私が異世界物を書く理由

第二幕

世の中にはさ、どうして物事を自分にばっかり都合よく解釈するのがこんなに多いんだろうね？ 特に法律とか規則とかも自分に都合よく解釈して、『自分

世の中にはさ、どうして物事を自分にばっかり都合よく解釈するのがこんなに多いんだろうね？　特に法律とか規則とかも自分に都合よく解釈して、

『自分の都合が最優先されて当たり前』

って考えるんだろうね。大音量で音楽聞いたり大声出したりなんてのも、

『自分が楽しいんだから』

『自分にとってはそれが必要だから』

で許されるとか思ってる。

でさ、そういう姿勢を子供に対して示してきたのは誰？　法律とか規則とかルールとか約束事とか要請とかを自分に都合よく解釈したり、自分が楽をしたいからって無視したり、なんてことを当たり前にやってたのは、誰？

そんでもってこう言うと、

『親の所為にするな！』

ってキレる。いやいや、『親の所為にするな！』って言ってるあなたが、

『理由さえあれば他者を攻撃していい』

と考えてるのを改めないのはなぜ？　ましてや自分が直接被害を受けたわけでもないことでさ。

『親がそうしてたのを見倣ってるだけ』

じゃないの？　それを改めないというのは、親の所為にして自分を振る舞いを客観的に考え省みることを怠ってるんじゃないの？　そんなんでよく『親の所為にするな！』なんて言えるよね？　

私の両親はまさしく『理由さえあれば他者を攻撃していい』って考えてる人だったけど、私はたまたま『それは好ましくないことだ』って学べたから改めることもできたけど、これは、

『親に原因があるからって好ましくないことを正当化していいわけじゃない』

って思ったからだよ？　

私の好ましくない諸々の部分には両親の影響があるのは紛れもない事実だと思うからこそ、私の子供達には私が両親から受けた＜望ましくない影響＞を引き継ぎたくないって思ってんの。

分かる？

『親から良くない影響を受けた』

って事実を認めるからこそ、自分が子供達に対して望ましくない影響を及ぼす可能性があるのを理解してわきまえなきゃって思えんの。

『親の影響なんて関係ない』

とか思ってたら、そういう心掛けもできないんじゃないの？

だから私は、

＜人間に適応される法律や規則やルールや約束事や要請とかを自分の勝手な解釈で捻じ曲げる親の姿＞

を子供達の前では見せないように心掛けてんの。もちろん完璧だとは言えないけどさ、ついついやらかしちゃうことは今でもあるけどさ、だからってそんな自分を正当化しないようにはしてる。うっかりではあっても、『良くないことは良くないこと』って受け止めるようにしてるんだ。

そうするとさ、子供達もそんな私の真似をしてくれるんだよ。

そして、『自分の都合が最優先されて当たり前』とは考えないんだ。