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最終章 みんなが幸せでありますように
03 白い衣装の少女が、唇を釣り上げている。にんまりとし
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白い衣装の少女が、唇を釣り上げている。
にんまりとした、いやらしい笑みを浮かべている。
こんな笑い方、これまで見せたことなかったのに。
なにがあっても動じることなく、いつも涼やかな微笑を浮かべていたのに。
いやらしい笑みで、赤毛の魔法使いアサキを見つめている。
「それは、どういう、こと……」
アサキは問う。
言葉の意味は分かるが、どんな意図でこうした話をしているのかが分からない。だからそれを質したくて。
笑みの通りのヴァイスであるならば、意図を察するまでもない。でも、笑みの通りのヴァイスであるなどアサキに信じられるはずがなかった。知り合ってそれほどの時間は経っていないとはいえ。
「どうもこうもない。あなたたちの呼ぶシュヴァルツが、わたしにとっては邪魔な存在だった。ただ、それだけです」
「邪魔、って……」
思想の対立関係にあったことは、聞いて知っている。
人工惑星AIは、よりよい答えを見つけるために、あえて極端に違う思考を持った黒と白という仮想人格を生体ロボットに与えたのだ、と。
そうして分かたれた後でも、ヴァイスはシュヴァルツを仲間と思っていたはずだ。ヴァイス本人が、悲しげな顔でそう語っていたのをアサキは覚えている。
仮に邪魔な存在であるとしても、笑いながらこのようないい方をするなどとはどうしてもアサキには考えられない。
ヴァイスは、ふんと鼻を鳴らすと、幼く見える口を歪めながら開く。
「だって、そうでしょう? アサキさん、あなたの持つ究極の力をわが物にすれば、本当の神にすらなれるのですよ。だというのに、それを求めないばかりかこの世界自体を無に帰そうとしていたのですから」
シュヴァルツが暴走して人工惑星AIを破壊することで宇宙延命を阻止しようとしていること、それはアサキも聞いている。聞いてはいるが、でも、このヴァイスの態度と繋がらない。
どういうこと……
「アサキさんのおかげで、バランスは完全にわたしへと傾きました。これで、あなたの力はわたしだけのものに……」
「ヴァイス……ちゃん」
言葉が出なかった。
頬を引つらせながら、名を呼ぶことしか出来なかった。
混乱していた。
なにがなんだか、分からなくなっていた。
ヴァイスと出会って、まだそれほどの時を過ごしたわけではない。
お互いを理解出来ないのは当然かも知れない。
でも、経験か本能かは自分でも分からないが、心から絶対的に信頼していたのだろう。だから、覆すようなヴァイスの態度にすっかり混乱してしまっていたのだ。自分で勝手に信じておきながら。
だけど、そんなことを考えている余裕はアサキになかった。
「まだ、生命は奪いません。でも、息絶える寸前までには……」
ヴァイスがぼそりといいながら、右腕を前に突き出したのである。
真っ白な輝きを放つ手のひらを、アサキへと向けたのである。
輝きが大きくなり、身体を覆い隠すほどの球形にまで育った瞬間、それはヴァイスの手のひらから消えた。
アサキは本能的に横へと転がった。
大爆発が起きて、数瞬前まで立っていた地面が激しく噴き上がった。
ヴァイスの放った光弾がアサキを襲ったのである。
避け転がったところの地面が今度は爆発し、噴き上がった。ヴァイスが、次の光弾を放ったのだ。
アサキは既に立ち上がり、後ろへ跳んでかわしていたが、その着地ざまを狙われる。
光弾を手の甲で弾き上げた瞬間、天が爆発し、魔力の目でなければ見えない漆黒の闇が、瞬間、明るく照らされまた闇に戻る。
ヴァイスの攻撃は、まだ終わらない。
「やめて! ヴァイスちゃん!」
アサキの願いを、悲痛な思いを、あざ笑うかのように光弾が次々と飛んでくる。
地が爆発する。
連続で土砂が噴き上がり、どんどんる地面がえぐれていく。
地形が歪んでいく。
以前にも、ヴァイスがこうして光弾を放つのを見たが、あの時とは火力の桁がまるで違う。躊躇がないというのみならず、ヴァイスの基本能力も上がっているのだろう。
先ほどは、ヴァイスの力を得たシュヴァルツと戦った。今度は、シュヴァルツの力を得たヴァイスということだ。
先ほどのシュヴァルツよりもなお強力に感じるのは、おそらくヴァイスの方が得た力を扱う器用さに長けているのだろう。
もしかしたら元々の戦闘力にしてもヴァイスの方が優れていたのかも知れない。虫も殺せないような、幼く温和な顔をしているというのに関わらず。
ここまでの連戦による疲労も加えて、アサキは完全に劣勢に追い込まれていた。
光弾への対応で精一杯、踏み込むことが出来ない。でも、どうにか近付かなくては。別に戦いたいというわけではないけど、離れていては話も出来ないから。
「力の優劣に困っているようですけど、安心してください。そろそろ、あなたは強大な能力を得ますから」
「なにを、いっているのか……」
アサキが口を開いた、その時であった。
どん、となにかが自分の中に入り込んできたのは。
どん、と入り込んだなにかに体内を激しく突き上げられる。
それは、力?
膨大な、エネルギーの奔流であった。
身体が、痺れる。
そして震える。
身体が。
地が。
精神が。
膨大なエネルギーの、混沌とした濁流。
どくどくと、力が自分の中で脈打つ。
この感覚、まさか……
あの時と……
治奈ちゃんの時と……
「う……うああああああああああああああああああああああああ!」
アサキの、これまでないほどの、それは絶叫であった。
にんまりとした、いやらしい笑みを浮かべている。
こんな笑い方、これまで見せたことなかったのに。
なにがあっても動じることなく、いつも涼やかな微笑を浮かべていたのに。
いやらしい笑みで、赤毛の魔法使いアサキを見つめている。
「それは、どういう、こと……」
アサキは問う。
言葉の意味は分かるが、どんな意図でこうした話をしているのかが分からない。だからそれを質したくて。
笑みの通りのヴァイスであるならば、意図を察するまでもない。でも、笑みの通りのヴァイスであるなどアサキに信じられるはずがなかった。知り合ってそれほどの時間は経っていないとはいえ。
「どうもこうもない。あなたたちの呼ぶシュヴァルツが、わたしにとっては邪魔な存在だった。ただ、それだけです」
「邪魔、って……」
思想の対立関係にあったことは、聞いて知っている。
人工惑星AIは、よりよい答えを見つけるために、あえて極端に違う思考を持った黒と白という仮想人格を生体ロボットに与えたのだ、と。
そうして分かたれた後でも、ヴァイスはシュヴァルツを仲間と思っていたはずだ。ヴァイス本人が、悲しげな顔でそう語っていたのをアサキは覚えている。
仮に邪魔な存在であるとしても、笑いながらこのようないい方をするなどとはどうしてもアサキには考えられない。
ヴァイスは、ふんと鼻を鳴らすと、幼く見える口を歪めながら開く。
「だって、そうでしょう? アサキさん、あなたの持つ究極の力をわが物にすれば、本当の神にすらなれるのですよ。だというのに、それを求めないばかりかこの世界自体を無に帰そうとしていたのですから」
シュヴァルツが暴走して人工惑星AIを破壊することで宇宙延命を阻止しようとしていること、それはアサキも聞いている。聞いてはいるが、でも、このヴァイスの態度と繋がらない。
どういうこと……
「アサキさんのおかげで、バランスは完全にわたしへと傾きました。これで、あなたの力はわたしだけのものに……」
「ヴァイス……ちゃん」
言葉が出なかった。
頬を引つらせながら、名を呼ぶことしか出来なかった。
混乱していた。
なにがなんだか、分からなくなっていた。
ヴァイスと出会って、まだそれほどの時を過ごしたわけではない。
お互いを理解出来ないのは当然かも知れない。
でも、経験か本能かは自分でも分からないが、心から絶対的に信頼していたのだろう。だから、覆すようなヴァイスの態度にすっかり混乱してしまっていたのだ。自分で勝手に信じておきながら。
だけど、そんなことを考えている余裕はアサキになかった。
「まだ、生命は奪いません。でも、息絶える寸前までには……」
ヴァイスがぼそりといいながら、右腕を前に突き出したのである。
真っ白な輝きを放つ手のひらを、アサキへと向けたのである。
輝きが大きくなり、身体を覆い隠すほどの球形にまで育った瞬間、それはヴァイスの手のひらから消えた。
アサキは本能的に横へと転がった。
大爆発が起きて、数瞬前まで立っていた地面が激しく噴き上がった。
ヴァイスの放った光弾がアサキを襲ったのである。
避け転がったところの地面が今度は爆発し、噴き上がった。ヴァイスが、次の光弾を放ったのだ。
アサキは既に立ち上がり、後ろへ跳んでかわしていたが、その着地ざまを狙われる。
光弾を手の甲で弾き上げた瞬間、天が爆発し、魔力の目でなければ見えない漆黒の闇が、瞬間、明るく照らされまた闇に戻る。
ヴァイスの攻撃は、まだ終わらない。
「やめて! ヴァイスちゃん!」
アサキの願いを、悲痛な思いを、あざ笑うかのように光弾が次々と飛んでくる。
地が爆発する。
連続で土砂が噴き上がり、どんどんる地面がえぐれていく。
地形が歪んでいく。
以前にも、ヴァイスがこうして光弾を放つのを見たが、あの時とは火力の桁がまるで違う。躊躇がないというのみならず、ヴァイスの基本能力も上がっているのだろう。
先ほどは、ヴァイスの力を得たシュヴァルツと戦った。今度は、シュヴァルツの力を得たヴァイスということだ。
先ほどのシュヴァルツよりもなお強力に感じるのは、おそらくヴァイスの方が得た力を扱う器用さに長けているのだろう。
もしかしたら元々の戦闘力にしてもヴァイスの方が優れていたのかも知れない。虫も殺せないような、幼く温和な顔をしているというのに関わらず。
ここまでの連戦による疲労も加えて、アサキは完全に劣勢に追い込まれていた。
光弾への対応で精一杯、踏み込むことが出来ない。でも、どうにか近付かなくては。別に戦いたいというわけではないけど、離れていては話も出来ないから。
「力の優劣に困っているようですけど、安心してください。そろそろ、あなたは強大な能力を得ますから」
「なにを、いっているのか……」
アサキが口を開いた、その時であった。
どん、となにかが自分の中に入り込んできたのは。
どん、と入り込んだなにかに体内を激しく突き上げられる。
それは、力?
膨大な、エネルギーの奔流であった。
身体が、痺れる。
そして震える。
身体が。
地が。
精神が。
膨大なエネルギーの、混沌とした濁流。
どくどくと、力が自分の中で脈打つ。
この感覚、まさか……
あの時と……
治奈ちゃんの時と……
「う……うああああああああああああああああああああああああ!」
アサキの、これまでないほどの、それは絶叫であった。
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