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実にスッキリしない話

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出版社もアニメ会社も、商売でやってる。これは厳然とした事実。

だったら、利益を望める物しか扱わない。儲けが第一になる。

当たり前のことじゃん。効率が優先され、見込める利益に見合ったコストしか掛けられない。

これ、普通に働いてる人ならだいたい分かる理屈だと思うんだけど?

私自身は、ボツにされる割合がたぶん他の作家さんよりも多いから、そういう意味じゃ割に合わないことをしてるかも知れない。<仕事>として考えたらダメダメなのかもしれない。でも、それでいい。

私は確かに仕事としてラノベを書いてるけど、同時に、自分自身の楽しみとして書いてるというのもすごく大きいから、お金にならない手間を掛ける価値があるんだ。私にとっては。

そんなこんなで、

<転生してサメになった少年の話>

も、書いていこうと思う。

基本的には思い付いた順に書いていってるから、まだしばらく先になると思うけど。

出し惜しみしてるんじゃなくて、単純に手が足りないだけ。一日平均一万文字書いてても、書いてみたいものがなくならない。

だけどその中で<商品>になるのはごく一部。

それを『虚しい』とか考えたらやってられない。あくまで私が読みたいものを自分で書くっていうモチベーションがあるから成立してるだけ。



で、さらに次を考えてみる。

サメの次は何にしようかな。転生して神様からチート能力を授けられるんじゃなくて、いっそ<神様そのもの>に転生しちゃうってのはどうだろう? だったら無双できて当たり前だよね。

なにしろ<神様>なんだし。

するってえと、

『平凡な陰キャ少年が突然の病で死亡』

『次に気付くと目の前に<神>を名乗るお爺さんが立ってて、『君にこの世界の神様を引き継いでもらいたい』と言われる』

『少年はもちろん戸惑うけど、『最近は神の成り手が少なくて、申し訳ないけど引き受けてもらいたい』的に強引に押し付けられる』

『結局、押し切られて引き受けることになった少年だけど、まあ、何だかんだ言って<神様>だから世界に対して絶大な力を持ってることに気分が昂る』

『そんなこんなで、善人を助けて悪人に罰を与え始めるんだけど、最初のうちはよかったのが、だんだんと噛み合わなくなってくる』

『悪人に罰を与え始めると、悪人がその道に進むようになった原因が、善人だと思ってた人間の側にあったりもしたことに気付く』

『こうなってくると原因を作った側も罰しないといけなくなってきて、少年は混乱する』

『で、この世には<絶対の善>も<絶対の悪>も基本的には存在せず、単純に『悪行には罰を』とやってると人間そのものが成立しないことに気付かされていく』

『こうして少年は、『神の成り手がいない』のは当然だと思うようになり、世界に干渉しなくなっていく』

って感じかな。



はっはっは! これは実にスッキリしない話になりそうだ!

私は嫌いじゃないぞ。こういう話。

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