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#5
幕間 : Jouko 1
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ギルド長の話が二話続きます。
==========
「師匠はなぜ、女傭兵や少年兵を見逃すんです?」
ヨーコはかねてからずっと持ち続けていた疑問を、師であるアゼムにぶつけた。
『愚賢者』アゼム・ヒエログリードの強さの極意はその速度にあると言われている。見敵から名乗りまで一瞬。名乗りから戦闘開始までも馬鹿みたいに早く、戦闘開始から切り捨てるまでに刹那ほどの時間も要さない––––その剣の速度は音速にも喩えられるほどだ。
しかし、このところアゼムの戦績は振るわない。なぜなら、アゼムの弱点が敵に知られてしまったからだ。
アゼムは女と子供を斬らない。ヨーコからすればこれはとんでもなくバカバカしいことだ。すでに自分たちは少年と言える年齢ではないが、過去の『魔物の谷』出身の傭兵の中には一騎当千の少年兵だっている。それに、最近顔を出すようになったペトラとかいう女もメキメキと力をつけ始めている。つまり女・子供だからといって弱いとは限らないということだ。
そんなことはアゼム自身、誰よりも理解しているはずなのだ。
なのに、アゼムは頑なに女と子供を斬らない。そんなわかりやすい弱点を晒して、敵が手を拱いているはずもない。アゼムが参戦するとわかると、少年兵を集め、アゼムを囲む戦略を取るようになった。
敵が、厭らしいことに、真っ先に斬り捨てておきたい精兵のまわりを集中的に少年兵で囲み始めたため、アゼムはこのところ、実力の半分も発揮できずにいる。
だが。
(きっと師匠のことだ、何の理由もなくそんな制約を自らに課すわけがない)
女と子供が絡む話である。ヨーコは「これはデリケートな話題になるに違いない」と気遣って、他の弟子がいないふたり旅の瞬間を狙って質問を投げかけた。
しかしそれは気の回し過ぎだったらしい。アゼムはこれといって思うところもないらしく、軽く肩をすくめると「お前になら話してもいいか」と言って黍酒を煽った。
「力の集中のためだよ」
「力の集中?」
「ああ。俺たちは敵や魔獣を斬って経験値を稼ぎ、自分を作り変える材料にしてるだろ?」
「そうですね」
経験値を奪い、それを自分自身を作り変える材料とする––––これは一般的には一子相伝にも値するような秘技ではあったが、『魔物の谷』の弟子たちならごく当たり前の知識である。
「経験値が蓄積されれば、魔力の行使が可能になる。常人には不可能な力を手にできるというわけだ。俺なら速度––––ってことになってはいるが、実はそうじゃない。まぁ、お前ならとっくに気付いてるよな?」
「……認識阻害ですね」
「そう、俺の本当の武器はそれだ。魔力を消費して、相手の認識を一瞬遅らせる。ただそれだけだ」
それだけ、とアゼムは言うが、とんでもないことだ。
相手の認識が常に一歩遅れるということは、アゼムの剣は常に相手の認識の一歩先にあることになる––––。
あの化け物の無敵と思われた能力––––『キャンセル』ですら、アゼムはゆうゆうと打ち破ってみせる。それにはそんな秘密があったわけだ。
「だがそれで十分でもある。それだけに頼っているわけじゃないからな。これでも剣技は徹底的に鍛えてあるぜ? 能力を使わなくとも、俺より剣速の速い剣士はほとんどいないはずだ」
「そうですね、俺でも全く刃が立ちません」
ヨーコの言葉に、アゼムはニヤリと笑った。
一見、師を立てたかのように聞こえるその言葉が、その実ヨーコ自身の実力をも仄めかしているからだ。
だが、これは何もヨーコの思い上がりばかりではない。ヨーコは自惚れもしなければ、卑下したりもしない。常に現実だけを見据えている。ヨーコの実力はアゼムから見ても確かなものだ。
ヨーコの武器は、アゼムと同じ「速度」––––そこに「目にも留まらぬ」という条件をつけている。これは何も「早すぎて見えない」という意味にとどまらない。もちろん、アゼムの一番弟子たるヨーコの剣速そのものも、凡百の剣士には決して劣らない。しかしそれ以上にヨーコの剣は認識しづらいのだ。
ヴィーゴ・ヨーコ・エリメンタリは目立ちたくない。
目立つことが、人生においてマイナスにしか働かないと信じているからだ。故に、気づかないうちに戦いに巻き込み、気づかないうちに切り捨て、気づかないうちに戦いを終わらせる戦闘スタイルを望んだ。
そして手に入れた能力––––異様なまでに速く、しかし見たものの印象に残らないという、とても地味な力––––しかしヨーコはこれこそが自分に最適な力だと確信している。
「それで、集中というのは?」
「うん、力っていうのは、面よりも点に加えるほうが強くなる、ってのはわかるか?」
「もちろん。同じ力でも、盾で押さえるのと剣で突き刺すのでは攻撃力は変わります」
「お前は話が早いな。そのとおりだ。つまり力の集中だ。そして、俺もお前も、経験値と魔力を使って、秘技とも言える力を手にしている」
「関係性が見えませんが」
「あー、そうだな、その水筒を貸せ」
アゼムのいうスキットルとは、中に黍酒が入った金属製の小型水筒だ。ヨーコがそれを手渡すと、アゼムは手にしたグラスから、水筒に酒を注ぎ入れた。しかし、スキットルの口はごくごく小さく、黍酒はうまく入っていかない。
「ああっ! 高い酒が! もったいない!」
ジャバジャバとこぼれ落ちる黍酒に、金勘定にうるさいヨーコが悲鳴を上げたが、その言葉を聞いてアゼムはニヤリと笑った。
「そう、貴重な酒がもったいない。それと同じことだ」
「何言ってるんです? こぼしたのは師匠の酒ですからね、俺の分は絶対に分けませんよ」
誤魔化さないで下さい、とヨーコはアゼムを批難の眼差しで見つめる。
弟子に叱られたアゼムは、うぐ、と言葉を詰まらせた。
「ま、まぁ聞け。今、貴重な酒がこぼれてもったいないとお前は言った。じゃあ、目的の器にこぼさずに入れるにはどうしたらいいと思う?」
「そんなもの、漏斗を使えばいいに決まってるじゃないですか」
「そうだ、それが集中だ」
ヨーコは何かに気付いたらしく、アゼムを批難する眼差しをやめた。
「……もしかして、魔力の使い方の話ですか」
「そうだ。目的を設定し、誓約をしておくんだ。使い道を集中させることで、魔力は無駄なく使うことができる」
「ということは、師匠の力は」
「そう、女と子供には使えないんだ。というよりは、使ってしまうと漏斗が壊れて二度と使えなくなる」
それを聞いたヨーコはなんとも言えない顔をした。
つまり、このおバカな師匠は、もし女や子供を斬ってしまうと、その能力を失ってしまうというわけだ。見返りがどんなに大きくとも、それではリスクが大きすぎる。
「……なんだってそんな馬鹿なことを」
「俺の師匠の制約がまさに『女子供を傷つけない』だったんだよ。昔はそれで問題なかったんだろうな。それに、当時の俺は、それをなんかカッコいいとか思っちまったんだよ」
「そんなくだらない理由で……」
ヨーコは額に手を置いて、師匠の愚行を嘆いてみせた。
このポーズはヨーコの癖みたいなものだ。いつも弟子に叱られているアゼムにとっては見慣れたポーズである。
「まぁ、設定条件は自分でもミスったと思うぜ。だが、俺が傭兵になった頃には女傭兵なんてのは見たことがなかったし––––少年兵を斬らずに済ますくらいならそれも悪くないと思ったんだ。弱いしよ」
「時代が変わったってことですか」
「ああ、そうだ。今やお前達のおかげで、少年兵は無視できない存在になった。だが、まさか女傭兵なんてものが現れるとは夢にも思わなかったなぁ」
これも時代かね、とアゼムはグラスを傾ける。
確かに、ヨーコもまさかあんな女が存在するとは思わなかった。
「それでよくあの女を鍛える気になりましたね」
「あの女ってな、ペトラのことか」
「はい」
「おまえの女嫌いにも困ったもんだな。まぁ、たしかにペトラは厄介だよな。俺も間違って斬っちまわないように、細心の注意を払ってるぜ」
「あんな女、放り出してしまえばいいものを……」
「ぅおーい! 本音が出てるぞ、ヨーコ!」
ヨーコは、ペトラのことが嫌いである。
––––というより、正確には女性という存在自体を嫌悪している。
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「師匠はなぜ、女傭兵や少年兵を見逃すんです?」
ヨーコはかねてからずっと持ち続けていた疑問を、師であるアゼムにぶつけた。
『愚賢者』アゼム・ヒエログリードの強さの極意はその速度にあると言われている。見敵から名乗りまで一瞬。名乗りから戦闘開始までも馬鹿みたいに早く、戦闘開始から切り捨てるまでに刹那ほどの時間も要さない––––その剣の速度は音速にも喩えられるほどだ。
しかし、このところアゼムの戦績は振るわない。なぜなら、アゼムの弱点が敵に知られてしまったからだ。
アゼムは女と子供を斬らない。ヨーコからすればこれはとんでもなくバカバカしいことだ。すでに自分たちは少年と言える年齢ではないが、過去の『魔物の谷』出身の傭兵の中には一騎当千の少年兵だっている。それに、最近顔を出すようになったペトラとかいう女もメキメキと力をつけ始めている。つまり女・子供だからといって弱いとは限らないということだ。
そんなことはアゼム自身、誰よりも理解しているはずなのだ。
なのに、アゼムは頑なに女と子供を斬らない。そんなわかりやすい弱点を晒して、敵が手を拱いているはずもない。アゼムが参戦するとわかると、少年兵を集め、アゼムを囲む戦略を取るようになった。
敵が、厭らしいことに、真っ先に斬り捨てておきたい精兵のまわりを集中的に少年兵で囲み始めたため、アゼムはこのところ、実力の半分も発揮できずにいる。
だが。
(きっと師匠のことだ、何の理由もなくそんな制約を自らに課すわけがない)
女と子供が絡む話である。ヨーコは「これはデリケートな話題になるに違いない」と気遣って、他の弟子がいないふたり旅の瞬間を狙って質問を投げかけた。
しかしそれは気の回し過ぎだったらしい。アゼムはこれといって思うところもないらしく、軽く肩をすくめると「お前になら話してもいいか」と言って黍酒を煽った。
「力の集中のためだよ」
「力の集中?」
「ああ。俺たちは敵や魔獣を斬って経験値を稼ぎ、自分を作り変える材料にしてるだろ?」
「そうですね」
経験値を奪い、それを自分自身を作り変える材料とする––––これは一般的には一子相伝にも値するような秘技ではあったが、『魔物の谷』の弟子たちならごく当たり前の知識である。
「経験値が蓄積されれば、魔力の行使が可能になる。常人には不可能な力を手にできるというわけだ。俺なら速度––––ってことになってはいるが、実はそうじゃない。まぁ、お前ならとっくに気付いてるよな?」
「……認識阻害ですね」
「そう、俺の本当の武器はそれだ。魔力を消費して、相手の認識を一瞬遅らせる。ただそれだけだ」
それだけ、とアゼムは言うが、とんでもないことだ。
相手の認識が常に一歩遅れるということは、アゼムの剣は常に相手の認識の一歩先にあることになる––––。
あの化け物の無敵と思われた能力––––『キャンセル』ですら、アゼムはゆうゆうと打ち破ってみせる。それにはそんな秘密があったわけだ。
「だがそれで十分でもある。それだけに頼っているわけじゃないからな。これでも剣技は徹底的に鍛えてあるぜ? 能力を使わなくとも、俺より剣速の速い剣士はほとんどいないはずだ」
「そうですね、俺でも全く刃が立ちません」
ヨーコの言葉に、アゼムはニヤリと笑った。
一見、師を立てたかのように聞こえるその言葉が、その実ヨーコ自身の実力をも仄めかしているからだ。
だが、これは何もヨーコの思い上がりばかりではない。ヨーコは自惚れもしなければ、卑下したりもしない。常に現実だけを見据えている。ヨーコの実力はアゼムから見ても確かなものだ。
ヨーコの武器は、アゼムと同じ「速度」––––そこに「目にも留まらぬ」という条件をつけている。これは何も「早すぎて見えない」という意味にとどまらない。もちろん、アゼムの一番弟子たるヨーコの剣速そのものも、凡百の剣士には決して劣らない。しかしそれ以上にヨーコの剣は認識しづらいのだ。
ヴィーゴ・ヨーコ・エリメンタリは目立ちたくない。
目立つことが、人生においてマイナスにしか働かないと信じているからだ。故に、気づかないうちに戦いに巻き込み、気づかないうちに切り捨て、気づかないうちに戦いを終わらせる戦闘スタイルを望んだ。
そして手に入れた能力––––異様なまでに速く、しかし見たものの印象に残らないという、とても地味な力––––しかしヨーコはこれこそが自分に最適な力だと確信している。
「それで、集中というのは?」
「うん、力っていうのは、面よりも点に加えるほうが強くなる、ってのはわかるか?」
「もちろん。同じ力でも、盾で押さえるのと剣で突き刺すのでは攻撃力は変わります」
「お前は話が早いな。そのとおりだ。つまり力の集中だ。そして、俺もお前も、経験値と魔力を使って、秘技とも言える力を手にしている」
「関係性が見えませんが」
「あー、そうだな、その水筒を貸せ」
アゼムのいうスキットルとは、中に黍酒が入った金属製の小型水筒だ。ヨーコがそれを手渡すと、アゼムは手にしたグラスから、水筒に酒を注ぎ入れた。しかし、スキットルの口はごくごく小さく、黍酒はうまく入っていかない。
「ああっ! 高い酒が! もったいない!」
ジャバジャバとこぼれ落ちる黍酒に、金勘定にうるさいヨーコが悲鳴を上げたが、その言葉を聞いてアゼムはニヤリと笑った。
「そう、貴重な酒がもったいない。それと同じことだ」
「何言ってるんです? こぼしたのは師匠の酒ですからね、俺の分は絶対に分けませんよ」
誤魔化さないで下さい、とヨーコはアゼムを批難の眼差しで見つめる。
弟子に叱られたアゼムは、うぐ、と言葉を詰まらせた。
「ま、まぁ聞け。今、貴重な酒がこぼれてもったいないとお前は言った。じゃあ、目的の器にこぼさずに入れるにはどうしたらいいと思う?」
「そんなもの、漏斗を使えばいいに決まってるじゃないですか」
「そうだ、それが集中だ」
ヨーコは何かに気付いたらしく、アゼムを批難する眼差しをやめた。
「……もしかして、魔力の使い方の話ですか」
「そうだ。目的を設定し、誓約をしておくんだ。使い道を集中させることで、魔力は無駄なく使うことができる」
「ということは、師匠の力は」
「そう、女と子供には使えないんだ。というよりは、使ってしまうと漏斗が壊れて二度と使えなくなる」
それを聞いたヨーコはなんとも言えない顔をした。
つまり、このおバカな師匠は、もし女や子供を斬ってしまうと、その能力を失ってしまうというわけだ。見返りがどんなに大きくとも、それではリスクが大きすぎる。
「……なんだってそんな馬鹿なことを」
「俺の師匠の制約がまさに『女子供を傷つけない』だったんだよ。昔はそれで問題なかったんだろうな。それに、当時の俺は、それをなんかカッコいいとか思っちまったんだよ」
「そんなくだらない理由で……」
ヨーコは額に手を置いて、師匠の愚行を嘆いてみせた。
このポーズはヨーコの癖みたいなものだ。いつも弟子に叱られているアゼムにとっては見慣れたポーズである。
「まぁ、設定条件は自分でもミスったと思うぜ。だが、俺が傭兵になった頃には女傭兵なんてのは見たことがなかったし––––少年兵を斬らずに済ますくらいならそれも悪くないと思ったんだ。弱いしよ」
「時代が変わったってことですか」
「ああ、そうだ。今やお前達のおかげで、少年兵は無視できない存在になった。だが、まさか女傭兵なんてものが現れるとは夢にも思わなかったなぁ」
これも時代かね、とアゼムはグラスを傾ける。
確かに、ヨーコもまさかあんな女が存在するとは思わなかった。
「それでよくあの女を鍛える気になりましたね」
「あの女ってな、ペトラのことか」
「はい」
「おまえの女嫌いにも困ったもんだな。まぁ、たしかにペトラは厄介だよな。俺も間違って斬っちまわないように、細心の注意を払ってるぜ」
「あんな女、放り出してしまえばいいものを……」
「ぅおーい! 本音が出てるぞ、ヨーコ!」
ヨーコは、ペトラのことが嫌いである。
––––というより、正確には女性という存在自体を嫌悪している。
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