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天使乱入

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  怒涛の一日が終わり新しい一日が
始まる。

 昨日の夜のうちに指輪へのアップデートは終わっている賢者の指輪の効果の付与だ。

 男が五メートル以内に近づくと強制的に性欲を消し去る機能だ。効果はデフォルトで一日間、少しは虫除けになると思う。

 ふっ、僕はやり切ったとドヤ顔の
洋一。

 今朝はバイキング方式の食事だ。皆んな思い思いに好きな物を食べている。

 地球組はバランスを考えた健康的なチョイスをしている。

 ヒマリは理解しているけど僕らは人間じゃ無いから好きな物食べたらいい
じゃん!

 その時食堂内が騒然となった。

 「きゃー!変質者よ変質者がでたわ!!」

 ステージ上にムキムキマッパの変態がいた。腰には短いタオルをいやミニスカートの様なものを巻いている。

 いきなり立った物が天を向きその下にぶら下がる収納袋が丸見えだ。まさしく変態!

 「んっ?背中に白い大きな鳥の翼……
カブちゃんあの変態天使なのか?」

 「はい、こことは別の世界の天使クズトリオです。」

 「クズトリオ?まだ二匹もいるの?」

 「いえ名がクズトリオと言います。」

 「そうか、良かったその天界消し潰そうと思ったよ。」

 とても悪い顔で笑う洋一、カブリラはその顔をみて小さな声をあげた。

 「ひっ!チビリそう。」

 カブちゃんは昨日漏らして大変な目に
遭っていた。

 「この地に新しく女神が現れたと聞いてな確かめに来たのよう。」
 
 「ワレが気に入れば五番目の妾にしてやろうと思いな、ど奴だ。」

 「おっお前か!」

    カブちゃんを見つける。

 自信満々にステージを降りる天使クズトリオに異変が起きた。

 「なにっ!」

 イキリ立っていたクズトリオのトリオが萎み出し冬の畑のミミズの様に小さくかしこまっていた。

 そりゃそうだろう、百以上の賢者の指輪の効果を乗せた彼女達の思念を受けたのだから
何を勘違いしたのか天使如き何も出来ない。後は。

 「でクズ僕の奥さんに何の用だ。さっき妾にするとか言ってたな。死ぬか?」

 伸ばした左手にクズトリオの首が引き寄せられる。

 「ワレに手を出すとはなんたる不敬!
纏めて天罰を与える!」

 「先に手を出したのはお前だろ下級天使の分際で何ボケた事言っている。
朝のひと時を邪魔したことは万死に値するその命を持って償え!」

 「百拳!」

 ドガッガガガガガガガガガガ!!!

 グエッ……口から大量に血を吐くクズトリオ白目を剥き意識が無い。

 「兄さんカッコイイ!あれどうやったの?」

 眼をキラッキラッさせてレオナが飛びついて来る。

 「あれか、あれは百回殴るのでは無く一回で百殴る。腕の周りに百の腕がある感じかなそれをいっぺんに格急所に叩き込むだけだ。」

 「兄さんそれだと百一拳だよ。」

 「……そだね。」

 おい起きろ!鼻っ面を殴りつける。
鼻が潰れ血が噴き出し歯が飛びちる。

 「お前のボスに会わせろ!」

 がつぐぐげぐげ……

 「何言ってんだか分からん頭を探るか。
ほうほう、分かった行くか。」

 「長よ待つのじゃわしも行こうこの天使のボスも知っている。」

 「大丈夫ですよ女神様、僕一人で充分ですよ。心配してくださりありがとうございます。」

 キスして胸をクリッとしてあげる。
女神様小さく、あっ……ああ!
痛い痛い痛い僕のお尻にフォークが
刺さってる!

 「兄さんウチらのSNSにチャット機能もつけておいたよ。画像も音声も届かない場合使えるかもだし。」

 「サンキュー桜!」

 「良し行くわ。転移!」



 「まぁ~殺風景だな、緑が無い、空が白神殿だけは大きいなけど色気無し。」

 「洋一さん聞こえる?ここガイヤも担当しているって」

 「ほう、だから転生前に来る人達は真っ白な所って言っているよな。」

 「洋一さんそれは二次元、ラノベや漫画の話しだから。」

 「ヒマリよその話しはマジだぞ。」

 「えっ!」

 おっ、やっと来たかセキュリティ甘いな。それとも舐めてるのかな?後者だね。

 一人納得の洋一四方からなんか飛んでくるが全てクズトリオで防ぐ。

 「グエッ!」

 「まっ僕は痛くないから良しだ。」

 「お兄様唯です。天使の頭付近に魔核の様な物があります。それを収納してしまえば行動不能になると思います。」

 「おお!唯達が発案した楽々ダンジョン攻略法だね。女神様ぐぬぬって言ってない?」

 「はい、悔しそうに言ってます。」

 「そっか女神様あまり気にしないでこうゆう種族だから」

 「ぐぬぬ」

 「おっ十、天使確認、収納!」

 バタバタと倒れ伏せる天使達。

 「おー凄いね一発だよ楽々羽虫駆除法だねありがとうね唯。」

 「えっ嬉しい!」

 赤くなる唯、ご寵愛まで後二年、
 先は長い。

 「神殿に行くか」

 途中、ワラワラ湧いてくる羽虫を駆除して先を進む。更に羽虫を駆除し神殿の奥えと向かう。

 ここの羽虫は皆んなムキムキでパンツ無しミニスカを腰に巻いてる何故か全員いきり立っているしキモ過ぎます。僕一人で正解でした。

 小さな画面の中でキャーキャー言っている盛り上がっているのだろう。
皆んな歳頃だし。

 「あれ?ここが最奥だよな偉そうな椅子もあるし索敵!おっ、この裏に部屋が有る。」

 入れ口はペタペタ探るが見つからない。ええい面倒だ!

 ドコッ!壁を蹴り破る。

 「あーあ、お兄様こう言う所がありますね面倒くさがって手足が出る。転移すれば簡単なのに」

 桔梗が指摘するその通りです。

 「進んだ文明に居るくせに頭がアナログ世代に突入してるのよ機械なんて叩けば治ると思って居るはずだわ。」

 亜希子とかなえがウンウンと頷く。

 壁を潜り抜け中に入る。

 「お邪魔しま~す。」

 広い部屋には高級な調度品が置いてあり壁には高そうな絵画が飾られている。

 部屋の真ん中に大きなベットがあり四隅の柱の上にピンクのオシャレな天幕が垂れ下がっていた。

 「ヤリ部屋だな。」

 壁をぶち抜いたのに交ぐわっている最中だ後学のための観察をしよう。

 食堂の皆んなも真剣に見学している。

 ただのデカチンだね。
 そだね。
 突き捲ってだけねアレじゃ痛くなるわ。
 アンアン喘いでるけど本当かな?
 自分に気合いを入れてるのよ。
 手も口もお留守だわ。
 本当だね。

 「お兄様相手のお方も良く見せて
下さい。」

 桔梗が指示を飛ばす。

 なんか、くたびれているね。
 そだね。
 コレってあれじゃね。
 そうだよね。
 私落ち分かった!

 「お兄様にイカされ捲り完堕ちですわ分からせられ躾けられ調教され終了ですわ。」

 「桔梗ちゃんズルい私が言おうと思ったのに!」

 ぶー垂れるレオナ悔しそうだ。

 「じゃもういいね。」

 「アニー指輪貰った?」

 「はい、昨日のうちに貰いました。」

 「おっ左手薬指だね。嫁の決心したんだじゃ嫁同士タメ口で行こうよ」

 「でも私昨日なったばかりだし……」

 「平気平気、ナナちゃんなんて女神様にタメ口だよ。怒ると怖いけど……」

 「うん、分かったよろしくヒマリ!」

 「あんまり馴れ馴れしいのも……」

   「えーーー!!!」

 

 


 

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