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第四世代
丈編 俺にとって誇らしい
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加えて、<地道な努力>ってのもえてして、
<他者の人生をエンターテイメントとして面白おかしく消費したい人間>
にとってはそれこそ、
<退屈極まりないもの>
だろうな。
『何十年もの時間を費やして希少な鉱物を採集したことが、事態を大きく動かした』
なんて事実も、あくまでダイジェストで印象的な部分だけを描写して、劇的な展開の一部分として描写すれば、
<感動的なシーン>
にもなるんだろうが、その、
<何十年もの時間を掛けて地道に鉱物を採集し続けてる様子>
を丁寧に描写したところで、
『テンポが悪い』
『退屈すぎる』
と散々な評価を受けることは火を見るよりも明らかってもんだろうな。たぶん俺だってそう評価する。
けどな、それは所詮、
『誰かの地道な努力を評価してる』
というのとはまったく別のものだろうさ。
それが悪いと言いたいわけじゃない。その地道な努力を、実際に費やされた時間と共に追体験するなんてのは、もはや<拷問>だろうと俺だって思う。そんなことができる人間なんて滅多にいないからこそ強い印象を生むんだろうしな。
『すごいことだ』
と思われるんだろうしな。
だが、ごく一部を切り抜いて感動的なシーンになるように加工されたものを見て分かったような顔をされるというのも、自身の地道な努力をエンターテイメントとしてただ消費されるというのも、当人からすれば決して嬉しいものじゃないってのも理解するべきだと俺は思うね。
俺の子供達の人生についてもそうだ。親である俺にとっては、
<物語として絵になる印象的な部分>
だけがその子の人生ってわけじゃないと強く思う。自分の子供達の人生を切り売りして金に換えたいわけでもない。
と言うか、こんな世界に勝手に送り出しておいてそれってのは、普通に最低だろ。
親として。
だから、さすがにまったく触れるべきことが起こってない部分についてはまあ触れないにしても、『俺にとって』多少でも触れたいと思ったことについては、他者から見て退屈だろうがなんだろうが、これからも触れていくさ。
それと同時に、
『触れなきゃいけないと感じるような出来事が起こらない』
という点については、俺にとって誇らしいことでもある。
だからそれを噛み締めるためにも、退屈な部分についてある程度は触れていきたいとも思ってる。
丈も、相変わらず血なまぐさい毎日ではありつつ、淡々と日常を過ごしてくれてる。深と同じだ。
マンティアンとしてたくさんの命を、地球人の感覚からすれば『残虐に』奪ってきた彼でも、そういう毎日は送れるんだよ。
それが現実だ。
<他者の人生をエンターテイメントとして面白おかしく消費したい人間>
にとってはそれこそ、
<退屈極まりないもの>
だろうな。
『何十年もの時間を費やして希少な鉱物を採集したことが、事態を大きく動かした』
なんて事実も、あくまでダイジェストで印象的な部分だけを描写して、劇的な展開の一部分として描写すれば、
<感動的なシーン>
にもなるんだろうが、その、
<何十年もの時間を掛けて地道に鉱物を採集し続けてる様子>
を丁寧に描写したところで、
『テンポが悪い』
『退屈すぎる』
と散々な評価を受けることは火を見るよりも明らかってもんだろうな。たぶん俺だってそう評価する。
けどな、それは所詮、
『誰かの地道な努力を評価してる』
というのとはまったく別のものだろうさ。
それが悪いと言いたいわけじゃない。その地道な努力を、実際に費やされた時間と共に追体験するなんてのは、もはや<拷問>だろうと俺だって思う。そんなことができる人間なんて滅多にいないからこそ強い印象を生むんだろうしな。
『すごいことだ』
と思われるんだろうしな。
だが、ごく一部を切り抜いて感動的なシーンになるように加工されたものを見て分かったような顔をされるというのも、自身の地道な努力をエンターテイメントとしてただ消費されるというのも、当人からすれば決して嬉しいものじゃないってのも理解するべきだと俺は思うね。
俺の子供達の人生についてもそうだ。親である俺にとっては、
<物語として絵になる印象的な部分>
だけがその子の人生ってわけじゃないと強く思う。自分の子供達の人生を切り売りして金に換えたいわけでもない。
と言うか、こんな世界に勝手に送り出しておいてそれってのは、普通に最低だろ。
親として。
だから、さすがにまったく触れるべきことが起こってない部分についてはまあ触れないにしても、『俺にとって』多少でも触れたいと思ったことについては、他者から見て退屈だろうがなんだろうが、これからも触れていくさ。
それと同時に、
『触れなきゃいけないと感じるような出来事が起こらない』
という点については、俺にとって誇らしいことでもある。
だからそれを噛み締めるためにも、退屈な部分についてある程度は触れていきたいとも思ってる。
丈も、相変わらず血なまぐさい毎日ではありつつ、淡々と日常を過ごしてくれてる。深と同じだ。
マンティアンとしてたくさんの命を、地球人の感覚からすれば『残虐に』奪ってきた彼でも、そういう毎日は送れるんだよ。
それが現実だ。
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