5 / 39
5.婚約者候補
しおりを挟む
『俺……、いや、わたしは、あなた方を獣だなどとは思っていません』
俺は必死になって言った。
『西域語も、あなた方の文化に興味があったから、独学で習得しました。パルダン王国を訪れる機会があればよいのにと、ずっとそう願っていたのです』
ラーディンがすっと目を細めた。
『……わが国を訪れたいと? 本気で?』
『もももちろんです!』
緊張のあまりどもってしまったが、これはウソではない。
西域の文化や風習は、エルガー王国とは何もかもが違っていて興味を惹かれたし、行ってみたいなあと昔から思っていた。それは、最初の人生から変わらない。
パルダン王国は閉鎖的だから入ってくる情報も少ないし、できればこの目で見てみたかった。だから最初の人生では、通訳としてパルダン王国行きが決まった時、大喜びしたものだ。
ていうかもう俺、エルガー王国から出ていきたんだよな。いい加減、アデリナ様に目の敵にされるのも疲れたし、王宮はしきたりだらけで息が詰まるし。
『えと、あの、たしかに残念ながらエルガー王国には、獣人の方々に対して大変失礼な言動をとる者もおります。しかし、それがすべてだとは、どうかお思いにならないで下さい。わたしのように、パルダン王国に親愛の情を持ち、交流をはかりたいと心から願う者もたくさんおります』
『……そのように奇特な者が、どれほどいるかは疑問だが』
ラーディンは小さくため息をついた。
『だが、たしかに貴殿は』『アンスフェルム』
俺はラーディンの言葉をさえぎり、言った。
『不敬をお許しください、殿下。私の名は、アンスフェルムと申します』
『知っている』
『どうか名前をお呼びいただけませんか』
怒るかな、と思ったけど、ラーディンは少し黙った後、
『……アンスフェルム』
小さな声で、俺の名前を呼んでくれた。
『はい。ありがとうございます、殿下』
にっこり笑いかけると、ラーディンは戸惑ったように俺を見返した。
それはさっきの獰猛な顔とはまるで違う、どこか困った子どものような表情だった。
すると、ふいに後ろから肩をたたかれ、俺は振り返った。
「アンスフェルム殿、通訳を頼めるかな」
「シュテルン伯爵、もちろんです」
後ろに立っていたのは、シュテルン伯爵とその令嬢だった。シュテルン伯爵令嬢は、一回目のラーディンの伴侶としてパルダン王国に輿入れしている。今回もラーディンの婚約者候補リストに名前が挙がっているのだろう。この歓迎式典で紹介を頼まれるのも毎回同じだ。
俺はちらっとシュテルン伯爵令嬢に視線を走らせた。
美しい金髪をきちんと結い上げ、最新流行のドレスに身をつつんでいるが、その顔色は化粧でもごまかせないほど、真っ青だった。
……シュテルン伯爵令嬢アンナ様は、別に獣人を見下してはいなかった。ただ、死ぬほど獣人を恐れていただけだ。俺の一回目の人生では、アンナ嬢がパルダン王国へ輿入れしたんだけど、それを知らされた時、アンナ嬢は失神したって聞いたっけ。
獣人については、宮廷で少々誇張された噂が面白おかしくささやかれているから、それを真に受けているのかもしれない。獣人は人間の赤子を食うとか、気に入らない人間は八つ裂きにするとか。
『ラーディン殿下、こちらシュテルン伯爵とその娘のアンナ嬢です。殿下にぜひ、ご挨拶をと』
『そうか』
ラーディンは鷹揚に頷き、シュテルン伯爵とアンナ嬢に向き直った。
『シュテルン伯爵、アンナ嬢、エルガー王国のもてなしに感謝する』
ラーディンが膝を折り、アンナ嬢の手を取った。そのまま、アンナ嬢の手に顔を近づけると、「ひっ」という小さな悲鳴がアンナ嬢の口からもれた。
いや、ちょっと! 相手がこっちの礼儀にのっとって挨拶してんのに、悲鳴上げるとか失礼だから!
だけどラーディンは特に怒った様子もなく、アンナ嬢の手を放すと、一歩後ろに下がった。
シュテルン伯爵も、この場で倒れてしまいそうな娘に気が気じゃないらしく、曖昧な笑みを浮かべてそのまま下がってしまった。
き、……気まずい。
さっき「パルダン王国と交流をはかりたい者はたくさんいる」なんて言った矢先にこれとか。ふざけるなって怒られるかもしれない。
おずおずとラーディンを見上げると、こちらを見ていたらしいラーディンと目が合ってしまった。
『すみません……』
頭を下げると、不思議そうに問われた。
『何を謝る?』
『いえ、その……、わが国の貴族が失礼な振る舞いを』
『気にしていない』
ラーディンはあっさり言った。
『あの令嬢は、マシな部類だ。ただ私を怖がっていただけだからな。……中には、われら獣人を人とは認めず、獣と同じだと言う者もいる』
うぐっと俺は言葉に詰まった。
ラーディンの言う通りだ。
言うにことかいて、エルガー王国の正妃、アデリナ様がそう言っちゃったんだもんな……。
『申し訳ありません。パルダン王国の皆さまを歓迎し、楽しんでいただくための式典のはずが』
『気にしていないと言っただろう』
低い笑い声に、俺は顔を上げた。
新しいゴブレットを手に、ラーディンが笑っていた。
『少なくとも、この宴では美味い酒を楽しめている。私はそれだけで満足だ』
『はあ……』
さすが酒豪は言うことが違う。
感心していると、また新たな貴族がこちらに近づいてくるのが見えた。
俺は必死になって言った。
『西域語も、あなた方の文化に興味があったから、独学で習得しました。パルダン王国を訪れる機会があればよいのにと、ずっとそう願っていたのです』
ラーディンがすっと目を細めた。
『……わが国を訪れたいと? 本気で?』
『もももちろんです!』
緊張のあまりどもってしまったが、これはウソではない。
西域の文化や風習は、エルガー王国とは何もかもが違っていて興味を惹かれたし、行ってみたいなあと昔から思っていた。それは、最初の人生から変わらない。
パルダン王国は閉鎖的だから入ってくる情報も少ないし、できればこの目で見てみたかった。だから最初の人生では、通訳としてパルダン王国行きが決まった時、大喜びしたものだ。
ていうかもう俺、エルガー王国から出ていきたんだよな。いい加減、アデリナ様に目の敵にされるのも疲れたし、王宮はしきたりだらけで息が詰まるし。
『えと、あの、たしかに残念ながらエルガー王国には、獣人の方々に対して大変失礼な言動をとる者もおります。しかし、それがすべてだとは、どうかお思いにならないで下さい。わたしのように、パルダン王国に親愛の情を持ち、交流をはかりたいと心から願う者もたくさんおります』
『……そのように奇特な者が、どれほどいるかは疑問だが』
ラーディンは小さくため息をついた。
『だが、たしかに貴殿は』『アンスフェルム』
俺はラーディンの言葉をさえぎり、言った。
『不敬をお許しください、殿下。私の名は、アンスフェルムと申します』
『知っている』
『どうか名前をお呼びいただけませんか』
怒るかな、と思ったけど、ラーディンは少し黙った後、
『……アンスフェルム』
小さな声で、俺の名前を呼んでくれた。
『はい。ありがとうございます、殿下』
にっこり笑いかけると、ラーディンは戸惑ったように俺を見返した。
それはさっきの獰猛な顔とはまるで違う、どこか困った子どものような表情だった。
すると、ふいに後ろから肩をたたかれ、俺は振り返った。
「アンスフェルム殿、通訳を頼めるかな」
「シュテルン伯爵、もちろんです」
後ろに立っていたのは、シュテルン伯爵とその令嬢だった。シュテルン伯爵令嬢は、一回目のラーディンの伴侶としてパルダン王国に輿入れしている。今回もラーディンの婚約者候補リストに名前が挙がっているのだろう。この歓迎式典で紹介を頼まれるのも毎回同じだ。
俺はちらっとシュテルン伯爵令嬢に視線を走らせた。
美しい金髪をきちんと結い上げ、最新流行のドレスに身をつつんでいるが、その顔色は化粧でもごまかせないほど、真っ青だった。
……シュテルン伯爵令嬢アンナ様は、別に獣人を見下してはいなかった。ただ、死ぬほど獣人を恐れていただけだ。俺の一回目の人生では、アンナ嬢がパルダン王国へ輿入れしたんだけど、それを知らされた時、アンナ嬢は失神したって聞いたっけ。
獣人については、宮廷で少々誇張された噂が面白おかしくささやかれているから、それを真に受けているのかもしれない。獣人は人間の赤子を食うとか、気に入らない人間は八つ裂きにするとか。
『ラーディン殿下、こちらシュテルン伯爵とその娘のアンナ嬢です。殿下にぜひ、ご挨拶をと』
『そうか』
ラーディンは鷹揚に頷き、シュテルン伯爵とアンナ嬢に向き直った。
『シュテルン伯爵、アンナ嬢、エルガー王国のもてなしに感謝する』
ラーディンが膝を折り、アンナ嬢の手を取った。そのまま、アンナ嬢の手に顔を近づけると、「ひっ」という小さな悲鳴がアンナ嬢の口からもれた。
いや、ちょっと! 相手がこっちの礼儀にのっとって挨拶してんのに、悲鳴上げるとか失礼だから!
だけどラーディンは特に怒った様子もなく、アンナ嬢の手を放すと、一歩後ろに下がった。
シュテルン伯爵も、この場で倒れてしまいそうな娘に気が気じゃないらしく、曖昧な笑みを浮かべてそのまま下がってしまった。
き、……気まずい。
さっき「パルダン王国と交流をはかりたい者はたくさんいる」なんて言った矢先にこれとか。ふざけるなって怒られるかもしれない。
おずおずとラーディンを見上げると、こちらを見ていたらしいラーディンと目が合ってしまった。
『すみません……』
頭を下げると、不思議そうに問われた。
『何を謝る?』
『いえ、その……、わが国の貴族が失礼な振る舞いを』
『気にしていない』
ラーディンはあっさり言った。
『あの令嬢は、マシな部類だ。ただ私を怖がっていただけだからな。……中には、われら獣人を人とは認めず、獣と同じだと言う者もいる』
うぐっと俺は言葉に詰まった。
ラーディンの言う通りだ。
言うにことかいて、エルガー王国の正妃、アデリナ様がそう言っちゃったんだもんな……。
『申し訳ありません。パルダン王国の皆さまを歓迎し、楽しんでいただくための式典のはずが』
『気にしていないと言っただろう』
低い笑い声に、俺は顔を上げた。
新しいゴブレットを手に、ラーディンが笑っていた。
『少なくとも、この宴では美味い酒を楽しめている。私はそれだけで満足だ』
『はあ……』
さすが酒豪は言うことが違う。
感心していると、また新たな貴族がこちらに近づいてくるのが見えた。
130
お気に入りに追加
712
あなたにおすすめの小説
キスから始まる主従契約
毒島らいおん
BL
異世界に召喚された挙げ句に、間違いだったと言われて見捨てられた葵。そんな葵を助けてくれたのは、美貌の公爵ローレルだった。
ローレルの優しげな雰囲気に葵は惹かれる。しかも向こうからキスをしてきて葵は有頂天になるが、それは魔法で主従契約を結ぶためだった。
しかも週に1回キスをしないと死んでしまう、とんでもないもので――。
◯
それでもなんとか彼に好かれようとがんばる葵と、実は腹黒いうえに秘密を抱えているローレルが、過去やら危機やらを乗り越えて、最後には最高の伴侶なるお話。
(全48話・毎日12時に更新)
【第2部開始】悪役令息ですが、家族のため精一杯生きているので邪魔しないでください~僕の執事は僕にだけイケすぎたオジイです~
ちくわぱん
BL
【第2部開始 更新は少々ゆっくりです】ハルトライアは前世を思い出した。自分が物語の当て馬兼悪役で、王子と婚約するがのちに魔王になって結局王子と物語の主役に殺される未来を。死にたくないから婚約を回避しようと王子から逃げようとするが、なぜか好かれてしまう。とにかく悪役にならぬように魔法も武術も頑張って、自分のそばにいてくれる執事とメイドを守るんだ!と奮闘する日々。そんな毎日の中、困難は色々振ってくる。やはり当て馬として死ぬしかないのかと苦しみながらも少しずつ味方を増やし成長していくハルトライア。そして執事のカシルもまた、ハルトライアを守ろうと陰ながら行動する。そんな二人の努力と愛の記録。両片思い。じれじれ展開ですが、ハピエン。
マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる