30 / 51
30
しおりを挟む
舞踏会で雑談をするより仕事の話だもの。人見知りだった自分を悔やむ。そうこうしている内にダンスホールではざわめきが起こっているようだ。
上から気になり視線を向けると、どうやらホールの中央で子息の一人が令嬢にプロポーズをしている様子。
「なんという事を。大事な舞踏会だというのに仕出かすとは。……あれはコンモン子爵子息。という事はあの令嬢は婚約者のニルー伯爵令嬢ですな」
「侯爵、あれは想い合った二人なの?」
挨拶に来ていた王族派の一人である侯爵に聞いてみた。
「えぇ、最近になってようやく婚約を結ぶ事ができたのだと聞いております」
確か彼は中立派の家で彼女は反王族派だった。長年想い合っていても家の事情で婚約出来なかったのね。
「……そう。でも良かったわね。色々あったけれど婚約する事が出来たのだもの」
私はそう言うと、魔法で天井から淡い光を放つ小さな花を降らせた。会場からも歓声と祝福の声がする。
「にくい演出ですな。生涯、クレア陛下の忠臣となるでしょうな」
侯爵はそう言葉では言いつつも微笑んでいる。
「ふふっ。偶にはサプライズも必要でしょう?」
二人は周りから祝福されながらダンスを始める。淡い光に包まれたホールで愛し合う二人が踊る。生涯忘れる事の出来ない物になるといいわね。
それから貴族達の挨拶が終わり、私は舞踏会を眺めるだけとなった。警備もいつも以上に配備しているため問題も起こっていないようだ。そろそろ控室に戻ろうかしら。舞踏会は明け方まで行われる。
国中の貴族が集まるこのイベントで男女の出会いや商談のための付き合いなど様々な物があるため長時間会場は開かれている。国内の情勢が落ち着いてきたら下位・上位貴族と分けた舞踏会も行われると思う。
それをするには私の婚姻が先なのかもしれないわね。
先ほどの二人を少し羨ましいと思いつつも諦めに似たような気持ちになっている。
こればかりは文句を言えないわ。
「陛下、メグレ子爵様が挨拶に来られています」
「ロダ、通して頂戴」
私に軽く礼をして席に着いたナーヤ。久々に会ったけれど、以前より痩せている。やはり心労がたたっているのだと思う。
「ナーヤ、久しぶり。痩せたわね」
「あぁ。自分が思っていたよりキツイな」
「その様子だと彼女の様子を見に何度か足を運んだのでしょう?」
「あぁ、やはり君は分かっていたんだな。彼女はぐったりしていたよ。もう長くは持たないだろう」
「……そう。新しい夫人を迎えるの?」
「どうだろうな。周りは煩いが、当分は一人を楽しむさ」
「それがいいわね」
何気ない会話の中でナーヤはそっと胸ポケットから一枚の紙を差し出した。
「この舞踏会も盛況の内に終われそうだわ」
「あぁ、そうだな」
私は会話を続けながら紙にそっと目を落とす。
「王配になったら後宮は彼の妾で一杯になるだろう」
ナーヤの視線の先にはアーサー様の姿があった。
「そうね、政治を行う上ではとても優秀なのよ?でも、どうなるかしらね」
令嬢達の誘いを断る様子もなく次々にダンスを踊っている。密着している様子を見ると、令嬢の方も満更ではないようだ。
「他の候補者達はどうなんだ?」
私は言葉を濁すように曖昧な笑みを浮かべる。
「さぁ……?ベイカーはもう帰ったと思うわ」
「相変わらずだな。さて、俺もそろそろ行くわ」
「えぇ、帰りには気を付けてね?」
「あぁ、分かっているさ。クレアよりは狙われていないからな」
「ふふっ、そうね」
手を軽く挙げてナーヤは去っていった。私は彼からもらった紙をシュンと消し炭にする。
彼は彼で頑張ってくれているのね。
それから私は控室に行かずにそのまま自室へと戻った。舞踏会の翌日は執務も休みになっているのでゆっくり過ごせる。
「ライ、いるかしら?」
「クレア様、ここに」
いつもの様に礼を取りながらジワリとライの姿が現れる。
「あの紙を後ろで見たわよね?」
「はい」
「奴隷売買についての書類は確保したのかしら?」
「確保済みです。只今全ての資料を精査している最中です。取引日に間に合うようにします」
「そうね。……彼は黒なのかしら?」
「どちらかと言えば被害者寄りではあるのかもしれません、が黒でしょう」
「……そう。資料が揃い次第モランとバルトロを呼ばないといけないわね」
「畏まりました」
彼はそう言うとまた消えるように部屋を出て行った。
――クレア、これを乗り越えれば、だな。
グラン様。第三騎士団に任せても良いと思いますか?
――どうであろうな。第三だけで事足りる気もするが、万が一を考えると零と魔導士を連れて行った方がいいだろう。数で押すなら第四騎士団も動かせばいい。
迷いますね。どの位の規模で行われる奴隷の取引なのか。
隣国の組織も馬鹿ではないわ。先日の禁止植物の密輸で痛手を負っているはずだから。何重の罠を仕掛けていても可笑しくない。悩みは尽きる事がないわ。
私は重い息を吐いてベッドで眠る。
翌日は自室でのんびり過ごそうと思っていたがそうは問屋が卸さないようだ。
上から気になり視線を向けると、どうやらホールの中央で子息の一人が令嬢にプロポーズをしている様子。
「なんという事を。大事な舞踏会だというのに仕出かすとは。……あれはコンモン子爵子息。という事はあの令嬢は婚約者のニルー伯爵令嬢ですな」
「侯爵、あれは想い合った二人なの?」
挨拶に来ていた王族派の一人である侯爵に聞いてみた。
「えぇ、最近になってようやく婚約を結ぶ事ができたのだと聞いております」
確か彼は中立派の家で彼女は反王族派だった。長年想い合っていても家の事情で婚約出来なかったのね。
「……そう。でも良かったわね。色々あったけれど婚約する事が出来たのだもの」
私はそう言うと、魔法で天井から淡い光を放つ小さな花を降らせた。会場からも歓声と祝福の声がする。
「にくい演出ですな。生涯、クレア陛下の忠臣となるでしょうな」
侯爵はそう言葉では言いつつも微笑んでいる。
「ふふっ。偶にはサプライズも必要でしょう?」
二人は周りから祝福されながらダンスを始める。淡い光に包まれたホールで愛し合う二人が踊る。生涯忘れる事の出来ない物になるといいわね。
それから貴族達の挨拶が終わり、私は舞踏会を眺めるだけとなった。警備もいつも以上に配備しているため問題も起こっていないようだ。そろそろ控室に戻ろうかしら。舞踏会は明け方まで行われる。
国中の貴族が集まるこのイベントで男女の出会いや商談のための付き合いなど様々な物があるため長時間会場は開かれている。国内の情勢が落ち着いてきたら下位・上位貴族と分けた舞踏会も行われると思う。
それをするには私の婚姻が先なのかもしれないわね。
先ほどの二人を少し羨ましいと思いつつも諦めに似たような気持ちになっている。
こればかりは文句を言えないわ。
「陛下、メグレ子爵様が挨拶に来られています」
「ロダ、通して頂戴」
私に軽く礼をして席に着いたナーヤ。久々に会ったけれど、以前より痩せている。やはり心労がたたっているのだと思う。
「ナーヤ、久しぶり。痩せたわね」
「あぁ。自分が思っていたよりキツイな」
「その様子だと彼女の様子を見に何度か足を運んだのでしょう?」
「あぁ、やはり君は分かっていたんだな。彼女はぐったりしていたよ。もう長くは持たないだろう」
「……そう。新しい夫人を迎えるの?」
「どうだろうな。周りは煩いが、当分は一人を楽しむさ」
「それがいいわね」
何気ない会話の中でナーヤはそっと胸ポケットから一枚の紙を差し出した。
「この舞踏会も盛況の内に終われそうだわ」
「あぁ、そうだな」
私は会話を続けながら紙にそっと目を落とす。
「王配になったら後宮は彼の妾で一杯になるだろう」
ナーヤの視線の先にはアーサー様の姿があった。
「そうね、政治を行う上ではとても優秀なのよ?でも、どうなるかしらね」
令嬢達の誘いを断る様子もなく次々にダンスを踊っている。密着している様子を見ると、令嬢の方も満更ではないようだ。
「他の候補者達はどうなんだ?」
私は言葉を濁すように曖昧な笑みを浮かべる。
「さぁ……?ベイカーはもう帰ったと思うわ」
「相変わらずだな。さて、俺もそろそろ行くわ」
「えぇ、帰りには気を付けてね?」
「あぁ、分かっているさ。クレアよりは狙われていないからな」
「ふふっ、そうね」
手を軽く挙げてナーヤは去っていった。私は彼からもらった紙をシュンと消し炭にする。
彼は彼で頑張ってくれているのね。
それから私は控室に行かずにそのまま自室へと戻った。舞踏会の翌日は執務も休みになっているのでゆっくり過ごせる。
「ライ、いるかしら?」
「クレア様、ここに」
いつもの様に礼を取りながらジワリとライの姿が現れる。
「あの紙を後ろで見たわよね?」
「はい」
「奴隷売買についての書類は確保したのかしら?」
「確保済みです。只今全ての資料を精査している最中です。取引日に間に合うようにします」
「そうね。……彼は黒なのかしら?」
「どちらかと言えば被害者寄りではあるのかもしれません、が黒でしょう」
「……そう。資料が揃い次第モランとバルトロを呼ばないといけないわね」
「畏まりました」
彼はそう言うとまた消えるように部屋を出て行った。
――クレア、これを乗り越えれば、だな。
グラン様。第三騎士団に任せても良いと思いますか?
――どうであろうな。第三だけで事足りる気もするが、万が一を考えると零と魔導士を連れて行った方がいいだろう。数で押すなら第四騎士団も動かせばいい。
迷いますね。どの位の規模で行われる奴隷の取引なのか。
隣国の組織も馬鹿ではないわ。先日の禁止植物の密輸で痛手を負っているはずだから。何重の罠を仕掛けていても可笑しくない。悩みは尽きる事がないわ。
私は重い息を吐いてベッドで眠る。
翌日は自室でのんびり過ごそうと思っていたがそうは問屋が卸さないようだ。
62
お気に入りに追加
374
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】烏公爵の後妻〜旦那様は亡き前妻を想い、一生喪に服すらしい〜
七瀬菜々
恋愛
------ウィンターソン公爵の元に嫁ぎなさい。
ある日突然、兄がそう言った。
魔力がなく魔術師にもなれなければ、女というだけで父と同じ医者にもなれないシャロンは『自分にできることは家のためになる結婚をすること』と、日々婚活を頑張っていた。
しかし、表情を作ることが苦手な彼女の婚活はそううまくいくはずも無く…。
そろそろ諦めて修道院にで入ろうかと思っていた矢先、突然にウィンターソン公爵との縁談が持ち上がる。
ウィンターソン公爵といえば、亡き妻エミリアのことが忘れられず、5年間ずっと喪に服したままで有名な男だ。
前妻を今でも愛している公爵は、シャロンに対して予め『自分に愛されないことを受け入れろ』という誓約書を書かせるほどに徹底していた。
これはそんなウィンターソン公爵の後妻シャロンの愛されないはずの結婚の物語である。
※基本的にちょっと残念な夫婦のお話です
婚約者の地位? 天才な妹に勝てない私は婚約破棄して自由に生きます
名無しの夜
恋愛
旧題:婚約者の地位? そんなものは天才な妹に譲りますので私は平民として自由に生きていきます
「私、王子との婚約はアリアに譲って平民として生きようと思うんです」
魔法貴族として名高いドロテア家に生まれたドロシーは事あるごとに千年に一度の天才と謳われる妹と比較され続けてきた。
「どうしてお前はこの程度のことも出来ないのだ? 妹を見習え。アリアならこの程度のこと簡単にこなすぞ」
「何故王子である俺の婚約者がお前のような二流の女なのだ? お前ではなく妹のアリアの方が俺の婚約者に相応しい」
権力欲しさに王子と結婚させようとする父や、妹と比較して事あるごとにドロシーを二流女と嘲笑う王子。
努力して、努力して、それでも認められないドロシーは決意する。貴族の地位を捨てて平民として自由に生きて行くことを。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
フランチェスカ王女の婿取り
わらびもち
恋愛
王女フランチェスカは近い将来、臣籍降下し女公爵となることが決まっている。
その婿として選ばれたのがヨーク公爵家子息のセレスタン。だがこの男、よりにもよってフランチェスカの侍女と不貞を働き、結婚後もその関係を続けようとする屑だった。
あることがきっかけでセレスタンの悍ましい計画を知ったフランチェスカは、不出来な婚約者と自分を裏切った侍女に鉄槌を下すべく動き出す……。
転生悪役令嬢の、男装事変 〜宰相補佐官のバディは、商会長で黒魔女です〜
卯崎瑛珠
ファンタジー
第2部連載中です。
※陰謀やバトル、国家間貿易などの商談中心で、恋愛要素皆無です。ご了承ください。
現代日本の商社で働いていた鳥辺アリサ(とりべありさ)は、不運にも海外出張中に交通事故死してしまった。ところが『全能の神ゼー』と名乗る存在によって『愛と太陽の女神テラ』が司る世界へ転生してくれないかと頼まれる。その女神は、『英知と月の女神ナル』にコンプレックスを持っており、自分が統括している世界でナルに似た人間を作っては、とことん過酷な運命に置くことで、留飲を下げるということを繰り返しているという。ゼーはその蛮行を止めようと説得するが、余計に怒り狂ったテラは聞く耳を持たない。そうしていたずらに人間の運命を操作することによって神の力が失われ、世界の維持すら危うくなっているというのだ。テラの目を覚まさせるため、テラの世界で幸せに生きて欲しいと告げてきたゼーに「特別なことはできない」と断るアリサ。ゼーは、幸せに暮らすだけで良いと告げた。それぐらいなら、と引き受けたアリサが転生した先は、なんと没落寸前のトリベール侯爵家。再興させるため、貴族学院に入学したアリサは、聖女が学院の同級生であることを知る。闇の魔力を持つアリサは聖女と比較される黒魔女として、周囲に忌み嫌われる役目らしい。アリサは前世の知識を生かして商会長(女性はなれないので、男装)となって起業し、侯爵家を再興しようと奮闘する。借金を返し、没落寸前の家を救う――奔走するアリサはやがて、次期宰相と噂のロイクと出会う。二十歳の公爵令息で宰相補佐官という地位にあるロイクは、情報を扱う『商会』を使って王国に蔓延する薬物の調査に乗り出した。男装商会長と宰相補佐官の異色のバディ、陰謀に立ち向かう!
-----------------------------
小説家になろう・カクヨムでも掲載しています。
表紙:しろねこ。様(Xアカウント@white_cat_novel)
※無断転載禁止です
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる