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転生編

戻った、あいの記憶

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「ノン、会いたいの」旅から戻ると、久しぶりに、あいから電話があった。あいは夏休み返上で塾に通っていた。母の出身医大へ推薦が決まっている私とは違って東大目指して猛勉強中だ。

翌日、横浜駅の近くのカフェであいと会った
「どうしたの、あい」私が尋ねると、私の両手を握った。
「この間、キスしたでしょ、その後何だかこの感触覚えてるなって思って、その後ずっと考えてた。わたし前世の記憶が徐々に甦ってきて、女装好きの神様の言う女優だった記憶が思い出せたの」
「そうなの」私はあいの言葉を待った
「わたし、殺されたの。世界的に有名な俳優に」
「ちょっと待って、あいが転生したのは、殺されたからなの?」
「そうみたい。そしてもうひとつ、この間のキスの感覚、あなたも転生者、そして前世はわたしの最初の旦那さん」そこまで言って、あいの目から涙が溢れ出した。
「あい、いや、みつき」わたしはかつて愛した女性の名を呼んだ
「ノン様、また会えて嬉しい」俺たちは見つめ合い、互いに涙を流した。
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