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第十章 復活されし魔神
第百二十四話-1 ティアランタ都市
しおりを挟む移動魔法を解いたとき、全員が地面に降り立つと、テアフレナは地に足をかくんと、落とした。
それをキュラは隣でいて支えながらいった。
「テアフレナ、大丈夫か」
「少し疲れただけです、構いません行きましょう」
テアフレナは、疲労困憊がかなりあった。しかし、みなの、行く気持ちをくみとり、無理を講じていった。
エリューが横やりを入れた。
「口を挟むようですが、キュラ様、同じ魔法を使うものとして、魔法力は大丈夫でも、魔法力をずっと使い、精神力、体力が失われてると思います。ダメです。休んでください」
エリューの説得力のある言葉に、みな頷いた。
テアフレナが再び声を発した。
「案ずるな、エリュー、私は大丈夫だ。馬車を一日動かしてたくらいのものさ」
そのときだった。
キュラがウィードの方を向き、きいてきた。
「ウィード様、ここから、エトワル帝国までいくには、大分道のりはあるのですか」
「歩きだと、丸五日以上はかかるでしょうね」
「そうですか。よし、今日は我らのアジトにいって、休もう」
「アジトって? キュラ様、どこにでもあるんですか」
ファイが不思議そうに訊く。
キュラが笑顔で切り返した。
「要所、要所の所にはある。作戦や体を休めるためにな。たしか、アザレ副将軍、ティアランタにもあったな」
「はい、飯屋パンダムの隣の建物を聞いていましたが」
「よし、まずは、パンダムに向かおう」
アザレ副将軍の言葉を聞くと、パンダムに向かった。
☆☆
パンダムをファイたちは探していた。
エリューたちは道行く人の多さにびっくりしていた。
「結構人が多い街みたいですね、商店街にも人が沢山」
「そうだな、なぁ、おじいさん、ちょっと道を尋ねたいんだが」
ファイがたまたま前を通ったときに、道の端で変な石を売っている商売人のおじいさんにきいた。
「なんじゃ?」
おじいさんは不思議そうに首をかしげた。
「飯屋パンダムて、知らないか」
「ああ、パンダムならそこの角を曲がってまっすぐいった場所にあるぞい」
「そうか、ありがとな」
ファイはきくと、手を振り、歩いていった。
おじいさんが知ってるくらい、昔からあるということか。
「結構有名な飯屋なのか」
「誰でも知っている感じだな」
となりにいたレイティスが言葉を返した。
そのときだった。ファイのいるかなり後方の建物の上に、奴がいた。
そう、フォライーだ。
フォライーは杖を振りかざした。
「ぐはは、ウィードめ、陽気なものだ。このフォライー様が血祭りにしてくれようぞ。せいぜい、今のうちに旅行気分を楽しんでおれ」
そういい、フォライーは一呼吸置いた。
獰悪な声で言い放った。
「だが、おかしい、逃げるはずの奴が、なぜ、我を追ってくるように、動いてきているのじゃ」
フォライーはハッとした。
「この先、まさか、首都エトワル? ウィードめ、小癪な破壊神バルバトス様の復活を阻止しようとしているのか」
考察しフォライーは首都エトワルのある方角をみた。
そして、また話しだした。
「所詮、だが、うがったところで、我の魔力には敵わないぞ、フハハ」
いうと、フォライーは杖に魔力を宿らせ光らせた。
「どれ、あやつを呼び寄せるか。クハハ目にもの見せてやるぞ、ウィードめ」
☆☆
どうなるファイたち!
遅い時間でも貴重な時間を割いてくださって読んでくれている方々ありがとうございます。
まだまだ物語は続いていきます。
また夕方と晩に更新します。
応援よろしくお願いします。
キャラや物語を気に入ってもらえたらお気に入りお願いします。
また夕方にお会いしましょう。
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