私が異世界物を書く理由

第二幕

自分を差し置いて幸せになる人が妬ましいのかもしれないけど、そもそも自分が幸せじゃないからって妬むようなことをしていたって別に幸せになれるわけ

自分を差し置いて幸せになる人が妬ましいのかもしれないけど、そもそも自分が幸せじゃないからって妬むようなことをしていたって別に幸せになれるわけじゃないんだよ？　『他人の不幸は蜜の味』なんて言葉もあったりするけど、一時的な高揚感があったところでそれは＜幸せ＞じゃないよね。

いや、本人にとっては確かに幸せなのかもしれないにしても、それは本当に一瞬のことじゃないの？　そんなのを恒常的に得ようとすれば何度も何度も同じような事をし続けないといけないよね？

ああ、だから、いっつもネットで誰かを攻撃し続けてるんだ？

私は自分の子供達がそんなことをしなきゃいけない状態のままで放っておいたりはしないけどなあ。

自分の子供がそんな状態なのに放っておける親って、何なんだろうね。まあ私の両親みたいな人だったら分かるけどさ。自分の息子が他所様を自殺未遂にまで追い込んでも咎めるどころか、それを理由に訴えられたら被害者面するぐらいだからね。

そういう親を持つと本当に大変だよね。だから私は両親や兄とは一切関わりを持たないようにしてる。何度も言うけど私があの人達を育てたわけじゃないから。私の子供に対しては責任も負うけど、その覚悟もあるけど、あの人達に対しては無理。本当に無理。私の事を心底蔑んでるしさ。私の言うことなんて聞くわけない。

私にとってあの人達は赤の他人以上に遠い存在だよ。

と、親が自分の子供に対してもしそんな風に思ってたら、そりゃ、他所様を攻撃せずにいられないくらいに不幸のどん底にいたって、気にも留めないかもしれないけどさ。

そんな親の下に生まれてくるなんて、不運だったね。ハズレを引いちゃったね。だけどそこで『親の所為にするな！』って言うんだったら、自分も親の所為にしちゃいけないよねえ。

他所様に迷惑をかけない形でストレス解消ができるようにならなきゃいけないよねえ。

『自分こんなに不幸なのに、他人が幸せになるなんて許せない！！』

なんて、他所様に当たり散らしてちゃいけないよねえ。

自分の親がどんなにあてにできなくても、『親の所為にするな』なんて言うんだったら、ちゃんと自力で解決しなきゃいけないよねえ。

だけど、そうは言っても全部自分が責任を持っているのもつらいよね。そのために私は自分の子供達に対しては責任を負うようにしてるんだよ。そしてそれはダンナも負担してくれてる。それができるダンナだったからパートナーになったんだ。じゃなきゃ子供を生んだりなんてしてない。

おっかなくてね。