私が異世界物を書く理由

第二幕

だけど現実には、＜親のダメなところをそのまま受け継いじゃってる人＞って、多くない？ ほとんどの人が親や前の世代のダメなところを反面教師として

だけど現実には、

＜親のダメなところをそのまま受け継いじゃってる人＞

って、多くない？　ほとんどの人が親や前の世代のダメなところを反面教師として改めていければ世の中はどんどん良くなっていくはずなのに、実際にはそうでもないじゃん。それどころか、大きな声で、

『世の中はどんどん悪くなっていってる！』

みたいなことを口走ってる人がいるじゃん。

どうして？

それを声高に叫んでる人は、自分の親のダメなところとか前の世代のダメなところをちゃんと改めて行ってるの？　他の人のことをどうこう言う前に自分は努力してるの？　まさかとは思うけど、自分はその努力もせずにただただ世の中に対して文句を言ってるだけだったり？

自分は狡いことをしておいて、他の人が何か狡いことをしたらそれに対して文句を言ってだけだったり？

うわあ……ないわあ～。それはないわあ～……

私は、自分にできることは頑張ろうと思ってる。イジメや虐待やパワハラやセクハラや、他所様を自分のストレス解消の道具に使うなんてことを、ルールや法律を自分の都合良く捻じ曲げて解釈して『狡い人ほど得をする』なんていうのを、私の子供達が『あって当たり前のことだ』と考えてしまわないようにするために努力をしてるんだよ。

自分はその努力もせずに『世の中が悪くなっていく』とか、『何言ってんの？』としか思わないけど？

ましてやネットの匿名の陰に隠れて誰かを攻撃するとか、そんな世の中が＜いい世の中＞だとでも思ってんの？　それを認めるというのは、正しいことだと思うなんてのは、自分がどこかの誰かから同じように攻撃されるのも正しいことだと認めなきゃおかしいって話になるはずだよ？

私はそんなものまっぴらごめんだからさ。だからちゃんとダメだって自分の子供達に分かってもらうようにしなきゃと思ってるんだよ。私の子供達が他所様をそんな風に攻撃したりしないようにするためにね。私の子供達が加害者にならないようにするためにね。

人の親である私にできることだよ。それがね。

私程度の人間でもそうやって自分にできる努力をしようとしてるのに、それをしないでただただ世の中に対して文句を言っているというのは、どう考えても単なる無責任だよね。

自分が上手くいかないのを親の所為にしてるだけの人と何の違いがあるって？

それどころか積極的に他所様を攻撃して＜悪い世の中＞＜嫌な世の中＞＜息苦しい世の中＞＜生きにくい世の中＞を作ることに加担してるんじゃあ、話になんないじゃん。