43 / 135
#3
13
しおりを挟む
早朝、目を覚ますと、ニコを起こさないようにそっと部屋を出る。
店を出ると、すでに空が白んでいた。
半年前、冬のころだとこの時間はもっと暗かったし、星もチラチラ見えていた。
きっと夏も本番になれば、この時間でも昼のように明るくなるのだろう。
歩きながら、子どもたちをどんな風に鍛えてやろうかと考えを巡らせる。
「……で、ここで何をしてるの? ニコ」
ギルドについてみれば、子どもたちに混じって、なぜかニコがいた。
キリッと口を一文字に引き結んでいる。
衝立で気づかなかったが、どうやらあたしより先に起きて待っていたようだ。
子どもたちはニコをどう扱っていいかわからず困惑している。
「……あたしも強くなりたい」
「…………」
どうやら本気のようだった。
しかし、できれば遠慮したい。
教えるのは子供が対象って話だったし……いや、ニコはまだ十五歳だったか。
この世界の常識ならばそろそろ結婚のことを意識し始めるくらいの成人ではあるが、日本人感覚ならまだ十分に子供と言える。
「理由を聞かせてくれる?」
頭から拒否するのではなく、一応話を聞いてみると、ニコが決意を口にする。
「あたし、バカだし、 字も読めないし、計算もできないし、給仕しかできることがないし」
「……十分じゃない?」
ニコは働き者だし、何よりも皆に愛されている。
街で生きていくのにそれ以上何が必要だというのか。
何も痛みの伴う世界に足を踏み入れる必要はない。
「でも、体力だけは自信があるんだ。運動は苦手だけど、頭を使わないことなら頑張れる」
「ニコ、剣の稽古はそんなに甘くないよ」
ニコには悪いが、正直ちょっと邪魔だなぁと思う。
「かなりきついよ」とその内容を伝えるが、決心は固いようだ。
根負けしたあたしは条件付きでニコの参加を許可する。
「仕事に差し支えるようだったらやめさせる。それでもいい?」
「うん、それでもいい! 頑張る! ありがとうリンちゃん!」
あたしが参加を許可すると、ニコは飛び上がって喜んだが、子どもたちからは不満の声が上がった。
「「ええー……」」
「……女が混じんのかよ……」
シモとヨセフはがっかりしているし、ヤーコブはあからさまに文句を言う。
「ん? 三人とも女がどうしたって?」
「「「うぐっ……!」」」
あたしが睨むと三人は言葉を飲み込んで背筋を伸ばす。
「あたしのやり方が嫌ならいつでも辞めてもらっていいよ」
「そ、そんなんじゃない、です」
「うん、うん」
「ちっ……わーったよ……」
半ば無理やり納得させたが、命の取り合いが当たり前のこの世界だと女が軽く見られるのはある程度仕方がないことだ。
ペトラみたいな例外も居るが、戦うのはほとんど男なのだから。
まだ戦えない年齢のヤーコブたちだって同じような理由で軽く見られているのだ。
彼らに「それは男女差別だよ」などとお花畑な理想を押し付ける気はないのだ。
「さて、アンタたちの稽古だけれど、基本はハイジと同じようにやる」
「「「「はい」」」」
「ただし、ハイジとちがってあたしは優しくない。自分で気付くまで待つような悠長な真似はしない。無理矢理体に覚えさせるからそのつもりで」
「……優しいって、ハイジが? あれで?」
「毎回ボロボロにされてるのに」
「ちっ、お前ら甘ちゃんだなぁ」
子どもたちが口々に文句を言った。
「森じゃ、その十倍以上キツい訓練が日常だったよ」
「「「「えっ」」」」
四人とも「信じられない」という目であたしを見た。
「そうね……魔獣を五匹くらい同時に相手にさせられたり、気絶するまで放り投げられたり、気絶すれば頭から水を賭けられたし、骨折なんて日常茶飯事だったよ」
皆は「ぎょっ」と眼を見張る。
「リンちゃん……! そんなひどい目に……!!!」
ニコが涙目になってブルブル震えている。
だから、違うって。
「勘違いしないで。ハイジは優しいよ」
「「「えええ……」」」
「ど、どこが……?」
「ハイジはあたしがどんなに邪魔でも最後まで付き合ってくれた。怪我をすればきちんと治療してくれたし、強くなるための技術は一つ残らず教えてくれた。魔獣との戦いじゃ、あたしなんて足手まといでしかないのにね」
あたしが森での生活について話すると、皆はドン引きした。
シモとヨセフは絶句し、ヤーコブは何故か尊敬の視線を向けてくる。
ニコにいたっては同情で泣き始めた。
「でも、あたしは彼と違って優しくない。やる気がある限りは、何があっても絶対に見捨てたりはしない。ただし、付いてこようとしない奴は即刻見捨てるわ」
宣言する。
「あたしの稽古は単純。この稽古場内であれば、どんな不意打ちでも、どんな卑怯な方法を使っても良いから、とにかくあたしに一撃を入れるつもりでかかってきて。一人ずつ正々堂々なんて無駄なことはしないでいい。協力して、考えて、工夫して、汚い手を巡らせて、使える手は全て使って」
「汚い手って……」
「忘れないで。魔獣は人を騙して、弱らせて、そして喰う。正々堂々なんて言葉は通用しない。だからあんたたちも甘い考えは捨てなさい。そのかわり、あたしも全力で対抗する」
心配しないで。あなた達にやられるほどあたしは弱くない。
そう言うと、皆は顔を見合わせる。
どうやらハイジのような熊相手ではないから、木刀を打ち込むのに抵抗があるらしい。
「解ってないみたいだからもう言っちゃうけど……すでに稽古は始まってるよ。なんで突っ立ってるの。こうして座って、木刀を手放している今、あたしは隙だらけに見えない?」
「えっ」
「だって今、リンが話をしてて……」
「だから、そういう隙だらけの時を狙いなさいって言ってるのよ。休憩中だろうが、背中を向けていようが、いつだって変わらないよ」
そう言った途端、最初に動いたのはヤーコブだった。
木刀をノーモーションであたしに叩き込むつもりだ。
ぱし、と木刀を掴む。
「は?!」
「いいタイミングね。でも遅いわ」
そう言って、驚愕に顔を歪ませるヤーコブをぶん投げた。
ウワーといい声で弧を描くヤーコブ。
「なにやってんの、みんなかかってきなさい」
ついでに全員を蹴っ飛ばす。
「やぁああああ!」「たぁーーー!」
「いちいち叫ぶな! 攻撃のタイミングをわざわざ教えてどうする!」
ぽいぽいぽいぽい。
全員が宙を舞う。
ニコだけは優しく投げる。可愛い顔に怪我をしたら大変だ。
「くっそー! おいっ! お前ら! 全員で一斉にかかるぞ!」
「う、うん!」「わかった!」「よーし!」
「3.2.1……」
「「「「やぁっ!!!」」」」
子どもたちの動きは稚拙で、しかも遅い。
あたし自身の訓練のためにも、あえて加速はしない。
危なくなるギリギリまでは、魔力探知も使わないつもりだ。
ここここん、と軽い音を立てて、全員の木刀が宙を舞う。
そして全員がぶつかってひっくり返る。
「だから、いちいち攻撃のタイミングを教えるなと言ってるのよ、魔獣相手でも声を上げるのか、アンタたちは」
「くそー! なんで当たらねぇんだよ! おかしいだろ!」
「おかしくない。あたしはまだまだ手を抜いてる。ヤーコブ! あんたはスピードだけはあるんだからもう少し動きを工夫しなさい。シモ! あんたは遅すぎる。これから稽古の時間以外も、いつももっと体を早く動かせるように意識しなさい。ヨセフは体力がないね、もっと筋肉をつけたほうが良い。腕立てや腹筋を欠かさないこと。運動後はすぐに肉を食べなさい。肉を食べる金がない? じゃあ豆でもいい」
ぶんぶん振り回される木刀を避けながら、一人ひとりにアドバイスする。
ハイジなら黙って対応するのだろうけれど、小さな子供に沈黙の稽古では効率が悪すぎる。
「それからニコ」
「何!? リンちゃん!!」
「全部だめ」
コワーンと音を立てて、ニコの木刀が宙を待う。
「そんなぁ!」
「はい、これで死んだ」
一人ひとりの首筋に木刀を当てた。
* * *
全員、ぶっ倒れてゼイゼイ言っている。
こちらとしては、準備運動にも足りないくらいである。
「今日の稽古は終わり。受けた注意はちゃんと覚えてる? 分からなければ何度でも教えるけど、日常生活の中でも意識し続けることが大事よ」
「わ、わかった……」「ひー」「もう……息が……」「リンちゃんの鬼……」
「それと、みんな、明日からは木刀だけでなく、もっと色々使いなさい。短剣くらいの長さの木刀を隠し持っておくことを薦めるわ。他にも、砂袋や弓矢、投矢なんかもいいかもね」
もちろん刃がついてないやつね、と念を押す。
あたしじゃなくて、使用者が怪我をしかねないからだ。
「そして、ここからがお楽しみ。もしあたしに一撃でも当てることができたら、その日は全員、ペトラの店で好きなだけ好きなものを食べてもいいよ、あたしのおごり」
「「「「本当!?」」」」
なんでニコまで反応してるのよ。
「うん、本当。そして今日が一日目。あと五日頑張れば、おやつを買ってあげる。甘いものが嫌いなら、串焼きくらいなら構わないよ」
わっと盛り上がる子どもたち(とニコ)。
まぁ、当たってやるつもりはない。
まだまだこの子たち相手に加速は必要無さそうだしね。
こうして、稽古の1日目が終わった。
店を出ると、すでに空が白んでいた。
半年前、冬のころだとこの時間はもっと暗かったし、星もチラチラ見えていた。
きっと夏も本番になれば、この時間でも昼のように明るくなるのだろう。
歩きながら、子どもたちをどんな風に鍛えてやろうかと考えを巡らせる。
「……で、ここで何をしてるの? ニコ」
ギルドについてみれば、子どもたちに混じって、なぜかニコがいた。
キリッと口を一文字に引き結んでいる。
衝立で気づかなかったが、どうやらあたしより先に起きて待っていたようだ。
子どもたちはニコをどう扱っていいかわからず困惑している。
「……あたしも強くなりたい」
「…………」
どうやら本気のようだった。
しかし、できれば遠慮したい。
教えるのは子供が対象って話だったし……いや、ニコはまだ十五歳だったか。
この世界の常識ならばそろそろ結婚のことを意識し始めるくらいの成人ではあるが、日本人感覚ならまだ十分に子供と言える。
「理由を聞かせてくれる?」
頭から拒否するのではなく、一応話を聞いてみると、ニコが決意を口にする。
「あたし、バカだし、 字も読めないし、計算もできないし、給仕しかできることがないし」
「……十分じゃない?」
ニコは働き者だし、何よりも皆に愛されている。
街で生きていくのにそれ以上何が必要だというのか。
何も痛みの伴う世界に足を踏み入れる必要はない。
「でも、体力だけは自信があるんだ。運動は苦手だけど、頭を使わないことなら頑張れる」
「ニコ、剣の稽古はそんなに甘くないよ」
ニコには悪いが、正直ちょっと邪魔だなぁと思う。
「かなりきついよ」とその内容を伝えるが、決心は固いようだ。
根負けしたあたしは条件付きでニコの参加を許可する。
「仕事に差し支えるようだったらやめさせる。それでもいい?」
「うん、それでもいい! 頑張る! ありがとうリンちゃん!」
あたしが参加を許可すると、ニコは飛び上がって喜んだが、子どもたちからは不満の声が上がった。
「「ええー……」」
「……女が混じんのかよ……」
シモとヨセフはがっかりしているし、ヤーコブはあからさまに文句を言う。
「ん? 三人とも女がどうしたって?」
「「「うぐっ……!」」」
あたしが睨むと三人は言葉を飲み込んで背筋を伸ばす。
「あたしのやり方が嫌ならいつでも辞めてもらっていいよ」
「そ、そんなんじゃない、です」
「うん、うん」
「ちっ……わーったよ……」
半ば無理やり納得させたが、命の取り合いが当たり前のこの世界だと女が軽く見られるのはある程度仕方がないことだ。
ペトラみたいな例外も居るが、戦うのはほとんど男なのだから。
まだ戦えない年齢のヤーコブたちだって同じような理由で軽く見られているのだ。
彼らに「それは男女差別だよ」などとお花畑な理想を押し付ける気はないのだ。
「さて、アンタたちの稽古だけれど、基本はハイジと同じようにやる」
「「「「はい」」」」
「ただし、ハイジとちがってあたしは優しくない。自分で気付くまで待つような悠長な真似はしない。無理矢理体に覚えさせるからそのつもりで」
「……優しいって、ハイジが? あれで?」
「毎回ボロボロにされてるのに」
「ちっ、お前ら甘ちゃんだなぁ」
子どもたちが口々に文句を言った。
「森じゃ、その十倍以上キツい訓練が日常だったよ」
「「「「えっ」」」」
四人とも「信じられない」という目であたしを見た。
「そうね……魔獣を五匹くらい同時に相手にさせられたり、気絶するまで放り投げられたり、気絶すれば頭から水を賭けられたし、骨折なんて日常茶飯事だったよ」
皆は「ぎょっ」と眼を見張る。
「リンちゃん……! そんなひどい目に……!!!」
ニコが涙目になってブルブル震えている。
だから、違うって。
「勘違いしないで。ハイジは優しいよ」
「「「えええ……」」」
「ど、どこが……?」
「ハイジはあたしがどんなに邪魔でも最後まで付き合ってくれた。怪我をすればきちんと治療してくれたし、強くなるための技術は一つ残らず教えてくれた。魔獣との戦いじゃ、あたしなんて足手まといでしかないのにね」
あたしが森での生活について話すると、皆はドン引きした。
シモとヨセフは絶句し、ヤーコブは何故か尊敬の視線を向けてくる。
ニコにいたっては同情で泣き始めた。
「でも、あたしは彼と違って優しくない。やる気がある限りは、何があっても絶対に見捨てたりはしない。ただし、付いてこようとしない奴は即刻見捨てるわ」
宣言する。
「あたしの稽古は単純。この稽古場内であれば、どんな不意打ちでも、どんな卑怯な方法を使っても良いから、とにかくあたしに一撃を入れるつもりでかかってきて。一人ずつ正々堂々なんて無駄なことはしないでいい。協力して、考えて、工夫して、汚い手を巡らせて、使える手は全て使って」
「汚い手って……」
「忘れないで。魔獣は人を騙して、弱らせて、そして喰う。正々堂々なんて言葉は通用しない。だからあんたたちも甘い考えは捨てなさい。そのかわり、あたしも全力で対抗する」
心配しないで。あなた達にやられるほどあたしは弱くない。
そう言うと、皆は顔を見合わせる。
どうやらハイジのような熊相手ではないから、木刀を打ち込むのに抵抗があるらしい。
「解ってないみたいだからもう言っちゃうけど……すでに稽古は始まってるよ。なんで突っ立ってるの。こうして座って、木刀を手放している今、あたしは隙だらけに見えない?」
「えっ」
「だって今、リンが話をしてて……」
「だから、そういう隙だらけの時を狙いなさいって言ってるのよ。休憩中だろうが、背中を向けていようが、いつだって変わらないよ」
そう言った途端、最初に動いたのはヤーコブだった。
木刀をノーモーションであたしに叩き込むつもりだ。
ぱし、と木刀を掴む。
「は?!」
「いいタイミングね。でも遅いわ」
そう言って、驚愕に顔を歪ませるヤーコブをぶん投げた。
ウワーといい声で弧を描くヤーコブ。
「なにやってんの、みんなかかってきなさい」
ついでに全員を蹴っ飛ばす。
「やぁああああ!」「たぁーーー!」
「いちいち叫ぶな! 攻撃のタイミングをわざわざ教えてどうする!」
ぽいぽいぽいぽい。
全員が宙を舞う。
ニコだけは優しく投げる。可愛い顔に怪我をしたら大変だ。
「くっそー! おいっ! お前ら! 全員で一斉にかかるぞ!」
「う、うん!」「わかった!」「よーし!」
「3.2.1……」
「「「「やぁっ!!!」」」」
子どもたちの動きは稚拙で、しかも遅い。
あたし自身の訓練のためにも、あえて加速はしない。
危なくなるギリギリまでは、魔力探知も使わないつもりだ。
ここここん、と軽い音を立てて、全員の木刀が宙を舞う。
そして全員がぶつかってひっくり返る。
「だから、いちいち攻撃のタイミングを教えるなと言ってるのよ、魔獣相手でも声を上げるのか、アンタたちは」
「くそー! なんで当たらねぇんだよ! おかしいだろ!」
「おかしくない。あたしはまだまだ手を抜いてる。ヤーコブ! あんたはスピードだけはあるんだからもう少し動きを工夫しなさい。シモ! あんたは遅すぎる。これから稽古の時間以外も、いつももっと体を早く動かせるように意識しなさい。ヨセフは体力がないね、もっと筋肉をつけたほうが良い。腕立てや腹筋を欠かさないこと。運動後はすぐに肉を食べなさい。肉を食べる金がない? じゃあ豆でもいい」
ぶんぶん振り回される木刀を避けながら、一人ひとりにアドバイスする。
ハイジなら黙って対応するのだろうけれど、小さな子供に沈黙の稽古では効率が悪すぎる。
「それからニコ」
「何!? リンちゃん!!」
「全部だめ」
コワーンと音を立てて、ニコの木刀が宙を待う。
「そんなぁ!」
「はい、これで死んだ」
一人ひとりの首筋に木刀を当てた。
* * *
全員、ぶっ倒れてゼイゼイ言っている。
こちらとしては、準備運動にも足りないくらいである。
「今日の稽古は終わり。受けた注意はちゃんと覚えてる? 分からなければ何度でも教えるけど、日常生活の中でも意識し続けることが大事よ」
「わ、わかった……」「ひー」「もう……息が……」「リンちゃんの鬼……」
「それと、みんな、明日からは木刀だけでなく、もっと色々使いなさい。短剣くらいの長さの木刀を隠し持っておくことを薦めるわ。他にも、砂袋や弓矢、投矢なんかもいいかもね」
もちろん刃がついてないやつね、と念を押す。
あたしじゃなくて、使用者が怪我をしかねないからだ。
「そして、ここからがお楽しみ。もしあたしに一撃でも当てることができたら、その日は全員、ペトラの店で好きなだけ好きなものを食べてもいいよ、あたしのおごり」
「「「「本当!?」」」」
なんでニコまで反応してるのよ。
「うん、本当。そして今日が一日目。あと五日頑張れば、おやつを買ってあげる。甘いものが嫌いなら、串焼きくらいなら構わないよ」
わっと盛り上がる子どもたち(とニコ)。
まぁ、当たってやるつもりはない。
まだまだこの子たち相手に加速は必要無さそうだしね。
こうして、稽古の1日目が終わった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
My Doctor
west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生
病気系ですので、苦手な方は引き返してください。
初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです!
主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな)
妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ)
医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
甘い誘惑
さつらぎ結雛
恋愛
幼馴染だった3人がある日突然イケナイ関係に…
どんどん深まっていく。
こんなにも身近に甘い罠があったなんて
あの日まで思いもしなかった。
3人の関係にライバルも続出。
どんどん甘い誘惑の罠にハマっていく胡桃。
一体この罠から抜け出せる事は出来るのか。
※だいぶ性描写、R18、R15要素入ります。
自己責任でお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる