57 / 205
転生編
アニソン専門のネットラジオもあるよ
しおりを挟む
メジェレナの洗濯も終わり、今日はここまでということでそれぞれの部屋に戻る。
『う~ん、まだ完全には乾いてない感じかなあ。仕方ない。物干し用のロープも買ってあることだしそれ使って干そうか』
と、部屋の中にアーシェスと買い物に行った時に買ってきていた物干し用のロープを張り、そこに洗濯物を掛けた。これで明日には乾いているだろう。
それからユウカはシャワーを浴びた。
『これも洗わなくちゃ』
ついでに汚れた生理用ショーツも手で洗う。これはさすがに以前から自分でもしてたことなので、手慣れたものだった。汚れたままで洗濯物として出すと、母親に小言をもらうからだ。
シャワーを終えて外に出る時、これまではアーシェスが背中を向けてくれているか心配していたものが、今日は特に気にせず出られた。
『なんか、平気になってきたかも』
アーシェスはまだ気を遣って背中を向けてくれてはいたが、も大丈夫かもしれない。さっきの銭湯の様子を見たことが影響しているのだろうか。
ドライヤーで髪を乾かし、ホッと一息ついた。するとアーシェスが、
「EIpodはネットワークにも繋がるし、ネットラジオでも聞く? ちなみにこのアパートはネット完備だよ」
と、五号室のポルネリッカから貰ったEIpodをテーブルの上に置き、操作した。するとテーブルから音が聞こえ始めた。
「え? これ、テーブルから音が出てるの?」
思わずそう訊いたユウカに、
「EIpodの機能だよ。触れた物体を振動させてスピーカーにしちゃうの。しかもこれ、テレビとかに繋ぐとネットも見られるんだよ。そうだ。明後日は仕事休みでしょ? テレビとかを手に入れに行こうよ。中古でもよかったら無料で手に入るよ」
『そういえばそんなこと聞いた気がする』
ここに来たばかりの者のためのリサイクル品があると聞かされたのを思い出した。
『ここで暮らしていくならやっぱりテレビとかも欲しいな。パソコンもできれば欲しいけど、EIpodでもネットができるんだったら、先にそれがどの程度使えるか確認してからでもいいか』
そんな風に思う。
こういうことを考えられる余裕が出て来たのは、良い傾向だと言えるだろう。彼女がここにますます馴染んできた兆候だろうから。
すると不意にアーシェスが訊いた。
「ユウカはアニメとか好きなんだよね。アニソン専門のネットラジオもあるよ」
「本当!?」
思わず反応してしまった。
『地球のアニメも見られるって聞いていたけど、アニソン専門のネットラジオまであるんだ…!?』
『う~ん、まだ完全には乾いてない感じかなあ。仕方ない。物干し用のロープも買ってあることだしそれ使って干そうか』
と、部屋の中にアーシェスと買い物に行った時に買ってきていた物干し用のロープを張り、そこに洗濯物を掛けた。これで明日には乾いているだろう。
それからユウカはシャワーを浴びた。
『これも洗わなくちゃ』
ついでに汚れた生理用ショーツも手で洗う。これはさすがに以前から自分でもしてたことなので、手慣れたものだった。汚れたままで洗濯物として出すと、母親に小言をもらうからだ。
シャワーを終えて外に出る時、これまではアーシェスが背中を向けてくれているか心配していたものが、今日は特に気にせず出られた。
『なんか、平気になってきたかも』
アーシェスはまだ気を遣って背中を向けてくれてはいたが、も大丈夫かもしれない。さっきの銭湯の様子を見たことが影響しているのだろうか。
ドライヤーで髪を乾かし、ホッと一息ついた。するとアーシェスが、
「EIpodはネットワークにも繋がるし、ネットラジオでも聞く? ちなみにこのアパートはネット完備だよ」
と、五号室のポルネリッカから貰ったEIpodをテーブルの上に置き、操作した。するとテーブルから音が聞こえ始めた。
「え? これ、テーブルから音が出てるの?」
思わずそう訊いたユウカに、
「EIpodの機能だよ。触れた物体を振動させてスピーカーにしちゃうの。しかもこれ、テレビとかに繋ぐとネットも見られるんだよ。そうだ。明後日は仕事休みでしょ? テレビとかを手に入れに行こうよ。中古でもよかったら無料で手に入るよ」
『そういえばそんなこと聞いた気がする』
ここに来たばかりの者のためのリサイクル品があると聞かされたのを思い出した。
『ここで暮らしていくならやっぱりテレビとかも欲しいな。パソコンもできれば欲しいけど、EIpodでもネットができるんだったら、先にそれがどの程度使えるか確認してからでもいいか』
そんな風に思う。
こういうことを考えられる余裕が出て来たのは、良い傾向だと言えるだろう。彼女がここにますます馴染んできた兆候だろうから。
すると不意にアーシェスが訊いた。
「ユウカはアニメとか好きなんだよね。アニソン専門のネットラジオもあるよ」
「本当!?」
思わず反応してしまった。
『地球のアニメも見られるって聞いていたけど、アニソン専門のネットラジオまであるんだ…!?』
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる