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第四世代
深編 振る舞いについての評価
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新暦〇〇三八年四月二十日
しゃべれるようになってようやく、子供は言葉を<情報>として取り入れることができるようになるわけじゃない。むしろ逆だ。しゃべれないうちから言葉を情報として取り入れているからこそ、それを基にしてしゃべれるようになっていくはずなんだ。
そのことについては、人間の脳がどのようにして言葉を理解し使えるようになるのかも概ね解明されてるんだと。
<意味のある情報>
として理解できていないうちからただただ<そういうもの>として脳は取り入れていって、十分に溜まると整理されて体系化されて、自らも<言葉>として使えるようになるとのこと。
ああそうだ。
『子供には難しいことなんか分かるわけがない』
わけじゃない。確かに最初のうちは上手く言語化できなかったりするかもしれないが、だから自分が見たことを上手く説明できなかったりするかもしれないが、その所為で『何も分かってない』ように見えるのかもしれないが、その時点ですでに見たままを情報として取り入れてはいるんだよ。
だから経験を積んで自身が取り入れた情報について言語化して理解できるようになったら、親が自分の前でやってたことの意味も理解できるようになって、それが自分にとって好ましいものか否かについても考えられるようになるんだと。
人間の赤ん坊さえ、自身が見聞きしたことを情報として取り入れていっている。それを整理して言語化できないから表現することもできなかったりするが、そのことはあくまで、
『情報として利用することができていない』
だけであって、<単なる情報>としてはしっかりと取り入れられてるんだよ。親や周囲の人間達の振る舞いについても、きちんと情報として残っていってるんだ。
で、そうして取り入れた情報を基にして、親や周囲の人間に対する評価を行うようになっていったりもする。
<反抗期>というのは、
<親がそれまで子供に対して見せてきた振る舞いについての評価>
なんだと唱える専門家もいるんだとのこと。
つまり、反抗が激しければ激しいほど、それを誘発する振る舞いを親が見せてきたということだな。
当たり前だろ? 反抗する必要がなければわざわざそんなことはしないし、しようという発想にもならないしな。
自分が子供を育ててきたからこその実感だ。
無論、親だって完璧じゃないから、そりゃ子供から反発を受けるようなことをしでかしてきたりして、それが反抗という形で現れたりすることもあるさ。でもな、親自身がそんな自分を恥じて反省することができるなら、子供だってそこまで反発する必要もなくなるんじゃないか?
しゃべれるようになってようやく、子供は言葉を<情報>として取り入れることができるようになるわけじゃない。むしろ逆だ。しゃべれないうちから言葉を情報として取り入れているからこそ、それを基にしてしゃべれるようになっていくはずなんだ。
そのことについては、人間の脳がどのようにして言葉を理解し使えるようになるのかも概ね解明されてるんだと。
<意味のある情報>
として理解できていないうちからただただ<そういうもの>として脳は取り入れていって、十分に溜まると整理されて体系化されて、自らも<言葉>として使えるようになるとのこと。
ああそうだ。
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だから経験を積んで自身が取り入れた情報について言語化して理解できるようになったら、親が自分の前でやってたことの意味も理解できるようになって、それが自分にとって好ましいものか否かについても考えられるようになるんだと。
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『情報として利用することができていない』
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