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第15章 戦争
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真琴たちは、オムネ城から帰って来てから、なかなか興奮は収まらなかった。
この白い塔の中に、城下町があり、人間が創ってきたものが簡単に観れるなんて。
これから、何を観ようか考えを巡らせていた。
庭園からの扉を開けた。
そこには、樹の王メトセラと白い塔の管理者グベルナがテーブルに着いていた。
グベルナは、真琴たちを見つけると、手招きをしてここに座る様に促した。
真琴たちは、ちょっと緊張しながらゆっくりとテーブルに着いた。
「丁度、お茶の時間だ」
グベルナが言うと、目の前に紅茶が出されていた。
もちろん、お菓子も添えられて。
それを見た途端、絢音のお腹がグルグルと鳴った。
聞こえたかなと周りを見渡す絢音。
「お腹がペコペコだし、喉もカラカラ。いただきます」
響介の大きな声で気まずい雰囲気が変わる。
絢音と真琴も響介に続いて、紅茶に口を付けた。
その様子をグベルナが、笑いながら見つめ、真琴たちが落ち着いた頃に話し始めた。
「オムネ城は、面白かったか?人間が創ったもの全てがある」
子どもが自分のオモチャを見せて自慢しているようだ。
真琴たちは、お菓子を頬張りながら頷いた。
「なぜ、あのようなモノがあるのですか?」最初に訊いたのは、絢音だった。
「人間とは何かを知ることができる。
僕の仕事は、人間の監視さ。
行きすぎないように、道を外さないように見てるのさ。ね、メトセラ」
メトセラが、そうだと頷いた。
「オムネ城は、樹の王メトセラを始め、他の王にも開放している……
人間は何をするのかわからないからな……爺さんのせいだ」
爺さんって、地下鉄であったお爺さんの事と真琴たちは顔を見合わす。
「そう、その爺さんさ」と言うグベルナの言葉に、真琴たちは心を読まれたと思った。
「爺さんは、みんな楽しく幸せに暮らしてほしいと願ってたけど、誤算もあってね」
と、グベルナは、メトセラに目を移すとその言葉を引継ぎ、メトセラが話を続けた。
「人間には、欲がある。
全ての人間とは言わないが……中には非常に強く思う者がいる」
真琴たちには、ピンとこない話だ。
「まだ、少ししか生きていない君たちには理解できないだろう。
人間は、戦争を起こす。
そのための兵器が何も関係ないモノまで、破壊し殺すのだ」
<戦争・・・・・・>
真琴は、メトセラと話したことを思い出した。
人間は、勝手に自分たちだけの価値を作り上げ、それを奪い取るために戦争を起こしていると。
「我々、樹の国の防衛のために人間に穀物を与えた。
私は、人間に与えられた能力を見間違っていた。
人間自身の幸せのためにその能力を使うと思っていた」
真琴たちは、メトセラから目が離せない。
「残念ながら、自分たちだけのために使う者が現れたのだ。
それを止めることができるのは、同じ人間しかいない。
横にある銀の塔も気になる。
あれは、人間が生んだもう一つの塔だ。
戦争に勝つために発展してきたからだ」
メトセラの言葉に力が入っていることが、感じられる。
「メトセラ、もう、いいだろう」グベルナが、メトセラの肩を叩く。
「人間が何をしたかを観てくるがいい。
きっと人間が幸せに生きる方法を考えつくさ。
どうしょうもなくなったら、僕の出番だけど」
グベルナの目が鋭く輝くと真琴たちの頭の中に、ある風景が現れた。
閃光と空高く立ち上る巨大なキノコ雲。
その下は、信じられない熱で蒸発してしまう。
衝撃波の空気の流れが迫り、建物やあらゆるモノを吹き飛ばす。
全てを無くしてしまう。
とても人間の仕業とは思えない。
信じられない。
同じ人間には、出来ないことだと。
同じ人間の仕業だと認めたくない。
これは、何か得体のしれない大きな存在による仕業だと。
天災に似た圧倒的な力。
怒りのぶつけようがない、ただ、受け入れるしかない事だった。
何とも背筋が寒くなる程の迫力。
「明日、私も付き合おう。いっぱい食べて休むがいい」
その声で、真琴たちは現実に引き戻されたようだ。
メトセラがお茶を注いている。
どうだとグベルナが真琴たちを見て頷いた。
頭の中に浮かんだ映像は、グベルナが送った映像だと確信していた。
次の日、真琴たちはオムネ城の”視聴覚の間”に居た。
メトセラも一緒に。”戦争”を検索をした。
眼の中のコンタクト型のデイスプレィにコメントが表示された。
『オリジナルを流します。
ただ、事実だけを流します。
表示されるのは、日時と場所と戦争名』
残酷なシーンがあることの断りが表示された。
真琴たちは闇に包まれた後、映像が流れ始めた。
人類の戦争の歴史。
人間の争いの記録だ。
それは、人類が二足歩行をはじめ、両手が使えるようになってからだ。
食べるためや他の動物から身を守りために木の枝や石で、道具を手にした。
さらに”火”を手に入れた。
石器や槍、弓を手に入れ、集団で戦うことを知った。
その種族が、生き残るために奪い取ることを覚えた。
集団で暮らす人間は、自分の属する集団が生き残ることを考えた。
身を守る為や食料を得る為に使われていた道具。
その道具が、同じ種同士の戦いに使用された。
道具から武器に変わった。
奪い合いの歴史。
更に時は流れ、
蒸気機関や火薬や金属の発展が、多量の殺戮ができる兵器をつくりだした。
兵器の進化は、決して留まることはなく、多くの兵器がつくられ、多くの者が破壊され殺されていくことになった。
新しいものを使ってみたい欲望を止めることができない。
叫び声が、怒りが映し出される。
人形のような死体が、ゴロゴロと倒れている。
とうとう、あの世界大戦が映し出される。
長さ三メートルの直径七十センチ、六十キログラムの核物質を使用した爆弾が投下された。
巨大な光の玉、衝撃波、きのこ雲、黒い空、黒い雨。
一瞬のうちに熱線がすべて燃やし人を川を蒸発させる。
衝撃波が建物を破壊し、窓ガラスが刃物となって壁に床に体に降り注ぐ。
火傷を負った人びとは、水を求め彷徨い歩く。火傷で垂れ下がった皮膚を引きづりながら。
辛うじて、助かった人びとも飢えや怪我や火傷に苦しむ。
その土地を訪れた者まで、細胞を破壊し、数年先に死に追いやる。
地獄と呼ばれる風景そのもの。
もちろん、人間だけではなく、植物までが消し去られた。
だが、これにも飽き足らず、また、新兵器が生まれる。
爆弾の惨事は、対岸の火事を見るように自分毎としては捉えられなかった。
それは、戦争が悪い。戦争だからと遠くから見つめるだけだった。
新兵器は、試したくなる魔物。
いつもどこかで、戦争は起きている。
誰かが喜び、誰かが泣いている。
泣き続けている。
泣き続けているのに泣き声が届かない。
泣くのは、いつの時代も非力な者たちだ。女や子どもだ。
なぜ、戦争をするのか?
させられるのか?
人間だけが・・・・・・。
真琴たちの心に深く刻まれていった。
こんなことは、学校で教えてくれない。
人間って、何なんだろう?
「人間は、こんなこともやってきているんだ。
私たちが人間を警戒するのもわかるだろ。
お前たち、人間がどうするかを決定するのだ。
どの道を選ぶかは、君たちに係っている」
メトセラが、真琴たちに話しかける。
「人間がどんなにこの世界を壊しても、我々、植物は負けない。
植物の力を見くびっては困る」
メトセラは、爆弾が投下された直後と現在の航空写真を映し出した。
「人間は、何も育たないだろうと言った」
そして、現在の青々木々が茂る土地を指差した。
この白い塔の中に、城下町があり、人間が創ってきたものが簡単に観れるなんて。
これから、何を観ようか考えを巡らせていた。
庭園からの扉を開けた。
そこには、樹の王メトセラと白い塔の管理者グベルナがテーブルに着いていた。
グベルナは、真琴たちを見つけると、手招きをしてここに座る様に促した。
真琴たちは、ちょっと緊張しながらゆっくりとテーブルに着いた。
「丁度、お茶の時間だ」
グベルナが言うと、目の前に紅茶が出されていた。
もちろん、お菓子も添えられて。
それを見た途端、絢音のお腹がグルグルと鳴った。
聞こえたかなと周りを見渡す絢音。
「お腹がペコペコだし、喉もカラカラ。いただきます」
響介の大きな声で気まずい雰囲気が変わる。
絢音と真琴も響介に続いて、紅茶に口を付けた。
その様子をグベルナが、笑いながら見つめ、真琴たちが落ち着いた頃に話し始めた。
「オムネ城は、面白かったか?人間が創ったもの全てがある」
子どもが自分のオモチャを見せて自慢しているようだ。
真琴たちは、お菓子を頬張りながら頷いた。
「なぜ、あのようなモノがあるのですか?」最初に訊いたのは、絢音だった。
「人間とは何かを知ることができる。
僕の仕事は、人間の監視さ。
行きすぎないように、道を外さないように見てるのさ。ね、メトセラ」
メトセラが、そうだと頷いた。
「オムネ城は、樹の王メトセラを始め、他の王にも開放している……
人間は何をするのかわからないからな……爺さんのせいだ」
爺さんって、地下鉄であったお爺さんの事と真琴たちは顔を見合わす。
「そう、その爺さんさ」と言うグベルナの言葉に、真琴たちは心を読まれたと思った。
「爺さんは、みんな楽しく幸せに暮らしてほしいと願ってたけど、誤算もあってね」
と、グベルナは、メトセラに目を移すとその言葉を引継ぎ、メトセラが話を続けた。
「人間には、欲がある。
全ての人間とは言わないが……中には非常に強く思う者がいる」
真琴たちには、ピンとこない話だ。
「まだ、少ししか生きていない君たちには理解できないだろう。
人間は、戦争を起こす。
そのための兵器が何も関係ないモノまで、破壊し殺すのだ」
<戦争・・・・・・>
真琴は、メトセラと話したことを思い出した。
人間は、勝手に自分たちだけの価値を作り上げ、それを奪い取るために戦争を起こしていると。
「我々、樹の国の防衛のために人間に穀物を与えた。
私は、人間に与えられた能力を見間違っていた。
人間自身の幸せのためにその能力を使うと思っていた」
真琴たちは、メトセラから目が離せない。
「残念ながら、自分たちだけのために使う者が現れたのだ。
それを止めることができるのは、同じ人間しかいない。
横にある銀の塔も気になる。
あれは、人間が生んだもう一つの塔だ。
戦争に勝つために発展してきたからだ」
メトセラの言葉に力が入っていることが、感じられる。
「メトセラ、もう、いいだろう」グベルナが、メトセラの肩を叩く。
「人間が何をしたかを観てくるがいい。
きっと人間が幸せに生きる方法を考えつくさ。
どうしょうもなくなったら、僕の出番だけど」
グベルナの目が鋭く輝くと真琴たちの頭の中に、ある風景が現れた。
閃光と空高く立ち上る巨大なキノコ雲。
その下は、信じられない熱で蒸発してしまう。
衝撃波の空気の流れが迫り、建物やあらゆるモノを吹き飛ばす。
全てを無くしてしまう。
とても人間の仕業とは思えない。
信じられない。
同じ人間には、出来ないことだと。
同じ人間の仕業だと認めたくない。
これは、何か得体のしれない大きな存在による仕業だと。
天災に似た圧倒的な力。
怒りのぶつけようがない、ただ、受け入れるしかない事だった。
何とも背筋が寒くなる程の迫力。
「明日、私も付き合おう。いっぱい食べて休むがいい」
その声で、真琴たちは現実に引き戻されたようだ。
メトセラがお茶を注いている。
どうだとグベルナが真琴たちを見て頷いた。
頭の中に浮かんだ映像は、グベルナが送った映像だと確信していた。
次の日、真琴たちはオムネ城の”視聴覚の間”に居た。
メトセラも一緒に。”戦争”を検索をした。
眼の中のコンタクト型のデイスプレィにコメントが表示された。
『オリジナルを流します。
ただ、事実だけを流します。
表示されるのは、日時と場所と戦争名』
残酷なシーンがあることの断りが表示された。
真琴たちは闇に包まれた後、映像が流れ始めた。
人類の戦争の歴史。
人間の争いの記録だ。
それは、人類が二足歩行をはじめ、両手が使えるようになってからだ。
食べるためや他の動物から身を守りために木の枝や石で、道具を手にした。
さらに”火”を手に入れた。
石器や槍、弓を手に入れ、集団で戦うことを知った。
その種族が、生き残るために奪い取ることを覚えた。
集団で暮らす人間は、自分の属する集団が生き残ることを考えた。
身を守る為や食料を得る為に使われていた道具。
その道具が、同じ種同士の戦いに使用された。
道具から武器に変わった。
奪い合いの歴史。
更に時は流れ、
蒸気機関や火薬や金属の発展が、多量の殺戮ができる兵器をつくりだした。
兵器の進化は、決して留まることはなく、多くの兵器がつくられ、多くの者が破壊され殺されていくことになった。
新しいものを使ってみたい欲望を止めることができない。
叫び声が、怒りが映し出される。
人形のような死体が、ゴロゴロと倒れている。
とうとう、あの世界大戦が映し出される。
長さ三メートルの直径七十センチ、六十キログラムの核物質を使用した爆弾が投下された。
巨大な光の玉、衝撃波、きのこ雲、黒い空、黒い雨。
一瞬のうちに熱線がすべて燃やし人を川を蒸発させる。
衝撃波が建物を破壊し、窓ガラスが刃物となって壁に床に体に降り注ぐ。
火傷を負った人びとは、水を求め彷徨い歩く。火傷で垂れ下がった皮膚を引きづりながら。
辛うじて、助かった人びとも飢えや怪我や火傷に苦しむ。
その土地を訪れた者まで、細胞を破壊し、数年先に死に追いやる。
地獄と呼ばれる風景そのもの。
もちろん、人間だけではなく、植物までが消し去られた。
だが、これにも飽き足らず、また、新兵器が生まれる。
爆弾の惨事は、対岸の火事を見るように自分毎としては捉えられなかった。
それは、戦争が悪い。戦争だからと遠くから見つめるだけだった。
新兵器は、試したくなる魔物。
いつもどこかで、戦争は起きている。
誰かが喜び、誰かが泣いている。
泣き続けている。
泣き続けているのに泣き声が届かない。
泣くのは、いつの時代も非力な者たちだ。女や子どもだ。
なぜ、戦争をするのか?
させられるのか?
人間だけが・・・・・・。
真琴たちの心に深く刻まれていった。
こんなことは、学校で教えてくれない。
人間って、何なんだろう?
「人間は、こんなこともやってきているんだ。
私たちが人間を警戒するのもわかるだろ。
お前たち、人間がどうするかを決定するのだ。
どの道を選ぶかは、君たちに係っている」
メトセラが、真琴たちに話しかける。
「人間がどんなにこの世界を壊しても、我々、植物は負けない。
植物の力を見くびっては困る」
メトセラは、爆弾が投下された直後と現在の航空写真を映し出した。
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