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第四世代

メイフェア編 他責思考

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社会の一般的な感覚として<暴力>が否定されるようになったばかりの頃、

『最近の若い奴は厳しくされなくなったから腑抜けになった!』

『最近の若い奴は厳しくされなくなったから礼儀を知らない!』

的なことがしきりに言われてたりしたそうだが、そして、

『最近の若い奴らは扱いにくい』

みたいなことも言われたそうだが、それも所詮は、

<他責思考>

というものだよな。だってそうだろう?

『状況の変化に対応できない自身を省みず、自分以外に責任があると言ってる』

以外の何ものでもないからな。この考え方は実は今でも根強く残ってるんだが、俺個人としては忸怩たる思いもあるよ。

『大人として情けなくないか?』

ってな。なにより、

『状況の変化に対応できない』

というのは多くの場合、

『淘汰される側になる』

ということだし。しかも愚痴ばかり口にする人間は、自分が淘汰される側になると途端に被害者面をするようにもなる。

うん、典型的な他責思考だな。暴力を肯定する人間にこそ実際には他責思考が蔓延してるそうだ。だからこそ暴力で手っ取り早く解決しようとするわけで。

もちろん、<暴力を否定してる人間>にも、

『悪いのはいつだって自分以外』

的な考え方をしてるのはいるさ。自身の行いが原因で注意を受けてるというのに、

『こんなことで怒る方が悪い』

みたいに考える奴がな。だが、

<自身を顧みられないタイプ>

というのはどこにでもいて、そういうタイプももちろん人間だからそれぞれに考え方や信条はある。だから暴力を肯定する側にも否定する側にもなり得る。

それだけの話だろうさ。人間(地球人)は他者をカテゴリで一括りにして『こういう奴だ』と決めつけてしまう悪癖があるが、それもまた多くの問題を生み出す原因の一つになってたよな。

俺はそれも気を付けなきゃと思ってる。

ほまれ達はそこまで複雑に物事を考えてるわけじゃないだろうが、自分の思い通りにいかなければ相手が悪いと考えてしまっているだろうが、だからといってただ自分の感情のままに仲間を虐げたりはしない。<喧嘩>はあっても、立場が下の者が<下剋上>を狙って挑んでくることはあっても、他の群れでは普通に見られる、

『弱い者を一方的に虐げる』

ようなことはあまりなかった。そういう形でストレスを発散しなきゃならない環境じゃないからだろう。なにしろ群れの中でトラブルがあればほまれが積極的に出張ってきてくれるし。

とどろきほまれほどはその辺り上手くできてない印象もありつつ、そこはメイフェアが補ってくれている。

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