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非道下衆尾の罪

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 月宮で発散させて意気揚々と帰宅すると警察車両が家の前に停まっていた。

 直感でヤバイと感じ逃げようとするが既に周りを囲まれていた。

 「非道下衆尾だな」

 コイツらなんちゅう目で睨むんだ!

 「クソッ!俺に近づくな!!」

 ポケットから折り畳みナイフを取り出し滅多やたらと振り回すが警官達は躊躇なく警棒で殴るわ足で蹴り付けるわ。

 挙げ句の果てには馬乗りになり俺の顔面をとことん殴り続ける鼻は折れ歯も折られ口の中が血だらけになっても辞める気が無い。

 気が付いたら目の前に鉄格子があった。留置場なのか?

 「お、非道気がついたか?」

 あ、おべえろほもふかまふたのひや
 (あっ、お前らも捕まったのか!)

 「お前の顔ボコボコにされてるから話しが分かりづらいぞ」

 「非道テメェサツに抵抗したのか?
相変わらずの馬鹿だよなだからそんな面になっているんだよ」

 ヒュー、ヒューと息苦しい鼻が潰されているのか?血は止まった様だが身体中かわ痛い骨も何箇所もいっている。

 へいひやふのふへひやりひきじやなあ
 (警察の癖にやり過ぎじゃないか?)

 「ば~か!犯罪者に人権は無いってハッキリ言ってんぞ抵抗して死んでも責任は無いらしいぜ今この国を治めているのは異世界人だ全てお見通しだそうだ」

 裁判も必要無いから刑も即執行だ証言も要らないから当事者を纏めておいても問題ないようだ。

 「へ~コスパ最高じゃん」

 「俺らはどうなんの?」

 「性犯罪は厳しいからな終身犯罪者奴隷だな」

 「マジか……」

 翌日俺達はこの街一番のメインストーリートの駅前に吊るされていた。

 隣を見て驚いた元代議士のオヤジと生活指導のセンコーと教頭、校長、この街の教育長と数名が吊るされている?

 近くの全てのモニターに俺らの罪状が映し出されている。

 そう言えばオヤジを使って結構揉み消したよな、だからこのジジィ共もか。
すんなりと腑においた下衆尾だった。

 拉致監禁、脅迫、薬物使用の集団強姦、傷害暴行、被害者を使っての新たな被害者の増加、親の権力にての犯罪隠蔽。

 死刑に相当するが国の為に働いてもらうに終身犯罪者奴隷に処す。

 二度と性犯罪を犯させない為に淫部の焼却と一週間の悪夢の公使をする。

 「おいおい、終身犯罪者奴隷だぞシャバに出られねぇだろ!悪夢ってなによ!
寝ずらいのか?馬鹿じゃない!」

 「非道先輩!」

 思わず最前列まで出てしまった月宮。

 「月宮か、恨みが晴らせて嬉しいだろ」

 違う私は先輩の事が……涙が止まらい。

 「執行開始!」

 ウギャァァーー!!

 「熱い!痛い!痛い!熱い!」

 「助けてくれー!!」

 足をめちゃくちゃ振り回して暴れる
害虫四匹。

 「先輩!先輩!今助けるよ!」

 月宮は非道の元に向かうが見えない壁に塞がれて進めない。

 「先輩!先輩!あああぁぁぁ……」

 その場に泣き崩れる月宮うさぎ。

 クズ虫どもの股間が黒墨の如く崩れ落ちると詰めかけていた群衆もその場を離れ始めた。

 吊るされた者達も時折ビクッとし魘されている。あのえげつない悪夢をみているのだ。

 「月宮さん心は決まった?」

 虚な目でヒマリを見るが返事が無い。

 「最後の貴方への温情よどうする?」

 「わた、し、は……このままでいいです」

 「そう分かったわ辛くてどうしようも無くなったらロロに言って助けてあげるわ」

 「ありがとうございます……」

 俯いたまま彼女は声を絞りだした。



 ピッコーン!

 どこからかRainが届いた。

 只今授業の真っ最中志織はスマホを覗いて眼を見開いた。

 あの下衆尾が駅前に吊るされて刑罰を受けたと書いてあった。更に全ての財産を没収して被害に遭われた皆にお見舞金を振り込むとあった。

 動画や写メなどは全て完璧に削除したそうだ。最後にすぐにこの国を掌握できなかった事を詫びる言葉があり、辛くなったら連絡して欲しいとあった。

 思わず涙が溢れて出て机に伏して泣いてしまった。

 先生が慌てていたらしいと志織は後から聞いた。


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