30 / 144
肆の怪【嗚呼、麗しき一途の華よ】
「冬に咲く桜」
しおりを挟む
◇
―― だから、お前の全てを受け入れよう。
◇
今年の冬はとても暖かい。
しまいには、〝 狂い咲きの桜 〟が現れてしまうくらいには。
俺が住んでいる邪神の屋敷から何駅か離れた丘の上に、一本だけ冬になってから咲き出した桜があるのだという。まあ、まだ11月ではあるのだが…… 冬と言ってもいいだろう。どちらにせよ、件の桜はこんな時期に咲く種類ではないのだ。
そんな少しだけ不思議な非日常に、俺が好き好んで首を突っ込むわけがない。
「レジャーシートはこれくらいか…… ?」
だから俺がその桜の下で花見の準備をしているのは、それを命令した邪神のせいだ。不本意極まりない出来事だ。
おまけにこの桜がある丘は、噂が一人歩きして一種の観光スポットみたいになっている。冬とはいえ、少しだけまだ暖かいこの桜の下に集まる人間は数多くいるみたいだ。
こんなトチ狂った花見をする人間が俺達だけじゃないところに、悪い意味での日本人魂を感じる。
ちょっと寄っただけの人間までスイーツをコンビニで購入して座り込んでる始末だ。
こんなカオスな空間…… つまり俺の飼い主が喜ぶような空間で桜が無事であるわけもなく、幾人かの不良が景気良く枝を折る姿も見える。ブランド物のピアスや指輪をつけて悪ぶっている連中だ。
これもまた、観光地にありがちな悪い習慣だと思う。
そして、それを明るい髪の大人しそうな女の子一人で止めようとしているのも無謀だし、他に止めようとする大人もいない状況は少し気分が悪かった。
「いいよいいよ? 私はここでお酒でも飲んでるから行ってくればいいじゃないか」
「…… いいんです?」
「くふふ、そんなことまで束縛したりはしないよ」
手をひらひらと振りながら奴…… 神内千夜が言う。
つまりは思うままにしろということか。俺が枝を折る不良達に怒りを感じ、それを止めようとして揶揄われている女の子を助けようと思っていることが筒抜けというわけだ。
それはそれで癪に障るが、周囲の大人が誰一人として女の子を助けない状況にイラついているのも事実だ。
「あんたは勝手に酒でも嗜んでいてください!」
「いってらっしゃーい」
上機嫌で俺を送り出す奴の顔に、そこはかとなく嫌な予感を覚えるが気持ちは変わらなかった。
目の前に困っている子供がいるのに助けないのはなんだか気持ち悪い。
「おい、桜の枝を折るのはやめてくれ。マナー悪いぞ」
「はあ?」
不良は改めるつもりがなさそうだったが、大人に介入されて萎えてしまったのか、折るか折らないかのところで止めていた腕を振り抜き、一本の枝を取るとそのまま枝をグチャグチャに折って去っていく。
しまいには足で踏みつけ、唾を吐きかけ、ものすごく大きな溜め息を吐きながら……
俺が止めた意味もなく、桜の枝は折られてしまった。
「あの…… 止められなくてごめんな」
「いえ、いいんだよ」
桃色の短い髪を揺らして女の子がぽつりと言う。
しかし、落ち込んでいるのは明白だ。
「見て、彼お土産に桜の花びらを乗っけてる」
顔を上げた彼女は悲しそうにケラケラと笑った。
強がっているような彼女にどう言葉をかけてやればいいのか、俺は分からなくて 「そうか」 なんて生返事しか返せない。
「助けてくれようとしたのは嬉しかったよ」
ほぼ無表情で目を細める彼女はそっと桜の木を見上げる。
「桜に思い入れがあるのかな?」
「…… まあね。ここにはとてもいい思い出があるんだよ」
彼女の身長は中学生入ったくらいの女の子だが、不思議と落ち着いているようにも思う。なんというか、大人っぽい。
最近の子供って皆こんな感じなのか?
「…… 雨だ」
女の子がふと呟くと、頬にぽつりと雫が落ちてきた。
周りを見ると、急な雨にレジャーシートを敷いていた人達が皆慌てて片づけしている姿が目に入った。
コンビニが近くにあるので、折りたたみ傘を常備しているでもない人間は駆け込むはめになるだろう。
そうだ、俺も急いで片づけないと…… と思って奴が酒を飲んでいた場所を見るがそこにはレジャーシートの後もなにも残っていなかった。どこぞに避難したのか? でもそんな気配欠片もなかったけどな。
「あなたも濡れてしまうよ。ボクについてきて。雨宿りできる場所があるんだ」
「あ、ああ、ありがとう」
俺の袖を引っ張りながら女の子が桜の木の下に入る。
それに合わせて幹の近くまで行くとすっかりと雨を遮っているのか、俺が濡れることはなかった。
女の子も濡れた様子が一切なく、そのまま桜の幹に寄り掛かるようにして手を擦り合わせている。確かに、雨が降ったからか少し肌寒くなっているような気がする。
「助けてくれてありがとう。ボクは青葉。あなたの名前は?」
目を開けた彼女はまだ少し寒そうにしながらこちらを見上げた。
薄い色の目玉が俺を探るように上から下まで見渡し、微笑むさまはどこか知り合いのさとり妖怪を思い起こさせた。
「…… どういたしまして。俺は下土井令一だよ」
「下土井さん……」
反芻するように呟いてから青葉ちゃんは 「桜を見に来たんだよね?」 と疑問を投げかけてくる。
俺が来たいと言い出したわけではないが、目的はその通りだ。狂い咲きの桜を見に来たので間違いない。
「そうだよ。冬に桜が咲くだなんてって、知り合いに頼まれて一緒に来たんだ」
「綺麗だと思う?」
「うん、そうなんじゃないかな?」
そう返すと青葉ちゃんは俯いて 「そう見えるなら良かった」 と寂しそうに言った。
そして、「ボクは昔からここのことを知っているんだけどね」と前置きしてから話し始めた。
「この桜、昔は庭師の人が手入れしてくれていたんだ」
「庭師? …… でもここ人の敷地ではないよな」
人の敷地ならあんな風に大勢が押しかけて花見することにはならなかっただろうし。町営で手入れしていたにしてもこの子の口振りだと今は手入れされていないみたいだ。
「うん、完全にボランティアだよ。桜が好きだからって剪定してくれたり、花が綺麗に見えるようにしてくれたり色々してくれていたんだ。でも、見て」
彼女が指さしたところを見れば枝と枝の隙間が極僅かしかなく、花が擦れている箇所があった。なるほど、言われてみれば手入れが行き届いていないように見える。
「剪定されてないから窮屈だし、花付きも昔より大分悪くなってしまっているんだ。できれば手入れをしてほしい。けれどボクはあの庭師の居場所が分からないんだ。また彼にお願いしたいんだけど、あまり出歩ける身じゃないから…… その、片手間でいいんだ。彼に桜の手入れをするように依頼してほしいんだ。報酬はちゃんと出すから」
彼女のお願いを蹴る理由はない。しかし、一つ気になることがある。
「君って、人間じゃないだろ?」
「え……」
青葉ちゃんはその目を大きく開き、驚いている。
だが、すぐに俺をもう一度観察してから 「なるほど」 と頷いた。
「人外の気配がすると思ったら、あなたは加護持ちなんだね。なら早いよ。ボク、いい加減待つのに疲れちゃったんだ。でもボク自身はここから大きく離れることはできないし、人間を頼るしかないんだよ」
俺を見上げてくる彼女の瞳孔は桜の花弁のようにも見えてくる。
本性を隠すこともなく、桃色の瞳が俺を捉えていて断ったらどうなるのか分からない得体の知れなさを醸し出していた。
それだけ必死だということか。人外に関わることなんて珍しいことじゃないし、彼女のお願いは前回の青水さんと違い目的がはっきりとしている。
なら、迷うことはないのでは?
だが、なんとなく嫌な予感がするのも確かだ。
なぜだろう。この子の目的は 「桜の手入れをしてほしい」 だけなのに、なぜこんなにも不安に駆られるのだろうか。
いや、そんなことは後で考えればいいことか。なにか不穏な動きを感じたらすぐに対処すればいい。
「お返事は?」
しゅるしゅると俺の周りに枝が寄り集まって来る。
断ったら…… なんて考えたくもない。
「探すのはいいけど、相手の名前は分からないのか?」
「敦盛春樹。おかしなことに桜に話しかけるような人間だったからボクでも知ってるんだ」
「分かった。探して、お前の手入れを依頼すればいいんだろ?」
「うん」
了承すれば、密かに俺を捕らえようとしていた枝は全て元通りの位置に戻った。
やっぱり断ったらYESと言うまで離してもらえなかっただろう。もしくは拷問でもされていただろうか?
こんな少女がそんなことまでするとは思いたくないけど、きっと遥かに年上なんだ。見た目の年相応な対応なんてしてくれるわけがない。
「そうだ。報酬は前払いで明日払うよ」
前払いなら普通今渡すべきでは? なんて思ったが、俺はなにも言わずにその場を去った。
―― だから、お前の全てを受け入れよう。
◇
今年の冬はとても暖かい。
しまいには、〝 狂い咲きの桜 〟が現れてしまうくらいには。
俺が住んでいる邪神の屋敷から何駅か離れた丘の上に、一本だけ冬になってから咲き出した桜があるのだという。まあ、まだ11月ではあるのだが…… 冬と言ってもいいだろう。どちらにせよ、件の桜はこんな時期に咲く種類ではないのだ。
そんな少しだけ不思議な非日常に、俺が好き好んで首を突っ込むわけがない。
「レジャーシートはこれくらいか…… ?」
だから俺がその桜の下で花見の準備をしているのは、それを命令した邪神のせいだ。不本意極まりない出来事だ。
おまけにこの桜がある丘は、噂が一人歩きして一種の観光スポットみたいになっている。冬とはいえ、少しだけまだ暖かいこの桜の下に集まる人間は数多くいるみたいだ。
こんなトチ狂った花見をする人間が俺達だけじゃないところに、悪い意味での日本人魂を感じる。
ちょっと寄っただけの人間までスイーツをコンビニで購入して座り込んでる始末だ。
こんなカオスな空間…… つまり俺の飼い主が喜ぶような空間で桜が無事であるわけもなく、幾人かの不良が景気良く枝を折る姿も見える。ブランド物のピアスや指輪をつけて悪ぶっている連中だ。
これもまた、観光地にありがちな悪い習慣だと思う。
そして、それを明るい髪の大人しそうな女の子一人で止めようとしているのも無謀だし、他に止めようとする大人もいない状況は少し気分が悪かった。
「いいよいいよ? 私はここでお酒でも飲んでるから行ってくればいいじゃないか」
「…… いいんです?」
「くふふ、そんなことまで束縛したりはしないよ」
手をひらひらと振りながら奴…… 神内千夜が言う。
つまりは思うままにしろということか。俺が枝を折る不良達に怒りを感じ、それを止めようとして揶揄われている女の子を助けようと思っていることが筒抜けというわけだ。
それはそれで癪に障るが、周囲の大人が誰一人として女の子を助けない状況にイラついているのも事実だ。
「あんたは勝手に酒でも嗜んでいてください!」
「いってらっしゃーい」
上機嫌で俺を送り出す奴の顔に、そこはかとなく嫌な予感を覚えるが気持ちは変わらなかった。
目の前に困っている子供がいるのに助けないのはなんだか気持ち悪い。
「おい、桜の枝を折るのはやめてくれ。マナー悪いぞ」
「はあ?」
不良は改めるつもりがなさそうだったが、大人に介入されて萎えてしまったのか、折るか折らないかのところで止めていた腕を振り抜き、一本の枝を取るとそのまま枝をグチャグチャに折って去っていく。
しまいには足で踏みつけ、唾を吐きかけ、ものすごく大きな溜め息を吐きながら……
俺が止めた意味もなく、桜の枝は折られてしまった。
「あの…… 止められなくてごめんな」
「いえ、いいんだよ」
桃色の短い髪を揺らして女の子がぽつりと言う。
しかし、落ち込んでいるのは明白だ。
「見て、彼お土産に桜の花びらを乗っけてる」
顔を上げた彼女は悲しそうにケラケラと笑った。
強がっているような彼女にどう言葉をかけてやればいいのか、俺は分からなくて 「そうか」 なんて生返事しか返せない。
「助けてくれようとしたのは嬉しかったよ」
ほぼ無表情で目を細める彼女はそっと桜の木を見上げる。
「桜に思い入れがあるのかな?」
「…… まあね。ここにはとてもいい思い出があるんだよ」
彼女の身長は中学生入ったくらいの女の子だが、不思議と落ち着いているようにも思う。なんというか、大人っぽい。
最近の子供って皆こんな感じなのか?
「…… 雨だ」
女の子がふと呟くと、頬にぽつりと雫が落ちてきた。
周りを見ると、急な雨にレジャーシートを敷いていた人達が皆慌てて片づけしている姿が目に入った。
コンビニが近くにあるので、折りたたみ傘を常備しているでもない人間は駆け込むはめになるだろう。
そうだ、俺も急いで片づけないと…… と思って奴が酒を飲んでいた場所を見るがそこにはレジャーシートの後もなにも残っていなかった。どこぞに避難したのか? でもそんな気配欠片もなかったけどな。
「あなたも濡れてしまうよ。ボクについてきて。雨宿りできる場所があるんだ」
「あ、ああ、ありがとう」
俺の袖を引っ張りながら女の子が桜の木の下に入る。
それに合わせて幹の近くまで行くとすっかりと雨を遮っているのか、俺が濡れることはなかった。
女の子も濡れた様子が一切なく、そのまま桜の幹に寄り掛かるようにして手を擦り合わせている。確かに、雨が降ったからか少し肌寒くなっているような気がする。
「助けてくれてありがとう。ボクは青葉。あなたの名前は?」
目を開けた彼女はまだ少し寒そうにしながらこちらを見上げた。
薄い色の目玉が俺を探るように上から下まで見渡し、微笑むさまはどこか知り合いのさとり妖怪を思い起こさせた。
「…… どういたしまして。俺は下土井令一だよ」
「下土井さん……」
反芻するように呟いてから青葉ちゃんは 「桜を見に来たんだよね?」 と疑問を投げかけてくる。
俺が来たいと言い出したわけではないが、目的はその通りだ。狂い咲きの桜を見に来たので間違いない。
「そうだよ。冬に桜が咲くだなんてって、知り合いに頼まれて一緒に来たんだ」
「綺麗だと思う?」
「うん、そうなんじゃないかな?」
そう返すと青葉ちゃんは俯いて 「そう見えるなら良かった」 と寂しそうに言った。
そして、「ボクは昔からここのことを知っているんだけどね」と前置きしてから話し始めた。
「この桜、昔は庭師の人が手入れしてくれていたんだ」
「庭師? …… でもここ人の敷地ではないよな」
人の敷地ならあんな風に大勢が押しかけて花見することにはならなかっただろうし。町営で手入れしていたにしてもこの子の口振りだと今は手入れされていないみたいだ。
「うん、完全にボランティアだよ。桜が好きだからって剪定してくれたり、花が綺麗に見えるようにしてくれたり色々してくれていたんだ。でも、見て」
彼女が指さしたところを見れば枝と枝の隙間が極僅かしかなく、花が擦れている箇所があった。なるほど、言われてみれば手入れが行き届いていないように見える。
「剪定されてないから窮屈だし、花付きも昔より大分悪くなってしまっているんだ。できれば手入れをしてほしい。けれどボクはあの庭師の居場所が分からないんだ。また彼にお願いしたいんだけど、あまり出歩ける身じゃないから…… その、片手間でいいんだ。彼に桜の手入れをするように依頼してほしいんだ。報酬はちゃんと出すから」
彼女のお願いを蹴る理由はない。しかし、一つ気になることがある。
「君って、人間じゃないだろ?」
「え……」
青葉ちゃんはその目を大きく開き、驚いている。
だが、すぐに俺をもう一度観察してから 「なるほど」 と頷いた。
「人外の気配がすると思ったら、あなたは加護持ちなんだね。なら早いよ。ボク、いい加減待つのに疲れちゃったんだ。でもボク自身はここから大きく離れることはできないし、人間を頼るしかないんだよ」
俺を見上げてくる彼女の瞳孔は桜の花弁のようにも見えてくる。
本性を隠すこともなく、桃色の瞳が俺を捉えていて断ったらどうなるのか分からない得体の知れなさを醸し出していた。
それだけ必死だということか。人外に関わることなんて珍しいことじゃないし、彼女のお願いは前回の青水さんと違い目的がはっきりとしている。
なら、迷うことはないのでは?
だが、なんとなく嫌な予感がするのも確かだ。
なぜだろう。この子の目的は 「桜の手入れをしてほしい」 だけなのに、なぜこんなにも不安に駆られるのだろうか。
いや、そんなことは後で考えればいいことか。なにか不穏な動きを感じたらすぐに対処すればいい。
「お返事は?」
しゅるしゅると俺の周りに枝が寄り集まって来る。
断ったら…… なんて考えたくもない。
「探すのはいいけど、相手の名前は分からないのか?」
「敦盛春樹。おかしなことに桜に話しかけるような人間だったからボクでも知ってるんだ」
「分かった。探して、お前の手入れを依頼すればいいんだろ?」
「うん」
了承すれば、密かに俺を捕らえようとしていた枝は全て元通りの位置に戻った。
やっぱり断ったらYESと言うまで離してもらえなかっただろう。もしくは拷問でもされていただろうか?
こんな少女がそんなことまでするとは思いたくないけど、きっと遥かに年上なんだ。見た目の年相応な対応なんてしてくれるわけがない。
「そうだ。報酬は前払いで明日払うよ」
前払いなら普通今渡すべきでは? なんて思ったが、俺はなにも言わずにその場を去った。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
Halloween Corps! -ハロウィンコープス-
詩月 七夜
キャラ文芸
■イラスト作成:魔人様(SKIMAにて依頼:https://skima.jp/profile?id=10298)
この世とあの世の狭間にあるという異世界…「幽世(かくりょ)」
そこは、人間を餌とする怪物達が棲む世界
その「幽世」から這い出し「掟」に背き、人に仇成す怪物達を人知れず退治する集団があった
その名を『Halloween Corps(ハロウィンコープス)』!
人狼、フランケンシュタインの怪物、吸血鬼、魔女…個性的かつ実力派の怪物娘が多数登場!
闇を討つのは闇
魔を狩るのは魔
さりとて、人の世を守る義理はなし
ただ「掟」を守るが使命
今宵も“夜の住人(ナイトストーカー)”達の爪牙が、深い闇夜を切り裂く…!
夏休み、隣の席の可愛いオバケと恋をしました。
みっちゃん
青春
『俺の隣の席はいつも空いている。』
俺、九重大地の左隣の席は本格的に夏休みが始まる今日この日まで埋まることは無かった。
しかしある日、授業中に居眠りして目を覚ますと隣の席に女の子が座っていた。
「私、、オバケだもん!」
出会って直ぐにそんなことを言っている彼女の勢いに乗せられて友達となってしまった俺の夏休みは色濃いものとなっていく。
信じること、友達の大切さ、昔の事で出来なかったことが彼女の影響で出来るようになるのか。
ちょっぴり早い夏の思い出を一緒に作っていく。
(続)人斬り少女は逃がさない
tukumo
ライト文芸
短編小説
人斬り少女は逃がさない
なんとも中途半端で続きを書きたくなったので数話連続小説として帰ってきた
あ、作者の気まぐれで投稿頻度は早かったり遅かったりするのはご愛嬌ということで良ければ緩利と読んでみて下さいまし~by tukumo
イラスト部(仮)の雨宮さんはペンが持てない!~スキンシップ多めの美少女幽霊と部活を立ち上げる話~
川上とむ
青春
内川護は高校の空き教室で、元気な幽霊の少女と出会う。
その幽霊少女は雨宮と名乗り、自分の代わりにイラスト部を復活させてほしいと頼み込んでくる。
彼女の押しに負けた護は部員の勧誘をはじめるが、入部してくるのは霊感持ちのクラス委員長や、ゆるふわな先輩といった一風変わった女生徒たち。
その一方で、雨宮はことあるごとに護と行動をともにするようになり、二人の距離は自然と近づいていく。
――スキンシップ過多の幽霊さんとスクールライフ、ここに開幕!
CODE:HEXA
青出 風太
キャラ文芸
舞台は近未来の日本。
AI技術の発展によってAIを搭載したロボットの社会進出が進む中、発展の陰に隠された事故は多くの孤児を生んでいた。
孤児である主人公の吹雪六花はAIの暴走を阻止する組織の一員として暗躍する。
※「小説家になろう」「カクヨム」の方にも投稿しています。
※毎週金曜日の投稿を予定しています。変更の可能性があります。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる