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第三幕

『アニメが好きとか特撮が好きとか、そういうことを公言したら馬鹿にされて当然』みたいなこと言ってる人いるみたいだけど、悠里や安和や椿が

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『よくさ、『アニメが好きとか特撮が好きとか、そういうことを公言したら馬鹿にされて当然』みたいなこと言ってる人いるみたいだけど、悠里ユーリ安和アンナ椿つばきがそんなこと言ってたら、一時間はお説教かな。

他人を馬鹿にすることを『当たり前』とか、それ、自分の親からそう教わったの?って思う。

他人を侮辱したり罵倒したりっていうのが、人としての礼儀礼節に反してるって、自分の親に教わってこなかったの?ってさ。

悠里も安和も椿も、それをちゃんと分かってくれてるよね? 他人を馬鹿にしたり侮辱したり罵倒したりってのは、ついつい感情が昂ってしちゃうことがあったとしても、それを正しいこと、正当なことだとは考えてないよね?

だけど、他人を馬鹿にするのが当たり前とか考えてる人は、自分の親から自分の行為が好ましくないって教わったことがなかったのかなあ。

もし教わったことがあるっていうのなら、どうして守らないんだろうね。親を馬鹿にしてんの?

そう考えたら分かるよね。他人を馬鹿にして侮辱して罵倒してる人は親からそれが正当な行為かどうか教わってないか、教わってても親を馬鹿にして軽んじて蔑ろにしてるかのどっちかだってことがさ。

そういう人が、『自分は正しいことをやってます!』って顔してるのが、果たしてまっとうな社会なの?

もしそういう人達が、『俺TUEEE!は主人公をageるために周囲の人間をsageてる』とか言ってたら、おかしくない? そう言ってる本人が、他人を馬鹿にすることでsageて相対的に自分をageようとしてるんだよ? しかも、『他人を侮辱したり罵倒したりっていうのが、人としての礼儀礼節に反してる』ことを親に教わってない人や、教わっててもそれを教えてくれた親を蔑ろにしてる人が言ってるってことになるんだよ?

だからさ、他人を馬鹿にして侮辱して罵倒してくるような人は、他人を自分と同レベルに引きずりおろしたいからしてるだけだから、相手にする意味ないよ。

で、こう言うと、『お前も人を馬鹿にしてるじゃん!』って言ってくるのもいるんだけど、おっかしいなあ? これが『自分のことを馬鹿にしてる』って感じるくらいに嫌なんだったら、どうして他人に対してするの? 『自分に対してするのは許さないけど、自分が他人に対してするのはいい』の?

そういう人の親は、その人に、そう教えたのかな。

それが人としての在り方だと教えたのかな。

でもさ、そう教わったんだとしても、『親がそう教えたから』って<親の所為>にして自分の行為を正当化しようとしてるよね。

私は嫌だなあ。悠里や安和や椿がそんなことしてるのなんて。

だから私は、自分の作品の中で、他人を侮辱して罵倒する行為が正当なものとしては描かないようにしてるんだ。

もしキャラが感情に任せて相手を罵っちゃったら、それを後悔する描写を入れるか、誰かにそのことを諫められる描写を入れるようにしてるんだ』

そうやって、アオは、悠里達に諭してくれる。それこそが<親の責任>だと考えてね。もっとも、『一時間はお説教』というのは、<言葉の綾>であって、実際にはそこまでしないけどね。

そこまでしなくても、十分に伝わるから。

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