らない」
フィリップの大きな手が、アーシェリヲンの頭をぐりぐりと強めに撫でる。
「はい。ごめんなさい」
「うん。いい子だ」
「アーシェばっかり……」
「ん? テレジアも撫でて欲しいのか? ほら、どうだ?」
テレジアの髪を柔らかく撫でるフィリップ。アーシェリヲンから見ても、彼女は気持ちよさそうに目を細めている。
「あのな、テレジア」
「うん」
「うんじゃなくては――」
「アーシェリヲン」
「はい、ごめんなさい」
普段はエリシアもフィリップも『アーシェ』と呼ぶのだが、フィリップは窘めるときだけ略称ではなく『アーシェリヲン』と呼ぶことがあった。だから聡いアーシェリヲンは『やりすぎた』と思ってすぐに謝る。
「さて、話を戻してもいいかな?」
「はい、お父さん」
「うん」
「アーシェがこうしてね、魔力を枯渇させたのは今日が初めてじゃないだろう?」
「それはそうだけど」
すぐにテレジアは答える。アーシェリヲンは頷きながら『そうだね』という表情をしている。
「あのねテレジア」
「はい」
「魔力はね枯渇したくらいでは死んだりしないんだ」
「でもあんなに……」
「お父さんもね、お母さんと一緒になるために、ものすごく苦労した。そのときにね、何度も何度も枯渇して倒れたことがあるんだよ」
「え?」
「お父さんが身をもって経験してるんだ。だから魔力を枯渇させても死んだりしない。いいかな?」
「どういうこと?」
「アーシェくらいに小さなころにね、魔力を枯渇させると、魔力の総量が増えていくときいたんだ」
アーシェリヲンは頷いた。フィリップが言うように、魔力を枯渇させても死ぬことはないということを理屈では知っていたから。子供のころに枯渇させると伸びしろが増えるということもそうだ。この部屋にある文献に書いてあったから、そういう説があると知っている。
「え?」
「お父さんはね、魔力がとても少なかったんだ。だから騎士団に入ってから慌てて鍛錬したんだ。もちろん、安全な場所でだよ? 寝る前に何度も枯渇させて、すこしずつでも増やそうと努力したんだ」
「うん」
「するとね、一日に使える魔法の回数がね、増えていったんだ」
「……そうだったのね」
「そう。でもね、あれはきつかった。次の朝、点呼に間に合わなくなりそうになったこともね。そんなことになったらほら、出世にひびいてしまうんだよ」
「お母さん、私には教えてくれなかったんだけど?」
「それはそうだよ。テレジアはお母さんと一緒に、領内の人へ奉仕しなければならないだろう?」
「うん、そうね。そうだった」
「それにほら、この子は『馬鹿魔力』なんだろう?」
「そうだった。うん。アーシェは『馬鹿魔力』だもんね」
テレジアには言われ慣れているけれど、フィリップまでそういう認識だとは思わなかっただろう。
「アーシェリヲン」
「……はい、ごめんなさい」
「いやそうじゃなくてだね」
アーシェリヲンは反射的に誤ってしまう。もちろん、何が『そうじゃなくて』なのか、彼にはその先が予想できなかった。
「え?」
そんな彼を見てフィリップは笑いがこみ上げてくる。『この子はなんて頭が良すぎるのだろう』、と思ったはずだ。同時に、『アーシェリヲン』と呼ぶと、アーシェリヲンは叱られるか窘められると判断するのだとバレてしまったようだ。
「あぁそうか、うん。アーシェ」
「は、はい」
「あのね、お父さんがしきたことだから、アーシェにするなとは言わない。いや、言えないかな?」
「うん」
「お前はね、俺の後を継いでこの家を守るんだろう?」
「うん」
「それならね、お姉ちゃんを心配させたら駄目だろう?」
「う、……はい」
「これでアーシェが魔力を枯渇させて倒れたとしても、寝かせておけば大丈夫だって、テレジアも理解できたね?」
「はい、お父さん」
「お父様、じゃないの?」
「アーシェっ!」
テレジアは、アーシェリヲンの柔らかそうな頬を両手の指先で引っ張る。自業自得だと見守るフィリップ。
「いふぁいっへ、いふぁいってはおへえひゃん」
216
お気に入りに追加
715
あなたにおすすめの小説
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる