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第二章 本部編
33 変態?
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「それよりギルの話を……」
「あぁ、そうだったわね。ギルが疲れてるって話だったわね。あの人真面目だからアルがいない分、彼の仕事も全部自分がやってるのよ……ほんと無器用な男よね~」
やっぱりそうだったのかとリズの言葉に納得する。遠征中の時もそうだったけど、アルが先に帰ってからというものギルの仕事量が増え忙しそうにしていたのを見ていたからだ。
それにしても誰か他に手伝える者はいないのだろうか……パスカルとか? でも、アイツも最近随分と忙しそうにしている。今本部内で忙しくないのなんて俺ぐらいのものだろう。だが、俺にギルの手伝いなんてとてもじゃないができない。むしろ邪魔をしてしまうだけだ。
「アルがいつ帰ってくるかわかるか?」
「さぁ、ソフィ聞いてる?」
「いえ、あのバカおう……ゴホン、エドガー王子の考えなど私にはわかりません」
今この人バカ王子って言おうとした。仮にもこの国の第二王子の人物を馬鹿とは、どんだけヤバいやつなんだ、そのエドガー王子ってのは……むしろ会ってみたい。
「アルが帰ってこないとなるとギルに頼むしかなくて……でも負担をかけたくないんだ」
「ふむふむ」
リズは俺の悩みに初めて真面目な顔で考え始めた。少しの沈黙のあと何か閃いたように、パァッと顔が明るくなると解決策を話し始めた。
「なら、別の男に頼めばいいのよ。誘惑するのよ他の男を!」
「ゆ、誘惑……」
パスカルと同じこと言ってきたリズ。先程から感じていたのだがリズとパスカルの思考回路がだいぶ近しい気がする。
俺で楽しんでるんじゃないかと疑い深く彼女の顔を見ると、ワクワクって心の声が聞こえてくるような満面の笑みをしている。
あぁ、これは俺で楽しんでいるパスカルと同じ顔である。
しかし、楽しんでいるリズの提案は一理あり、俺もこの方法ぐらいしか思い浮かんでいなかった。
「もし、するとしたら誰かいるかな……」
出来るだけ魔力が多い人の方がいいから、軍の中でも位の高い者の方がいい。俺はそういうのは全然わからないし、パスカルやフィルに聞けばいいのだが彼らも忙しそうで邪魔するのも申し訳ないと聞けずにいたところに現れたのがリズだった。チャンスを逃すまいと積極的に尋ねる。
「そーねー、誰かいたかしら?」
「第一連隊の方々が今日お戻りになられるはずかと」
「あぁ、レオに頼むってのはいいかもね。アイツ変な性癖とかありそうだけど……」
「そんなことはありません! レオンハルト様は可愛さとかっこよさを備えたそれはもう、創作意欲を書き立てる人物ですよ!」
「そういえばソフィはレオ推しだったわね……」
盛り上がっている二人の話に入っていけず、ただ呆然とリズとソフィさんの会話を眺めていた。話の中で出てきたレオンハルトという人物がおすすめということなのだろうか。俺はその人物について詳しく知りたくて、盛り上がっている二人の間に申し訳ないと思いながらも割って入った。
「あ、あの! そのレオンハルトって誰なんだ?」
俺の発言に二人は会話を中断して、俺の質問に答えた。
「第一師団第一連隊の隊長よ、獅子の獣人だから見ればすぐにわかるわよ」
「獣人……」
おぉ! 獣人、まさにファンタジーの世界ならではの種族だ。見てみたいと思ってたから会えるのは少し楽しみである。
だが獅子ということはライオンの獣人だ。百獣の王とも呼ばれるライオンの血が流れているわけだから、想像だけでイカつそうである。「黙れ小僧、食い殺すぞ」とか言われそう……この場合の食い殺すは食事の方だ。
想像しただけでもゾッとするが、やはり隊長レベルの魔力の方が効果ありそうだし、アルやギル、パスカルなんかとも顔見知りだろうから融通が効くだろう。
会ってみたいという好奇心も相まって、俺はリズにレオンハルトを紹介してもらうことにした。
「その、レオンハルト……さん? を紹介してくれないかな!」
「あら、興味あるの~? いいわよ、帰ってきたらアイツに伝えといてあげる。明日になれば本部内をウロチョロしてると思うから会えるはずよ」
隊長なのに本部内をウロチョロしているなんてことあるのだろうか。ギルもパスカルも帰ってきてから随分と忙しそうにしている。隊長ともなれば任務の報告書なんかに追われるのではないのだろうかと疑問は残るが、とりあえず話を通してくれるのはありがたい。
これからはアルやギル、パスカルに頼らずに自分からもっと積極的にいろんな人と交流していかないとな!死んだと思ったら異世界に転移してるなんてことがあるんだ、この世の中本当に何があるかわからない。
「ありがとうな、リズ! 俺はいい友達を持ったよ!」
「……と、もだち」
「うん、友達」
俺の言葉に頬を赤らめて少し照れながらはにかんで笑った。年相応の顔もできるんだとちょっと安心した。
そのあとは元のニヤけた笑みに戻ったリズに遠征中の話を聞かせろとぐいぐいと責められ、あれやこれやと恥ずかしい話までするハメになり、帰る頃には疲労困憊になっていた。
◇◇◇
「それじゃあ、レオンハルトさんによろしく」
「はーい、今日は最高にいい日だったわ!ありがとサタロー」
「そうですか……そりゃよかった」
「じゃあね、リズ、ソフィさん」
窓の外が夕焼け空になっているのに気づいたリズはやっと俺を解放してくれ、城の出入り口まで送り届けてくれた。満足そうなリズとソフィさんに対して俺は疲れ果てていた。
やっと帰れるとホッとした俺は踵を返し、兵士達がいる魔法軍の本部へ歩き始めた。
「あの、サタロー様!」
「へ? なんですかソフィさん」
二人に背を向け歩き始めていた俺の肩に手を置き、歩みを静止したのはソフィさんだった。
彼女は俺の耳元で何かを囁く。
「レオンハルト様と何かありましたら是非、私にお教え願います……それと叔父によろしくお伝えください」
「えぇ、それって……どういう」
「それでは、お気をつけてお帰りください」
──叔父って誰のことだ?
困惑した俺の顔など気にもせずソフィさん深くお辞儀をした。リズも手を振っているだけで、ソフィさんに対して何かいうことはなかった。諦めた俺はトボトボとまた歩き始めたのであった。
帰り道俺は色々考えていた。
──リズとソフィさんってもしかして変態なのかと……
「あぁ、そうだったわね。ギルが疲れてるって話だったわね。あの人真面目だからアルがいない分、彼の仕事も全部自分がやってるのよ……ほんと無器用な男よね~」
やっぱりそうだったのかとリズの言葉に納得する。遠征中の時もそうだったけど、アルが先に帰ってからというものギルの仕事量が増え忙しそうにしていたのを見ていたからだ。
それにしても誰か他に手伝える者はいないのだろうか……パスカルとか? でも、アイツも最近随分と忙しそうにしている。今本部内で忙しくないのなんて俺ぐらいのものだろう。だが、俺にギルの手伝いなんてとてもじゃないができない。むしろ邪魔をしてしまうだけだ。
「アルがいつ帰ってくるかわかるか?」
「さぁ、ソフィ聞いてる?」
「いえ、あのバカおう……ゴホン、エドガー王子の考えなど私にはわかりません」
今この人バカ王子って言おうとした。仮にもこの国の第二王子の人物を馬鹿とは、どんだけヤバいやつなんだ、そのエドガー王子ってのは……むしろ会ってみたい。
「アルが帰ってこないとなるとギルに頼むしかなくて……でも負担をかけたくないんだ」
「ふむふむ」
リズは俺の悩みに初めて真面目な顔で考え始めた。少しの沈黙のあと何か閃いたように、パァッと顔が明るくなると解決策を話し始めた。
「なら、別の男に頼めばいいのよ。誘惑するのよ他の男を!」
「ゆ、誘惑……」
パスカルと同じこと言ってきたリズ。先程から感じていたのだがリズとパスカルの思考回路がだいぶ近しい気がする。
俺で楽しんでるんじゃないかと疑い深く彼女の顔を見ると、ワクワクって心の声が聞こえてくるような満面の笑みをしている。
あぁ、これは俺で楽しんでいるパスカルと同じ顔である。
しかし、楽しんでいるリズの提案は一理あり、俺もこの方法ぐらいしか思い浮かんでいなかった。
「もし、するとしたら誰かいるかな……」
出来るだけ魔力が多い人の方がいいから、軍の中でも位の高い者の方がいい。俺はそういうのは全然わからないし、パスカルやフィルに聞けばいいのだが彼らも忙しそうで邪魔するのも申し訳ないと聞けずにいたところに現れたのがリズだった。チャンスを逃すまいと積極的に尋ねる。
「そーねー、誰かいたかしら?」
「第一連隊の方々が今日お戻りになられるはずかと」
「あぁ、レオに頼むってのはいいかもね。アイツ変な性癖とかありそうだけど……」
「そんなことはありません! レオンハルト様は可愛さとかっこよさを備えたそれはもう、創作意欲を書き立てる人物ですよ!」
「そういえばソフィはレオ推しだったわね……」
盛り上がっている二人の話に入っていけず、ただ呆然とリズとソフィさんの会話を眺めていた。話の中で出てきたレオンハルトという人物がおすすめということなのだろうか。俺はその人物について詳しく知りたくて、盛り上がっている二人の間に申し訳ないと思いながらも割って入った。
「あ、あの! そのレオンハルトって誰なんだ?」
俺の発言に二人は会話を中断して、俺の質問に答えた。
「第一師団第一連隊の隊長よ、獅子の獣人だから見ればすぐにわかるわよ」
「獣人……」
おぉ! 獣人、まさにファンタジーの世界ならではの種族だ。見てみたいと思ってたから会えるのは少し楽しみである。
だが獅子ということはライオンの獣人だ。百獣の王とも呼ばれるライオンの血が流れているわけだから、想像だけでイカつそうである。「黙れ小僧、食い殺すぞ」とか言われそう……この場合の食い殺すは食事の方だ。
想像しただけでもゾッとするが、やはり隊長レベルの魔力の方が効果ありそうだし、アルやギル、パスカルなんかとも顔見知りだろうから融通が効くだろう。
会ってみたいという好奇心も相まって、俺はリズにレオンハルトを紹介してもらうことにした。
「その、レオンハルト……さん? を紹介してくれないかな!」
「あら、興味あるの~? いいわよ、帰ってきたらアイツに伝えといてあげる。明日になれば本部内をウロチョロしてると思うから会えるはずよ」
隊長なのに本部内をウロチョロしているなんてことあるのだろうか。ギルもパスカルも帰ってきてから随分と忙しそうにしている。隊長ともなれば任務の報告書なんかに追われるのではないのだろうかと疑問は残るが、とりあえず話を通してくれるのはありがたい。
これからはアルやギル、パスカルに頼らずに自分からもっと積極的にいろんな人と交流していかないとな!死んだと思ったら異世界に転移してるなんてことがあるんだ、この世の中本当に何があるかわからない。
「ありがとうな、リズ! 俺はいい友達を持ったよ!」
「……と、もだち」
「うん、友達」
俺の言葉に頬を赤らめて少し照れながらはにかんで笑った。年相応の顔もできるんだとちょっと安心した。
そのあとは元のニヤけた笑みに戻ったリズに遠征中の話を聞かせろとぐいぐいと責められ、あれやこれやと恥ずかしい話までするハメになり、帰る頃には疲労困憊になっていた。
◇◇◇
「それじゃあ、レオンハルトさんによろしく」
「はーい、今日は最高にいい日だったわ!ありがとサタロー」
「そうですか……そりゃよかった」
「じゃあね、リズ、ソフィさん」
窓の外が夕焼け空になっているのに気づいたリズはやっと俺を解放してくれ、城の出入り口まで送り届けてくれた。満足そうなリズとソフィさんに対して俺は疲れ果てていた。
やっと帰れるとホッとした俺は踵を返し、兵士達がいる魔法軍の本部へ歩き始めた。
「あの、サタロー様!」
「へ? なんですかソフィさん」
二人に背を向け歩き始めていた俺の肩に手を置き、歩みを静止したのはソフィさんだった。
彼女は俺の耳元で何かを囁く。
「レオンハルト様と何かありましたら是非、私にお教え願います……それと叔父によろしくお伝えください」
「えぇ、それって……どういう」
「それでは、お気をつけてお帰りください」
──叔父って誰のことだ?
困惑した俺の顔など気にもせずソフィさん深くお辞儀をした。リズも手を振っているだけで、ソフィさんに対して何かいうことはなかった。諦めた俺はトボトボとまた歩き始めたのであった。
帰り道俺は色々考えていた。
──リズとソフィさんってもしかして変態なのかと……
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