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1人用声劇
女 「狂気じみた愛」
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ねぇ、それなら、聞いてくれる?
私はね、愛のためならなんだってできるのよ?
それこそ、どんなことだって、すべてをね。
誰かが私を嫌おうと、憎もうと。
私にとっては愛以上に重要視するべきことじゃない。
それは私自身も同じ。
私と言う存在も、愛より下に位置するの。
愛を貫くか。自身が生きる道を選ぶか。どちらかを選べと言われたら。
私は喜んで死を受け入れるわ。それどころか、求めることすらするでしょうね?
どうして?
どうしてそこまでするのかって?あなたが聞くの?
面白いわね。なにも気づいていないなんて。
あのね?私は、あなたを愛しているから今ここにいるの。
それはわかる?
私はあなたを愛していて、あなたしか愛していないの。
あなた以外の全てが私にとってはついででしかない。
周りの環境を整えるのも。
いい彼女を演じているのも。
まともに見えるように振る舞っているのも。
何もかも。あなたを愛していると言う感情が引き起こした結果よ?
貴方のためにやったの。とは口が裂けても言えないわ?
そんな重いものを貴方に背負わせたくないし、嫌われるようなことを進んでやる私じゃないもの。
それに、貴方のためにやっていることかと言われたら消して肯定できない。
だってこれは、貴方を愛している私が、勝手に、やりたくてやっていることだもの。
本来なら、貴方にはなーんの関係もないことなのよ?
貴方に話すようなことでもない。
ならなぜ話しているのかって、貴方はそれが聞きたいんでしょう?
貴方が心の底から望んでくれたから。
理由はその一点よ。
どう言うことかわからない?
なら、説明するわね?
私はね?貴方の一挙一動に目を向けて、貴方がなにを考えているのかを把握しながら日々を過ごしてきたの。
言葉の使い方、声のトーン。表情や目の動き、体の動きから息遣いまで注意して、貴方が心の中でなにを思っているのか。その感情の動きを今まで見てきた。
私相手に少し嘘をついていることも、私はきちんと知っている。
だけど、それを私には気づかれたくないと言う内心も私はわかってしまったから、あえて気づかないフリをしていたの。
貴方のやることに私はなんの不満も抱かないから安心してね?
話を戻すわ。
毎日毎日見てきた中で、貴方の感情のパターンを見つけたの。主に『心から願っていること』が発言から分かるようになった。
そして今。あなたが私に対して「話してくれ」と言ってきた時、貴方は心の底から私の本心や本性が知りたいと、そう求めたのがわかったの。
嘘をついてほしくない。全部知りたい。
それも、私を信じたいからの行動。
本心を聞いたからと言ってその気持ちが変わることはないと、どこか確信してもいるわね。
だから、話してるの。
本当なら、黙って嘘をつくこともできたのだけど、貴方の意思ったら今まで見たどんなパターンよりも一番強いみたいなんですもの。
そんな強い意志に、私が逆らうわけがないわ。
他の人間なら、違うのだけれどね?
そう。私は貴方を愛している。
貴方以外の全てが私にとってはついででしかない。それは、私自身の全てを含めて、ね。
だから、どんなことでもするし、どんな嘘もつく。
逆に、貴方が望めばこうして真実も話す。
貴方が望めば、あらゆるもの全てに危害も加えない。
その逆も、然り。
貴方の意思一つで、私を自由に扱えるの。
生かすことも、殺すこともできる。
貴方がなにも望まずに私をこのまま放置するのであれば、私は勝手に、貴方に対する愛に従僕し、生き続けることになるわ。
可もなく、不可もない。そこらへんにいる一人の女と同じような振る舞いで、貴方のためだけに生きてゆく。
私は別に、それで幸せだからいいのだけれど。
今この全てを知った貴方はあまり心情がよくないんじゃないかしら。
これが私の全て。
気持ちの悪い言い方をするなら、私は。
「貴方に対する愛の奴隷」ってところなのかしらね。
誰にも迷惑をかけず、私一人で完結した奴隷。
さて。貴方はこの話を聞いて、どうしたいの?
私はね、愛のためならなんだってできるのよ?
それこそ、どんなことだって、すべてをね。
誰かが私を嫌おうと、憎もうと。
私にとっては愛以上に重要視するべきことじゃない。
それは私自身も同じ。
私と言う存在も、愛より下に位置するの。
愛を貫くか。自身が生きる道を選ぶか。どちらかを選べと言われたら。
私は喜んで死を受け入れるわ。それどころか、求めることすらするでしょうね?
どうして?
どうしてそこまでするのかって?あなたが聞くの?
面白いわね。なにも気づいていないなんて。
あのね?私は、あなたを愛しているから今ここにいるの。
それはわかる?
私はあなたを愛していて、あなたしか愛していないの。
あなた以外の全てが私にとってはついででしかない。
周りの環境を整えるのも。
いい彼女を演じているのも。
まともに見えるように振る舞っているのも。
何もかも。あなたを愛していると言う感情が引き起こした結果よ?
貴方のためにやったの。とは口が裂けても言えないわ?
そんな重いものを貴方に背負わせたくないし、嫌われるようなことを進んでやる私じゃないもの。
それに、貴方のためにやっていることかと言われたら消して肯定できない。
だってこれは、貴方を愛している私が、勝手に、やりたくてやっていることだもの。
本来なら、貴方にはなーんの関係もないことなのよ?
貴方に話すようなことでもない。
ならなぜ話しているのかって、貴方はそれが聞きたいんでしょう?
貴方が心の底から望んでくれたから。
理由はその一点よ。
どう言うことかわからない?
なら、説明するわね?
私はね?貴方の一挙一動に目を向けて、貴方がなにを考えているのかを把握しながら日々を過ごしてきたの。
言葉の使い方、声のトーン。表情や目の動き、体の動きから息遣いまで注意して、貴方が心の中でなにを思っているのか。その感情の動きを今まで見てきた。
私相手に少し嘘をついていることも、私はきちんと知っている。
だけど、それを私には気づかれたくないと言う内心も私はわかってしまったから、あえて気づかないフリをしていたの。
貴方のやることに私はなんの不満も抱かないから安心してね?
話を戻すわ。
毎日毎日見てきた中で、貴方の感情のパターンを見つけたの。主に『心から願っていること』が発言から分かるようになった。
そして今。あなたが私に対して「話してくれ」と言ってきた時、貴方は心の底から私の本心や本性が知りたいと、そう求めたのがわかったの。
嘘をついてほしくない。全部知りたい。
それも、私を信じたいからの行動。
本心を聞いたからと言ってその気持ちが変わることはないと、どこか確信してもいるわね。
だから、話してるの。
本当なら、黙って嘘をつくこともできたのだけど、貴方の意思ったら今まで見たどんなパターンよりも一番強いみたいなんですもの。
そんな強い意志に、私が逆らうわけがないわ。
他の人間なら、違うのだけれどね?
そう。私は貴方を愛している。
貴方以外の全てが私にとってはついででしかない。それは、私自身の全てを含めて、ね。
だから、どんなことでもするし、どんな嘘もつく。
逆に、貴方が望めばこうして真実も話す。
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その逆も、然り。
貴方の意思一つで、私を自由に扱えるの。
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貴方がなにも望まずに私をこのまま放置するのであれば、私は勝手に、貴方に対する愛に従僕し、生き続けることになるわ。
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これが私の全て。
気持ちの悪い言い方をするなら、私は。
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