153 / 203
第四章 虚実の幽霊船
第五十九話 危惧されたソワール城
しおりを挟む
文献で調べ終わってから、王立図書館を後にし、一同は歩き、図書館の近くにあった、ソワール城に続く、階段を上っていた。
そして、城に入る門のところで立ち止まった。門番の衛兵がいた。鎧を着、槍を持っている。
「誰だ! 怪しい奴!」
衛兵は、門の前に立ち開り、槍をグッと前に突きつけた。通らせないように威嚇をする。
ファイたちが槍を突きつけられて、一瞬、ギッと睨んだが、それをイーミ姫さまは手を挙げ、抑制した。
「門番さん、ソワール王に面会したいんだけど、伝えてくれない?」
前に出て、姫さま、自ら衛兵に堂々とはっきりした声でいった。
「ダメだ、ダメだ、どこの骨とも分からぬ一般人など、通すわけにはいかん。帰った、帰った」
「あら、これを見ても、そうは言える?」
姫様は、懐から金や銀などの凄い装飾が施された、六角形のプレートを衛兵に見せた。
その瞬間、衛兵の動きが止まった。
「そ、それは、紋章盤!」
唖然となり、衛兵はさっきまでの態度と裏腹に、急に態度が変わり、大人しくなった。
「ソ、ソレイユ王家の紋章? もしや、あなたは第十三代王位継承者のイーミ姫様ですかッ?」
「まぁ、そうも、一般的には言われてるわね」
イーミ姫さまが人差し指で、頬を照れくさそうに掻き、困った顔をする。
ファイたちも後ろで、黙ってその様子を見ていた。
エリューがニコニコ笑っている。
「ソレイユ王国のイーミ姫様とも知らず、軽率な無礼をお許し下さい」
そういい、衛兵は瞬時に、その場で土下座した。
「いいから、頭を上げて。それより、ソワール王さまに会って、聞きたいことがあるの。早急に、謁見できるよう伝えてきてくださる?」
「はい、分かりました」
衛兵は、済まなさそうな顔で言うと、門を開け、中に入り、一回鍵を閉め、そして、王宮に続く階段を急速に駆け上がっていった。
ファイたちが、ほのめいた。
「やっぱり、姫様は凄いですね。正統に王位継承もしていないのに、名前がこっちにも轟いてるなんて。俺なんて、ソレイユ王国の騎士だって言っても、門前払いだ」
ファイが見事だと、素晴らしい展開に、息を呑んだ。
ヒョウも同様の顔つきだ。
「そんなことないのよ、ファイ。姫様も楽じゃないのよ、色々、城では書類も書かないといけないしね。机に一日中、座ったままで肩凝るわよ、公務なんてわたしやーよ」
苦笑いをし、イーミ姫さまはのほほんとした顔で、紋章盤を懐に仕舞いながら、手を振った。
「公務なんてやーよじゃいけません、姫様」
テアフレナがイーミ姫様の言葉に釘を刺した。いつも姫様の政務補佐をしているのはこの人だった。
「だって、私、一日中、書類にサインして、座りっぱなしだもん。つかれるよ」
「公務を励行するのは庶民のためです。なさってください」
「今は、アスタルテの理念を実現させるのが、目標よ、みんなそれに向かって頑張るのよ」
「はい、姫様」
「でも、凄いですぅ、ソワール王宮に入るの、初めてですぅ」
エリューがそう感激して言った矢先だった。偉そうな格好をした人が、護衛兵を二人ほど後ろの左右に引き連れて、階段を降りてきた。
「私は、この国の大臣、フローズンという者です。イーミ姫様、お久しぶりです。ソワール王さまが、謁見したいとのことです」
野太い声で、髭を生やしたフローズン大臣は言う。
一同に、緊張が少し走った。だが、イーミ姫さまに緊張なんて物は全くなかった。
「あ、フローズン大臣、お久しぶりね。そうなの。じゃぁ、皆、一緒に入るわよ」
フローズン大臣が、魔剣を携えていた、ファイとヒョウを一瞬、注意深そうに見遣る。敵なのかと。鋭い目付きだ。
「で、そちらの方たちは?」
大臣がいうと同時に、衛兵が、少し動き、警戒をする。
ファイたちが剣の矛先を向けられ、余りいい顔をしなかった。
動こうとするが、だが、また諌めるようにイーミ姫さまは手を突き出し、抑制した。
「私の護衛よ」
「そうでありましたか、申し訳ございません。では、こちらです、ついて来てください」
フローズン大臣が、手を挙げ、衛兵に制止をかけ、矛先を下げさせた。そして、フローズン大臣は階段を一歩ずつ上っていった。
大臣に手招きされ、イーミ姫さまやファイたち全員も王宮に続く、階段を興味深そうに一段ずつ上っていった。
☆☆
ファイ達は、王宮に続く階段を上り、ソワール王がいる、謁見の間に来ていた。配下の家臣たちが、ズラリと両端に並んでいた。
謁見の間の様式は、金銀で彩られ、華やかそのものだった。
謁見の間にイーミ姫さまが入った瞬間、どよめきが起こった。
まさか、あのソレイユ王国の姫さまが来るとは誰しもが、想わなかったからだ。
何故だと。
そして、ファイたちにも視線が飛び交う。
煌びやかな玉座と思しきものに座った年配の機知に飛び、王冠を被ったソワール王らしき人が、口を開いた。
「おお、よく来てくれた。久しぶりじゃのぅ、イーミ姫さま」
「お久しぶりです。ソワール王さま」
イーミ姫さまは立ち止まり、屈みこんで敬礼をする。
ファイたちも同時に屈みこんで敬礼をした。
しかし、ソワール王は不思議そうな顔をしていた。
「単刀直入に言うが、一体、どうしたのじゃ? ソレイユに何かあったのか?」
身を乗り出し、丁寧な声で訊いてきた。イーミ姫さまが面を上げた。
「いいえ、違うんです。ソレイユに変わりはございませんが、最近、無辜の民が殺されているのを知り、黙って見ていられなかったのです」
真摯な瞳で、イーミ姫は、遣り切れないような面持ちで言う。
その場にいた、家臣たちも皆一様に、心痛な面持ちだった。
☆☆
そして、城に入る門のところで立ち止まった。門番の衛兵がいた。鎧を着、槍を持っている。
「誰だ! 怪しい奴!」
衛兵は、門の前に立ち開り、槍をグッと前に突きつけた。通らせないように威嚇をする。
ファイたちが槍を突きつけられて、一瞬、ギッと睨んだが、それをイーミ姫さまは手を挙げ、抑制した。
「門番さん、ソワール王に面会したいんだけど、伝えてくれない?」
前に出て、姫さま、自ら衛兵に堂々とはっきりした声でいった。
「ダメだ、ダメだ、どこの骨とも分からぬ一般人など、通すわけにはいかん。帰った、帰った」
「あら、これを見ても、そうは言える?」
姫様は、懐から金や銀などの凄い装飾が施された、六角形のプレートを衛兵に見せた。
その瞬間、衛兵の動きが止まった。
「そ、それは、紋章盤!」
唖然となり、衛兵はさっきまでの態度と裏腹に、急に態度が変わり、大人しくなった。
「ソ、ソレイユ王家の紋章? もしや、あなたは第十三代王位継承者のイーミ姫様ですかッ?」
「まぁ、そうも、一般的には言われてるわね」
イーミ姫さまが人差し指で、頬を照れくさそうに掻き、困った顔をする。
ファイたちも後ろで、黙ってその様子を見ていた。
エリューがニコニコ笑っている。
「ソレイユ王国のイーミ姫様とも知らず、軽率な無礼をお許し下さい」
そういい、衛兵は瞬時に、その場で土下座した。
「いいから、頭を上げて。それより、ソワール王さまに会って、聞きたいことがあるの。早急に、謁見できるよう伝えてきてくださる?」
「はい、分かりました」
衛兵は、済まなさそうな顔で言うと、門を開け、中に入り、一回鍵を閉め、そして、王宮に続く階段を急速に駆け上がっていった。
ファイたちが、ほのめいた。
「やっぱり、姫様は凄いですね。正統に王位継承もしていないのに、名前がこっちにも轟いてるなんて。俺なんて、ソレイユ王国の騎士だって言っても、門前払いだ」
ファイが見事だと、素晴らしい展開に、息を呑んだ。
ヒョウも同様の顔つきだ。
「そんなことないのよ、ファイ。姫様も楽じゃないのよ、色々、城では書類も書かないといけないしね。机に一日中、座ったままで肩凝るわよ、公務なんてわたしやーよ」
苦笑いをし、イーミ姫さまはのほほんとした顔で、紋章盤を懐に仕舞いながら、手を振った。
「公務なんてやーよじゃいけません、姫様」
テアフレナがイーミ姫様の言葉に釘を刺した。いつも姫様の政務補佐をしているのはこの人だった。
「だって、私、一日中、書類にサインして、座りっぱなしだもん。つかれるよ」
「公務を励行するのは庶民のためです。なさってください」
「今は、アスタルテの理念を実現させるのが、目標よ、みんなそれに向かって頑張るのよ」
「はい、姫様」
「でも、凄いですぅ、ソワール王宮に入るの、初めてですぅ」
エリューがそう感激して言った矢先だった。偉そうな格好をした人が、護衛兵を二人ほど後ろの左右に引き連れて、階段を降りてきた。
「私は、この国の大臣、フローズンという者です。イーミ姫様、お久しぶりです。ソワール王さまが、謁見したいとのことです」
野太い声で、髭を生やしたフローズン大臣は言う。
一同に、緊張が少し走った。だが、イーミ姫さまに緊張なんて物は全くなかった。
「あ、フローズン大臣、お久しぶりね。そうなの。じゃぁ、皆、一緒に入るわよ」
フローズン大臣が、魔剣を携えていた、ファイとヒョウを一瞬、注意深そうに見遣る。敵なのかと。鋭い目付きだ。
「で、そちらの方たちは?」
大臣がいうと同時に、衛兵が、少し動き、警戒をする。
ファイたちが剣の矛先を向けられ、余りいい顔をしなかった。
動こうとするが、だが、また諌めるようにイーミ姫さまは手を突き出し、抑制した。
「私の護衛よ」
「そうでありましたか、申し訳ございません。では、こちらです、ついて来てください」
フローズン大臣が、手を挙げ、衛兵に制止をかけ、矛先を下げさせた。そして、フローズン大臣は階段を一歩ずつ上っていった。
大臣に手招きされ、イーミ姫さまやファイたち全員も王宮に続く、階段を興味深そうに一段ずつ上っていった。
☆☆
ファイ達は、王宮に続く階段を上り、ソワール王がいる、謁見の間に来ていた。配下の家臣たちが、ズラリと両端に並んでいた。
謁見の間の様式は、金銀で彩られ、華やかそのものだった。
謁見の間にイーミ姫さまが入った瞬間、どよめきが起こった。
まさか、あのソレイユ王国の姫さまが来るとは誰しもが、想わなかったからだ。
何故だと。
そして、ファイたちにも視線が飛び交う。
煌びやかな玉座と思しきものに座った年配の機知に飛び、王冠を被ったソワール王らしき人が、口を開いた。
「おお、よく来てくれた。久しぶりじゃのぅ、イーミ姫さま」
「お久しぶりです。ソワール王さま」
イーミ姫さまは立ち止まり、屈みこんで敬礼をする。
ファイたちも同時に屈みこんで敬礼をした。
しかし、ソワール王は不思議そうな顔をしていた。
「単刀直入に言うが、一体、どうしたのじゃ? ソレイユに何かあったのか?」
身を乗り出し、丁寧な声で訊いてきた。イーミ姫さまが面を上げた。
「いいえ、違うんです。ソレイユに変わりはございませんが、最近、無辜の民が殺されているのを知り、黙って見ていられなかったのです」
真摯な瞳で、イーミ姫は、遣り切れないような面持ちで言う。
その場にいた、家臣たちも皆一様に、心痛な面持ちだった。
☆☆
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる