私が異世界物を書く理由

第二幕

以前にも確か触れたと思うんだけど、体罰って根本的な欠陥があるんだよね。『自分より弱い相手にしか通用しない。使えない』っていうさ。そうなんだよ

あとさあ、以前にも確か触れたと思うんだけど、体罰って根本的な欠陥があるんだよね。

『自分より弱い相手にしか通用しない。使えない』

っていうさ。

そうなんだよ。子供に対して、

『自分より弱い相手は殴って言うことを聞かせればいい』

っていう手本を示すことになるんだよ。なんでその現実を見ようとしないの？　自分がムカつく相手を殴っていい根拠を残したいから？　じゃあやっぱりそれってただの＜加害者の理屈＞じゃん。

『殴られもしない子供は痛みを理解しないから』

なんてのも、明確に＜嘘＞だって分かるよ？　子供育てたことなくたって自分でも分かるじゃん。子供の頃に転んだりどこかに強くぶつけたりして痛い思いしたことってないの？　そんな経験が一度もない人間なんていったいどこにいるのさ？　そりゃ、地球上すべてを探せば一人や二人はいるかもしれないけど、そんなの滅多にいないよね？

普通の人は何がしか痛い思いをしてきてるじゃん。だったら、殴られたり蹴られたりして、拳とかが強く当たれば痛いなんて、分からない方がおかしいじゃん。体罰なんかしないようにしてきた私の子供達でも、殴られたり蹴られたりしたら痛いってことぐらい知ってるよ？　それを想像できないっておかしくない？

それを想像できないと考えるって、子供を馬鹿にしすぎでしょ。むしろ、そんなことを考える人の方がどうかしてるでしょ。と言うか、そんなことを考えるような人だから体罰の欠陥について想像することもできないって？

人のことをとやかく言う前に自分がまともじゃない点についてちゃんと考えた方がいいんじゃないの？

とにかく、

『自分より弱い相手にしか通用しない』

『自分より強い相手には使えない』

『元々痛みを知ってる相手には意味がない』

『犯罪加害者を庇うために＜罰を与えたというアリバイ作り＞に利用される』

こんな致命的な欠陥がいくつもあるものを、一体、いつまでありがたがるつもり？

一体、いつまで現実から目を背けるつもり？

＜体罰が使えるような教師じゃなきゃ舐める子供＞

なんて、そもそも親に問題があるから。

親が、人間を人間として接することを子供に学ばせることができてたら、手抜きをせずにちゃんとそれをしてたら、ふざけたことをして教師を困らせたら申し訳ないなって考える子供になるはずだけど？

そして、それをやらない親の不始末や手抜きについて教師が尻拭いしなきゃいけなかったのがそもそもおかしいんだよ。

子供の養育に対して責任を負うのは親であって教師じゃない。

大人なのにそれが分からないってどういうこと？