743 / 1,084
第二幕
『自分の子供が親である自分に対して不満を抱き、それを正直に口にすることさえ許さない』なんて、ホントに傲慢極まりない考え方だし、そもそも子供を
しおりを挟む
『自分の子供が親である自分に対して不満を抱き、それを正直に口にすることさえ許さない』
なんて、ホントに傲慢極まりない考え方だし、そもそも子供を人間として扱ってない何よりの証拠だとしか思わない。いや、マジで。
まあでもさ、そんな風に思っちゃうのも分からないではないんだよ。何しろ自分の親がそういう態度だったんでしょ? なのに、自分の代になって急に、
『子供も一人の人間としてちゃんと敬おう』
みたいなことを言われても納得できない。ていうのもあるんだよね?
だけどさ、そういうのって結局、『親の所為にしてる』ってことじゃん?
自分はそうやって親の所為にして、なのに自分の子供には『親の所為にするな!』なんて、子供の側からしたって納得できることじゃないじゃん。そう思わない?
『でもそれで今までずっとやってきただろ!?』
って? いやまあ、
『大人なんて親なんて所詮この程度じゃん』
ってのが、テレビのニュースで連日流されるようになった上に、今じゃネットまであることですっかりバレちゃった以上は、<立派な大人という虚飾>がまったく通用しなくなったんだから、昔とは状況がまったく違うじゃん。大前提が成立しないのに<昔と同じやり方>がそのまま使えるとどうして思えんの?
私にはそれが理解できない。
『子供はあくまで人間』
『人間をちゃんと人間として扱わないから上手くいかない』
それが分かってきたっていうのに、なんで昔のままで上手くいくと思えんの?
どうしてそんなに自分に甘いの?
そしてそんなに自分に対しては甘いのに、自分以外に対しては厳しいの? どんな根拠があってそんなのが通用すると思えるの? 現に自分の子供一人納得させることができてないじゃん。
現実を認めて現実に即した対処する方が結果的に上手くいくのに、現実を認めず虚構ばっかり信じて自分を甘やかそうとするから結果的に上手くいかないんだよ。
『現実なんてクソ!』
とか思ってたりするのかもしれないけど、その<クソな現実の世界>に子供本人の承諾もなく勝手に送り出したのはどこの誰?
『親が子供育ててやってるのは現実だろ!? その現実を認めろ!』
とか言うかもしれないけど、いやいや、それを認めろって言うんなら、大前提として、<子供本人の承諾もなく勝手にこの世に送り出したという現実>をまず認めなきゃおかしいでしょうが。そして、何をどう屁理屈をこねくり回したところで『人間の子供は人間なんだ』っていう現実を認めない限り、何を言っても無駄だよ。
なんて、ホントに傲慢極まりない考え方だし、そもそも子供を人間として扱ってない何よりの証拠だとしか思わない。いや、マジで。
まあでもさ、そんな風に思っちゃうのも分からないではないんだよ。何しろ自分の親がそういう態度だったんでしょ? なのに、自分の代になって急に、
『子供も一人の人間としてちゃんと敬おう』
みたいなことを言われても納得できない。ていうのもあるんだよね?
だけどさ、そういうのって結局、『親の所為にしてる』ってことじゃん?
自分はそうやって親の所為にして、なのに自分の子供には『親の所為にするな!』なんて、子供の側からしたって納得できることじゃないじゃん。そう思わない?
『でもそれで今までずっとやってきただろ!?』
って? いやまあ、
『大人なんて親なんて所詮この程度じゃん』
ってのが、テレビのニュースで連日流されるようになった上に、今じゃネットまであることですっかりバレちゃった以上は、<立派な大人という虚飾>がまったく通用しなくなったんだから、昔とは状況がまったく違うじゃん。大前提が成立しないのに<昔と同じやり方>がそのまま使えるとどうして思えんの?
私にはそれが理解できない。
『子供はあくまで人間』
『人間をちゃんと人間として扱わないから上手くいかない』
それが分かってきたっていうのに、なんで昔のままで上手くいくと思えんの?
どうしてそんなに自分に甘いの?
そしてそんなに自分に対しては甘いのに、自分以外に対しては厳しいの? どんな根拠があってそんなのが通用すると思えるの? 現に自分の子供一人納得させることができてないじゃん。
現実を認めて現実に即した対処する方が結果的に上手くいくのに、現実を認めず虚構ばっかり信じて自分を甘やかそうとするから結果的に上手くいかないんだよ。
『現実なんてクソ!』
とか思ってたりするのかもしれないけど、その<クソな現実の世界>に子供本人の承諾もなく勝手に送り出したのはどこの誰?
『親が子供育ててやってるのは現実だろ!? その現実を認めろ!』
とか言うかもしれないけど、いやいや、それを認めろって言うんなら、大前提として、<子供本人の承諾もなく勝手にこの世に送り出したという現実>をまず認めなきゃおかしいでしょうが。そして、何をどう屁理屈をこねくり回したところで『人間の子供は人間なんだ』っていう現実を認めない限り、何を言っても無駄だよ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
後宮にて、あなたを想う
じじ
キャラ文芸
真国の皇后として後宮に迎え入れられた蔡怜。美しく優しげな容姿と穏やかな物言いで、一見人当たりよく見える彼女だが、実は後宮なんて面倒なところに来たくなかった、という邪魔くさがり屋。
家柄のせいでら渋々嫁がざるを得なかった蔡怜が少しでも、自分の生活を穏やかに暮らすため、嫌々ながらも後宮のトラブルを解決します!
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)
京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。
だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。
と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。
しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。
地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。
筆者より。
なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。
なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる