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第二幕

それを考えたらさ、『親は子供と一緒に成長する』なんて、必ず上手くいくとは限らないよね。それどころか、実際には、『子供の目から見て<頼りたくも

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それを考えたらさ、

『親は子供と一緒に成長する』

なんて、必ず上手くいくとは限らないよね。それどころか、実際には、

『子供の目から見て<頼りたくもない親>になっちゃってる』

ていう事例の方がずっと多いんじゃないの? だからこそ、関わられたくないんだよね?

<子育ての先輩>として信頼できるような親だったら、妻の親でも夫の親でも、アドバイスを得る事とかについてためらうを必要もないと思うんだけど?

<未熟な親が失敗を重ねながらも子供と共に成長していく物語>

にしたって、実際にはそんなに上手くいくことはあまりないからこそ、物語としての需要が出てくるんじゃないの?

実際に自分の周りを見回しても、<あてになりそうな先輩親>なんて、ほとんどいないよ? テレビやネットとかに出てくる、

<子育てに成功した親>

についても、前提条件が違いすぎてほとんど参考にならないしさ。

じゃあなんで、当てにできないのか、参考にならないのか、考えてみたらいいんじゃないのって思うんだけどね。そして自分自身が自分の子供から見て当てにできる親なのか、頼りにできる親なのか、客観的に考えてみたらどうかなって思うんだよ。

客観的に見て自分は子供から当てにされそうな親になれると思う? 頼りにできる親になれると思う? 

自信が持てないのは仕方ないと思うし、失敗することがあるのも人間である以上は仕方ないと思う。私だって自信なんかまったくなかったし、失敗だって今でもしょっちゅうだよ。だけど結局大事なのは、自分の失敗を正当化しないことと、 失敗をきっちりと役に立てることだと思うんだよね。

なんだかんだ言っても、親がちゃんと自分の失敗と向き合う姿勢を見せなきゃ子供だってそれを学べないってことじゃないの?

『失敗したら子供に舐められる』

みたいなことを心配してるのかもしれないけど、単に失敗しただけなら、別に舐められたりしないはずだよ? 

っていうかさ、そもそも失敗した相手を嘲って舐めて見下すとか、そんな振る舞いを誰から学んだっての?

それ、親自身が自分の子供に対してやってることじゃないの? それをやり返されてるだけじゃないの?

自分の子供が失敗したのを嘲って見下して、ってしてたのを真似されてるだけじゃないの?

私の子供達は、私の失敗に対して、

『ホントにママは仕方ないなあ』

みたいに苦笑いしたりはするけど、心底バカにしたりってことはないよ?

だって私もダンナも、子供達が失敗してもバカにしたりはしないしさ。

誰かの失敗を嘲って見下してなんていう振る舞いを学ぶ機会がなかったんだ。

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