22 / 51
22・三人の隊長は世界を憂う。
しおりを挟む
「ルーカス団長って、まれ人様のこと好きだよねー」
「なにを今さら」
「コルネリウスの目は節穴だから」
「ひどいー」
赤毛のコルネリウス、黒髪のイェルク、茶色い髪のエーリヒは仲が良い。
野営のとき、本来なら隊ごとに分かれて天幕で眠るのだが、彼らは部下と離れて三人でひとつの天幕を使っていた。この天幕の見張りは、それぞれの部下が交代でする。
それぐらいの優遇がないとやっていけないと、三人は思っている。
はっきり言ってこの三人は、ルーカスのお目付け役であった。
八つ当たり係ともいう。
彼らはまだ二十歳前後で入団からも間がないが、庶子とはいえ王家の血を引く変に潔癖症な上に無駄に実力もある団長の世話係をさせるには最適な三人だった。
高貴な血筋で実力があり、若いから体が丈夫。
そして、ルーカスと違い汚いことにも理解がある。
入団祝いにと先輩団員に悪所で奢られた後、三人は隊長兼団長の世話係を任命されたのだった。その後も個人でたまに通っているし、普通に女の子を口説いたりもしている。
聖騎士団は独立採算制で、大暴走を防いだ町からの謝礼や倒した魔獣から得られた魔結晶などの販売で得た金を分配し運営資金にしていた。
ルーカスが団長になってからは、資産がこれまでの三倍になったと言われている。
エンダーリヒ教団内で一番資金が潤沢な組織だ。今度の聖王選挙で、聖騎士団がついたほうが勝つとだれもが思っていた。
「でもさ、なんでまれ人様なんだろ。まれ人様より美人で色っぽい女の子に迫られてたこともあったよね?」
「お前はまれ人様が嫌いなのか?」
「そういうわけじゃないけどさー」
「団長は口説かれるの嫌がってたじゃん」
コルネリウスの疑問を聞いて、エーリヒが肩を竦める。
ルーカスは見た目が良い。
色の薄い青灰色の瞳は『凍りついた金剛石』と呼ばれ、目にした女性達の心を奪っていた。必要なとき以外は冷たい彼の態度も、一度恋をした女性達の炎は消せなかった。
「まれ人様は口説いてこないから、ってこと?」
「それもあるし……まれ人様は異世界から来てて、こっちの人間と全然見かけが違うからじゃないかな? 口説かれたり利用されそうになったりした嫌な記憶を生み出した人間を思い出さなくて済むじゃん」
「なるほどー」
「活性化の心地良さもあるんじゃないか? 団長の回復魔導と違って、まれ人様の活性化は気持ち良いんだろう?」
王都へ向かって旅に出てからも、陽菜は力の検証を続けていた。
旅路で見つかる食べ物を増やしたり変化させたりするだけでなく、ルーカスの手を握って力の強弱を調整しているのだ。そのときのルーカスは、今にも蕩けそうな顔をしている。
彼と猫妖精騎士のパイチェ以外で唯ひとり陽菜の活性化を経験したことのあるコルネリウスは、イェルクの問いに首肯した。
「うん。すっごく気持ちいい! 下半身に来る系じゃないんだけど……なんか、母さんに抱き締められたときのことを思い出すな」
コルネリウスの母は平民だ。
とある高位貴族の屋敷で女中として働いていたときに手を付けられ、主人を誘惑したふしだらな女として追い出された。
その後疫病が流行り幼くして母を亡くした彼は、日々力を増すエンダーリヒ教団とのつながりを作ろうと考えた父の一族に引き取られて聖騎士団へ送り込まれた。そのときの疫病を鎮静化したのはナール手製のポーションである。
「親に抱き締められる感触か、団長が一番知らないものだな」
「奔放な女を気取って、実際は夫に糸を引かれて男をくわえ込んでいた母親と違って、先代の国王陛下は結構暑苦しい愛情表現する人だったと思うけど」
「うちは親との関係は悪くなかったが、それでも父親に抱き締められても嬉しくはなかったな」
イェルクは庶子ではない。
貴族の父とその正妻の間に生まれた。
夫婦仲も家族仲も良い。良過ぎた。それなりに裕福な貴族であっても十数人の息子全部は養えない。跡取りの長男とその予備の次男を残し、三男坊のイェルクが出稼ぎ気分で聖騎士団に入ったのだった。ちなみに弟は、まだ増え続けている。
「ふーん。まあいろいろな要因があるんだろうね。団長さ、たぶん近いうちに還俗して女王陛下に爵位もらって隠遁するよね。僕のことも連れてってくれないかなあ。まれ人様の世界のこと研究したい!」
エーリヒも嫡子だが、彼は家族との仲が悪かった。
ヒト族こそが選ばれた存在だと信じるエンダーリヒ教団の敬虔な信徒である両親と異なり、ヒト族以外の文化や技術に興味津々だったからだ。
彼は自主的に聖騎士団に入った。敵を知るという口実で異教徒の文化や技術を研究するためだ。
「それなんだけどさー」
「なんだ、コルネリウス」
「団長がまれ人様を好きなのはわかるんだけど、まれ人様はどうなのかな、と思って」
「好きなんじゃないか? 団長はあの美貌で……いや、異世界から来たまれ人様の好みではないかもしれないな」
「感謝はしてる感じだけど、まれ人様ってだれに対しても感謝の気持ちが大きいんだよね。ヴァーゲの町にもなにかお礼がしたいって言って牧草活性化してたし」
「しかも結局それは俺達聖騎士団の手柄にしてくれたんだよな」
自己顕示欲が薄く、とんでもない贈り物を平気でする陽菜は、伝説通りのまれ人だ。
「伝説通りなら、ヒト族より獣人のほうが好きだったりしてね」
「おいコラ、やめろ」
「あーそっか。そういう可能性もあるんだよね。まれ人様が団長を振ったら……」
「俺達が世界を守るしかないな」
「責任重大だー」
赤毛のコルネリウス、黒髪のイェルク、茶色い髪のエーリヒは、団長ルーカスの恋を実らせてくださいと神に祈った。
「なにを今さら」
「コルネリウスの目は節穴だから」
「ひどいー」
赤毛のコルネリウス、黒髪のイェルク、茶色い髪のエーリヒは仲が良い。
野営のとき、本来なら隊ごとに分かれて天幕で眠るのだが、彼らは部下と離れて三人でひとつの天幕を使っていた。この天幕の見張りは、それぞれの部下が交代でする。
それぐらいの優遇がないとやっていけないと、三人は思っている。
はっきり言ってこの三人は、ルーカスのお目付け役であった。
八つ当たり係ともいう。
彼らはまだ二十歳前後で入団からも間がないが、庶子とはいえ王家の血を引く変に潔癖症な上に無駄に実力もある団長の世話係をさせるには最適な三人だった。
高貴な血筋で実力があり、若いから体が丈夫。
そして、ルーカスと違い汚いことにも理解がある。
入団祝いにと先輩団員に悪所で奢られた後、三人は隊長兼団長の世話係を任命されたのだった。その後も個人でたまに通っているし、普通に女の子を口説いたりもしている。
聖騎士団は独立採算制で、大暴走を防いだ町からの謝礼や倒した魔獣から得られた魔結晶などの販売で得た金を分配し運営資金にしていた。
ルーカスが団長になってからは、資産がこれまでの三倍になったと言われている。
エンダーリヒ教団内で一番資金が潤沢な組織だ。今度の聖王選挙で、聖騎士団がついたほうが勝つとだれもが思っていた。
「でもさ、なんでまれ人様なんだろ。まれ人様より美人で色っぽい女の子に迫られてたこともあったよね?」
「お前はまれ人様が嫌いなのか?」
「そういうわけじゃないけどさー」
「団長は口説かれるの嫌がってたじゃん」
コルネリウスの疑問を聞いて、エーリヒが肩を竦める。
ルーカスは見た目が良い。
色の薄い青灰色の瞳は『凍りついた金剛石』と呼ばれ、目にした女性達の心を奪っていた。必要なとき以外は冷たい彼の態度も、一度恋をした女性達の炎は消せなかった。
「まれ人様は口説いてこないから、ってこと?」
「それもあるし……まれ人様は異世界から来てて、こっちの人間と全然見かけが違うからじゃないかな? 口説かれたり利用されそうになったりした嫌な記憶を生み出した人間を思い出さなくて済むじゃん」
「なるほどー」
「活性化の心地良さもあるんじゃないか? 団長の回復魔導と違って、まれ人様の活性化は気持ち良いんだろう?」
王都へ向かって旅に出てからも、陽菜は力の検証を続けていた。
旅路で見つかる食べ物を増やしたり変化させたりするだけでなく、ルーカスの手を握って力の強弱を調整しているのだ。そのときのルーカスは、今にも蕩けそうな顔をしている。
彼と猫妖精騎士のパイチェ以外で唯ひとり陽菜の活性化を経験したことのあるコルネリウスは、イェルクの問いに首肯した。
「うん。すっごく気持ちいい! 下半身に来る系じゃないんだけど……なんか、母さんに抱き締められたときのことを思い出すな」
コルネリウスの母は平民だ。
とある高位貴族の屋敷で女中として働いていたときに手を付けられ、主人を誘惑したふしだらな女として追い出された。
その後疫病が流行り幼くして母を亡くした彼は、日々力を増すエンダーリヒ教団とのつながりを作ろうと考えた父の一族に引き取られて聖騎士団へ送り込まれた。そのときの疫病を鎮静化したのはナール手製のポーションである。
「親に抱き締められる感触か、団長が一番知らないものだな」
「奔放な女を気取って、実際は夫に糸を引かれて男をくわえ込んでいた母親と違って、先代の国王陛下は結構暑苦しい愛情表現する人だったと思うけど」
「うちは親との関係は悪くなかったが、それでも父親に抱き締められても嬉しくはなかったな」
イェルクは庶子ではない。
貴族の父とその正妻の間に生まれた。
夫婦仲も家族仲も良い。良過ぎた。それなりに裕福な貴族であっても十数人の息子全部は養えない。跡取りの長男とその予備の次男を残し、三男坊のイェルクが出稼ぎ気分で聖騎士団に入ったのだった。ちなみに弟は、まだ増え続けている。
「ふーん。まあいろいろな要因があるんだろうね。団長さ、たぶん近いうちに還俗して女王陛下に爵位もらって隠遁するよね。僕のことも連れてってくれないかなあ。まれ人様の世界のこと研究したい!」
エーリヒも嫡子だが、彼は家族との仲が悪かった。
ヒト族こそが選ばれた存在だと信じるエンダーリヒ教団の敬虔な信徒である両親と異なり、ヒト族以外の文化や技術に興味津々だったからだ。
彼は自主的に聖騎士団に入った。敵を知るという口実で異教徒の文化や技術を研究するためだ。
「それなんだけどさー」
「なんだ、コルネリウス」
「団長がまれ人様を好きなのはわかるんだけど、まれ人様はどうなのかな、と思って」
「好きなんじゃないか? 団長はあの美貌で……いや、異世界から来たまれ人様の好みではないかもしれないな」
「感謝はしてる感じだけど、まれ人様ってだれに対しても感謝の気持ちが大きいんだよね。ヴァーゲの町にもなにかお礼がしたいって言って牧草活性化してたし」
「しかも結局それは俺達聖騎士団の手柄にしてくれたんだよな」
自己顕示欲が薄く、とんでもない贈り物を平気でする陽菜は、伝説通りのまれ人だ。
「伝説通りなら、ヒト族より獣人のほうが好きだったりしてね」
「おいコラ、やめろ」
「あーそっか。そういう可能性もあるんだよね。まれ人様が団長を振ったら……」
「俺達が世界を守るしかないな」
「責任重大だー」
赤毛のコルネリウス、黒髪のイェルク、茶色い髪のエーリヒは、団長ルーカスの恋を実らせてくださいと神に祈った。
2
お気に入りに追加
855
あなたにおすすめの小説
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる