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最終章(6年後)

旅の目的地へ

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私とゆめの旅の目的地は和歌山県の南に位置する「ア○ベンチャーワー○ド」だ。15年前にたけるが中学を卒業した記念に妻と3人で来たことがある。パンダがゆっくり観覧できるので、ファミリー層に人気のレジャーランドだ。

ゆったりとした園内をゆめと私は手を繋いで歩いた。まずはパンダゾーン、近くで観れてはしゃぐゆめ。パンダをバックに私とツーショット撮影。2回り年の離れたカップルを周囲はどう見ているのか普段は気にしてばかりだが、今日は開放的な気分だ!

産まれて半年の小さなパンダのいるもうひとつのパンダ舎は行列が出来ていた。
「可愛い~」小さな子供の声がした。行列に並びながらも小さなパンダの姿をみることは出来た
「すごい可愛い~」ゆめが私に身を寄せ微笑む。私も人目を気にせず、ゆめの腰あたりに腕を回す
「嬉しい、ノン様優しい」ゆめが耳打ちする

パンダ舎を抜けるとイルカショーが行われるスタジアムがあった。中に入るとすでに8割の席が埋まっている。イルカたちの泳ぐプールの向こうには海が広がっている
「素敵、海が見えるのね」相変わらずゆめは私に密着している。正面の大型スクリーンにはイルカと飼育員が戯れる姿が映し出されていた。
「まもなくショーが開演します。お席についてお待ち下さい」アナウンスが流れ、私たちは一番後ろの席に座った。大型スクリーンには会場の観客がアップで写されていた。写された観客は自分だと気づくと手を振った。ふいに私たちがスクリーンに映し出された。
「キャー」ゆめは楽しそうに手を振り、そして私の頬にキスをした
「ウオ~」会場に歓声が上がり、拍手がわきおこった。

イルカショーは飼育員とイルカたちのシンクロなどもあり見ごたえがあった。最後はイルカたちが尾びれで観客に水をかけまくるスプラッシュが行われ、最前列の観客はびしょ濡れになりながらも楽しんでいた

「楽しかったね~」イルカショーが終わって私たちはショー動物コーナーを歩いていた
「君の度胸にはまいるよ」まさか衆人環視の元でキスをされるとは…
「へへ~、ノン様可愛い、あっ、カピバラ、ねぇ、エサあげよう」ゆめは子供のようにはしゃいでいる
「仲がよろしくですね」私と同年代の品の良い女性が声をかけてきた
「いやお恥ずかしい」
「羨ましいですわ」女性の娘か、ゆめと同世代の女性も話しかけてきた。カピバラにエサをやっていたゆめが振り替えると
「一緒にエサあげませんか~」ふたりに声をかけた。
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