748 / 1,131
第二幕
人間の親って、ホントどうして『親は間違わない。親は正しい。親は失敗しない。親は何も改めなくていい。親は何も反省しなくていい』みたいに思い込め
しおりを挟む
人間の親って、ホントどうして、
『親は間違わない。親は正しい。親は失敗しない。親は何も改めなくていい。親は何も反省しなくていい』
みたいに思い込めるんだろうね? 『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』なんて思い込みで、
『親がそう思うんだからそれが正しい』
とか考えてそれを大前提にしちゃって、
『子供の駄々にどう対処すればいいのか?』
ってえ、<子供の所為>にすることから考えるんだから、そりゃ根本的にズレちゃうって。
でもね、実際はそうじゃないんだよ。そもそも『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』って大前提からして間違ってんの。子供の<駄々>は、後天的な学習によって身に付ける振る舞いだと考えれば、もっと具体的で確実な対処法があるのにさ。とにかく、
『親は悪くない』
ってことにしたいがために、スタート地点からしてズレちゃってんだよね。
だけどさ、親だってただの人間なんだよ。間違いもするし失敗もするし正しくないこともする。その当たり前のところから始めなきゃ問題の本質は見えてこない。
<子供が駄々をこねるのは、親がやってることの真似>
だとまずは認めようよ。
<酷い駄々をこねない子供>
もいるんだよ。子供の前で、大人が、
<大きな声を出して言うことを聞かせようとする振る舞い>
を見せてこなかったら、それを学びようもないんだ。で、こう言ったら、
『そんなわけない!』
と、
『大きな声を出して相手を自分の言いなりにさせようとする』
でしょ? それがもう<答>じゃんねえ。
自分の振る舞いを省みるんじゃなくて、まず『相手が間違ってる』ってことにしようとする。もうそこで問題解決の糸口を潰しちゃってんの。
そんな人達もいるよねえ?
『間違ってるのは自分じゃなくて相手の方だから、自分達は何一つ反省しない』
って感じの人達がさあ。
『謝罪しろ!』
『対応しろ!』
『救済しろ!』
とか一方的に大きな声を上げて自分の言いなりにさせようとする人達がさあ。
だけどもうそれ自体が言いがかりだから問題を解決するどころか『問題を作ってる』だけ。
それと同じだよ。『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』じゃないんだ。
『子供が駄々をこねる原因を作ってるのは誰?』
『<駄々>という振る舞いの手本になる行いを子供に示してるのは誰?』
まずはそこからちゃんと考えなきゃ、いくら、
『駄々をこねたら言うことを聞いてもらえたという成功体験をさせない』
とか言ったところで、そもそも手遅れだよ。<成功体験>については親の側が子供に対して示しちゃってるんだからね。
『親は間違わない。親は正しい。親は失敗しない。親は何も改めなくていい。親は何も反省しなくていい』
みたいに思い込めるんだろうね? 『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』なんて思い込みで、
『親がそう思うんだからそれが正しい』
とか考えてそれを大前提にしちゃって、
『子供の駄々にどう対処すればいいのか?』
ってえ、<子供の所為>にすることから考えるんだから、そりゃ根本的にズレちゃうって。
でもね、実際はそうじゃないんだよ。そもそも『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』って大前提からして間違ってんの。子供の<駄々>は、後天的な学習によって身に付ける振る舞いだと考えれば、もっと具体的で確実な対処法があるのにさ。とにかく、
『親は悪くない』
ってことにしたいがために、スタート地点からしてズレちゃってんだよね。
だけどさ、親だってただの人間なんだよ。間違いもするし失敗もするし正しくないこともする。その当たり前のところから始めなきゃ問題の本質は見えてこない。
<子供が駄々をこねるのは、親がやってることの真似>
だとまずは認めようよ。
<酷い駄々をこねない子供>
もいるんだよ。子供の前で、大人が、
<大きな声を出して言うことを聞かせようとする振る舞い>
を見せてこなかったら、それを学びようもないんだ。で、こう言ったら、
『そんなわけない!』
と、
『大きな声を出して相手を自分の言いなりにさせようとする』
でしょ? それがもう<答>じゃんねえ。
自分の振る舞いを省みるんじゃなくて、まず『相手が間違ってる』ってことにしようとする。もうそこで問題解決の糸口を潰しちゃってんの。
そんな人達もいるよねえ?
『間違ってるのは自分じゃなくて相手の方だから、自分達は何一つ反省しない』
って感じの人達がさあ。
『謝罪しろ!』
『対応しろ!』
『救済しろ!』
とか一方的に大きな声を上げて自分の言いなりにさせようとする人達がさあ。
だけどもうそれ自体が言いがかりだから問題を解決するどころか『問題を作ってる』だけ。
それと同じだよ。『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』じゃないんだ。
『子供が駄々をこねる原因を作ってるのは誰?』
『<駄々>という振る舞いの手本になる行いを子供に示してるのは誰?』
まずはそこからちゃんと考えなきゃ、いくら、
『駄々をこねたら言うことを聞いてもらえたという成功体験をさせない』
とか言ったところで、そもそも手遅れだよ。<成功体験>については親の側が子供に対して示しちゃってるんだからね。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
砂漠の国でイケメン俺様CEOと秘密結婚⁉︎ 〜Romance in Abū Dhabī〜 【Alphapolis Edition】
佐倉 蘭
キャラ文芸
都内の大手不動産会社に勤める、三浦 真珠子(まみこ)27歳。
ある日、突然の辞令によって、アブダビの新都市建設に関わるタワービル建設のプロジェクトメンバーに抜擢される。
それに伴って、海外事業本部・アブダビ新都市建設事業室に異動となり、海外赴任することになるのだが……
——って……アブダビって、どこ⁉︎
※作中にアラビア語が出てきますが、作者はアラビア語に不案内ですので雰囲気だけお楽しみ下さい。また、文字が反転しているかもしれませんのでお含みおき下さい。
【完結】パンでパンでポン!!〜付喪神と作る美味しいパンたち〜
櫛田こころ
キャラ文芸
水乃町のパン屋『ルーブル』。
そこがあたし、水城桜乃(みずき さくの)のお家。
あたしの……大事な場所。
お父さんお母さんが、頑張ってパンを作って。たくさんのお客さん達に売っている場所。
あたしが七歳になって、お母さんが男の子を産んだの。大事な赤ちゃんだけど……お母さんがあたしに構ってくれないのが、だんだんと悲しくなって。
ある日、大っきなケンカをしちゃって。謝るのも嫌で……蔵に行ったら、出会ったの。
あたしが、保育園の時に遊んでいた……ままごとキッチン。
それが光って出会えたのが、『つくもがみ』の美濃さん。
関西弁って話し方をする女の人の見た目だけど、人間じゃないんだって。
あたしに……お父さん達ががんばって作っている『パン』がどれくらい大変なのかを……ままごとキッチンを使って教えてくれることになったの!!
月宮殿の王弟殿下は怪奇話がお好き
星来香文子
キャラ文芸
【あらすじ】
煌神国(こうじんこく)の貧しい少年・慧臣(えじん)は借金返済のために女と間違えられて売られてしまう。
宦官にされそうになっていたところを、女と見間違うほど美しい少年がいると噂を聞きつけた超絶美形の王弟・令月(れいげつ)に拾われ、慧臣は男として大事な部分を失わずに済む。
令月の従者として働くことになったものの、令月は怪奇話や呪具、謎の物体を集める変人だった。
見えない王弟殿下と見えちゃう従者の中華風×和風×ファンタジー×ライトホラー
我が娘が風呂上りにマッパで薄暗い部屋でPCの画面を見ながら不気味な笑い声を上げてるんだが?
京衛武百十
現代文学
私の名前は久遠観音(くどおかんね)、33歳。今年20歳になる娘を持つシングルマザーだ。『33歳で20歳の娘?』って思うかもしれないけど、娘はダンナの連れ子だからね。別に不思議じゃないでしょ。
世の中じゃ、『子連れ再婚は上手くいかない』みたいに言われることも多いみたいだけど、そんなの、<上手くいかない例>がことさら取り上げられるからそんな印象が抱かれるだけで、上手くいってるところは上手くいってんだよ。上手くいってるからこそいちいち取り上げられない。だから見えない。
それだけの話でしょ。
親子関係だって結局はただの<人間関係>。相手を人間だと思えば自ずと接し方も分かる。
<自分の子供>って認識には、どうにも、『子供は親に従うべきだ』って思い込みもセットになってるみたいだね。だから上手くいかないんだよ。
相手は人間。<自分とは別の人間>。自分の思い通りになんていくわけない。
当たり前でしょ? それなりに生きてきたなら、そのことを散々思い知らされてきたでしょ? 自分だって他人の思い通りになんて生きられないじゃん。
その<当たり前>を受け入れられたら、そんなに難しいことじゃないんだよ。
私は、娘からそのことを改めて教わったんだ。
筆者より。
なろうとカクヨムでも同時連載します。
AIアイドル活動日誌
ジャン・幸田
キャラ文芸
AIアイドル「めかぎゃるず」はレトロフューチャーなデザインの女の子型ロボットで構成されたアイドルグループである。だからメンバーは全てカスタマーされた機械人形である!
そういう設定であったが、実際は「中の人」が存在した。その「中の人」にされたある少女の体験談である。
コグマと大虎 ~捨てられたおっさんと拾われた女子高生~
京衛武百十
現代文学
古隈明紀(こぐまあきのり)は、四十歳を迎えたある日、妻と娘に捨てられた。元々好きで結婚したわけでもなくただ体裁を繕うためのそれだったことにより妻や娘に対して愛情が抱けず、それに耐えられなくなった妻に三下り半を突き付けられたのだ。
財産分与。慰謝料なし。養育費は月五万円(半分は妻が負担)という条件の一切を呑んで離婚を承諾。独り身となった。ただし、実は会社役員をしていた妻の方が収入が多かったこともあり、実際はコグマに有利な条件だったのだが。妻としても、自分達を愛してもいない夫との暮らしが耐えられなかっただけで、彼に対しては特段の恨みもなかったのである。
こうして、形の上では家族に捨てられることになったコグマはその後、<パパ活>をしていた女子高生、大戸羅美(おおとらみ)を、家に泊めることになる。コグマ自身にはそのつもりはなかったのだが、待ち合わせていた相手にすっぽかされた羅美が強引に上がり込んだのだ。
それをきっかけに、捨てられたおっさんと拾われた(拾わせた)女子高生の奇妙な共同生活が始まったのだった。
筆者より。
中年男が女子高生を拾って罪に問われずに済むのはどういうシチュエーションかを考えるために書いてみます。
なお、あらかじめ明かしておきますが、最後にコグマと大虎はそれぞれ自分の人生を歩むことになります。
コグマは結婚に失敗して心底懲りてるので<そんな関係>にもなりません。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる