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小山かなえの憂鬱②

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 「それでは洋一さんと小山さん回、
改めて再生します。」

 何故か目が泳ぐ洋一と小山さん何か
ある。



 「分かります。分かりますよ。私もそう言う事ありますもの!寂しいの
ですね。」

 僕、寂しいのか?

 「だからと言って日中や早朝にAVの音量を大きくして見なくてもいいと思います。」

 えっ!騒音苦情ですか?いつ?

 「もしかして昨日と今朝ですか?」

 コクンと頷く奥さん。

 あっ!ケイトが挙手をする。

 「私が洋一様に分からさせられていた時だ。」

 物凄い勢いで僕を睨み付ける小山さんと亜希子ちゃん。

 僕って結構なクズですね。てへっ!

 「「止めて下さい!」」

 小山さんと亜希子ちゃんからクレームが入った。ヒマリさん嬉しそうです。

 「木村さんは、ケイトさんもヒマリさんもご関係があるのですね。」

 「向こうの世界では十五歳から成人です。だから合法です!」

 「こちらでも昨日と今日も行なっていますね。」

 ぐぬぬぬ、反論できぬ……。

 「洋一さんは自分からDTを卒業した訳では無いから!私達に犯されただけ!」

 「へっ?」

 再現ビデオー!音声無しバージョン!

 あっ僕が目隠しされベットに縛りつけらてる一人目はヒマリだったな。足元にケイトとニーナが僕の僕をイジメている。

 ヒマリが僕に跨る、早!僕早い!次はケイト、またも早!僕早い!

 「この方が元盗賊の女の人でしょうか?なんか凄いですね。」

 「ニーナって言うんだ十八歳よ。性獣だよ!」

 性獣?そうかも?しかし木村さんの木村さんも何回も果てているのに、この元気デフォルトでコレなのかしら?

 赤ら顔の小山さんがモゾモゾし始めた。オシッコしたいのか?KY洋一。
   
 再現ビデオを洋一小山さんの回に
戻す。



 「ごめんなさい。不快だったでしょう。
すみませんでした。」

 「いえ、そうでは無くて……」

 「へ?」

 「実は主人の借金の事で私、AV制作映像会社の女優としてデビューする事になったんです。」

 「えっ、それは、自分から進んでデビューする事ですか?」

 首を横に振る小山さん……。

 「では、奥さんが借金を肩代わりしないと行けない義務があるのでしょうか?」

 更に首を振る。

 「それは旦那さんを愛する為ですか?」

 「愛していません!」

 「ほう?なぜそんな旦那さんと暮らしているのですか?離婚すればいいのに?」

 「彼が嫌がって判を押さないのです。
……それにこの契約を受ければ離婚に同意すると約束しました。」

 チョロいチョロ過ぎてお腹が痛く
なる。

 「そんな事絶対無いですよ!貴女は旦那さんの金づる、手放す筈が無い。分かりますよね!」

 「えっ、わたしが金づる……どうして?」

 はぁ~と溜息をつく洋一。

 「奥さん、ご自分の容姿見た事あります?」

 洋一は小山さんの前に姿見を出した。照明付きだ。えっ何処から?と驚く彼女をスルーして後ろに立つと家電コーナーの店員さんの如く語り出した。

 後ろから小山さんの髪を両手でサッと払い下顎に手を添え、

 「美し過ぎるのですチョイ垂れ気味の潤んだ大きな瞳、すーととった鼻筋、食べてしまいたい小さな唇」

 ……唇をなぞる洋一

 何と言っても大きな胸と形の良さ、下から軽く持ち上げる。くびれた腰、下腹部を撫ぜ回し彼女を後ろ向きにさせるバランスの良い大きさと張り、抱き寄せ両手でタイトスカートの上からお尻を揉みしだく。

 「チョット待ったー!これは完全なるセクハラです!」

 ヒマリが異議を唱えた。小山さん顔を赤くしてモジョモジョしてる。洋一は身の危険を感じ冷や汗が止まらない。

 「これは小山さんがご自分の価値を認識されていない為丁寧に説明した訳ででして決して自身の欲為では有りません。」

 議員の質問に答える官僚ような洋一。

 「小山さんはどう思われましたか?」

 「私ですか?私は木村さんが口説いてると思いました。そのまま抱かれてもいいかなと思いました。」

 顔を真っ赤にして俯く小山さんまだ洋一の腕を離さない。

 ケイトがヒマリに耳打ちする。はあ~と溜息つき洋一に口を開く。

 「洋一さんケイトが盛ってしまいました。もう一人出して分からせて下さい。時間は一分です。」

 えっえーと言いながら洋一の背後から洋一が抜け出る。面倒くさそうにケイトを抱え隣りの部屋に入って行く。

 ひんぎぃー!!叫び声がし、すぐに
洋一が出てくる。終わったよー。ケイトに何をした?

 話しの腰を折られ再現ビデオを進める

 どちらかとも無く口づけを交わし胸を触る洋一。ひぃー!と仰け反り白目を剥きお漏らしする。

 またかと小山さんを抱え風呂場に向かう勿論魔力ソファで半身を洗う汚れた衣類も洗う最近慣れたなタオルで身体をふき下着スカートと履かせる。ベットで寝かせるのも不味いからソファに寝かせておいた。

うーん、小山さんが気がついた。

「大丈夫ですか?何処か具合のの悪いところはありませんか?」

 あ、悪いところは有りませんです。はっ!木村さん私に何をしたのですか?確か大きな衝撃が身体の中を駆け巡り気持ちい……じゃなくて兎に角私気を失った。……お漏らしした?!からだを弄るが形跡一つ無い。確かにお漏らしした。余りに気持ちいじゃなくて。

 「木村さん私になにかしましたね!」

 いいえ、なにも……正座。えっ正座して下さい!受けに回ると途端にヘタる洋一更に美人に怒られるも怖い筈なのにゾクゾクする人妻NTRが性癖だからか?

 「なに!しました!」

 「はいっ!スカートが汚れてしまった為お風呂場で半身と衣類を洗わせて頂きました。」

 「なっ!見たんですね。私を見たのですね!主人しか見せていないのに……」

 くっ、糞親父め裏山氏!

 「僕これで三人目ですので多少の馴れがありますので大丈夫でした。」

 「そう言う問題ではありません!」

 洋一は三十分ほど説教されていた。

そしてヒマリ達が上がり込んできた。

「で見たんですね。」

 ヒマリの冷たい視線に目を逸らす僕二人。ケイトを分からせた僕がケイトの席に座ってる当然小山さんは僕に挟まれた状態だ二人の腕にしがみついて離さない。ブレない人だ。

 「結局の所クズオヤジにAV出演料が渡りその後金持ちジジィに小山さんを斡旋して稼いだお金は全部自分のものって事でしょう。」

 その通りだけどヒマリさん辛辣。

 「その借金だってどうせギャンブルとキャバクラのねーちゃんに貢いでるんでしょう?」

 「えっ!どうして分かるんですか?」

 「それは、私だからです。」

 ヒマリさんの一言なぜか納得出来る。

 私、恋愛相談初めてようかな?

 「でそのAV制作会社ってどこ?」

 「この街に在ります。統一なんとかと言ってました。」

 「統一?統一?あっ、岸統一だ!知っている知っているよすぐ行こう!」

 亜希子ちゃんまだ白目剥いてる。目が渇くから瞼を閉じてケイトは寝てるし?あとは分身の僕に任せていくよー!

 岸統一はと……見ーつけた。

 三人で飛ぶ!唖然とする小山さんがしがみつく彼女の胸からドッキンドッキンと鼓動が波打つ。

 「誰だテメェら!」

 「イヤーこんにちはー!昨日ぶりー。岸統一君いる?」

 「あっ!アニキとアネゴよういらしゃいました。ボスはこちらの部屋です。」

 どうぞどうぞと案内される。コンコンとノックする。

 「ボス客人です。」

 「お入れしろ。」

 「イヤー眠れてる?ハハハ」

 「はァ、まぁ……」

 ところでコレなんだけどと契約書を見せる。クズ旦那に騙され書かされたんだよどうにかなる?

 「これは……」

 渋い顔をするボス話し進んでるなぁ。

 「今日はお願いに来たんだ。願いを聞いてくれたら、悪夢の期間を半分にしまーす。それも皆さん全員にでーす。さらに!ドン!これにサインさせたら、何と!現金三百万円あげちゃうよ!」

ボスさん苦笑いで了承して下さった。

「離婚届はこの住所に送ってね。即現金をお持ちしまーす!ではヨロ!」

事務所から外に出る。ここは商店街の外れにある雑居ビル、二階が空いてる。チョット見てくるとヒマリが消える。

ヒマリが現れて洋一さんここ凄く良いわ!カフェの居抜きで中もキレイだし窓からの風景もいいしここに決めましょ!

 ???なにを決める??

 「取り敢えず帰る。とうっ!」

 ただいまー。おかえりー。おっコイツまだ寝てる。

 揉んでやるか!伸ばした手が又掴まれた。ヒマリさんが首を横にふる。
ごめんなさい。もうしません!

 「小山さんは今は何も成されていないですよね。でしたら子供達に勉強を教えて下さいませんか?異世界で……」

 「えーっ!異世界ですか?すぐに帰って来れないんじゃでも剣と魔法の国あっ、ケイトさんの国ですよね。」

 「ケイトのお父さん国王だしね。最高権力者の庇護下ですよ。 ぐふふふ。それに朝八時に出たとして何日も向こうで過ごして帰ってきても出た日の朝八時なんですよ!洋一さんのいない世界は時間が止まるのかな?」

都合良過ぎ!

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