613 / 1,033
第二幕
ホントにさ、『責任能力があるから人間だ』なんて、いつ、誰が、何の根拠があってそんなこと言ったってのさ? 政治家とか自称専門家がどっかで受け狙
しおりを挟む
ホントにさ、
『責任能力があるから人間だ』
なんて、いつ、誰が、何の根拠があってそんなこと言ったってのさ? 政治家とか自称専門家がどっかで受け狙いで口にした妄言だったりしたらそれこそどうかしてるよ?
ねえ? 誰が言ったの? そしてそれは<公式見解>なの? そうじゃないんなら何の値打ちもない戯言だよね?
とにかく、『責任能力があるから人間だ』だなんて、条文のどこに書かれてるのさ? そんなものがあるならとっくにそれを持ち出してるのがいるでしょうに、出てこないってのはそういうことじゃないの?
まあ、どこかに書かれてたことを、前後の文脈とか無視して超解釈してってのは今後出てきそうかなって予感もないわけじゃないけどさ。
だけど、
『人間には皆、人権がある』
とはされてるかもしれないけど、
『責任能力があるから人間だ』
なんて規定されてないはずだけどなあ。
『権利には義務が伴う』かもしれないとしても、『義務を果たさないと権利もない』とは規定されないはずだけどね? たしかに、年金保険料払わなきゃ年金受け取る権利はなくなるとしても、少なくとも『生きる権利もない』なんてことはないはずだけど?
と言うか、そもそも<権利>ってもの自体があくまで人間を守るためのアリバイみたいなもんだから、
『権利があるから人間で、権利がないから人間じゃない』
って話でもないんだよ。人間は人間。それだけの話。それが分からないって、
『法律を理解してる』
って言えんの? 『法律を理解できないのは人間じゃない』とか言うつもりだったとしたら、
『それを言ってる当人が法律を理解してないから人間じゃない』
みたいな話になるじゃん。
『法律を理解してるから人間だなんて言ってない! 『人間だというのなら自分の罪に対して責任を負うのが当然だ!』と言ってるだけだ!』
とか言うかもしれないけど、だからさ、話の大前提が、
『何をもって人間と言うか?』
ということなんでしょ? そしたら、
『人間から生まれるのは人間以外の何ものでもない』
で終わっちゃうって言ってんの。他所様に対して、
『お前が生んだものは人間じゃない!!』
なんて、どんな神経してたら言えんのさ? それを言う当人が人間なのかどうかを疑うレベルだっての!
何度でも言うよ?
『人間の親から生まれるのは人間だし、人間じゃないものが生まれたんならそれはもう親が人間じゃないってことだ』
ってさ。
『自分で生きることもできない奴のために家族が疲弊してる!』
とか、
『そういう奴を収容してる施設の職員は疲弊してる!』
とか、あのねえ? だから、
『タブーに踏み込む俺カッコイイ!!』
するってんなら、
『そもそも接し方が間違ってたんじゃね?』
ってタブーにまず踏み込みなさいよ!
『なんで暴れるんだろう?』
それを冷静に考えるところから始めることね。
言葉が通じない。道理が通じない。こちらの都合なんて考えてもくれない。そんな幼い我が子と接して思い知ったわよ!
『あ、これって私の接し方に齟齬があるんだ』
ってさ。
『責任能力があるから人間だ』
なんて、いつ、誰が、何の根拠があってそんなこと言ったってのさ? 政治家とか自称専門家がどっかで受け狙いで口にした妄言だったりしたらそれこそどうかしてるよ?
ねえ? 誰が言ったの? そしてそれは<公式見解>なの? そうじゃないんなら何の値打ちもない戯言だよね?
とにかく、『責任能力があるから人間だ』だなんて、条文のどこに書かれてるのさ? そんなものがあるならとっくにそれを持ち出してるのがいるでしょうに、出てこないってのはそういうことじゃないの?
まあ、どこかに書かれてたことを、前後の文脈とか無視して超解釈してってのは今後出てきそうかなって予感もないわけじゃないけどさ。
だけど、
『人間には皆、人権がある』
とはされてるかもしれないけど、
『責任能力があるから人間だ』
なんて規定されてないはずだけどなあ。
『権利には義務が伴う』かもしれないとしても、『義務を果たさないと権利もない』とは規定されないはずだけどね? たしかに、年金保険料払わなきゃ年金受け取る権利はなくなるとしても、少なくとも『生きる権利もない』なんてことはないはずだけど?
と言うか、そもそも<権利>ってもの自体があくまで人間を守るためのアリバイみたいなもんだから、
『権利があるから人間で、権利がないから人間じゃない』
って話でもないんだよ。人間は人間。それだけの話。それが分からないって、
『法律を理解してる』
って言えんの? 『法律を理解できないのは人間じゃない』とか言うつもりだったとしたら、
『それを言ってる当人が法律を理解してないから人間じゃない』
みたいな話になるじゃん。
『法律を理解してるから人間だなんて言ってない! 『人間だというのなら自分の罪に対して責任を負うのが当然だ!』と言ってるだけだ!』
とか言うかもしれないけど、だからさ、話の大前提が、
『何をもって人間と言うか?』
ということなんでしょ? そしたら、
『人間から生まれるのは人間以外の何ものでもない』
で終わっちゃうって言ってんの。他所様に対して、
『お前が生んだものは人間じゃない!!』
なんて、どんな神経してたら言えんのさ? それを言う当人が人間なのかどうかを疑うレベルだっての!
何度でも言うよ?
『人間の親から生まれるのは人間だし、人間じゃないものが生まれたんならそれはもう親が人間じゃないってことだ』
ってさ。
『自分で生きることもできない奴のために家族が疲弊してる!』
とか、
『そういう奴を収容してる施設の職員は疲弊してる!』
とか、あのねえ? だから、
『タブーに踏み込む俺カッコイイ!!』
するってんなら、
『そもそも接し方が間違ってたんじゃね?』
ってタブーにまず踏み込みなさいよ!
『なんで暴れるんだろう?』
それを冷静に考えるところから始めることね。
言葉が通じない。道理が通じない。こちらの都合なんて考えてもくれない。そんな幼い我が子と接して思い知ったわよ!
『あ、これって私の接し方に齟齬があるんだ』
ってさ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】元魔王、今世では想い人を愛で倒したい!
N2O
BL
元魔王×元勇者一行の魔法使い
拗らせてる人と、猫かぶってる人のはなし。
Special thanks
illustration by ろ(x(旧Twitter) @OwfSHqfs9P56560)
※独自設定です。
※視点が変わる場合には、タイトルに◎を付けます。
【完結】指輪はまるで首輪のよう〜夫ではない男の子供を身籠もってしまいました〜
ひかり芽衣
恋愛
男爵令嬢のソフィアは、父親の命令で伯爵家へ嫁ぐこととなった。
父親からは高位貴族との繋がりを作る道具、嫁ぎ先の義母からは子供を産む道具、夫からは性欲処理の道具……
とにかく道具としか思われていない結婚にソフィアは絶望を抱くも、亡き母との約束を果たすために嫁ぐ覚悟を決める。
しかし最後のわがままで、ソフィアは嫁入りまでの2週間を家出することにする。
そして偶然知り合ったジャックに初恋をし、夢のように幸せな2週間を過ごしたのだった......
その幸せな思い出を胸に嫁いだソフィアだったが、ニヶ月後に妊娠が発覚する。
夫ジェームズとジャック、どちらの子かわからないままソフィアは出産するも、産まれて来た子はジャックと同じ珍しい赤い瞳の色をしていた。
そしてソフィアは、意外なところでジャックと再会を果たすのだった……ーーー
ソフィアと息子の人生、ソフィアとジャックの恋はいったいどうなるのか……!?
※毎朝6時更新
※毎日投稿&完結目指して頑張りますので、よろしくお願いします^ ^
※2024.1.31完結
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
口枷のついたアルファ
松浦そのぎ
BL
〇Ωより先にαがラットに入る系カップル〇噛みたい噛みたいって半泣きの攻めと余裕綽綽の受けのオメガバースです。大丈夫そうな方だけお願いします。短いです!
他国の剣闘士であるルドゥロとリヴァーダ。
心躍る戦いを切望していた「最強の男」ルドゥロにリヴァーダは最高の試合をプレゼントする。
【完結】ツインクロス
龍野ゆうき
青春
冬樹と夏樹はそっくりな双子の兄妹。入れ替わって遊ぶのも日常茶飯事。だが、ある日…入れ替わったまま両親と兄が事故に遭い行方不明に。夏樹は兄に代わり男として生きていくことになってしまう。家族を失い傷付き、己を責める日々の中、心を閉ざしていた『少年』の周囲が高校入学を機に動き出す。幼馴染みとの再会に友情と恋愛の狭間で揺れ動く心。そして陰ではある陰謀が渦を巻いていて?友情、恋愛、サスペンスありのお話。
病弱な悪役令息兄様のバッドエンドは僕が全力で回避します!
松原硝子
BL
三枝貴人は総合病院で働くゲーム大好きの医者。
ある日貴人は乙女ゲームの制作会社で働いている同居中の妹から依頼されて開発中のBLゲーム『シークレット・ラバー』をプレイする。
ゲームは「レイ・ヴァイオレット」という公爵令息をさまざまなキャラクターが攻略するというもので、攻略対象が1人だけという斬新なゲームだった。
プレイヤーは複数のキャラクターから気に入った主人公を選んでプレイし、レイを攻略する。
一緒に渡された設定資料には、主人公のライバル役として登場し、最後には断罪されるレイの婚約者「アシュリー・クロフォード」についての裏設定も書かれていた。
ゲームでは主人公をいじめ倒すアシュリー。だが実は体が弱く、さらに顔と手足を除く体のあちこちに謎の湿疹ができており、常に体調が悪かった。
両親やごく親しい周囲の人間以外には病弱であることを隠していたため、レイの目にはいつも不機嫌でわがままな婚約者としてしか映っていなかったのだ。
設定資料を読んだ三枝は「アシュリーが可哀想すぎる!」とアシュリー推しになる。
「もしも俺がアシュリーの兄弟や親友だったらこんな結末にさせないのに!」
そんな中、通勤途中の事故で死んだ三枝は名前しか出てこないアシュリーの義弟、「ルイス・クロフォードに転生する。前世の記憶を取り戻したルイスは推しであり兄のアシュリーを幸せにする為、全力でバッドエンド回避計画を実行するのだが――!?
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる