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第二幕

ところでさ、最近『なんでもセリフで説明するから萎える』みたいな話を聞くけどさ、なるほど緊迫した戦闘シーンで長々と説明してるのとかはどうかと私

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ところでさ、最近、

『なんでもセリフで説明するから萎える』

みたいな話を聞くけどさ、なるほど緊迫した戦闘シーンで長々と説明してるのとかはどうかと私も思うけど、でもさあ、フィクションではよくあるよね。

『ちゃんと相手に分かるように伝わるように説明しないから話が拗れる』

っていう展開がさ。

あと、

『相手にちゃんと理解させるつもりないでしょ?って感じの、もって回った言い回しをする』

みたいなのも、なるほど<演出>といえばそうなんだろうけど、例えば、あくまで相手を煙に巻くつもりでわざと回りくどい言い方をしてる場合とかもあるんだろうけど、ただ単に見栄え重視で、

『重要なことを伝えるべきシーンで相手に伝わる言葉を選ばない。誤解を招くような言い方をする。伝えるための努力を怠る』

なんてのがあると、

『いや、なんでそこでちゃんと伝える努力しないの!?』

としか思わないんだよね。ましてや、作中で有能だった利口だったりっていう描写があるキャラクターがそれだと、いわゆる<リアリティ>がないでしょうが。

やたら『リアリティリアリティ』と拘ってるような人がもし、

『伝えるべきことを相手にちゃんと伝わるように言葉を尽くす』

こととか、

『ただカッコつけてるだけの言い回しなのに相手にちゃんと伝わってる』

なんてシーンを受け入れてたりしたら、それってやっぱり、

『自分好みの匙加減かどうか』

ってだけの話じゃんねえ。

別にそれが悪いって言ってるんじゃないよ。持って回った言い回ししても伝わるような相手だったり、そういうの察することができる頭の回るキャラクターだったっていうことなら、そういうのもありでしょうよ。

だけどね、

『相手が察してくれるのを期待してちゃんと言葉を尽くさない』

なんていうのはただの横着だし、その横着の所為で話が余計に拗れるなんていうのを『ただ受け入れろ』なんて、単なる一方的なな押し付けでしかないでしょうが。

『自分は他の誰かに対して一方的に押し付けるけど、他の誰かが自分に押し付けてくるのは許さない』

なんてのは、ただの身勝手なワガママだっての。

自分の好みに合うものを評価し称賛するのは、当然ながら構わない。思いっきり浮かれればいいと思う。

だけどね、自分の好みに合わないからって他の人が好きな作品を貶すのは、野暮の極みだって言ってんの。

そしてそれを言論の自由とか表現の自由とかで正当化しようとするのなら、自分も他の誰かから騙されたり批評されたりすることも認めなきゃおかしいんだよ。

自分だけが一方的に好き勝手に発言できるなんていうのはただの<ご都合主義>だから。

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