声劇・セリフ集

常に眠い猫

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クトゥルフ神話TRPGセッション切り抜き集

6人用 男6 「決してあり得ない。そんな未来の話」幼なじみメンバー+α【長編】

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第一話「友情と家族」




登場キャラ

伊野崎竜也    男     26   陸上自衛隊

明るく気さくな性格。あらゆる不幸を呼び込み自衛隊仲間には密かに『疫病神の化身』と恐れられるちょっとした有名人。
とある登山に参加してとんでもない化け物にあったり、なんだか親友がいなくなって大変な目にあったりといろんな経験を積んでいる。
不運を招くことは本人は気づいていない。鈍感男である。
ある事件の最中に世話をしていたアキラという子供を助けられず、一時期元気をなくしていたが、一年経ってなんとか持ち越したところである。


伊野崎俊太郎 男 21 航空自衛隊

大人しく控えめな男の子。少し内気で物事を決めるのはとても苦手だが、何よりも尊敬する兄のために日々努力を重ね、兄である竜也の背中を追って頑張ってきた。
竜也とは幼い頃に生き別れており、感動の再会の際、一発で自分が弟であると理解した兄が大好きである。兄のためなら命も投げ打って守れるほどの意思を持つが、やはり内気なためいつもはそんな場面は見せない。
割と頑固なところがある。


鎌田 吾作   男   23    大学生

竜也の幼馴染。不運を招く男の横にいたため、いろんな事件やトラブルに巻き込まれては一緒に解決してきた親友。しかし、もう一人アゲハという親友を取り合う形で対立しており、毎日喧嘩ばかりしているが、何かあると結束力が強く、竜也のブレーキ役として活躍している。

三井アゲハ  23  男   大学生(女性演者可)

竜也と吾作の幼馴染。
熱血だが喧嘩っ早い竜也と、冷静だが達也を目の敵にしている吾作の仲裁役。とても穏やかで童顔で。しかし気さくで可愛らしいという男にしておくには勿体無い容姿をしているため女の子の人気は影である。いつも竜也と吾作の板挟みで困っていたりいなかったり。


トモヤ  26  男   大学生

アゲハの昔のバイトの先輩。大学の先輩でもあるトモヤはアゲハのことをよく可愛がっていた。
今回竜也と吾作に挟まれて困っているアゲハの逃げ場になったらしい?

アキラ 男の子 年齢「?」(女性演者可)

竜也が一時期だけ可愛がっていた男の子。いろんな経緯があって、その姿が掻き消えるところを見た。彼は、本来なら存在しないはずの。。。。
性格は感情がものすごく乏しく、笑うことも少ないが、達也といるときだけは時々笑う。子どもらしくない。子供。


【登場キャラまとめ】

伊野崎竜也♂
伊野崎俊太郎♂
鎌田吾作♂
三井アゲハ♂(♀)
トモヤ♂
アキラ♂(♀)




【あらすじという名の世界観説明】

 そこはどこにでもある山脈に囲まれた街の一つ。その中で自衛隊として働いている竜也が見た、きっとあり得たかもしれない。けど絶対にあり得ない日々の夢。心が痛くて、泣きそうで、ただ欲しかった日々の、夢の物語。




【キャラ表記とざっくりとした性格】

竜也「発言」(思考)【熱血活発いじられキャラ】
吾作「」()【冷静沈着ドSキャラ】
アゲハ「」()【ほんわか男の子キャラ】
アキラ「」()【無感情無表情キャラ】
トモヤ「」()【穏やかな先輩風キャラ】
俊太郎「」()【オドオド兄大好きキャラ】



【以下台本】

吾作「、、、い!おい!竜也!たーつーや!起きろ!」

竜也「んあ!?いてえ!?」

吾作「はぁ。やっと起きたのか。お前どれだけ叫んだとおもってるんだ?」

竜也「いってぇ~、、、ん?吾作?お前なんでここに?」

吾作「、、、、お前自分で言ったことも覚えていられなくなったのか。なんだ?認知症か?」

竜也「認知症ってなぁ。流石に言いすぎだろ!んー、でも覚えてないな」

吾作「よし。では救急車を」

竜也「余計なことをするな!わかったよ!思い出したよ!ナイアルパークな!いくっていってたな!んで寝てるだろうから起こせっていったんだったな!大丈夫だから!」

吾作「ならさっさと準備しろ。そろそろみんなくるぞ」

竜也「あーはいはい。んで?」

吾作「ん?」

竜也「何時に集合だって?」

吾作「、、、やっぱり救急車を」

竜也「わかった!10時な!そうな!だからほんとに電話しようとするなってー!」




【一方その頃】




アゲハ「竜也くん、遅いねー」

トモヤ「アゲハ。俺たちが早かったんだ。もう少し待とう」

アキラ「、、、人いっぱいいるんだね」

アゲハ「ん?そういえばアキラ君、こういうところ初めてだっけ?」

アキラ「うん。お店がいっぱい並んでるところには行ったことあるけど、こういうところにはきたことない」

トモヤ「ショッピングモールかな?あそこも人多いからねぇ」

アゲハ「ここはね、いろんなアトラクションがあって、すごく楽しいんだよ?」

アキラ「あとらくしょん?」

トモヤ「んー、楽しい乗り物みたいなものかな」

アキラ「これからみんなで乗るの?」

アゲハ「うん。そうだよ。楽しもうね」

アキラ「うんっ」

俊太郎「、、、んにちはーー」

トモヤ「おや、俊太郎君」

アキラ「こんにちは」

アゲハ「こんにちは俊太郎君」

俊太郎「え、えと、、、はぁ、はぁ、、遅れましたか?」

アゲハ「ううん。そんなことないよ」

アキラ「むしろ、早いくらい」

俊太郎「へ?早い?」

トモヤ「どうしたんだ?」

アゲハ「腕時計を見つめて、どうしたの?」

俊太郎「、、腕時計が、、、」

アキラ「時計が?」

俊太郎「1時間早くなってる、、、」

アゲハ「え?」

トモヤ「はははははは!遅れてるのはわかるけど、なんで早まってるの!」

俊太郎「はぁ~~。もうこんなに慌ててくることなかったなぁ」

アキラ「、、、よしよし」

俊太郎「あきらくぅん、ありがとぉ」

トモヤ「竜也君もなかなかだけど、さすが弟君だね」

俊太郎「えへへ」

アゲハ「ほめてる、のかなぁ(ぼそっ」

アキラ「ねぇ俊太郎」

俊太郎「なに?アキラ君」

アキラ「お兄さんは?一緒じゃないの?」

俊太郎「あぁ、兄さん?兄さんは吾作さんと一緒に来ると思うよ?僕はこっちで合流する予定だったからね」

アキラ「そうなんだ」( ´・ω・`)

トモヤ「アキラ君、竜也君に会いたいの?」

アキラ「、、、うん」( ´・ω・`)

俊太郎「かわいいね」

アゲハ「アキラ君は竜也君が好きだもんね」

アキラ「好き?」

アゲハ「そう。竜也君といろんなことしたいっておもったことない?一緒に出掛けたいとか何か一緒に食べたいとか」

アキラ「ある」

トモヤ「はっきりとはいえないけど、多分それが好感を持つってことなんだと思うよ」

俊太郎「兄さんは人を惹きつける何かがあるからね」

アキラ「お兄さんが、好き、、、」

アゲハ「ふふふ。竜也君に行ってあげるといいよ。竜也君のこと好きだって」

竜也「ん?アゲハが俺を好きだって?やめろよ照れるだろ~?」

アゲハ「竜也君!?」

俊太郎「兄さん!」

竜也「よ!シュン!」

トモヤ「こんにちは竜也君」

竜也「先輩!どもっす!」

吾作「なにをとち狂った勘違いしてるんだこいつは。トモヤ先輩こんにちは」

トモヤ「吾作君もどーも」

竜也「吾作、お前いつもいってるけどな。言い方は気をつけろよな」

吾作「必要性を感じないな」

竜也「はあ?」

俊太郎「ま、まぁまぁ」

アゲハ「び、びっくりしたよ竜也君。いつからいたの?」

竜也「ん?たった今来たところだぞ?ところでアゲハ、誰が俺を好きだって?」

トモヤ「そのニヤニヤ顔はちょっとまずいんじゃないかなー」

吾作「先輩だめです。こいつ馬鹿だからはっきり気持ち悪いっていってやってください」

竜也「はあ!?先輩までなにをっ!っと。アキラ?」

アキラ「お兄さん」

竜也「ん?どうした?様子が変だぞ?」

俊太郎「ふふふ。兄さんは罪な人だよね」

竜也「シュン?どういう意味だ?」

俊太郎「態度を見ればわかるんじゃないかな?兄さんだし」

竜也「その評価はよくわかんねぇけど」

アゲハ「竜也君の場合は鋭い時と鈍い時があるからね」

吾作「いつもは馬鹿なくせに、時々クソかと思うほど鋭いからな。まぁこういう時に気が利かないのが竜也だからな」

トモヤ「まぁ、竜也君だからねぇ」

竜也「いやお前らどんだけ毒吐くんだよ」

アキラ「、、、ふふ」

竜也「ん?アキラ?どうした?」

アキラ「ううん。ただ、いいなって、楽しいなって、おもっただけだよ」

アゲハ「そっか」

俊太郎「うん、そうだね」

竜也「今から遊園地だからな、今からそんな顔してたら、そのうち笑顔が剥がれな、く、、なる、、」

アゲハ「、、、竜也君?」

アキラ「、、、?」

竜也「、、、は、、、」

トモヤ「竜也君?大丈夫かい?」

竜也「っ、、、いや、大丈夫だ。なんでもない」

アゲハ「そ、う?急に顔色悪くなったけど、、」

竜也「いや――」

吾作「どうせアキラの笑顔に悩殺されてたんだろ。この変態が」

竜也「へんた!?」

アゲハ「えー、竜也君それはないよお」

トモヤ「あーなるほど、そういう趣味が」

竜也「ねーわ!お前ら今日はやけに好きかっていうな!?まるで水を得た魚じゃねーかよ!」

吾作「なんだよその表現。日本語喋れ?」

竜也「吾作お前今日きついぞ??それに俺は日本語話してるからな??」

トモヤ「さてと、そろそろ時間だよ」

アゲハ「さ!みんなで楽しもうよ!」

吾作「そうだな」

アキラ「おにいさん、いこ?」

竜也「おうよ」

俊太郎「にい、さん?」

竜也「ん?なんだ?シュン」

俊太郎「え?ううん。なんでもない。中に入ったらまずあれ乗ろうね」

竜也「んー?あぁ、あれか。いいぞ」

俊太郎「ありがとう。アキラ君も一緒に乗ろうか」

アキラ「うん」

吾作「チケットはそれぞれ持ってるな」

アゲハ「レッツゴー!」




俊太郎(なんだろう。アキラ君が抱きついた時。兄さん妙な顔してたな。驚いたような、傷ついたような。みたことない顔だった。何か、我慢してるようにも、、、。気になるな。僕が聞いてもいいこと、なのかな。でも、あの表情は、、、)

吾作(はぁ。またあいつは何かを思い悩んでやがるのか。いつもいつも。本当に懲りないというか。馬鹿正直というか。多少ねじ曲がっていれば楽になる物を。本当に、全く世話が焼けるやつだ。そのうち潰れてしまうんじゃないだろうな。腐れ縁なんてするもんじゃないな)

竜也(あぁ。そうだ。思い出した。思い出したことを後悔した。どこまで追い詰められてんだよ。夢に見た光景が今ここにあるってのに。思い出さなきゃよかった。理解しなけりゃよかった。そうすれば、、、。なんて考えてる時点で、救いようがないって話だよな)

俊太郎(うん。やっぱりちゃんと聞こう。あの表情は普通じゃない。僕にできることがあればなんでもしよう)

吾作(無理やりにでも聞き出さないと、あいつはいつまで経っても話はしないからな。周りのことを考えもせずに。どこまで馬鹿なんだよ。竜也気付け。お前が隠してることでどれだけの人間が苦しむかって事を。それでもお前は阿呆だから、周りに迷惑かけたくないとか言って隠すんだろうが。全く持って、馬鹿野郎だよ。こいつは)




##################




アゲハ「ほら、見て!」

トモヤ「へぇ、これはすごいね」

吾作「これ、観覧車、なんだよな?」

アキラ「綺麗だね」

竜也「いやこれ本当に観覧車なのか?ゴツすぎるだろ?」

俊太郎「た、確かに。飾りが多すぎて落ちないか心配」

アゲハ「この観覧車はね!ナイアルパークの看板なんだよ!」

トモヤ「これならある意味看板乗り物だよねぇ」

吾作「良い意味で捉えて良いのか?」

俊太郎「んー、微妙なところだよね」苦笑

アキラ「乗ってみたい」

竜也「まじかぁ」

アゲハ「もーみんなひどいよ!ここの上からの景色を見たら多分気持ちも変わるよ!見た目で判断するのは良くないよ!」

トモヤ「アゲハがここまでいうんだから、一度乗ってみないかい?アキラ君も乗り気みたいだし」

吾作「そうだな」

俊太郎「んー、落ちないと良いなぁ」

竜也「先輩は怖くないんすか?」

トモヤ「いやぁ、怖くないといえば嘘になるけど、実際事故があったって話も聞かないし、大丈夫なんじゃない?」

竜也「怖いなぁ」

アゲハ「何?竜也君は乗りたくないの?」

竜也「えっいやそうじゃないぞっ!」

アゲハ「むぅ。竜也君は見た目で物事を判断する人なんだ?見損なったよっ」

吾作「そうだぞ。元々バカなのに、さらにクズに落ちるとかどんなドMだって話だ」

俊太郎「兄さん、とりあえず乗ってから判断してみよ?案外、いいかもしれないよ?」

竜也「わかった俺が悪かった!一緒に乗る乗る!あと吾作は後で覚えとけよ」

吾作「何のことかわからんな」

アゲハ「ふふっ冗談だよ?竜也君の人柄はよく知ってるからね」

トモヤ「うーむ、ラブラブだな」

俊太郎「らぶらぶ?」

吾作「先輩それは聞き捨てならないですよ」

俊太郎「仲がいいのは確かですよねぇ」

アキラ「ねぇ、お兄さん。早く行こ?」

竜也「お?オォ、そうだなアキラ。俺も覚悟を決める時だっ」

トモヤ「観覧車はすぐに乗れるの?」

アゲハ「はい!幸い行列もできてないみたいですし、すぐに乗れると思いますよ」

俊太郎「え、行列ができることもあるんですか?」

アゲハ「うん、結構人気だからねぇ、待つときは1時間待つこともあるよ?」

吾作「何と言うか、納得したような。意外なような」

竜也「パークの看板だからって理由なのか、物珍しいのか、あるいは罰ゲーム的なやつなのか」

トモヤ「案外、一番最後が理由だったりして」

俊太郎「え、罰ゲーム的な乗り物って、、、」

竜也「俺たちそれに嬉々として乗ろうとしてるのか。大丈夫なのか?」

トモヤ「まぁ竜也君だし」

竜也「へ?」

吾作「竜也にはご褒美だろう」

竜也「はあ?」

俊太郎「に、にいさん、、?そ、そんな趣味があったの?」

竜也「先輩も吾作も何を言うんだって!お前も信じるなよシュン!吾作のいうことはいつもテキトーだろうがっ!ついでに先輩も!」

アキラ「ご褒美?お兄さん、怖いのにご褒美なの?」

トモヤ「アキラ君、気にしたらだめだよ?」

アゲハ「そうそう。今はまだ知らなくていいんだからねー」

竜也「言いたい放題か!お前ら今日は楽しそうだなあ!?」

吾作「チョータノシイ」

俊太郎「棒読み、、、」

竜也「吾作、お前に関しては聞いてない」

吾作「お前も大概言い方ひどいぞ」

竜也「お前が楽しそうなのはいつものことだろ」

トモヤ「、、、相思相愛?」

俊太郎「えっ」

竜也「先輩も今日ひどいな!?」

アキラ「お兄さん、好きなの?」

竜也「あーあー!アキラは気にするな!?何でもないからなー!」

アゲハ「その言い方だと照れ隠しに聞こえるよ、、、」

トモヤ「これで無自覚なんだから怖いよね」

俊太郎「兄さんごめん。僕じゃ助けてあげられないよ」

吾作「へー、ふーん、ほー?」

竜也「だー!お前らいい加減にしろ!ほら!観覧車きたぞ!」

アキラ「お兄さんたち、早く」

アゲハ「アキラ君もう乗ってる!?まってー!」

トモヤ「はいはーい乗るねー」

吾作「それじゃお先」

竜也「あー!アキラとアゲハが!」

俊太郎「乗り遅れちゃったね、兄さん一緒にのろ?」

竜也「ぐぬぬっ吾作めっ」

俊太郎「まぁまぁ兄さん、ほら来たよ」

竜也「おう」


アゲハ「ねぇ見てみて吾作君!海が見えるよ!」

吾作「パークは港のすぐ近くだからな。それにしてもよく見えるなあ

トモヤ「おー。観覧車の見た目はともかく、ここからの景色はいいものだね」

アキラ「これが、、、」

アゲハ「うん?アキラ君どうしたの?」

アキラ「これが、綺麗ってことなのかな」

吾作「ほう?」

アゲハ「ふふふ。今日はアキラ君、学べることが多くていいね」

アキラ「、、、」

トモヤ「アキラ君?どうしたんだい?」

アゲハ「アキラ君?」

アキラ「ねぇ、あの、さ」

アゲハ「なに?」

アキラ「お兄さん、今日、どう?」

トモヤ「お兄さん?って竜也君かい?」

アゲハ「どう、って?」

アキラ「何か、様子が変なように感じて」

アゲハ「そうかな?」

トモヤ「そう?」

アキラ「僕の気のせいなら、それでいいんだけど」

吾作「、、、そうだな」



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