225 / 267
双子のオーガ姫
しおりを挟む
駆逐艦に戻り情報を擦り合わせる。
ドローンによる村や街などの詳細、周辺のマップ制作、幾つか仕掛けた盗聴器の解析など全てを持ち寄り我々の状況を把握する。
「盗聴器はどうだ?」
「はい、ロンさん面白い話が聞けました音声を流します」
ピッ……異界人がこの村に現れるとは面倒な事になった。
でも長よ明日騎士団様に引き渡せば厄介者達は居なくなるのだろう?
ああ、大人しく隷属の首輪さえ付ければな、しかし黙って付けさせないだろ奴らの力も判らない。
糞!騎士団の奴等め!
メノよどうした?
長!メノの嫁と娘が街の衛兵に連れ去られたんだ!騎士達の相手をさせる為に。
なんと!メノよ済まないわしが不甲斐ないばかりで……
「うわー酷いですね思った通りの世界だわ人権も糞もありませんね」
水兵の一人が声を上げる周りの皆もそうだと頷く。
メノよ今日は休め、誰か付き添ってくれないか?
おう、俺が行くぜ!
メノを頼む。
長よ結構の数のおなご衆が連れ去られているそのまま帝都に連れて行くのか途中で飽きて捨てるのか或いは殺すか。
聞いた話では騎士団に連れ去られた者は誰も帰って来ないと言うぞ!
口封じだろう……盗賊と同じじゃ!
ピッ……
「なんか、転移召喚物のラノベやアニメとおんなじですね」
「そうなのか?読まんし見ないから分からんが……」
あ、それと聞いた話ですがとチンが手を挙げる。
「南の山を越えるとローベル王国と言う大国があるそうです。そこには銀髪の双子のオーガ姫と言う化け物が居るそうですそのオーガ姫が国中や近隣諸国で人を殺し回って居ると言ってました」
「チンなんだ?双子のオーガ姫?」
「はい、背丈は約五メートル手足が丸太の如く、王女らしいのですが胸板は岩より硬く腰に布を巻いているだけだと申していました。大変目付きが悪いとも
ある日隣国が十万の兵で侵攻したのですがその双子に蹂躙され全滅し血の池が出来たそうです」
「マジなのか?」
「ロンさんローベル王国って聞いた事ありませんか?」
「ローベルって……まさか!」
「そうです地球に来た異世界人ですよ我が国最新鋭の潜水艦を三歳児の女の子三人にオモチャされたアイツらですよ!」
「あー僕あの子達のぬいぐるみ持ってますよ不沈の悪魔達って祀るだけで船は沈ま無いっと噂ですからね」
「俺はLove &Loveの有料会員になっているぞ!ロンさんコレですよ写真付き名簿があります」
「本当に絶世の美女ばかりだな……男が
一人か殺してやりたい……」
「そうでしょう!俺も思いますよ多分世界中の男達がそう考えてると思いますよ」
「でローベルの第三王女がこの人です」
「おっ!めっちゃタイプ!」
「でこの人です」
「双子じゃ無いのかそっくりだな目付きが悪いけど……あっ!双子のオーガ姫か!」
「流石ロンさん気づきました異世界人の力は確認済みですからね」
「此処は異世界人達の世界なのか……
俺達は地球に帰れるのか?」
「可能が高いと思います」
「だとしたらこの世界の人間は皆あ奴ら見たいな力を持っているのか?」
「どうでしょうね村人達の作業を見てましたが我々と然程変わらないようでした騎士団がどうかですよね」
「騎士団次第か」
「なあチンよ」
「何だポウ?」
「だとしたら山の向こうにはエルフさんの国とかダークエルフさんの国とか獣人さんの国とかあるんだろ!」
「名簿を見る限りそうだろうな」
「良し!僕はチンに着いて行くぞ!エルフのお姉さんとお友達になる!!」
「えっ?」
「まずは騎士団だな我々が召喚された事を知っている事はザクス帝国が絡んでいるのだろう」
「隷属の首輪と言ってましたよね」
「傀儡として何処かに兵力として投入か
その為の魔法でのパワーアップだな」
隷属されて仲間同士の戦闘だけは絶対ダメだロンが硬く心に決める。
「全員!隷属の首輪だけは断固阻止だ
殺害も問わない!」
「はっ!」
「ロンさん手段も問わないですよね?」
マンが嫌らしく笑う。
「ああ、問わない場合によってはザクスと戦闘もあり得るまずは命大事で行く」
「マン何する気だ?」
「コウか?睡眠ガスで無力化するのさ
最悪毒ガスも視野に入れている」
「艦砲射撃も準備しておくように」
「はっ!」
ドローンによる村や街などの詳細、周辺のマップ制作、幾つか仕掛けた盗聴器の解析など全てを持ち寄り我々の状況を把握する。
「盗聴器はどうだ?」
「はい、ロンさん面白い話が聞けました音声を流します」
ピッ……異界人がこの村に現れるとは面倒な事になった。
でも長よ明日騎士団様に引き渡せば厄介者達は居なくなるのだろう?
ああ、大人しく隷属の首輪さえ付ければな、しかし黙って付けさせないだろ奴らの力も判らない。
糞!騎士団の奴等め!
メノよどうした?
長!メノの嫁と娘が街の衛兵に連れ去られたんだ!騎士達の相手をさせる為に。
なんと!メノよ済まないわしが不甲斐ないばかりで……
「うわー酷いですね思った通りの世界だわ人権も糞もありませんね」
水兵の一人が声を上げる周りの皆もそうだと頷く。
メノよ今日は休め、誰か付き添ってくれないか?
おう、俺が行くぜ!
メノを頼む。
長よ結構の数のおなご衆が連れ去られているそのまま帝都に連れて行くのか途中で飽きて捨てるのか或いは殺すか。
聞いた話では騎士団に連れ去られた者は誰も帰って来ないと言うぞ!
口封じだろう……盗賊と同じじゃ!
ピッ……
「なんか、転移召喚物のラノベやアニメとおんなじですね」
「そうなのか?読まんし見ないから分からんが……」
あ、それと聞いた話ですがとチンが手を挙げる。
「南の山を越えるとローベル王国と言う大国があるそうです。そこには銀髪の双子のオーガ姫と言う化け物が居るそうですそのオーガ姫が国中や近隣諸国で人を殺し回って居ると言ってました」
「チンなんだ?双子のオーガ姫?」
「はい、背丈は約五メートル手足が丸太の如く、王女らしいのですが胸板は岩より硬く腰に布を巻いているだけだと申していました。大変目付きが悪いとも
ある日隣国が十万の兵で侵攻したのですがその双子に蹂躙され全滅し血の池が出来たそうです」
「マジなのか?」
「ロンさんローベル王国って聞いた事ありませんか?」
「ローベルって……まさか!」
「そうです地球に来た異世界人ですよ我が国最新鋭の潜水艦を三歳児の女の子三人にオモチャされたアイツらですよ!」
「あー僕あの子達のぬいぐるみ持ってますよ不沈の悪魔達って祀るだけで船は沈ま無いっと噂ですからね」
「俺はLove &Loveの有料会員になっているぞ!ロンさんコレですよ写真付き名簿があります」
「本当に絶世の美女ばかりだな……男が
一人か殺してやりたい……」
「そうでしょう!俺も思いますよ多分世界中の男達がそう考えてると思いますよ」
「でローベルの第三王女がこの人です」
「おっ!めっちゃタイプ!」
「でこの人です」
「双子じゃ無いのかそっくりだな目付きが悪いけど……あっ!双子のオーガ姫か!」
「流石ロンさん気づきました異世界人の力は確認済みですからね」
「此処は異世界人達の世界なのか……
俺達は地球に帰れるのか?」
「可能が高いと思います」
「だとしたらこの世界の人間は皆あ奴ら見たいな力を持っているのか?」
「どうでしょうね村人達の作業を見てましたが我々と然程変わらないようでした騎士団がどうかですよね」
「騎士団次第か」
「なあチンよ」
「何だポウ?」
「だとしたら山の向こうにはエルフさんの国とかダークエルフさんの国とか獣人さんの国とかあるんだろ!」
「名簿を見る限りそうだろうな」
「良し!僕はチンに着いて行くぞ!エルフのお姉さんとお友達になる!!」
「えっ?」
「まずは騎士団だな我々が召喚された事を知っている事はザクス帝国が絡んでいるのだろう」
「隷属の首輪と言ってましたよね」
「傀儡として何処かに兵力として投入か
その為の魔法でのパワーアップだな」
隷属されて仲間同士の戦闘だけは絶対ダメだロンが硬く心に決める。
「全員!隷属の首輪だけは断固阻止だ
殺害も問わない!」
「はっ!」
「ロンさん手段も問わないですよね?」
マンが嫌らしく笑う。
「ああ、問わない場合によってはザクスと戦闘もあり得るまずは命大事で行く」
「マン何する気だ?」
「コウか?睡眠ガスで無力化するのさ
最悪毒ガスも視野に入れている」
「艦砲射撃も準備しておくように」
「はっ!」
1
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
【R18】両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が性魔法の自習をする話
みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。
「両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が初めてのエッチをする話」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/575414884/episode/3378453
の続きです。
ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
幸せな人生を目指して
える
ファンタジー
不慮の事故にあいその生涯を終え異世界に転生したエルシア。
十八歳という若さで死んでしまった前世を持つ彼女は今度こそ幸せな人生を送ろうと努力する。
精霊や魔法ありの異世界ファンタジー。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
転生キッズの魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜
西園寺若葉
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。
辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる