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第五話 第一の犠牲者
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オルティス侯爵家の当主である祖父、暴君クソ爺の爆弾宣言を聞かされた次の朝は、絹を裂くような悲鳴で始まった。
「ベンハミーンっ!」
ホアナ叔母様の叫び声だ。
窓の下の侯爵邸の庭、壊れかけた鐘撞堂のほうから聞こえてくる。
身体を束縛する重い微睡みが溶けていき、頭の中がはっきりしていく。
私は従弟のベンハミンを殺したりはしない。
彼を殺す理由なんてない。今も前世の漫画の中でも。
むしろ少女漫画『愛の鐘を鳴らして~オルティス侯爵家殺人事件~』の私にとっては、彼が異母妹フェティチェと結婚してくれたほうが都合良い。だって婚約者のクリストバルが失恋することになるのだもの。
でもベンハミンは殺された。
なぜか?
彼は私がフェティチェを殺すために仕掛けておいた罠にかかったのだ。
やっと体が動くようになって、私は飛び起きた。
なにを考えているのだ、私は。
昨夜の豪雨の中、私はなにもしなかった。鐘撞堂に罠なんか仕掛けていない。酷く体が重いのは仕掛けを作っていたせいではなく、豪雨で気圧がおかしかったからだ。
ホアナ叔母様の叫び声が聞こえていても、ベンハミンが亡くなったとは限らない。
思いながら、お婆様の代から仕えてくれているメイドに着替えさせてもらう。
前世の記憶が蘇ったので少々抵抗はあるけれど、貴族令嬢として生きてきた記憶もあるので受け入れた。そもそも前世で着ていたシンプルな服とは違う豪奢なドレスだから、ひとりでは着られそうにない。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ベンハミンは少女漫画と同じように、鐘撞堂の大きな鐘の下敷きになっていたらしい。
彼の朝は早い。
王都の騎士団の不定期な新人募集に備えて、学園卒業後も早朝の庭で鍛錬を欠かさないでいたのだ。
「事故みたいだね」
やはり昨夜は侯爵邸に泊まることになったアレハンドロが、駆け付けた私に言った。たぶんだれかが整えてくれたのだろうけれど、庭の地面はまだ少しぬかるんでいる。
ホアナ叔母様はもう叫んでいない。
私よりも早く着いていたイレーネ叔母様の腕の中で俯いている。
鐘撞堂の屋根は破れ床が崩れ壁は欠けている。
崩れた床は地面が露出していて、ところどころに昨日の豪雨で水たまりが出来ている。
ベンハミンはその水たまりに浸かっていた縄を踏みつけた。その刺激が鐘を支えていた錆びた鎖に最後の一撃を加えた。鐘は落ち、彼を喰らった。
だから事故だ、アレハンドロはそう説明した。
前世の記憶がなければ私もそう思ったかもしれない。
少女漫画『愛の鐘を鳴らして~オルティス侯爵家殺人事件~』では、事故に見せかけてフェティチェを殺すつもりで、私がわざと水たまりを作って縄を浸けた。昨夜自分の部屋へ戻るときに、クリストバルとフェティチェが翌朝鐘撞堂で密会しようと約束し合っているのを盗み聞きしたからだ。クリストバルを殺す気はなかったので、少女漫画の私がホアナ叔母様の叫び声を聞いたのは、屋敷の廊下で彼を呼び止めて話をしているときだった。
これは偶然なのだろうか。
もしかしたら前世のネット小説でよく読んだ『物語の強制力』とやらで、昨夜の私が無意識に罠を仕掛けたのではないのか。
ああ、もう、そんなことばかり思い出す。
私達四人から少し離れて、使用人達が心配そうにこちらを見ている。
庭師のミゲルの姿もあった。
風邪でもひいたのか、ミゲルは片手で口元を押さえて咳をしていた。
鐘撞堂の壁が欠けているといっても、四方がそうなっていたのでは建物の体をなさない。
空いている方向には抱き合う叔母様達の姿があった。
私とアレハンドロのいる場所なら上の隙間から鐘、下の隙間からベンハミンの泥だらけの靴らしきものが見えるけれど、使用人達には残った壁しか見えていないのかもしれない。ベンハミンの体はすっぽり鐘に入っているのだろうか。だとしたら、押し潰されてなくて助かっている可能性もある?
「……本当に事故なのかしら」
イレーネ叔母様の胸で泣いていたホアナ叔母様が顔を上げて、屋敷の二階を見上げた。
一階にあるのは年齢のせいで階段の上がり降りが辛くなった暴君クソ爺の部屋だけで、ほかの住人の部屋と客室は二階にある。
ホアナ叔母様が見つめていたのは私の部屋ではない。客室だ。客室の窓辺にはこちらを見下ろす人影があった。
昨夜は私の婚約者のクリストバルも侯爵邸に泊まったのだ。
暴君クソ爺はベンハミンの申し出を受け入れなかったけれど、子爵家次男のクリストバルをフェティチェの夫にするつもりもない。私の婚約者として認めていたのは、正妻の血を引く孫娘には愛情の欠片もなかったからだ。
クリストバルがフェティチェとの密会をベンハミンに目撃されたとしたら、それは殺害の理由になるのではないか──そう考えているのだろう。こちらの視線に気づいたのか、客室の人影が窓辺から消えた。
少女漫画でもそういう考えから、暴君クソ爺が事故だと決めつけてもクリストバルへの疑いが残った。
クリストバルは一度自分の家へ戻って家族を説得してから、正式にフェティチェへの婚約を申し込みに来る。
そして第二、第三の惨劇が起こるのだ。
というか、少女漫画でもまだ私との婚約解消されてなかったよね?
なんか廊下でホアナ叔母様の叫び声を聞いたときに、私を突き飛ばして階段を降りていったんだよね。
でも私が鐘撞堂に着いたときにはいなかった。一階の廊下でフェティチェと出会って、鐘撞堂で密会する予定だったことは秘密にしようと、口裏を合わせていたのだ。今は客室で話し合っているのかもしれない。
「……ベンハミン……」
頭でいろいろなことを考えながら、私は俯いた。
涙が頬を伝う。
前世の読者としての私も、今世の私も、人の良い従弟が嫌いではなかった。両親に愛されて育った彼を妬むこともあったけれど、不幸になって欲しいだなんて思ったことはない。少女漫画の中の私もこの場面では号泣していた。
押し寄せてくる悲しみで倒れそうだった私を、隣に立つアレハンドロが支えてくれた。
前世の記憶が蘇ったことに気づかれてはいけないと思いながらも、私は支えてくれる彼の腕に甘えて泣き続けた。
ベンハミンは人が良かったけれど、アレハンドロだって良いやつだ。
これは少女漫画ではなく、現実だった。ベンハミンが殺されたのか、事故死だったのかはまだわからない。
「ベンハミーンっ!」
ホアナ叔母様の叫び声だ。
窓の下の侯爵邸の庭、壊れかけた鐘撞堂のほうから聞こえてくる。
身体を束縛する重い微睡みが溶けていき、頭の中がはっきりしていく。
私は従弟のベンハミンを殺したりはしない。
彼を殺す理由なんてない。今も前世の漫画の中でも。
むしろ少女漫画『愛の鐘を鳴らして~オルティス侯爵家殺人事件~』の私にとっては、彼が異母妹フェティチェと結婚してくれたほうが都合良い。だって婚約者のクリストバルが失恋することになるのだもの。
でもベンハミンは殺された。
なぜか?
彼は私がフェティチェを殺すために仕掛けておいた罠にかかったのだ。
やっと体が動くようになって、私は飛び起きた。
なにを考えているのだ、私は。
昨夜の豪雨の中、私はなにもしなかった。鐘撞堂に罠なんか仕掛けていない。酷く体が重いのは仕掛けを作っていたせいではなく、豪雨で気圧がおかしかったからだ。
ホアナ叔母様の叫び声が聞こえていても、ベンハミンが亡くなったとは限らない。
思いながら、お婆様の代から仕えてくれているメイドに着替えさせてもらう。
前世の記憶が蘇ったので少々抵抗はあるけれど、貴族令嬢として生きてきた記憶もあるので受け入れた。そもそも前世で着ていたシンプルな服とは違う豪奢なドレスだから、ひとりでは着られそうにない。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ベンハミンは少女漫画と同じように、鐘撞堂の大きな鐘の下敷きになっていたらしい。
彼の朝は早い。
王都の騎士団の不定期な新人募集に備えて、学園卒業後も早朝の庭で鍛錬を欠かさないでいたのだ。
「事故みたいだね」
やはり昨夜は侯爵邸に泊まることになったアレハンドロが、駆け付けた私に言った。たぶんだれかが整えてくれたのだろうけれど、庭の地面はまだ少しぬかるんでいる。
ホアナ叔母様はもう叫んでいない。
私よりも早く着いていたイレーネ叔母様の腕の中で俯いている。
鐘撞堂の屋根は破れ床が崩れ壁は欠けている。
崩れた床は地面が露出していて、ところどころに昨日の豪雨で水たまりが出来ている。
ベンハミンはその水たまりに浸かっていた縄を踏みつけた。その刺激が鐘を支えていた錆びた鎖に最後の一撃を加えた。鐘は落ち、彼を喰らった。
だから事故だ、アレハンドロはそう説明した。
前世の記憶がなければ私もそう思ったかもしれない。
少女漫画『愛の鐘を鳴らして~オルティス侯爵家殺人事件~』では、事故に見せかけてフェティチェを殺すつもりで、私がわざと水たまりを作って縄を浸けた。昨夜自分の部屋へ戻るときに、クリストバルとフェティチェが翌朝鐘撞堂で密会しようと約束し合っているのを盗み聞きしたからだ。クリストバルを殺す気はなかったので、少女漫画の私がホアナ叔母様の叫び声を聞いたのは、屋敷の廊下で彼を呼び止めて話をしているときだった。
これは偶然なのだろうか。
もしかしたら前世のネット小説でよく読んだ『物語の強制力』とやらで、昨夜の私が無意識に罠を仕掛けたのではないのか。
ああ、もう、そんなことばかり思い出す。
私達四人から少し離れて、使用人達が心配そうにこちらを見ている。
庭師のミゲルの姿もあった。
風邪でもひいたのか、ミゲルは片手で口元を押さえて咳をしていた。
鐘撞堂の壁が欠けているといっても、四方がそうなっていたのでは建物の体をなさない。
空いている方向には抱き合う叔母様達の姿があった。
私とアレハンドロのいる場所なら上の隙間から鐘、下の隙間からベンハミンの泥だらけの靴らしきものが見えるけれど、使用人達には残った壁しか見えていないのかもしれない。ベンハミンの体はすっぽり鐘に入っているのだろうか。だとしたら、押し潰されてなくて助かっている可能性もある?
「……本当に事故なのかしら」
イレーネ叔母様の胸で泣いていたホアナ叔母様が顔を上げて、屋敷の二階を見上げた。
一階にあるのは年齢のせいで階段の上がり降りが辛くなった暴君クソ爺の部屋だけで、ほかの住人の部屋と客室は二階にある。
ホアナ叔母様が見つめていたのは私の部屋ではない。客室だ。客室の窓辺にはこちらを見下ろす人影があった。
昨夜は私の婚約者のクリストバルも侯爵邸に泊まったのだ。
暴君クソ爺はベンハミンの申し出を受け入れなかったけれど、子爵家次男のクリストバルをフェティチェの夫にするつもりもない。私の婚約者として認めていたのは、正妻の血を引く孫娘には愛情の欠片もなかったからだ。
クリストバルがフェティチェとの密会をベンハミンに目撃されたとしたら、それは殺害の理由になるのではないか──そう考えているのだろう。こちらの視線に気づいたのか、客室の人影が窓辺から消えた。
少女漫画でもそういう考えから、暴君クソ爺が事故だと決めつけてもクリストバルへの疑いが残った。
クリストバルは一度自分の家へ戻って家族を説得してから、正式にフェティチェへの婚約を申し込みに来る。
そして第二、第三の惨劇が起こるのだ。
というか、少女漫画でもまだ私との婚約解消されてなかったよね?
なんか廊下でホアナ叔母様の叫び声を聞いたときに、私を突き飛ばして階段を降りていったんだよね。
でも私が鐘撞堂に着いたときにはいなかった。一階の廊下でフェティチェと出会って、鐘撞堂で密会する予定だったことは秘密にしようと、口裏を合わせていたのだ。今は客室で話し合っているのかもしれない。
「……ベンハミン……」
頭でいろいろなことを考えながら、私は俯いた。
涙が頬を伝う。
前世の読者としての私も、今世の私も、人の良い従弟が嫌いではなかった。両親に愛されて育った彼を妬むこともあったけれど、不幸になって欲しいだなんて思ったことはない。少女漫画の中の私もこの場面では号泣していた。
押し寄せてくる悲しみで倒れそうだった私を、隣に立つアレハンドロが支えてくれた。
前世の記憶が蘇ったことに気づかれてはいけないと思いながらも、私は支えてくれる彼の腕に甘えて泣き続けた。
ベンハミンは人が良かったけれど、アレハンドロだって良いやつだ。
これは少女漫画ではなく、現実だった。ベンハミンが殺されたのか、事故死だったのかはまだわからない。
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