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第二幕
自分のことは棚に上げて偉そうにしてる人とか嫌いなんでしょ? こんなこと言ってる私のことも、信頼も尊敬もできないんでしょ? だったら自分が他の
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自分のことは棚に上げて偉そうにしてる人とか嫌いなんでしょ? こんなこと言ってる私のことも、信頼も尊敬もできないんでしょ? だったら自分が他の誰かに対して偉そうにあれこれ言っても通じないって分かりそうなもんだけどなあ。
たとえそれが自分の子供相手でもね。
客観的に見て筋が通ってる印象があれば、別にわざわざ偉そうになんかしなくたって、子供だって人間なんだから、それなりに話だって聞いてくれると思うけど ?
親の方が子供の話に耳を傾けない姿勢を見せてなければさ。
そもそも自分の話を聞いてくれない相手の話なんか聞きたいとは思わないのはなぜ? それで嫌な思いをしたからじゃないの?
それなのに自分は、子供の話に耳を傾けることもしないで一方的に自分の言うことだけを聞かせようとするんだ? 普通に最低じゃん。だから反発されるんだけどなんで思わないのかなあ。
マジで不思議。
自分自身を客観的に顧みることができたらぜんぜん難しいことじゃないと思うんだけどな。
結局、『自分自身を顧みる』ってことが難しいからそれができないんだろうなとは思う。
自分にそれができないんだから、他人にもそれは簡単にはできないんだって分かりそうなもんだと思うんだけど、想像力ってのがないのかなあ。
別に改めて心理学みたいなものを勉強しなくたって日常的に自分の周りを見てれば、学べることなんていくらでも転がってるはずなんだけどな。
要はそこから学ぼうとする姿勢があるかどうかだと思うんだよ。
いくら学校に通ってたってちゃんと勉強しようっていう姿勢がなきゃ身につかないのと同じだと思うんだよ。
そうやって自分の身の周りからもいろんなことを学び取っていく姿勢というのも、私は子供達に示したいと思ってる。ダンナは実際にそれを示してくれる。
そういう意味でも彼は<素晴らしい父親>だと思うんだ。
だけど同時に、『完璧か?』っていう話になると、必ずしもそうじゃないんだよね。
他人の目から見れば、
『完璧すぎる!』
みたいに言われるかもだけど、他人からは分からない範囲でしっかりと<欠点>だってあるんだよ。
それも、決して無視できない欠点がね。
だけどその一方で、相手をちゃんと人間として接することだけは確実にしてくれるし揺るがない。たとえ感情的になったとしても、相手を<人間じゃないもの>として見下したり蔑んだりはしないんだよ。あくまで人間として接した上で非を問うんだ。
だから信頼できる。
自分の気に入らない相手を<人間じゃないもの>と見做すようなヒトじゃないんだ。
たとえそれが自分の子供相手でもね。
客観的に見て筋が通ってる印象があれば、別にわざわざ偉そうになんかしなくたって、子供だって人間なんだから、それなりに話だって聞いてくれると思うけど ?
親の方が子供の話に耳を傾けない姿勢を見せてなければさ。
そもそも自分の話を聞いてくれない相手の話なんか聞きたいとは思わないのはなぜ? それで嫌な思いをしたからじゃないの?
それなのに自分は、子供の話に耳を傾けることもしないで一方的に自分の言うことだけを聞かせようとするんだ? 普通に最低じゃん。だから反発されるんだけどなんで思わないのかなあ。
マジで不思議。
自分自身を客観的に顧みることができたらぜんぜん難しいことじゃないと思うんだけどな。
結局、『自分自身を顧みる』ってことが難しいからそれができないんだろうなとは思う。
自分にそれができないんだから、他人にもそれは簡単にはできないんだって分かりそうなもんだと思うんだけど、想像力ってのがないのかなあ。
別に改めて心理学みたいなものを勉強しなくたって日常的に自分の周りを見てれば、学べることなんていくらでも転がってるはずなんだけどな。
要はそこから学ぼうとする姿勢があるかどうかだと思うんだよ。
いくら学校に通ってたってちゃんと勉強しようっていう姿勢がなきゃ身につかないのと同じだと思うんだよ。
そうやって自分の身の周りからもいろんなことを学び取っていく姿勢というのも、私は子供達に示したいと思ってる。ダンナは実際にそれを示してくれる。
そういう意味でも彼は<素晴らしい父親>だと思うんだ。
だけど同時に、『完璧か?』っていう話になると、必ずしもそうじゃないんだよね。
他人の目から見れば、
『完璧すぎる!』
みたいに言われるかもだけど、他人からは分からない範囲でしっかりと<欠点>だってあるんだよ。
それも、決して無視できない欠点がね。
だけどその一方で、相手をちゃんと人間として接することだけは確実にしてくれるし揺るがない。たとえ感情的になったとしても、相手を<人間じゃないもの>として見下したり蔑んだりはしないんだよ。あくまで人間として接した上で非を問うんだ。
だから信頼できる。
自分の気に入らない相手を<人間じゃないもの>と見做すようなヒトじゃないんだ。
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