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ギルドの章
-ウルフ-
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「リルア…まだ着かないんですか…」「えっと…もうすぐよっ!きっとこの道をまっすぐ行けばアバルカに着くはず!!」
この会話何度目なんだろうか…というのも私達は町外れの森を抜けた先にあるアバルカと言う町に向かってるのだが…見事に道に迷ってしまった…ここ数日ほど歩きっぱなしでもう歩くのも嫌になりそうだ…
「私達無事にたどり着けるんでしょうか…?」
そう桜が言葉を発した瞬間だった…魔物の唸り声が聞こえて来た、桜と私は物陰に隠れた…少しするとウルフの群が現れた…ウルフは基本的に群れで行動し獲物を仕留める…狩で獲物を瞬時に見つけるために嗅覚が発達しているウルフ相手なら隠れていても見つかるだけ…桜はまだ魔法が上手く使えない私だって…下手に動けば絶対襲われる…どうすればいいのだろう…そんなことを考えている合間にウルフ達は嗅覚を使って私達を探し始めた、もう手段は一つしかない!戦うしかない!
初級魔法「ファイヤーボール」
私はウルフの群れに向かって魔法を打った、ウルフ達は私の魔法を軽々避け私に襲い掛かってきた…魔物となんか戦った事もない初級魔法もろくに使ったことのない私では襲い掛かるウルフの群れの攻撃を避けることなんて出来るわけがなかった…「っぁ」左足を噛まれた、痛みで声も出ない…動くことさえできない…それでもウルフ達はまた私に飛びかかってきた
「リルアーー!」
そう叫ぶ桜の声がかすかに聞こえる…
【血が舞い散る】
「な…んで…」
私は驚いたそしてその状況を理解するのに少し時間がかかった…なぜ目の前に桜がいる?なぜ桜の右手から血が流れて居るの?
「リルア!大丈夫?」
そう笑顔で私に語りかけてくるウルフに噛まれた傷口からは血が流れている見ているだけで痛々しいのに私を心配させないために笑う桜…そんな中ウルフ達はまた攻撃の態勢を整えている…桜はそれに気がつき近くに落ちていた少し長い枝を拾う…そのままウルフ達に視線を向け
「今度は私が相手です!」
その瞬間桜の持った木の枝が魔力の光を放ちはじめたウルフ達は桜に襲い掛かる…桜はその攻撃を避け木の枝をまるで剣のように扱う…あれは魔法だろうか…でもこんな魔法初めて見た…
5体倒した所だろうか枝が折れた…わかっていた事だ、そこらへんに落ちている枝が魔力を纏ったとしても強度はたかが知れている…桜の近くに使えそうなものは落ちていない…まだウルフは残っているそんな絶望的な状況だ…
「誰か…助けて…」
私は誰に届くはずもない言葉を発した…そう届くはずのない言葉だったはずなのに
「いいよ助けてあげるよ」
それと同時にダガーナイフが一匹のウルフに刺さった…
この会話何度目なんだろうか…というのも私達は町外れの森を抜けた先にあるアバルカと言う町に向かってるのだが…見事に道に迷ってしまった…ここ数日ほど歩きっぱなしでもう歩くのも嫌になりそうだ…
「私達無事にたどり着けるんでしょうか…?」
そう桜が言葉を発した瞬間だった…魔物の唸り声が聞こえて来た、桜と私は物陰に隠れた…少しするとウルフの群が現れた…ウルフは基本的に群れで行動し獲物を仕留める…狩で獲物を瞬時に見つけるために嗅覚が発達しているウルフ相手なら隠れていても見つかるだけ…桜はまだ魔法が上手く使えない私だって…下手に動けば絶対襲われる…どうすればいいのだろう…そんなことを考えている合間にウルフ達は嗅覚を使って私達を探し始めた、もう手段は一つしかない!戦うしかない!
初級魔法「ファイヤーボール」
私はウルフの群れに向かって魔法を打った、ウルフ達は私の魔法を軽々避け私に襲い掛かってきた…魔物となんか戦った事もない初級魔法もろくに使ったことのない私では襲い掛かるウルフの群れの攻撃を避けることなんて出来るわけがなかった…「っぁ」左足を噛まれた、痛みで声も出ない…動くことさえできない…それでもウルフ達はまた私に飛びかかってきた
「リルアーー!」
そう叫ぶ桜の声がかすかに聞こえる…
【血が舞い散る】
「な…んで…」
私は驚いたそしてその状況を理解するのに少し時間がかかった…なぜ目の前に桜がいる?なぜ桜の右手から血が流れて居るの?
「リルア!大丈夫?」
そう笑顔で私に語りかけてくるウルフに噛まれた傷口からは血が流れている見ているだけで痛々しいのに私を心配させないために笑う桜…そんな中ウルフ達はまた攻撃の態勢を整えている…桜はそれに気がつき近くに落ちていた少し長い枝を拾う…そのままウルフ達に視線を向け
「今度は私が相手です!」
その瞬間桜の持った木の枝が魔力の光を放ちはじめたウルフ達は桜に襲い掛かる…桜はその攻撃を避け木の枝をまるで剣のように扱う…あれは魔法だろうか…でもこんな魔法初めて見た…
5体倒した所だろうか枝が折れた…わかっていた事だ、そこらへんに落ちている枝が魔力を纏ったとしても強度はたかが知れている…桜の近くに使えそうなものは落ちていない…まだウルフは残っているそんな絶望的な状況だ…
「誰か…助けて…」
私は誰に届くはずもない言葉を発した…そう届くはずのない言葉だったはずなのに
「いいよ助けてあげるよ」
それと同時にダガーナイフが一匹のウルフに刺さった…
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