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第四世代
凛編 道路
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<シャトルバス>を運行しているということは、当然、それが走る<道路>もある。
と言っても、しっかりと舗装された道路じゃないけどな。あくまでもシャトルバスの運行に支障がない程度に地面を均してあるだけだ。だから当然、土のままではある。
元々、コーネリアス号で生産された野菜や物品を空港まで運ぶためにローバーが何度も行き来したことで自然と<道>になってしまっていたのを整備したんだよ。舗装してないからすぐに凹凸ができてしまうし轍もできてしまうのを、ホビットMk-Ⅱらが毎日毎日修繕してくれてるんだ。
人間だとその徒労にも思えるそんな作業も、ロボットは淡々とこなしてくれる。
これも、今の時点では十分なものだ。
舗装された道路ほどエネルギー効率は高くなくても、<乗り心地>についてはまあ最低限のそれを確保できてると思う。
高度に整備された地球人社会の快適さに慣れ切った人間にはこれまた十分じゃないかもしれないが、そこまで不満が出るほどのものでもないんじゃないかなという自負はある。
実際、バスに乗った子供達からもこれといって不満は出なかったしな。
こうして、俺達の集落を出てから一時間半余りの時間を要して、コーネリアス号へと到着した。それでもまあ、ローバーで来ることを思えば半分の時間で済んでる。
アリアンの飛行速度を上げればもっと短縮できるものの、ある意味じゃ<遊覧飛行>も兼ねてるものだったし、これくらいで上等上等。
子供達も<空の旅>を楽しんでくれてたんだよ。麗はそれどころじゃなかったから、みんな気遣って浮かれすぎてなかったが。
そんな子供達は、
「ここは凱達のおうちだから、静かにしておいてな」
俺が言うと、
「は~い……」
声を潜めつつ返事をしてくれた。
別にそこまで潜める必要もなかったものの、そんな様子が可愛くて可愛くて、つい笑顔になってしまう。
『小さな子供がそんな素直に言うことを聞いてくれるはずがない!』
と言うのもいるかもしれないが、だから何度も言うように、俺に対して反発しなきゃいけない理由がこの子達にはないんだよ。元々そうな上に高圧的に命令してるわけじゃないし。だから『反発しない』だけだ。
もちろん、長時間その状態を続けるとなればおとなしくしていられなくもなるだろうが、そこは手短に済ませることで対処しよう。子供達も我慢してくれてるんだ。その分、こちらも譲歩するのが筋だろうさ。
コーネリアス号脇の墓地に新しく作られた<墓>の前で俺が目を瞑り頭を垂れると、錬慈達も真似してくれたのだった。
と言っても、しっかりと舗装された道路じゃないけどな。あくまでもシャトルバスの運行に支障がない程度に地面を均してあるだけだ。だから当然、土のままではある。
元々、コーネリアス号で生産された野菜や物品を空港まで運ぶためにローバーが何度も行き来したことで自然と<道>になってしまっていたのを整備したんだよ。舗装してないからすぐに凹凸ができてしまうし轍もできてしまうのを、ホビットMk-Ⅱらが毎日毎日修繕してくれてるんだ。
人間だとその徒労にも思えるそんな作業も、ロボットは淡々とこなしてくれる。
これも、今の時点では十分なものだ。
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実際、バスに乗った子供達からもこれといって不満は出なかったしな。
こうして、俺達の集落を出てから一時間半余りの時間を要して、コーネリアス号へと到着した。それでもまあ、ローバーで来ることを思えば半分の時間で済んでる。
アリアンの飛行速度を上げればもっと短縮できるものの、ある意味じゃ<遊覧飛行>も兼ねてるものだったし、これくらいで上等上等。
子供達も<空の旅>を楽しんでくれてたんだよ。麗はそれどころじゃなかったから、みんな気遣って浮かれすぎてなかったが。
そんな子供達は、
「ここは凱達のおうちだから、静かにしておいてな」
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「は~い……」
声を潜めつつ返事をしてくれた。
別にそこまで潜める必要もなかったものの、そんな様子が可愛くて可愛くて、つい笑顔になってしまう。
『小さな子供がそんな素直に言うことを聞いてくれるはずがない!』
と言うのもいるかもしれないが、だから何度も言うように、俺に対して反発しなきゃいけない理由がこの子達にはないんだよ。元々そうな上に高圧的に命令してるわけじゃないし。だから『反発しない』だけだ。
もちろん、長時間その状態を続けるとなればおとなしくしていられなくもなるだろうが、そこは手短に済ませることで対処しよう。子供達も我慢してくれてるんだ。その分、こちらも譲歩するのが筋だろうさ。
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