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受賞作と落選作品の違いを考察

募集テーマを読み込むことが受賞に繋がる。ノベマ「マイノリティ×出会い」

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 以前、五月末期限であるノベマ主催の短編コンテストに応募したいと言っていた野々さくら。
 二週間で2万文字の予定が、三週間で3万文字になり、期限ギリギリの中なんとか書き上げたら、落選はしたけど最終選考に残れました。
 ここまでくるのに一年半かかった……。
 そこで、何故残れたのか? 受賞作とは何が違い落選したのかを考察し、心境の変化もあったので書いていきたいと思います。


①ノベマの短編コンテストについて解説
②ノベマでの落選歴
③「マイノリティ×出会い」とは?
④応募数
⑤何がダメだったのか?
⑥どんな作品をエントリーしたか?
⑦作品の自己分析(テーマに合っていたかは考慮しない)
⑧作品の自己分析(テーマに合っていたかを考慮する)
⑨応募時の葛藤と勘違い
⑩選考の仕方を考察
11.以上の勝手な考察から、どうしたら受賞出来るかを考える
12.心境の変化 今後の方針


①ノベマの短編コンテストについて解説
 改めて解説。ノベマはスターツ文庫が運営している小説投稿サイトの一つ。
 その他にも複数あるが、他は作風が合わない為、今のところ登録していない。
 そこでは月一か二ヶ月に一度、キャラクター短編小説コンテストを開催しており、受賞すれば書籍化検討され、上手くいけば短編集の一つとして掲載される可能性があるという趣旨で行われている。

②ノベマでの落選歴
 R5年9月 「卒業」
 二月末発売の「卒業」にて書籍化予定だった。
 初めて参戦であり、青春ものを分かっていなかった。
 書籍も読んだことない為、求められている作風も分からず必然の落選。
 R5年11月 「予想外のラスト」
 5分シリーズとして書籍化予定だった。
 「予想外」の言葉に、ぶっ飛んだ話を書き過ぎて当然落選。

 それから、青春ものは難しいと妄コンに力を入れ、しばらく休む。
 (妄コンでも惨敗)

③応募した「マイノリティ×出会い」とは?
 そんな四月上旬、募集があった「マイノリティ×出会い」。
 マイノリティ、つまり「少数派」。
 人とは違った趣向や境遇、体質を持つ主人公が、同じく少数派の人物と出会い、「今の自分でいい」と思え、成長する物語を募集とのことだった。
 この内容を見た時、学生時代に感じていた経験や違和感を書けば心情描写しやすいのでは? そう思ったのが参加のキッカケだった。

④応募数
応募総数 148作品
最優秀賞 1作品(1作と決まっている)
優秀賞  0(本来は数作品は選ばれる)
最終選考 13作品

 ここで言う「最終選考」とはアルファポリスの奨励賞とは違い、書籍化の可能性はない。
 今まではなかったが最近出してくれ、おそらく作家側の後学の為に提示してくれていると思う。
 と言うのも、以前ある作家さんが、「落選は仕方がないにしても、『あらすじ落ちなのか』、『内容落ちなのか』が分からないから、どう執筆改善したら良いのかが判断出来ない」とXで呟かれていた。
 受賞者の名前しか発表されない為、落選者は一次落ちなのか、最終落ちなのか判断出来ない問題だ。
 それに今回みたいに受賞者が一人なら、受賞欄に載るのは一作。ここからの受賞作の考察は困難だろう。

 あと以前より、スターツ文庫の公式Xにて落選作家に対しフォローのコメントをしていたので、最終選考出すのは野々さくらのような、落選に落ち込んでいる底辺筆者に対する優しさもあるかもしれない。

⑤何故、落選したのか?
 今回優秀賞が一つもないことから、相手が悪かったとかではなく、野々さくらに優秀賞を取る実力がなかったと言える。
 そこは重く受け止め、何故落選したのかを考えないといけない。

(1)文章の拙さ
 やはり文体の拙さはあり、商業作品に出来るほどの実力はないと判断されたと思う。
 これは鍛えていくしかない。
(2)冗長
 これは以前からの課題だが、内容が長過ぎたと思う。1、2万文字の予定が3万文字になっているし、いらない描写が多いのではないだろうか?
(3)書きたいこと書き過ぎ、悪い癖が出ていた
 これは上手く言い表せないが、求められていない展開や、ヒューマンドラマ要素を入れ過ぎた可能性がある。
 もっと選考される作品だと意識して書くべきだった。
(4)求められている内容を半分ぐらいは書けていたが、どこかズレていた。改めて読み返すと、なんか違うなと感じた。
 それは後で書いていきたい。


⑥どんな作品をエントリーしたか?
 分析する為に、まず作品紹介をさせてもらいたい。

 題名 「私達の綴る物語」
 読書と小説執筆が好きな、高校二年生の女子高生が主人公。
 クラスではSNSや推し活が流行っているが、主人公は興味がない。
 しかし中学生の時にそれで孤立したことがあり、周りに合わせ推し活グループに入っていた。よって読者好きを隠し、小説執筆は辞めていた。
 そんな夏、同じく読書が趣味の女子高生と本屋さんで出会い、意気投合して友達になる。
 夏休み明けに友達が主人公の高校に転校してくるが、主人公は自分の趣味がクラスメイトに知られるのを恐れ、友達を避けてしまう。
 友達は、そんな主人公を理解。主人公が学校で困っていたら、さりげなく助けていた。
 友達が転校してきて二ヶ月後の十一月。主人公は、推し活グループに自身の悪口を言われているのを聞いてしまう。
 落胆の中、雨に濡れて泣いているところを、友達が家に連れて行ってくれる。
 主人公が無理して周りに合わせているのを知った友達は辞めるように説得。
 しかし、親や教師に普通を求められて生きてきた主人公は、少数派になるのが怖くて話を聞かない。
 また一カ月が過ぎた十二月。友達が落としたノートを偶然拾い、彼女が小説を書いていた事実に気付く。
 その内容は、周りに合わせている登場人物が「今の自分のままでいい」と気付いて周りに合わせるのを辞める物語だった。
 主人公はその話に感銘し、推し活グループを離れると決意。
 小説執筆を知られたことに恥ずかしさを感じて離れてしまった友達に、実は自分も小説を書いていたと告白。
 友達は新人賞に応募をしていたが、落選続き。だから主人公に、一緒に書いて欲しいと頼む。
 二人で受賞を目指すとして完結。

⑦作品の自己分析(テーマに合っていたかは考慮しない)
 テーマに合っていたかとかは一旦置いておいて、内容だけを評価してみる。
(1)良かったところ
 自分でいうのもなんだが、良かったところも分析し、それを活かすのも大事だと思っている為に書いていきたい。
・文体は合ってきている
 メイン読者となる十代に合わせた文体を、色々な作品を拝読させてもらい勉強させてもらっている。
 「教室」を「箱」と表現したりして、独自の表現を出す努力はしていた。
 ・主人公の抱えている問題や、心情描写は丁寧に描く努力はしている
 青春ものは、やはり主人公の感情の物語だと思うから、そこはしっかり描けていて良かった。

(2)悪かった所
1.まだまだ文章が拙い
 良かった点と矛盾するが、先程も書いた通り商業作品として通じる実力はないと感じた。
 これは作品を読んで学んでいくしかない。

2.心情描写はまだまだ もっと尖らせた表現が必要
 主人公の問題や心情を丁寧に書く努力は感じたが、そこもまだまだ。
 素晴らしい作品を数々と読んでおり、実力不足を痛感している。

⑧作品の自己分析(テーマに合っていたかを考慮する)
 先程も書いた通り、半分は当てはまり半分は外していると自己評価した。
 これは自慢ではなく、良い点も評価しないと次に活かせないから、考察したいと思う。
(1)何故、最終選考に残れたか?
 まず自分で考えていたのは「流行りに乗れない主人公の描写」だと思っていた。
 今の中、高校生の事情は知らないが、私が中学生の頃は流行りに乗れないとグループで浮くのは当たり前だった。小学校からの友達とは疎遠になり、孤立していく。
 そんな実体験を主人公に投影させ、高校ではハブられないように無理に自分を演じる。それが良かったのだと勝手に解釈していた。
 しかしその勘違いに気付いた先日。
 スターツ文庫公式Xで質問コーナーをやっていて、選考基準について聞いていた作家さんが居て、丁度見ていた。(めっちゃありがたかった)
 そこの返事が、
「マイノリティが相互に作用しながら成長していく、あるいは気づきを得るところがうまく描かれているかどうかに着目」
 と返事されていた。
 私の考察、全然違うと勉強になった。

 一応「主人公の成長」は意識しており、読み返しても「主人公の気付き」と「成長」は描写出来ていた。
 ただ、「相互の成長描写」は弱かったと感じた。
 その原因は、主人公ばかりに意識を向けてしまい、友達の悩みや解決を上手く描けなかったから。
・主人公の悩みや出会いによる成長
普通を演じる自分→友達との出会いにより考え方が変わっていく→友達が書いた小説を読む→ありのままの自分を認めて成長
・友達の悩みや出会いによる成長
友達は本が好きな自分を認めている。ただ小説執筆に関しては認めていない。主人公に打ち明けるのも躊躇っていた→主人公に執筆を知られ、恥ずかしさから避けてしまう→主人公が自分も小説を書いていると告白。友達も弱い一面があったが主人公のおかげで小説執筆している自分を受け入れられることが出来た。

 最後の部分。友達は何故、小説執筆している自分を肯定出来たのかが上手く描写出来ていない。主人公の告白だけで自分を受け入れてしまっており不自然。
 その心情の変化を、もっと丁寧に描写すれば良かった。
 それには執筆中から気付いていたが、書けなかった理由が二つある。
 文字数が足りなかったからと、期限ギリギリで、最後は駆け足で終わらせてしまったからだ。
 そこを丁寧に描写出来ていれば……。
 すごく後悔している。

 そして公式が発表している選考基準だが、当たり前のように募集要項に記載されており、いかにそれを読み込むかが必要だと痛感。
 それが出来ていなかったから受賞に届かなかったのだろう。

(2)受賞作との差は何だろうか?
 受賞作読みました。
 なるほど、これこそマイノリティであり、テーマに沿っている作品なのだと知れた。
 先程の反省が出来たのはこの作品のおかげであり、「互いの成長」はこうやって描写するのだと知れた。
 8000字とまとまりも良く、伝えたいこともよく分かる。
 読後感もあり、勇気がもらえる物語だった。
 そして受賞作との違いは、テーマを自分の中で解釈出来ていなかったこと気付けた。

⑨応募時の葛藤と勘違い
 初めは違う設定を書いていたが、「ある気付き」から設定を変えた方が良いのではないかと応募期間がない中悩み、結果書き換えている。
 その葛藤について書きたい
(1)「出会い」じゃなかった
 テーマは「マイノリティ×出会い」なのに、出会った人を元々のクラスメイトにしていた。
 名前と顔を知ってるだけで関わりはないけど、互いに本が好きだと知り、他のクラスメイトに知られないように仲良くなる物語の予定だった。
 「クラスメイトの知らなかった一面との出会い」をテーマにしていた。
 しかし他作品を拝読させてもらっているうちに、以前より知り合いという展開はなく、やはり物語中に出会う展開ばかりだった。
 「あ、これ外したかも……」と感じ、慌ててプロットを練り直して、出会う子は元々の同級生ではなく転校生の設定にした。
 正直これにより、他作品との差を出せるかとも悩んだが、「元々の知り合いで、出会ってない」とテーマ違いから弾かれるのが怖く、そこは冒険出来なかった。
 ただ受賞作は同じ会社の設定で、相手を認識している中での出会いだったから、元々クラスメイトの設定でも良かったと考えている。
 だから他作品を読むのは良くも悪くも影響を受けてしまうので、考えようだったりする。

(2)募集要項の勘違い
 募集要項は何十回と読み返したが、野々さくらは二人が抱えるマイノリティは同じものではないといけないと勘違いしていた。
 だから二人とも流行りに乗れず、本と小説執筆が好きな性格とした。
 だけど受賞作を読んで、募集要項を読み直して気付いたが、
「主人公が同じようなマイノリティな悩みを持つだれかとの出会いによって、『自分らしく生きていいんだ』と前を向けるような成長物語を募集します。」
 と記載されていた。
 つまり「別の悩みでも、同じようにマイノリティな悩みを持っている者との出会いの物語」を求めていたと気付く。
 やっと気付いた、解釈違い。
 まあ同じでも良いが、受賞作は違う悩みを持つ二人だったこそ、相手の苦しみは分からないが互いに理解し合おうとする描写が良かったと感じた。


⑩選考の仕方を考察
 素人の勝手な考察の為、鼻で笑って欲しい。
 しかし試験対策と同じで、どのように選考が行われているのかを考え、どのように自作を選考の場でアピールしていけるかを考えていけたらとも思う。

(1)一般公募
 一般公募は応募要項に、物語の全容を書くと決まっており。出版社に雇われた下読みさんが、全容と冒頭文章を読み一次通過者を判断しているらしい。
 二次選考から編集さんの選考が始まり、全容や文章を読んで判断していくとのことだった。
(これは下読みされていた方の実話だから、間違いない)

(2)投稿サイト
 アルファポリスやエブリスタなどの大きなコンテストには、様々なジャンルがエントリーされていることから。おそらくジャンル分けして、その分野の担当編集さんが選考しているのだろう。
 投稿サイトは物語全容を書くことはないので、物語の流れ、結末を知る為に編集さんは文章を読まなければならない。
 だから当然ながら、一次選考はあらすじのみ、良くて冒頭の判断だろう。
 だからあらすじと冒頭で、いかにアピール出来るかが勝負だと思う。
(よって、野々さくらの作品あらすじは8割以上展開を書いており、「読む気なくすわ」と思われそうだが、これは編集さんへのアピールの為に仕方がなく書いている)

 一次選考から残った作品を最終選考し、大賞、テーマ賞などを決めていると、アルファポリスの総評欄に載っていた。
 それはエブリスタでも同じで、一次選考発表→一ヶ月後ぐらいに受賞作発表となっている。

 あと投稿サイトの最大の利点は、閲覧数、いいね数、お気に入り登録数、アルファポリスなら順位など、読者の評価が分かりやすいこと。
 それを選考に反映しているのは、間違いないだろう。
 だから、読まれる努力もしなければならない。
 以上が勝手な考察である。

(3)投稿サイト(全容を書く規定のサイト)
 他のサイトは知らないが、ノベマはコンテスト応募要項に、物語全容や話の流れ、登場人物の設定を書くと決まっており、そこから選考となっている。
(だから公開あらすじを書き過ぎる問題もなく、助かっている)
 正直に言うと記入は面倒くさいが、それ以上に作品アピール出来る場が存在するのはありがたく、結末を知ってもらった上で選考してもらえる方が、落選してもどこか納得出来る。
(あまりにもつまらないと、あらすじ数行で落選の可能性あり)

 おそらく全容、設定、話の流れ、から一次選考しており、最終選考で受賞者を決める流れではないかと推測している。


 まとめると、
一般公募(下読みさんの実話、野々さくらの解釈違いでなければ全て合っている)
一次選考
全容、冒頭、文体を下読みさんが選出
また、全容を書いた文章も判断材料らしく、そこがおかしいと文章が書けないと判断され落選となる。
二次選考以降
編集さんが直接選考。全容、文章を読んでいき選考を進めていく。

投稿サイト(勝手な予想)
一次選考
あらすじ、冒頭、文体、閲覧数、人気度で選考
最終選考
文章、内容、物語のまとまり方、閲覧数、人気度

投稿サイト 全容を書く規定のサイト(勝手な予想)
一次選考
全容、設定、話の流れ、閲覧数、人気度で選考

最終選考
冒頭、文体、文章、物語のまとまり方、(テーマがある場合、合っているか?)閲覧数、人気度

ではないだろうか?

 だから今回に当てはめてみると、物語の全容やテーマは通ったのではないかと勝手に解釈している。
 ちなみに閲覧数は少なく、よく一次通ったなと今でも思っている。
 そして落選理由は、冒頭、文体、文章力、物語のまとまり方、全容に書いたことが物語に落とし込めていない、などそこらへんが未熟だったからではないかと考察している。

11.以上の勝手な考察から、どうしたら受賞出来るかを考える

(1)一般公募
 みらい文庫(児童書)、絵本原作しか公募に出したことないから分からないが、一般公募は日本語力も求められる為、そこに力を入れなければならないと思う。

(2)投稿サイト
 あらすじ、冒頭は特に力を入れているが、閲覧数と順位は自分の努力だけではどうにもならない。
 勿論、内容が大事だが、人気作によって埋もれている現実もあり、一般読者さんに読まれなければ評価してもらえない。結果、人気作との格差が広がっていく。
 やはり宣伝などに力を入れたり、ボッチ作家から卒業を考えなければならないかも。

(3)投稿サイト(全容を書く規定のサイト)
 全容を書くのをめんどくさがらずに丁寧に書くことが大事。
 テーマが決まっているコンテストは(妄コンや短編コンテスト)求められている内容を何度も見直した方がいい。

12.心境の変化 今後の方針
 これを書くと、「調子乗ってるな」と思われそうだが、せっかくやる気になっているのだから、今のうちにまとめておきたい。

(1)妄コン、短編コンテストに力を入れる
 今回の落選にて
・的を得た作品・求められている作品、テーマを書く
・限られた文字数でまとめる
・テーマを生かす物語構成
・プロット通りに物語を描く・物語の中で落とし込む
・読者に読んでもらえる物語にする

 これらの難しさを思い知った。だからこそ8000字以内でテーマに沿った物語を作る妄想コンテストは最高の修行場だと思った。
 以前より、受賞目的ではなく読んでもらうのを目的にすると言っていたが、やはりそれでは成長しないと実感。
 今後は優秀作品を目指して書くことにし、「とりあえず出し」はやめようと思う。
 以前からの総評で、「同じような話が多い」、「オリジナリティがない」と書かれることがあるが、やはりその通りで、野々さくらもその一人である。
 たまに一般的な話でも受賞している作家さんもおり、それを狙って書いたりもしていが、そこに選ばれるのは「筆力の高い作家さん」のみ。
 野々さくらの実力で、それを狙うのは無謀である。

 面白い話を書く為には、「面白いテーマ」と「そのテーマを生かせてまとめるか」だと思うが、私にはその実力はない。
 それを出来るようにならないと書籍化どころか、受賞すら無理だろう。
 いかにテーマに合った、面白く、オリジナリティのある作品を書けるかが今の課題だと思う。

(2)長編コンテストの参加は控える
 よって、長編を書くのは控えたい。
 当たり前だが長編は時間がかかり、起承転結をまとめるのが難しい。
 だから短編を何作も出し、テーマや構成力を鍛えた方が良いだろう。
 長編から書籍化されている作者さんを見ると焦るが、まだ野々さくらにはその実力はない。
 どうしてもやりたいなら、短編からの長編への改稿だと思う。
 一度完結させた内容なら、話の軸や伝えたいことを自分の中で分かっており、まだ書きやすいと思う。

(3)作品、自己分析は常に行う
 今まで次のコンテストがあるからと執筆しており、作品反省会を出来ていなかったが、それでは成長しない。
 だからコンテスト応募作品を短編だけに絞り、一作一作に向き合い、反省、改善とやっていきたい。

(4)知名度を上げたい
 作品の露出を上げたいが、なにせ底辺。閲覧数はお察しで、上位ランキングに届くのはごく僅か。
 作家読みしてもらうほどの実力はなく、殆どの作品は埋もれている。
 だから、名前を知ってもらう為に必要なのは受賞欄に載ることだろう。
 作品を認めてもらい、読む価値があると読者さんにアピールする。
 当たり前だが、コツコツと頑張るしかない。

(5)短編デビューを目指したい
 夢の書籍化。自分の本を出してみたい気持ちがすごくある。
 しかし実力もだが、後ろ盾もない無名作家をどこの出版社が単著デビューさせてくれるだろうか?
 勿論、才能溢れる方はいきなり可能だろうが、そんな実力あるはずもない。
 知名度も後ろ盾もない野々さくらの場合、まずは作品を読んでもらい名前を覚えてもらわなければならない。
 だからまずは、有名作家さんの名前で売り出されているアンソロジーに参加させてもらい、ついで読みされる立場を目指したい。
 それを叶える為には、短編コンテストにて受賞しなければならない。

(6)他作品を読む
 やはりレーベルカラーというものがあり、それに合わせていかなければならない。それを知る為には作品を読み、内容、文体、トレンドをしっかりおさえなければならないと思う。
 今目指しているのが、エブリスタの五分シリーズと、スターツ文庫のアンソロジーだから、やはり作品は拝読するべきだろう。

(7)エッセイは文章を書いてまとめる練習になる 遠回りだと思わず書いていこう
 一時期エッセイを書かなかったのは、そんな時間があるなら一作でも応募して、チャンスを増やした方がいいという思いからだった。(あと、一次選考にも残れず病んでいた……)
 しかし、反省も改善も他作品も読んでない状態で突っ走って次作を書いても、同じような駄作しか出来ないのは当然であり、そちらの方が時間の無駄では? と思い始めた。
 やはり一旦冷静になり、応募先を絞って厳選し、他作品を読んで学び、自作の反省をした方が良いと思えた。
 前回の「ワンナイト」、今回の「マイノリティ」で、自身の弱点や、テーマの考察、読者ニーズ、他作品を読んでの分析、それに伴っての改善していくなど、エッセイにまとめていくのに時間はかかるが、別作品を書くより有意義な時間だったと思っている。
 そして文章をまとめる練習になっている。
 現在9000字超えてここまで書いているのに内容はまとまっておらず、日本語力もない為。これは練習していくしかないだろう。


 その他にも書きたいことはあったが、これ以上まとまらない文章を出すと意味が分からない内容になるので、また今度とします。
 他作品を読んで気付いたこと、誤用注意な言葉、自分なりのXとの付き合い方。
 あと、ライト文芸落選作品の反省会をしたい。
 人気ジャンルであり、今後も書きたいと思っている「青春×余命」なので。
 ただ恋愛サスペンス書かないと!
(最近は書き溜めして一定数溜まったら公開としている)
 次は七月中旬頃に再開しますと言っているのに、今七月半ば……。二週間後には妄コンの締切も!
 マジで少ない読者さんに見放される。書け! 書くんだ!


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