11 / 38
10 王宮の一室 団長会議
しおりを挟む
「ニール、あの子はどうだった?」
「アラン殿下、特別枠で魔導師試験をしたい子がいると聞いた時、驚きました。リア・ノーツ侯爵令嬢は筆記、実技ともに学院卒業生と同レベルの成績を収めています。14歳としてはかなり優秀であると考えています。水魔法と光魔法の上達具合がかけ離れている事が気になりますが、光魔法は即戦力として使えます」
カルサル魔導師師団長は真面目な顔でそう答える。
「うちの第一騎士団の専属治療師として来てくれないの?あんなに可愛いくて治療も出来て最高だよ」
「それを言うなら第二騎士団だって欲しい。むしろ俺の嫁でもいい」
ガヤガヤと団長達はリアを巡って話し合いをしていた。
第一王子のアランは王太子としてこの会議の取りまとめとして参加しているが、14年ぶりとなる光属性持ちのリア・ノーツがどのような人物か気になっていた。
「各団長、リア・ノーツ侯爵令嬢はみんなも知っての通り希少となった光属性持ちである。是非とも王族に取り込みたいと思っているのだが、令嬢はライアンを袖にしているのだ。ライアンは諦めてはいないだろうが、私としては難しいと考えている。
教会に取られる前に早期に国で囲いたいと考え、今回侯爵家からの申請もあり、特別に試験を受けて貰った。ただ、年齢や爵位を考えると問題も山積しているのだが、みんなの意見を聞きたい」
「この間、公爵家の娘がリア嬢を虐めて修道院送りになったよね?成績が良いならすぐ城に来た方が良くない?」
「学院中退は駄目だろう。学院を続けながら休みの日を王宮で働くのはどうか?」
様々な意見が交わされるが一様にリアの合格を認めているようで、主に学院の事やどこに所属するのかで意見が交わされた。
「では、こうしよう」
「アラン殿下、特別枠で魔導師試験をしたい子がいると聞いた時、驚きました。リア・ノーツ侯爵令嬢は筆記、実技ともに学院卒業生と同レベルの成績を収めています。14歳としてはかなり優秀であると考えています。水魔法と光魔法の上達具合がかけ離れている事が気になりますが、光魔法は即戦力として使えます」
カルサル魔導師師団長は真面目な顔でそう答える。
「うちの第一騎士団の専属治療師として来てくれないの?あんなに可愛いくて治療も出来て最高だよ」
「それを言うなら第二騎士団だって欲しい。むしろ俺の嫁でもいい」
ガヤガヤと団長達はリアを巡って話し合いをしていた。
第一王子のアランは王太子としてこの会議の取りまとめとして参加しているが、14年ぶりとなる光属性持ちのリア・ノーツがどのような人物か気になっていた。
「各団長、リア・ノーツ侯爵令嬢はみんなも知っての通り希少となった光属性持ちである。是非とも王族に取り込みたいと思っているのだが、令嬢はライアンを袖にしているのだ。ライアンは諦めてはいないだろうが、私としては難しいと考えている。
教会に取られる前に早期に国で囲いたいと考え、今回侯爵家からの申請もあり、特別に試験を受けて貰った。ただ、年齢や爵位を考えると問題も山積しているのだが、みんなの意見を聞きたい」
「この間、公爵家の娘がリア嬢を虐めて修道院送りになったよね?成績が良いならすぐ城に来た方が良くない?」
「学院中退は駄目だろう。学院を続けながら休みの日を王宮で働くのはどうか?」
様々な意見が交わされるが一様にリアの合格を認めているようで、主に学院の事やどこに所属するのかで意見が交わされた。
「では、こうしよう」
286
お気に入りに追加
2,167
あなたにおすすめの小説
逃げた先で見つけた幸せはずっと一緒に。
しゃーりん
恋愛
侯爵家の跡継ぎにも関わらず幼いころから虐げられてきたローレンス。
父の望む相手と結婚したものの妻は義弟の恋人で、妻に子供ができればローレンスは用済みになると知り、家出をする。
旅先で出会ったメロディーナ。嫁ぎ先に向かっているという彼女と一晩を過ごした。
陰からメロディーナを見守ろうと、彼女の嫁ぎ先の近くに住むことにする。
やがて夫を亡くした彼女が嫁ぎ先から追い出された。近くに住んでいたことを気持ち悪く思われることを恐れて記憶喪失と偽って彼女と結婚する。
平民として幸せに暮らしていたが貴族の知り合いに見つかり、妻だった義弟の恋人が子供を産んでいたと知る。
その子供は誰の子か。ローレンスの子でなければ乗っ取りなのではないかと言われたが、ローレンスは乗っ取りを承知で家出したため戻る気はない。
しかし、乗っ取りが暴かれて侯爵家に戻るように言われるお話です。
あなたが選んだのは私ではありませんでした 裏切られた私、ひっそり姿を消します
矢野りと
恋愛
旧題:贖罪〜あなたが選んだのは私ではありませんでした〜
言葉にして結婚を約束していたわけではないけれど、そうなると思っていた。
お互いに気持ちは同じだと信じていたから。
それなのに恋人は別れの言葉を私に告げてくる。
『すまない、別れて欲しい。これからは俺がサーシャを守っていこうと思っているんだ…』
サーシャとは、彼の亡くなった同僚騎士の婚約者だった人。
愛している人から捨てられる形となった私は、誰にも告げずに彼らの前から姿を消すことを選んだ。
愛し子は自由のために、愛され妹の嘘を放置する
紅子
恋愛
あなたは私の連理の枝。今世こそは比翼の鳥となりましょう。
私は、女神様のお願いで、愛し子として転生した。でも、そのことを誰にも告げる気はない。可愛らしくも美しい双子の妹の影で、いない子と扱われても特別な何かにはならない。私を愛してくれる人とこの世界でささやかな幸せを築ければそれで満足だ。
その希望を打ち砕くことが起こるとき、私は全力でそれに抗うだろう。
完結済み。毎日00:00に更新予定です。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完】夫から冷遇される伯爵夫人でしたが、身分を隠して踊り子として夜働いていたら、その夫に見初められました。
112
恋愛
伯爵家同士の結婚、申し分ない筈だった。
エッジワーズ家の娘、エリシアは踊り子の娘だったが為に嫁ぎ先の夫に冷遇され、虐げられ、屋敷を追い出される。
庭の片隅、掘っ立て小屋で生活していたエリシアは、街で祝祭が開かれることを耳にする。どうせ誰からも顧みられないからと、こっそり抜け出して街へ向かう。すると街の中心部で民衆が音楽に合わせて踊っていた。その輪の中にエリシアも入り一緒になって踊っていると──
妹に全てを奪われた令嬢は第二の人生を満喫することにしました。
バナナマヨネーズ
恋愛
四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。
瓜二つである妹のイシュタルは、それに比べて大切にされていた。
そんなある日、イシュミールは第三王子との婚約が決まった。
その時から、イシュミールの人生は最高の瞬間を経て、最悪な結末へと緩やかに向かうことになった。
そして……。
本編全79話
番外編全34話
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください
LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。
伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。
真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。
(他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…)
(1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる