355 / 395
第三十四章 世界が変わらずあることに
01 六方の塞がれた、暗闇の部屋である。河馬を二頭並べた
しおりを挟む
六方の塞がれた、暗闇の部屋である。
河馬を二頭並べたくらいの、巨大な塊が横たわり転がっている。
形状的には、蜘蛛にかなり似ている。
ただし足の数は六本。本当の蜘蛛ならば八本である。それでも腹部のごちゃっとした足の付け根は、生理的嫌悪の感情を抱くに充分ではあったが。
それは、ぴくりとも動いていない。
死体だろうか。
死体なのだろう。
普通に、考えるならば。
首がすっぱりと切り落とされて、存在していないのだから。
切断面はまだ赤く、熟れたトマトのようになんとも生々しい。
普通に考えるならば、という前提のある自問回答になるのも無理はないだろう。横たわった巨大な蜘蛛の背中には、人間の上半身が生えているのだから。首が切り落とされているというのは、その、人間の方なのだから。
これで一つの生物と考えるのであれば、人間の首の方が落とされて実際に人も蜘蛛もどちらもぴくりとも動かない以上は、死んでいると考えるのが普通というものであろう。
首のない、そして左腕も切り落とされている、人間の上半身。白銀の服に身を覆われている。
正確には、人間ではない。
合成生物、つまり人工天然の様々な臓器、筋肉、神経、骨格、などを合成して作られた生物だ。
リヒト所長、至垂れ徳柳が、首を落とされて死んでいるのである。
白い衣装の少女ヴァイスに左腕を切り落とされて逃げようとしていたところを、シュヴァルツに首を落とされて絶命したのだ。
その、巨蜘蛛と合体した至垂の死骸を、黒い服を着た四人が取り囲んでいる。
一人は、ふわふわとした服を着ている。
幼いながら端正な顔立ちの少女、シュヴァルツである。
あとの三人は身体の線がはっきり出ている黒いスーツ姿で、顔は三人ともまったく同じだ。シュヴァルツを、少し崩して薄くした感じとでもいおうか。アインス、ツヴァイ、ドライである。
なお本当は、彼女たち四人に名前はない。
彼女といういい方も、正しくない。
名前がないのは、呼び合う必要がないためである。
認識において不都合であると、昭刃和美たちが勝手に名付けただけだ。
シュヴァルツはドイツ語で、黒。アインス、ツヴァイ、ドライは、数字のいち、にい、さん、である。
当人たちはみな、そう名付けられたことなど知らないのだが。
彼女、ではないのは、本当に女性ではないどころかそもそも生物ですらないからだ。
体型や声が、女性型というだけである。
同じ顔をした三人、アインス、ツヴァイ、ドライのうちの一人が、なにか大きな塊を手に下げている。
それは、人の首であった。
至垂徳柳の、切断時の驚きや痛みに表情が醜く歪んだ首であった。
黒服の一人、ドライが一歩前へ出ると、巨蜘蛛へと向けて右の手刀を斜めに跳ね上げた。
数メートルの距離があるというのに、至垂の上半身が魔道着ごと、腹から肩に掛けて切り裂かれていた。
至垂の肉体は骨まで断たれて、背中の皮膚の裏側が見えそうなくらいぱっくりと裂けてしまったが、血が噴き出さないどころかただの一滴すらもこぼれなかった。やはり、生命活動は停止しているということなのだろう。
続いてツヴァイが、一歩、二歩、巨蜘蛛へと近付く。
特に大切そうでもなく無造作に、至垂の首を髪の毛掴んで持ちながら。
その首を、ドライが切り裂いた至垂自身の亀裂の中へと押し込むと、ぬるりと頭部すべてが切り裂かれた腹部の中におさまってしまった。
いや……押し込まれる都度、接触面が溶けており、至垂の頭部はどろり溶けて融合というべきか吸収というべきか、小さくなって完全に消えてしまった。
準備は整ったということか、黙って見ていたシュヴァルツが黒くふんわりした自分の衣装に手を掛けた。
手を掛けた瞬間、するりと布地のすべてが足元に落ちた。
両足を抜き、靴も脱ぐと、黒のハーフパンツ以外はなにも身に着けていない格好になった。
人間の基準で考えるならば、まだ幼い、隆起のまるでない、女児の体型である。
ハーフパンツに手を掛けると、なんの躊躇いもなく脱いで全裸になった。
まるでマネキンである。
あらゆる意味で。
胸の膨らみや腰のくびれがまったくない。のみならず、股間にはなにも生えていないのは当然のこと、なんの形状すらもそこにはなかったのだから。
生体型ロボットであり、男性でも女性でもないためだ。
便宜上は彼女と表記するが、彼女、シュヴァルツは全裸の状態のまま巨蜘蛛の傍らに立った。
右腕を上げて手を伸ばすと、手のひらを巨大な胴体へと当てた。
シュヴァルツの右手が薄青く光り輝くと、手の触れている巨蜘蛛の皮膚がじくじくと溶け始めた。
薄青い光、まとわりつく荒い光の粒子が、ゆっくりと動き始める。シュヴァルツの腕を登り、身体へと、全身へと、輝きが流れていく。
至垂の肉体を溶かし取り込もうとしているようにも見えるが、至垂とシュヴァルツお互いの質量にいささかの変化もない。
巨大な蜘蛛はその大きさであり続けたし、シュヴァルツも幼い少女体型のまま。
シュヴァルツは一糸まとわぬ姿で、巨蜘蛛の胴体に手を当て、薄青く輝く光のやりとりを続けている。
なにかを吸い取っている?
それは魔力?
それとも、肉体を?
だが、消えたのはシュヴァルツの方であった。
互いの質量も見た目も変化はなかったというのに、幼い少女の方こそが不意に消えてしまったのである。
頭から足先、全身がふっと溶けて、脱ぎ捨てた黒い衣服や下着だけを存在の痕跡として。
いや……
痕跡どころか、それそのものが……シュヴァルツそのものが、そこに存在していた。
首を切り落とされた至垂の死体に、いつの間にか新たな頭部が生じており、それはシュヴァルツの幼い顔そのものだったのである。
その口が薄く笑みの形を作ると、その下にある巨大な蜘蛛の全身がぶるりと震えた。
蜘蛛から生える白銀の魔道着は至垂徳柳であるはずで、実際他の誰でもないというほどに筋骨隆々であるが、その上に現在あるのはシュヴァルツの幼く小さい顔であり違和感この上ない。
その筋骨隆々の右腕が伸びて、床をがさごそ漁るように動く。先ほどヴァイスの光弾で切り落とされた左腕に、指先が触れる。掴み、引き寄せると、無造作に左腕の切断面へと継ぎ当てた。
押し当てた瞬間には、もう手の先指の先がぴくりぴくりと動いていた。
人差し指、中指、薬指、確かめているかのように、指が一本ずつ折り曲げられていく。
切り落とされて断面が土まみれになっていた腕が、ほんの一瞬にして繋がるどころか完全に機能していた。
蜘蛛の巨体が、動き出す。
地響きを立てながら、六本の足を器用に動かして体勢を立て直した。
死体が、動いた?
生き返った?
いや、新たな合成生物が誕生したというべきであろう。
見た目としては、至垂の顔がシュヴァルツにすげ変わったという一点だけであるが。
「力を、得た」
シュヴァルツの顔、その口元に、薄いがはっきりとした笑みが浮かんでいた。
河馬を二頭並べたくらいの、巨大な塊が横たわり転がっている。
形状的には、蜘蛛にかなり似ている。
ただし足の数は六本。本当の蜘蛛ならば八本である。それでも腹部のごちゃっとした足の付け根は、生理的嫌悪の感情を抱くに充分ではあったが。
それは、ぴくりとも動いていない。
死体だろうか。
死体なのだろう。
普通に、考えるならば。
首がすっぱりと切り落とされて、存在していないのだから。
切断面はまだ赤く、熟れたトマトのようになんとも生々しい。
普通に考えるならば、という前提のある自問回答になるのも無理はないだろう。横たわった巨大な蜘蛛の背中には、人間の上半身が生えているのだから。首が切り落とされているというのは、その、人間の方なのだから。
これで一つの生物と考えるのであれば、人間の首の方が落とされて実際に人も蜘蛛もどちらもぴくりとも動かない以上は、死んでいると考えるのが普通というものであろう。
首のない、そして左腕も切り落とされている、人間の上半身。白銀の服に身を覆われている。
正確には、人間ではない。
合成生物、つまり人工天然の様々な臓器、筋肉、神経、骨格、などを合成して作られた生物だ。
リヒト所長、至垂れ徳柳が、首を落とされて死んでいるのである。
白い衣装の少女ヴァイスに左腕を切り落とされて逃げようとしていたところを、シュヴァルツに首を落とされて絶命したのだ。
その、巨蜘蛛と合体した至垂の死骸を、黒い服を着た四人が取り囲んでいる。
一人は、ふわふわとした服を着ている。
幼いながら端正な顔立ちの少女、シュヴァルツである。
あとの三人は身体の線がはっきり出ている黒いスーツ姿で、顔は三人ともまったく同じだ。シュヴァルツを、少し崩して薄くした感じとでもいおうか。アインス、ツヴァイ、ドライである。
なお本当は、彼女たち四人に名前はない。
彼女といういい方も、正しくない。
名前がないのは、呼び合う必要がないためである。
認識において不都合であると、昭刃和美たちが勝手に名付けただけだ。
シュヴァルツはドイツ語で、黒。アインス、ツヴァイ、ドライは、数字のいち、にい、さん、である。
当人たちはみな、そう名付けられたことなど知らないのだが。
彼女、ではないのは、本当に女性ではないどころかそもそも生物ですらないからだ。
体型や声が、女性型というだけである。
同じ顔をした三人、アインス、ツヴァイ、ドライのうちの一人が、なにか大きな塊を手に下げている。
それは、人の首であった。
至垂徳柳の、切断時の驚きや痛みに表情が醜く歪んだ首であった。
黒服の一人、ドライが一歩前へ出ると、巨蜘蛛へと向けて右の手刀を斜めに跳ね上げた。
数メートルの距離があるというのに、至垂の上半身が魔道着ごと、腹から肩に掛けて切り裂かれていた。
至垂の肉体は骨まで断たれて、背中の皮膚の裏側が見えそうなくらいぱっくりと裂けてしまったが、血が噴き出さないどころかただの一滴すらもこぼれなかった。やはり、生命活動は停止しているということなのだろう。
続いてツヴァイが、一歩、二歩、巨蜘蛛へと近付く。
特に大切そうでもなく無造作に、至垂の首を髪の毛掴んで持ちながら。
その首を、ドライが切り裂いた至垂自身の亀裂の中へと押し込むと、ぬるりと頭部すべてが切り裂かれた腹部の中におさまってしまった。
いや……押し込まれる都度、接触面が溶けており、至垂の頭部はどろり溶けて融合というべきか吸収というべきか、小さくなって完全に消えてしまった。
準備は整ったということか、黙って見ていたシュヴァルツが黒くふんわりした自分の衣装に手を掛けた。
手を掛けた瞬間、するりと布地のすべてが足元に落ちた。
両足を抜き、靴も脱ぐと、黒のハーフパンツ以外はなにも身に着けていない格好になった。
人間の基準で考えるならば、まだ幼い、隆起のまるでない、女児の体型である。
ハーフパンツに手を掛けると、なんの躊躇いもなく脱いで全裸になった。
まるでマネキンである。
あらゆる意味で。
胸の膨らみや腰のくびれがまったくない。のみならず、股間にはなにも生えていないのは当然のこと、なんの形状すらもそこにはなかったのだから。
生体型ロボットであり、男性でも女性でもないためだ。
便宜上は彼女と表記するが、彼女、シュヴァルツは全裸の状態のまま巨蜘蛛の傍らに立った。
右腕を上げて手を伸ばすと、手のひらを巨大な胴体へと当てた。
シュヴァルツの右手が薄青く光り輝くと、手の触れている巨蜘蛛の皮膚がじくじくと溶け始めた。
薄青い光、まとわりつく荒い光の粒子が、ゆっくりと動き始める。シュヴァルツの腕を登り、身体へと、全身へと、輝きが流れていく。
至垂の肉体を溶かし取り込もうとしているようにも見えるが、至垂とシュヴァルツお互いの質量にいささかの変化もない。
巨大な蜘蛛はその大きさであり続けたし、シュヴァルツも幼い少女体型のまま。
シュヴァルツは一糸まとわぬ姿で、巨蜘蛛の胴体に手を当て、薄青く輝く光のやりとりを続けている。
なにかを吸い取っている?
それは魔力?
それとも、肉体を?
だが、消えたのはシュヴァルツの方であった。
互いの質量も見た目も変化はなかったというのに、幼い少女の方こそが不意に消えてしまったのである。
頭から足先、全身がふっと溶けて、脱ぎ捨てた黒い衣服や下着だけを存在の痕跡として。
いや……
痕跡どころか、それそのものが……シュヴァルツそのものが、そこに存在していた。
首を切り落とされた至垂の死体に、いつの間にか新たな頭部が生じており、それはシュヴァルツの幼い顔そのものだったのである。
その口が薄く笑みの形を作ると、その下にある巨大な蜘蛛の全身がぶるりと震えた。
蜘蛛から生える白銀の魔道着は至垂徳柳であるはずで、実際他の誰でもないというほどに筋骨隆々であるが、その上に現在あるのはシュヴァルツの幼く小さい顔であり違和感この上ない。
その筋骨隆々の右腕が伸びて、床をがさごそ漁るように動く。先ほどヴァイスの光弾で切り落とされた左腕に、指先が触れる。掴み、引き寄せると、無造作に左腕の切断面へと継ぎ当てた。
押し当てた瞬間には、もう手の先指の先がぴくりぴくりと動いていた。
人差し指、中指、薬指、確かめているかのように、指が一本ずつ折り曲げられていく。
切り落とされて断面が土まみれになっていた腕が、ほんの一瞬にして繋がるどころか完全に機能していた。
蜘蛛の巨体が、動き出す。
地響きを立てながら、六本の足を器用に動かして体勢を立て直した。
死体が、動いた?
生き返った?
いや、新たな合成生物が誕生したというべきであろう。
見た目としては、至垂の顔がシュヴァルツにすげ変わったという一点だけであるが。
「力を、得た」
シュヴァルツの顔、その口元に、薄いがはっきりとした笑みが浮かんでいた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる