上 下
18 / 60

第十八計(前) 擒賊擒王《きんぞくきんおう》… 中心人物を捕らえることで、敵を弱体化します

しおりを挟む
 ディリアの朝礼の後、部屋に戻った僕はベッドに倒れ込む。
 重い瞼は自然に閉じたが、次のステータスは浮かんでこなかった。
 仕方なく目を開けると、シーツにくるまって横たわるカストが、まるでコトが済んだ直後のように剥き出しの背中を晒していた。
「……え?」
 あまりの不条理に愕然としていると、カストは眠そうな目をこすりこすり身体を起こした。
 前を隠していたシーツがはらりと落ちる。
 そのとき、僕の目に飛び込んできたものがあった。
 大きくはないが、確かにある胸のふくらみ……。
 だが、飛び込んでこなかったものもある。
 男なら、臍下三寸に当然あるべきもの……。
「うわああああああ!」
 そこで跳ね起きて初めて、夢だと分かって安心した。
 もうひと寝入りしようとしたところで、ドアをけたたましく叩く音がする。
 オズワルが呼んでいた。
「起きてるな? ちょうどいい」
 冗談じゃない。
 僕は夢の中のカストとのように、シーツにくるまって横になった。
 次のステータスが、ようやくのことで瞼の裏に浮かぶ。

 〔カリヤ マコト レベル18 16歳 筋力34 知力37 器用度37 耐久度31 精神力35 魅力35〕 
 
 各パラメータが40に達しないよう、きれいに3ずつが割り振られていた。
 
 しばらく経ってから戻ってきたオズワルの激怒に逆らうこともできず、僕はしぶしぶ起き上がった。
 腹立ち紛れの要領を得ない話を聞くと、何でも街の酒場で魔法使いのレシアスと、僧侶のロレンが呼んでいるらしい。
 行ってみると、ふたりとも朝から辛抱強く待っていたということだった。
「悪かったよ」
 さすがにすまないと思って謝ると、ロレンは気にもしていない様子で、アンガの容態を報告した。
「もう、起きて歩けるようになっていますよ。これを機に、暗殺なんて血なまぐさい仕事からも足を洗ってはどうかと思いますが」
 それは困る、とクギを刺したレシアスは、真顔で尋ねる。
幽霊スペクターと闇エルフを撃退したそうだな?」
 自分のいないところで、という悔しげなニュアンスたっぷりだったので、僕はカストに助けてもらうまでの経緯を、先王のニセ遺言状の件から正直に話した。
 すると、ロレンが首を傾げる。
「なぜ、ニセモノが必要だったのでしょうか? いや、そもそも、それがニセモノだとカストが言う根拠は何なのでしょうか? いや、そもそも、ホンモノが存在するのでしょうか?」
 そのどれにも、僕は答えられなかった。
 さらに、レシアスがたたみかける。
「指輪を見せてみろ」
 願いの指輪を預けると、なにやらぶつぶつと唱える。たぶん、魔力感知《センス・マジック》の呪文だ。
 やがてレシアスも、眉を寄せて考えはじめた。
「これに魔力がないのが、闇エルフに分からないはずがない。なぜ、これを手に入れようとした?」
 レシアスに分からない魔法のことが、僕に分かるわけがない。

 レシアスとロレンの用件はそれだけだったので、昼食を共にする金のない僕は、城に戻った。
 例の門番のすぐそばで待ち構えていたオズワルは、再び怒りで顔を真っ赤にしていた。
「遅い! 何をしていた!」
 自分で僕を追い立てておいて何を言うかと思ったが、こういう相手に逆らっても意味がない。
 今朝同様に急かされるまま、僕は後についていった。
 着いた先は城の大広間だったが、その光景には既視感があった。
 廷臣や貴族たちを従えた宰相のリカルドが、ディリアに詰め寄っていたのだった。
 オズワルが囁く。
「……遺言状だ、先王の」
 口下手なオズワルの説明を聞くまでもなかった。
 リカルドは理路整然かつ滔々と、城内に広まる噂について、ディリアに問いただしはじめる。
「まず、先王の書き付けなるものを見せていただきたいところではございますが、それはおそらく、ディリア様の望むところではございますまいから、臣下の身分では無理強いいたしかねます」
 空中庭園で束の間のくつろぎを楽しんでいたディリアを呼びつけたこともあるくせに、よく言う。 
 しかも、いつものことだが慇懃無礼で話が回りくどい。
 ディリアが遺言状を見せるとも見せないとも言わないうちに、リカルドはさらにまくし立てた。
「古くからの倣いとして、女王が立つときは世継ぎを間違いなく得るため、伴侶を設けることになっております。国王であれば側室を抱えることもできましょうが、女王の身ではそれが叶わないからです。先王がそれをご存じなかったとは考えられません」
 僕たちの世界で代議士や大臣がこれを口にすれば、政治生命が終わるところだ。
 だが、ここは異世界だった。
 リカルドの口車に乗った連中は大げさに頷き、そうでない者たちはそわそわと顔を見合わせたり、うつむいたり、ディリアの顔色をうかがったりしている。
 当のディリア姫はどうしているかというと、口元を固く引き結んで宰相リカルドの追及に耳を傾けている。
「敢えて伴侶を定めるお考えが先王になかったとおっしゃりたいのなら、それは許されません。いかに先王といえども、古くから守られてきた掟を覆すことはできない」
 相手の考えていることを先にでっち上げて、袋叩きにする。
 ネトウヨやカルト教団のよく使う手だ。
 さすがにディリアも、この決めつけには堪忍袋の緒が切れたようだった。
 一同の耳目が、そのひと言に集中する。
「それだけ言えばもう、充分でしょう。あなたを扇動の罪に……」 
 だが、その相手はもう、隠形の魔法でも使ったかのように大広間から消えていた。
 カストのしわざだ。
 大広間を埋め尽くした廷臣や貴族の中から、微かな声が上がる。
「……専横にもほどがある」
 そうだそうだ、というひそひそ声が、次第に大きなうねりとなって広がっていった。
 僕たちの世界で言えば、これが「サイレントマジョリティ」なのだというところだろう。
 ディリアは苦々しげに言い渡した。
「下がりなさい……これ以上、話すことはありません」
 これを私学の職員会議で校長が口にすれば、後には労働組合からの吊るし上げが待っている。
 そんな一種の敗北宣言を慰めるように、ディリアが胸に抱くフェレットのマイオが、もふもふした身体をすり寄せた。

 それと機を同じくして、城中や市中にも異変が起こり始めた。
 次の日の朝礼では、大広間は元通り、がらんと静まり返っていた。
 部屋の隅では、数少ない廷臣や貴族たちが集まって、何やらひそひそやっている。
 その中でのオズワルの報告に、ディリアは唇を噛みしめた。
「ダンジョンが?」
 統率の取れたモンスター集団が第18層から現れ、騎士たちの守る層の奪回を図りはじめたというのだ。
 オズワルは、苦々しげに事情を語る。
「騎士たちに負傷者が出ておりますが、新手を送り込んで……」
「なりません」
 ディリアは報告を遮ったが、オズワルは聞かなかった。
「命を捧げておりますれば……この国と王家に」
 部屋の隅の密談が、ぴたりと止んだ。
 徹底抗戦しない君主に、部下に犠牲を強いる現場の長。
 スタッフがやる気をなくす職場の典型だ。
 ディリアが、力ない声で告げる。
「今日の朝礼はここまで」
 更なるの敗北宣言に、廷臣たちや貴族たちは、そそくさと退出する。
 僕はため息をついた。
 どうしてリカルドが何か仕掛けるたびに、ダンジョンではゴタゴタが起こるのだろうか。  

 いずれにせよ、闇エルフのエドマが動いているのは間違いない。
 僕は早速、第18層に向かうことにした。
 他の誰にも、「この世の者では突破できない」ダンジョンの最下層で起こっていることを止められはしないのだ。
 僕は昼食を待たずに街へ出て、酒場で仲間たちと連絡を取ることにした。
 すぐ目に付いたのは、盗賊のギルだった。 
 まだ仕事に復帰できない暗殺者のアンガの代わりに、ディリアの連絡役を引き受けている。
 店の隅っこの席にいるところに声をかけると、斜向かいの隅を無言で指差した。
「ちょうどいい……手を貸してくれ」
  フードつきのコートを羽織った影と、目で牽制しあっていたらしい。
 何度となくダンジョンに潜ってきたおかげか、僕にもそいつが何者だか察するだけの勘は備わってきていた。
「……たぶん、ホブゴブリンだ」
 ダンジョンに巣食うゴブリンの亜種だ。小さい割に狂暴なゴブリンと違ってあまり戦闘を好まないが、腕力は強い。
 下手に刺激しないほうがいいのだが、ギルの傍に僕が現れて微妙なパワーバランスを崩したのがよくなかった。
 怯えて立ち上がったところで、コートがはらりと落ちる。
 明らかに人間のものではない醜さに、店中の客が悲鳴を上げた。
 たいていの客は逃げ出したが、女連れの若いヤツの中には、いいところを見せようとして椅子をぶつける者もある。
 投げたものは数倍の力で弾き返され、敵意のない者への先制攻撃がどんな報いを伴うかを店中に知らしめることとなった。
「ギル!」
 丸腰の僕は、エルフのアミュレットが教えてくれた弱点を耳打ちする。
 すぐさま壁と天井を蹴ったギルは、軽い一撃でホブゴブリンを腰砕けにした。
 それがほうほうの体で店の外へと逃げ出すと、街の人々は半狂乱になって逃げ惑う。
 やがて、ギルの報告で駆け付けた騎士団が哀れなホブゴブリンを仕留めたが、同じようなことは街のあちこちで起こっていたらしい。
 さらに、ダンジョンに向かった騎士たちと交代した負傷者が戻ってきたことで、ディリアの権威は一気に失墜した。
 夕方には、ディリアを責める者たちが大挙して、城の門まで押し寄せてきていた。
 ディリアを放っておくこともできずに城へ戻った僕は、街での騒動が城中にまで広がっているのを知ることになる。

 頭の中にイメージとして浮かぶ三十六枚のカード。
 その中の1枚が、また、くるりと回った。

 僕はディリアとオズワル、そして味方になってくれる廷臣たちと貴族たちを大広間に集めると、起死回生の策を献じた。

 三十六計、「その十八」。
 擒賊擒王《きんぞくきんおう》… 中心人物を捕らえることで、敵を弱体化する。

「僕のいた世界には、ミヤモトムサシというソードマスターがいました」
 剣豪宮本武蔵の逸話に、傍にいた騎士団長のオズワルも耳をそばだてる。
 そこで僕が語ったのは、有名な「一条寺下がり松の決闘」の顛末だった。
 100人を超す吉岡一門を相手に戦った宮本武蔵は、名目上のリーダーとして担ぎ出された6歳の子供を斬り殺したという。
 顔を背けるディリアに、僕はきっぱりと告げた。
「そのくらいの覚悟で臨まなければ、もう、誰もディリア様にはついてこないでしょう」
 もちろん、カストはどこかで、この話を聞いているはずだ。
 姿を消したリカルドがこれを聞けば、より警戒を強めるだろう。
 だが、その分、余計なことはできなくなる。
 
 すぐさま、騎士団長のオズワルが率いるダンジョン攻略隊が編成された。
 戦える騎士は全て投入され、アンデッド対策に、ありったけのエルヴン・シルバーの武器ととドワーヴス・アイアンの防具が装備された。
 だが、王家伝来の「破邪の剣」を持ちだすと、そこを宰相リカルドにつけこまれるおそれがある。
 僕は、ようやく使い慣れ始めたロングソードを頼りに戦うことになった。
 城門が開くと、押しかけていた街の人々は現金なもので、歓声を上げて騎士団を見送る。
 街へ出ると、悪党のロズと盗賊のギル、魔法使いのレシアスと僧侶のロレンも合流した。
 アンガはどうしているかとロレンに尋ねると、強力な「金縛りホールド・パーソン」をかけてきたという。
「これも命を守るため……神もお許しになりましょう」
 言い訳も、坊主独特の悟り済ました口調だった。
 そこで、荷物の中から顔を出したものがある。
 フェアリーのポーシャと、レプラホーンのハクウだ。
 異口同音に、生意気なことを言う。
「妖精がふたりも力を貸すんだからね。そこらの暗殺者よりは役に立つよ」

 その言葉通りだった。 
 ダンジョンに着くと、撤退を指示するオズワルの命令を騎士たちに伝えるために、ポーシャとハクウは中へ飛び込んでいく。
 傷ついた騎士たちは次々に戻ってきたが、その心は異形の怪物たちとの戦いで、すっかりささくれだっていた。
「団長……我々はまだ動けます! 死ぬまで戦わせてください……ディリア様のために!」
 オズワルは涙にむせびながら、部下たちを叱り飛ばした。
「バカ者! そのディリア様が、お前たちに死ぬなと仰せなのだ!」
 そこで、風と共に現れた者がある。
 エルフのターニアだった。
「お帰りなさい」
 豊かな胸と、穏やかに響く声を持つ美しいエルフ娘のひと言は、百万の軍勢にも勝るらしい。
 男泣きに泣く暑苦しい騎士たちをあっさりと陥落させ、エルフの霊薬で傷を癒すのを納得させた。
 もちろん、超レアものの薬は魔法使いのレシアスにとって垂涎のアイテムだったろうが、それを分けてくれとはとても言えなかったようだ。
「急ごう……最下層で戦っている者がいるだろう」
 ドワーフのドウニのことなど気にもしていないくせに、自分から僕を急かす。
 だが、ドウニが血みどろで戦っている姿を想像すると、放ってもおけなかった。
「行こう、オズワル」
 僕は騎士団長と並んで、ダンジョンの奥へと向かった。 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

『付与』して『リセット』!ハズレスキルを駆使し、理不尽な世界で成り上がる!

びーぜろ@転移世界のアウトサイダー発売中
ファンタジー
ハズレスキルも組み合わせ次第!?付与とリセットで成り上がる! 孤児として教会に引き取られたサクシュ村の青年・ノアは10歳と15歳を迎える年に2つのスキルを授かった。 授かったスキルの名は『リセット』と『付与』。 どちらもハズレスキルな上、その日の内にステータスを奪われてしまう。 途方に暮れるノア……しかし、二つのハズレスキルには桁外れの可能性が眠っていた! ハズレスキルを授かった青年・ノアの成り上がりスローライフファンタジー! ここに開幕! ※本作はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話

紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界―― 田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。 暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。 仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン> 「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。 最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。 しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。 ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと―― ――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。 しかもその姿は、 血まみれ。 右手には討伐したモンスターの首。 左手にはモンスターのドロップアイテム。 そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。 「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」 ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。 タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。 ――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

ボーンネル 〜辺境からの英雄譚〜

ふーみ
ファンタジー
大陸の端に存在する小国、ボーンネル。 バラバラとなったこの国で少女ジンは多くの仲間とともに建物を建て、新たな仲間を集め、国を立て直す。 そして同時にジンを中心にして世界の歯車は動き出そうとしていた。 これはいずれ一国の王となる少女の物語。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~

雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。

処理中です...