3 / 36
第一章 弱くてニューゲーム?
第1話 感覚の違い
しおりを挟む
育江はトイレから出ようとするが、あることを思い出して戻っていく。
「――ちょっと待って、水、水っ、これどこで水流すのっ?」
育江は近年まれに見るほどにテンパっている。そんな状態だったからか、先日まで見ていた、ネタとしか思えないほどに見事な意匠の便器や便座が、より現実的で機能的になっている今とものと違っていることに気づけていない。育江的に大ピンチと思っている状態から逃れたいという焦りから、換気のためにトイレにある小窓を開くらいしかできなかったようだ。
それでも、水が入っているであろうタンクの周りをまさぐると、やっとボタンらしきものを見つけ、反射的に押してみた。水がやっと流れてる音が出て、目でもしっかり流れたことが確認できたからだろう、ほっと一安心できた育江だった。
「……よかったわ。このまま水が流れなかったらどうしようと思っちゃった」
トイレの壁にある手洗い場で手を洗いながら、独り言を言う。
「――ってそうよ、そんな場合じゃなかった。おかしくない? これ絶対に何かおかしいわよ」
トイレット-ベーパーはあった。けれど紙の端は、三角に折られてはいない。紙の質も拭き心地も、それほど良いとは思えない。若干固かったし、ごわごわしていた。
育江は、ログアウト前と記憶と混同していて気持ち悪った。とにかく見るもの全てが違和感だらけ。どうにもならないほど、モヤモヤした気持ちが晴れてくれない。
ベッドに戻ろうとしたとき、直接耳に入るほどの『ごんっ』という鈍い音。生まれて初めて感じた衝撃と激痛に、喉の奥から嗚咽しか出てこない。
「――ぐっふぅ、……つぅうっ」
椅子の角に左足の小指をぶつける。そのあまりの痛さに、目の端から涙がこぼれてきた。その流れでベッドに転がってしまう。それでも、痛みを堪えている間は何も考えられなかった。
どれだけ長い間耐えていたか忘れるほど、実際はそれほど時間は経ってないのかもしれないが、やっとのことで痛みが引いていく。だが、まだ小指は赤くなっている。それでも冷静になって考えるとおかしいことばかり。
まずはこの痛み。本来痛みは、不快感へ変換されていたはずだ。例外として、喉の渇きを癒やす際、『とまじゅー』を切らしていた場合は生肉を嫌々食べる。その際、種族的デバフが発動して、腹痛になる。あれ以外の痛みを感じたことは、こちらでは覚えがまったくなかった。
それよりなによりもっとおかしいこと。PWOでの排泄行動はありえない。絶対にしたことがなかった。トイレも単に、演出過剰なイミテーションだったという記憶しかない。
「……でも痛くなかった。気分爽快だったのよねぇ」
ここでの『痛くなかった』は、小指の痛みではない。育江にとって忘れたい時間。コクーンの外にあるトイレでは、何故か幻肢痛に悩まされることが多かったからか、彼女にとって嫌いな場所しかなかった。
(おかしくない? 夢でも見てるの? ……あれ? ベッドからホームに戻れない?)
そう。ベッドに座って『ホームへ戻るように念じる』だけで、空間は遮断され、いつも見慣れたホームへ行けるはず。けれど、何度戻るように念じても、お願いしても、戻れる感じがまったくない。
どうしたらいいか思案しつつ、部屋を見回すとこれも何か違う。小綺麗なのは変わらないけれど、大理石のようにすべすべした石造りだったはずの天井や壁も、上等そうな木造に変わっている。マジックアイテムとは思えないが、それでも明かりが灯っている古めかしいランプもそうだ。
今までなかったはずの、壁に掲げられた一メートルほどの姿見。そこに映るのは、着たことがない麻製の涼しげな寝間着の上下。手作りで、肌触りも悪くはない。
姿見に顔を映して見ると、そこには見慣れた自分の顔。色白、オッドアイ、白髪のような前髪ぱっつんのプラチナブロンド、外耳部分が少しとがった感のある耳。寝汗でぺとりと額に張り付いた前髪はちょっとだけリアル。
とにかく手元にあったタオルを掴み、風呂場へ行き、顔を洗ってくることにした。
「……ふぅ、さっぱりした」
洗面所も少し違っている。前よりも水の質感がリアルだった。しっとりするというか、じわっと染み込むというか、潤ってる感じというか。
(PWOの神アップデート? 凄くない? あ、でも。痛みがアップデートされるなんて、噂もなかったはずだけど?)
出窓になっているのも、部屋が違うからか。いつの間に移動したのか? それとも、アップデートで模様替えになったのか?
出窓にある取っ手を引っ張ると、引き戸になっている雨戸。そこを開けると、下には人がいつものように歩いている。けれど、何かが違う。ただ、何が違うのか、はっきりしないのだ。
「この水。ラグがまったく感じられないわ」
テーブルの上にあった、ガラスポットのような水差しに入った水。揺らしてみると違和感ばりばり。グラスに注いでみても違和感だらけ。
育江の言う『ラグ』とは、通信のタイムラグ時に発生するゆらぎのようなもの。視認できるぎりぎりの違和感とでも言えばいいだろうか?
「あ、爪割れてる……、痛いはずよね。血だって滲んで――あれ? 何で? ここまで神アプデとか、ありえないでしょう?」
爪が割れるなどの細かい演出。血の滲みなどのエフェクトも、今まではあり得ない。それにこの、継続的にじくじくと感じる痛み。
ベッドからホームに戻れない。小指をぶつけたときの痛み。赤くなった腫れ。
以前運営の公式サイトで見たQ&Aにもあった、の運営からの回答。
『必要あると思いますか? 私たちはあるとは思えません。皆さまからの要望が一定数以上あったとしましても、当社開発チームで必要性を感じない限り、実装の予定はございません』
そうマジレスされた、『排泄行動の実装について』。これが決定的だった。
「何もかもおかしいわよ。ホームにも戻れないし。それにその、トイレだって、一部の変態さんに忖度した、十八禁のアップデートじゃあるまいし、……ねぇ? もしかして、あり得ないと思うけど、これって『あれ』だったりしないわよね?」
彼女が言う『あれ』を確かめる方法。頰をぺちぺち叩いて感じる痛み。左腕と、左太股を、ちょっと強めにつねっても同じ痛みを感じる。何よりあのときぶつけた小指に感じた激痛。夢じゃないことは明白だ。
「……あそうだ」
確認する一番の方法があった。びっくりしていて、忘れていた、PWOを最初にログインした際、育江自身が決めたキーワード。
右手人差し指を中空に置いて口ずさむ。
「ぽちっとな」
すると、当たり前のように出てきたシステムメニュー。ベッドに座って『ホームへ戻る』ボタンを押すが。
「え? 何よこれ?」
押し感が全く感じられない。『ホームへ戻る』ボタンが不可になっていて、背景と同じ色になり、見えづらくなっている。ここが不可になってしまっては、この先にある『緊急時の強制ログアウト』も使えない。
「ホームに戻れないどころか、ログアウトできないじゃないの? これってまさか『あの』『異世界転生』? 違った、赤ちゃんじゃないから『転移』?」
読んだことがある、昔のライトノベルなどにあった、ある現象。そこでやっと、答えにたどり着く。
「……まさか、そんなのあり得ないじゃないの」
「――ちょっと待って、水、水っ、これどこで水流すのっ?」
育江は近年まれに見るほどにテンパっている。そんな状態だったからか、先日まで見ていた、ネタとしか思えないほどに見事な意匠の便器や便座が、より現実的で機能的になっている今とものと違っていることに気づけていない。育江的に大ピンチと思っている状態から逃れたいという焦りから、換気のためにトイレにある小窓を開くらいしかできなかったようだ。
それでも、水が入っているであろうタンクの周りをまさぐると、やっとボタンらしきものを見つけ、反射的に押してみた。水がやっと流れてる音が出て、目でもしっかり流れたことが確認できたからだろう、ほっと一安心できた育江だった。
「……よかったわ。このまま水が流れなかったらどうしようと思っちゃった」
トイレの壁にある手洗い場で手を洗いながら、独り言を言う。
「――ってそうよ、そんな場合じゃなかった。おかしくない? これ絶対に何かおかしいわよ」
トイレット-ベーパーはあった。けれど紙の端は、三角に折られてはいない。紙の質も拭き心地も、それほど良いとは思えない。若干固かったし、ごわごわしていた。
育江は、ログアウト前と記憶と混同していて気持ち悪った。とにかく見るもの全てが違和感だらけ。どうにもならないほど、モヤモヤした気持ちが晴れてくれない。
ベッドに戻ろうとしたとき、直接耳に入るほどの『ごんっ』という鈍い音。生まれて初めて感じた衝撃と激痛に、喉の奥から嗚咽しか出てこない。
「――ぐっふぅ、……つぅうっ」
椅子の角に左足の小指をぶつける。そのあまりの痛さに、目の端から涙がこぼれてきた。その流れでベッドに転がってしまう。それでも、痛みを堪えている間は何も考えられなかった。
どれだけ長い間耐えていたか忘れるほど、実際はそれほど時間は経ってないのかもしれないが、やっとのことで痛みが引いていく。だが、まだ小指は赤くなっている。それでも冷静になって考えるとおかしいことばかり。
まずはこの痛み。本来痛みは、不快感へ変換されていたはずだ。例外として、喉の渇きを癒やす際、『とまじゅー』を切らしていた場合は生肉を嫌々食べる。その際、種族的デバフが発動して、腹痛になる。あれ以外の痛みを感じたことは、こちらでは覚えがまったくなかった。
それよりなによりもっとおかしいこと。PWOでの排泄行動はありえない。絶対にしたことがなかった。トイレも単に、演出過剰なイミテーションだったという記憶しかない。
「……でも痛くなかった。気分爽快だったのよねぇ」
ここでの『痛くなかった』は、小指の痛みではない。育江にとって忘れたい時間。コクーンの外にあるトイレでは、何故か幻肢痛に悩まされることが多かったからか、彼女にとって嫌いな場所しかなかった。
(おかしくない? 夢でも見てるの? ……あれ? ベッドからホームに戻れない?)
そう。ベッドに座って『ホームへ戻るように念じる』だけで、空間は遮断され、いつも見慣れたホームへ行けるはず。けれど、何度戻るように念じても、お願いしても、戻れる感じがまったくない。
どうしたらいいか思案しつつ、部屋を見回すとこれも何か違う。小綺麗なのは変わらないけれど、大理石のようにすべすべした石造りだったはずの天井や壁も、上等そうな木造に変わっている。マジックアイテムとは思えないが、それでも明かりが灯っている古めかしいランプもそうだ。
今までなかったはずの、壁に掲げられた一メートルほどの姿見。そこに映るのは、着たことがない麻製の涼しげな寝間着の上下。手作りで、肌触りも悪くはない。
姿見に顔を映して見ると、そこには見慣れた自分の顔。色白、オッドアイ、白髪のような前髪ぱっつんのプラチナブロンド、外耳部分が少しとがった感のある耳。寝汗でぺとりと額に張り付いた前髪はちょっとだけリアル。
とにかく手元にあったタオルを掴み、風呂場へ行き、顔を洗ってくることにした。
「……ふぅ、さっぱりした」
洗面所も少し違っている。前よりも水の質感がリアルだった。しっとりするというか、じわっと染み込むというか、潤ってる感じというか。
(PWOの神アップデート? 凄くない? あ、でも。痛みがアップデートされるなんて、噂もなかったはずだけど?)
出窓になっているのも、部屋が違うからか。いつの間に移動したのか? それとも、アップデートで模様替えになったのか?
出窓にある取っ手を引っ張ると、引き戸になっている雨戸。そこを開けると、下には人がいつものように歩いている。けれど、何かが違う。ただ、何が違うのか、はっきりしないのだ。
「この水。ラグがまったく感じられないわ」
テーブルの上にあった、ガラスポットのような水差しに入った水。揺らしてみると違和感ばりばり。グラスに注いでみても違和感だらけ。
育江の言う『ラグ』とは、通信のタイムラグ時に発生するゆらぎのようなもの。視認できるぎりぎりの違和感とでも言えばいいだろうか?
「あ、爪割れてる……、痛いはずよね。血だって滲んで――あれ? 何で? ここまで神アプデとか、ありえないでしょう?」
爪が割れるなどの細かい演出。血の滲みなどのエフェクトも、今まではあり得ない。それにこの、継続的にじくじくと感じる痛み。
ベッドからホームに戻れない。小指をぶつけたときの痛み。赤くなった腫れ。
以前運営の公式サイトで見たQ&Aにもあった、の運営からの回答。
『必要あると思いますか? 私たちはあるとは思えません。皆さまからの要望が一定数以上あったとしましても、当社開発チームで必要性を感じない限り、実装の予定はございません』
そうマジレスされた、『排泄行動の実装について』。これが決定的だった。
「何もかもおかしいわよ。ホームにも戻れないし。それにその、トイレだって、一部の変態さんに忖度した、十八禁のアップデートじゃあるまいし、……ねぇ? もしかして、あり得ないと思うけど、これって『あれ』だったりしないわよね?」
彼女が言う『あれ』を確かめる方法。頰をぺちぺち叩いて感じる痛み。左腕と、左太股を、ちょっと強めにつねっても同じ痛みを感じる。何よりあのときぶつけた小指に感じた激痛。夢じゃないことは明白だ。
「……あそうだ」
確認する一番の方法があった。びっくりしていて、忘れていた、PWOを最初にログインした際、育江自身が決めたキーワード。
右手人差し指を中空に置いて口ずさむ。
「ぽちっとな」
すると、当たり前のように出てきたシステムメニュー。ベッドに座って『ホームへ戻る』ボタンを押すが。
「え? 何よこれ?」
押し感が全く感じられない。『ホームへ戻る』ボタンが不可になっていて、背景と同じ色になり、見えづらくなっている。ここが不可になってしまっては、この先にある『緊急時の強制ログアウト』も使えない。
「ホームに戻れないどころか、ログアウトできないじゃないの? これってまさか『あの』『異世界転生』? 違った、赤ちゃんじゃないから『転移』?」
読んだことがある、昔のライトノベルなどにあった、ある現象。そこでやっと、答えにたどり着く。
「……まさか、そんなのあり得ないじゃないの」
0
お気に入りに追加
901
あなたにおすすめの小説
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
七瀬美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
じいちゃんから譲られた土地に店を開いた。そしたら限界集落だった店の周りが都会になっていた。
ゆうらしあ
ファンタジー
死ぬ間際、俺はじいちゃんからある土地を譲られた。
木に囲まれてるから陽当たりは悪いし、土地を管理するのにも金は掛かるし…此処だと売ったとしても買う者が居ない。
何より、世話になったじいちゃんから譲られたものだ。
そうだ。この雰囲気を利用してカフェを作ってみよう。
なんか、まぁ、ダラダラと。
で、お客さんは井戸端会議するお婆ちゃんばっかなんだけど……?
「おぉ〜っ!!? 腰が!! 腰が痛くないよ!?」
「あ、足が軽いよぉ〜っ!!」
「あの時みたいに頭が冴えるわ…!!」
あ、あのー…?
その場所には何故か特別な事が起こり続けて…?
これは後々、地球上で異世界の扉が開かれる前からのお話。
※HOT男性向けランキング1位達成
※ファンタジーランキング 24h 3位達成
※ゆる〜く、思うがままに書いている作品です。読者様もゆる〜く呼んで頂ければ幸いです。カクヨムでも投稿中。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる