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第五章 古代から生き永らえたもの
第六十一話 乾涸びた亡骸
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王宮を出て、ひたすら、ファイ達はベイリン村に向かって、馬車で走っていた。馬車の中では、面子の緊迫した様子がうかがえる。誰の目にも懸念の文字が浮かんでいた。
これから先、あの死霊騎士たちとの接戦があるかと思うと、みな不安なのだろう。
俯いていたその時だった。レギンは愛想良く、口を開いた。
「おっと、自己紹介がまだだったな、俺は、レギン・パワギラーフ、さっきの紹介どおり、ノワール戦士団の長をやってる。坊主達、よろしくな」
野太い男らしい声で、レギンは言う。
徐にファイと握手をしようと、レギンは、手をファイに差し出した。
「こちらこそ」
言うと同じに、ファイはレギンと握手を交わした。妙な反応を示した。ファイの顔色が強張った。
「お、いい腕もってるな、坊主」
レギンは握手を交わすと、ニヤリと笑った。何かをまるで察知したかのように。
「グッ、(何て力だ! 人間の力の範囲を超えている。一体、どこからこの人?)」
レギンは、ファイたちを試したようだ。握手する時、思いっきり握ったようだった。ファイもそれに勘付いた。
隣でヒョウがその様子をジッと見遣っていた。
「もうすぐ、そこのレムルス川を越えるとベイリン村だ、急がないと、皆殺しになるかもしれん、馬車を飛ばすぞ」
緊迫感を張り巡らせながら、レギンは前方に出てきた、レムルス川を指差しながら言った。
馬車の荷台が揺れる。スピードがけた外れにあがっていく。
「急ぐぞ!」
そういい、更にレギンは走る速度を上げた。
「しまった、奴らに橋を壊されている」
「馬車では無理だな。俺は一足先に川を足で渡る。そこのとんがり帽子の女の子は魔法使いだろ? 移動魔法は使えないのか?」
「大丈夫よ。前に見える村に行くくらいならイメージして、移動魔法で全員つれていくことくらいは可能よ」
イーミ姫様が考察したように慌てていった。
「よし、では、頼むぞ」
そういうとレギンは、猛スピードで川を渡りだした。
「ファイ、お前も気付いたか?」
ヒョウがボソリと重厚な声で走りながら話しかけてきた。懸念していたことはどうやら、二人とも同じだったようだ。
「あぁ、あいつ、多分、人間じゃネー、身体能力もそうだが、何か、違う秘めた力を感じる」
怪訝な面持ちでファイが言った矢先だった。後ろからエリューがいってきた。
「はい、皆さん、魔法陣に入ってください。後は念じるだけです。ファイさん、どうしたのですか? 難しそうな顔をして」
「ん、いや、ちょっとな」
ファイは憶測しながら言う。
ファイがそういったとき、みな、エリューが唱えていた移動魔法の魔法陣の中に全員入り込んだ。エリューが杖を持って場所を脳裏に念じた。
ベイリン村は川を渡ればすぐそこだ。
その頃、レギンはレムルス川を渡り終えて、ベイリン村の入口付近にいた。
もう、建物が連なる集落がある。
恐らく、ここがベイリン村に間違いはなかった。
誰の目にも不安が過っていた。
「もう、レギンさん、あの広い川渡って、村の前にいますよ」
エリューが嘆息をつきながら、感心したようにいう。
「チッ、足の速い野郎だ。ったく、行くぞ」
「おう」
ヒョウとファイもレギンの身体能力に唖然となっていた。あのゴリラのような巨体で、ファイたちより速い。
もう、すぐベイリン村に着く。ベイリン村の村民は無事なのだろうか。
ファイの剣幕が変わっていた。皆、気持ちは同じだ。
そうこうして、エリューは唱え移動魔法でベイリン村前についた。
瘴気が満ちていた。
☆☆
一足先にレギンはベイリン村の入り口に来て、立ち止まっていた。警戒して首を動かし、辺りを見回している。
そこに、ファイたちも、少し遅れながら、ベイリン村に全員着いた。
目の当たりにしたのは、死体が不変して地面に転がっている酷い惨状だった。
見た感じでは、大人から子供、女の人から男の人、無差別に殺されていた。
誰もが、息をつぐんだ。エリューが涙目になっている。
「ひ、酷い」
涙目で、近くにあった、不変した子供の死体を見遣り、エリューは目を閉じ言った。
「そ、そんな、こんな子供まで」
ニミュエが、辺りに転がる無数の死体を見遣り、言葉を詰まらせた。
「くそっ、許せない、来るのが遅かったか!」
レイティスは怒りを顕わにし、拳を握り締め地面を叩いた。
だが、可笑しい、死体の様子が変だ。
「クッ」
レギンも言葉を濁した。
その時だった、異変にオネイロスが気付いた。死体のほうに屈みこんでいる。
「団長、どうしたんです?」
「言われていた通りだな。萎れた植物ように身体がなっている」
オネイロスが、異変した死体の服の下にあった乾涸びて、皮だけになったような肌の手を軽く持つ。
持つと、皮の肌は服のように柔らかくて、萎れ、下り、もう、人間の肉体そのものではなかった。
これでは、肉体のあるミイラより酷い有様だ。
オネイロスはそれを確認すると手を離し、子供の目に手を当てた。
「夢で悲哀を見るなよ、ゆっくり、眠れ」
そういい、オネイロスは憐れな子供の瞳を手でゆっくり、閉じさせた。
オネイロスの顔に助けれなかった悔しさで、顔が滲む。
誰の目のもその残酷さが映った。許せなかった。
「ファイ、変よ、剣で刺されたような痕があるのに、血飛沫も血溜まりもないわ」
イーミ姫さまが、不可解なことに気付く。
「そういわれてみれば、可笑しいな、斬られた痕を見ても、血が一滴も出ていない」
「確かに、不自然だな。何かに、血ごと吸い取られたみたいだな」
ヒョウが続けざまにいう。
ファイは周りにある死体をキョロキョロと注意深く見遣っていた。
「血ごと、生気を吸い取られたのか? 一体、どうして?」
キュラが怪訝な面持ちで言う。緊迫感が犇めていた。
「坊主達、やるせない気持ちは判るが、気を抜くな、姿は見えないが何処かに潜んでいるぞ、白煙の悪鬼が。それに、村民はこれくらいじゃない、まだ沢山いる。これ以上、犠牲を出さないためにも、ここで退治するのだ」
レギンも怒りは頂点に達していた。
自分にやるせなさを感じていたからだ。
声からその雰囲気が感じ取られた。野太い重い声だった。
「あぁ、レギンのおっさん、それは判ってるゼ」
ファイが答えを返す。
「(出てこない)どこに現れるか、判らない敵か、やってくれるぜ、まったくよぅ」
ファイがそういった時だった。レギンがファイに向かって、言った。
「とにかくだ、先を急ぐぞ。村長に会いにいくぞ」
「どうして、村長に会いに行く必要があるんだ?」
ファイがレギンに怪訝な顔で尋ねると、レギンは村の入り口を指差した。
「見てみろ、ベイリン村の入り口にあった死体だけで、他にはまったくないだろう? 警戒して、皆、家の外には出ていない。安全といえば、武装した、ここの自警団ストラトスが集まっている村長の家だけだ」
「なるほどな、そこに全員いるって話だな」
ヒョウが重厚な声で口を挟む。
「白煙の悪鬼が後は、狙うとしたらそこか」
「そういうことだ。村長の家はここの大通りを真っ直ぐ行った、砦みたいな大きな家がそうだ。急ぐぞ」
言うと同時に、レギンは来いのジェスチャーをし、村長の家のほうに走り出した。
「おう、レギンのおっさん」
ファイもいうと走り出した。ヒョウも同時に走り出した。
皆、一様にファイたちの後をついていく。
テアフレナだけは警戒し、いつどこからでも攻撃されても対処できるように魔法の詠唱に少しだけ入っていた。
ヒョウが重い口を開いた。
「恐らく、黒幕がもし死霊騎士なら、武装した自警団だとしても一捻りだ」
「あぁ、一瞬だろうな」
怪訝な顔つきでファイとヒョウは言葉を交わす。
後ろのほうでイーミ姫さまとテアフレナが心配なのか、顔を見合わせていた。
☆☆
これから先、あの死霊騎士たちとの接戦があるかと思うと、みな不安なのだろう。
俯いていたその時だった。レギンは愛想良く、口を開いた。
「おっと、自己紹介がまだだったな、俺は、レギン・パワギラーフ、さっきの紹介どおり、ノワール戦士団の長をやってる。坊主達、よろしくな」
野太い男らしい声で、レギンは言う。
徐にファイと握手をしようと、レギンは、手をファイに差し出した。
「こちらこそ」
言うと同じに、ファイはレギンと握手を交わした。妙な反応を示した。ファイの顔色が強張った。
「お、いい腕もってるな、坊主」
レギンは握手を交わすと、ニヤリと笑った。何かをまるで察知したかのように。
「グッ、(何て力だ! 人間の力の範囲を超えている。一体、どこからこの人?)」
レギンは、ファイたちを試したようだ。握手する時、思いっきり握ったようだった。ファイもそれに勘付いた。
隣でヒョウがその様子をジッと見遣っていた。
「もうすぐ、そこのレムルス川を越えるとベイリン村だ、急がないと、皆殺しになるかもしれん、馬車を飛ばすぞ」
緊迫感を張り巡らせながら、レギンは前方に出てきた、レムルス川を指差しながら言った。
馬車の荷台が揺れる。スピードがけた外れにあがっていく。
「急ぐぞ!」
そういい、更にレギンは走る速度を上げた。
「しまった、奴らに橋を壊されている」
「馬車では無理だな。俺は一足先に川を足で渡る。そこのとんがり帽子の女の子は魔法使いだろ? 移動魔法は使えないのか?」
「大丈夫よ。前に見える村に行くくらいならイメージして、移動魔法で全員つれていくことくらいは可能よ」
イーミ姫様が考察したように慌てていった。
「よし、では、頼むぞ」
そういうとレギンは、猛スピードで川を渡りだした。
「ファイ、お前も気付いたか?」
ヒョウがボソリと重厚な声で走りながら話しかけてきた。懸念していたことはどうやら、二人とも同じだったようだ。
「あぁ、あいつ、多分、人間じゃネー、身体能力もそうだが、何か、違う秘めた力を感じる」
怪訝な面持ちでファイが言った矢先だった。後ろからエリューがいってきた。
「はい、皆さん、魔法陣に入ってください。後は念じるだけです。ファイさん、どうしたのですか? 難しそうな顔をして」
「ん、いや、ちょっとな」
ファイは憶測しながら言う。
ファイがそういったとき、みな、エリューが唱えていた移動魔法の魔法陣の中に全員入り込んだ。エリューが杖を持って場所を脳裏に念じた。
ベイリン村は川を渡ればすぐそこだ。
その頃、レギンはレムルス川を渡り終えて、ベイリン村の入口付近にいた。
もう、建物が連なる集落がある。
恐らく、ここがベイリン村に間違いはなかった。
誰の目にも不安が過っていた。
「もう、レギンさん、あの広い川渡って、村の前にいますよ」
エリューが嘆息をつきながら、感心したようにいう。
「チッ、足の速い野郎だ。ったく、行くぞ」
「おう」
ヒョウとファイもレギンの身体能力に唖然となっていた。あのゴリラのような巨体で、ファイたちより速い。
もう、すぐベイリン村に着く。ベイリン村の村民は無事なのだろうか。
ファイの剣幕が変わっていた。皆、気持ちは同じだ。
そうこうして、エリューは唱え移動魔法でベイリン村前についた。
瘴気が満ちていた。
☆☆
一足先にレギンはベイリン村の入り口に来て、立ち止まっていた。警戒して首を動かし、辺りを見回している。
そこに、ファイたちも、少し遅れながら、ベイリン村に全員着いた。
目の当たりにしたのは、死体が不変して地面に転がっている酷い惨状だった。
見た感じでは、大人から子供、女の人から男の人、無差別に殺されていた。
誰もが、息をつぐんだ。エリューが涙目になっている。
「ひ、酷い」
涙目で、近くにあった、不変した子供の死体を見遣り、エリューは目を閉じ言った。
「そ、そんな、こんな子供まで」
ニミュエが、辺りに転がる無数の死体を見遣り、言葉を詰まらせた。
「くそっ、許せない、来るのが遅かったか!」
レイティスは怒りを顕わにし、拳を握り締め地面を叩いた。
だが、可笑しい、死体の様子が変だ。
「クッ」
レギンも言葉を濁した。
その時だった、異変にオネイロスが気付いた。死体のほうに屈みこんでいる。
「団長、どうしたんです?」
「言われていた通りだな。萎れた植物ように身体がなっている」
オネイロスが、異変した死体の服の下にあった乾涸びて、皮だけになったような肌の手を軽く持つ。
持つと、皮の肌は服のように柔らかくて、萎れ、下り、もう、人間の肉体そのものではなかった。
これでは、肉体のあるミイラより酷い有様だ。
オネイロスはそれを確認すると手を離し、子供の目に手を当てた。
「夢で悲哀を見るなよ、ゆっくり、眠れ」
そういい、オネイロスは憐れな子供の瞳を手でゆっくり、閉じさせた。
オネイロスの顔に助けれなかった悔しさで、顔が滲む。
誰の目のもその残酷さが映った。許せなかった。
「ファイ、変よ、剣で刺されたような痕があるのに、血飛沫も血溜まりもないわ」
イーミ姫さまが、不可解なことに気付く。
「そういわれてみれば、可笑しいな、斬られた痕を見ても、血が一滴も出ていない」
「確かに、不自然だな。何かに、血ごと吸い取られたみたいだな」
ヒョウが続けざまにいう。
ファイは周りにある死体をキョロキョロと注意深く見遣っていた。
「血ごと、生気を吸い取られたのか? 一体、どうして?」
キュラが怪訝な面持ちで言う。緊迫感が犇めていた。
「坊主達、やるせない気持ちは判るが、気を抜くな、姿は見えないが何処かに潜んでいるぞ、白煙の悪鬼が。それに、村民はこれくらいじゃない、まだ沢山いる。これ以上、犠牲を出さないためにも、ここで退治するのだ」
レギンも怒りは頂点に達していた。
自分にやるせなさを感じていたからだ。
声からその雰囲気が感じ取られた。野太い重い声だった。
「あぁ、レギンのおっさん、それは判ってるゼ」
ファイが答えを返す。
「(出てこない)どこに現れるか、判らない敵か、やってくれるぜ、まったくよぅ」
ファイがそういった時だった。レギンがファイに向かって、言った。
「とにかくだ、先を急ぐぞ。村長に会いにいくぞ」
「どうして、村長に会いに行く必要があるんだ?」
ファイがレギンに怪訝な顔で尋ねると、レギンは村の入り口を指差した。
「見てみろ、ベイリン村の入り口にあった死体だけで、他にはまったくないだろう? 警戒して、皆、家の外には出ていない。安全といえば、武装した、ここの自警団ストラトスが集まっている村長の家だけだ」
「なるほどな、そこに全員いるって話だな」
ヒョウが重厚な声で口を挟む。
「白煙の悪鬼が後は、狙うとしたらそこか」
「そういうことだ。村長の家はここの大通りを真っ直ぐ行った、砦みたいな大きな家がそうだ。急ぐぞ」
言うと同時に、レギンは来いのジェスチャーをし、村長の家のほうに走り出した。
「おう、レギンのおっさん」
ファイもいうと走り出した。ヒョウも同時に走り出した。
皆、一様にファイたちの後をついていく。
テアフレナだけは警戒し、いつどこからでも攻撃されても対処できるように魔法の詠唱に少しだけ入っていた。
ヒョウが重い口を開いた。
「恐らく、黒幕がもし死霊騎士なら、武装した自警団だとしても一捻りだ」
「あぁ、一瞬だろうな」
怪訝な顔つきでファイとヒョウは言葉を交わす。
後ろのほうでイーミ姫さまとテアフレナが心配なのか、顔を見合わせていた。
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