私が異世界物を書く理由

ニートになるような、犯罪者になるような、そういう人間性だって言うなら、それは乳幼児の頃に親が作るってことだよね？ ＜子供ガチャ＞なんて、運で

子供が赤ん坊の頃、その子が見てる前で、誰かを怒鳴ったり叩いたり罵ったり見下したり貶したり蔑んだりってのを何度もしたことあるなら、それはもう、その子も誰かに対して同じことをする＜素地＞は出来上がっちゃってるだろうね。

そんな素地の上に、＜基礎＞の上に、いくら道徳とかの綺麗事を積み上げたって、何かの弾みで上に積み上げたものが剥がれちゃったら、＜素地＞が、＜基礎＞部分が、表に出てきちゃうじゃん。

ストレスとか、酒とか、その手の理性を抑制するものの影響でさ。

『人間の本質は変わらない』

って言うなら、乳幼児の頃に作られたものが、一生、その人の本質として残り続けるってことでしょ？

もし『そうじゃない』『成長と共に変わる』とか言うのなら、『人間の本質は変わらない』とは言えないじゃん。

『何か事件を起こした人だって変われる可能性はある』

ってことじゃん。

ニートになるような、犯罪者になるような、そういう人間性だって言うなら、それは乳幼児の頃に親が作るってことだよね？

＜子供ガチャ＞

なんて、運で決まるわけじゃないよね？

ま、私は、そもそも『運で決まる』なんて思ってないから、努力するんだけどさ。

本当に＜運＞だけで決まるなら、努力する意味ないじゃん。それこそ躾なんてしなくていいし、死なせないようにだけしてればいいじゃん。

でも、実際にはそうじゃないんでしょ？

だとしたら、自分の接し方に何か＜瑕疵＞があったと考える方がむしろ自然じゃん。仕事が上手くいかなかった時に、

『運が悪かっただけです』

とか言って、それで納得してもらえんの？　上司から、

『仕事をナメてんのか！？』

みたいに言われたりしない？　それと同じことじゃん。

とにかく私は、運任せになんかしないよ。いい大人がそんなこと言ってちゃ恥ずかしいとしか思わないしさ。

いずれにせよ、＜運＞が影響する部分がまったくないとは言わないけど、だからって自分を省みなくていいとか甘えた考えは取らない。私の子供達に私が与えた影響を考慮しなくていいなんて思わない。

私程度がニートにならずに済んだんだ。ニートにならずに済む程度のことは、別に難しくないよ。心折れてほんの何ヶ月か引きこもっちゃったりニートになったりってことはあるとしても、十年とか二十年とかのレベルで引きずったりはしない。

犯罪者についてもそう。誰かを守ろうとして過剰防衛になったりするってのならあるかもしれなくても、最初っから悪意で他人を傷付けようとする理由がそもそも子供達にはないから、心配してない。

イジメ加害者になる心配もしてない。してないけど、一時的につい誰かにキツく当たってしまうことがないとまでは言えないから、それについては気を付けてるけどね。

誰かにキツく当たらずにいられないような精神状態なら、普段の様子に出るしさ。