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第四世代
深編 愉しみとして
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新暦〇〇三八年三月十九日
<深にとって身の危険を感じずに済む環境>
それが結果として俺達自身にとっても安全で快適な環境である要素の一つなんだ。
彼女が常に身構えて気が立ってる状態じゃ、どんな<事故>が起こるか分かったもんじゃないしな。
野性が強い深には、地球人のような<悪意>はない。誰かを傷付け虐げることで自分が得をしようとか愉悦しようとか、そんな感性は持ってないんだ。
ネコのような動物が、狩りをするためでもないのに小さな生き物をいたぶったりするのも、あくまで『そういう習性だ』というだけであって、そこに地球人のような悪意はないんだよ。
まあ、知能の高い一部の動物には、
『愉しみとして』
他の生き物を虐げたりするのもいないわけじゃないが、だからといってそれが『悪意なのか?』というと、やっぱり地球人のそれとは違うだろうしな。
地球人の場合、『そういう動物もいる』ってことで自身の行いを正当化しようとするところがそもそも悪質だ。そういうのが『悪意だ』って言うんだ。
それが、
<いざという時に身を守るための鍛錬>
になっているというのならまだ分かる。だから、虐げ命を奪った生き物に対して敬意を払うというのなら、まあ詭弁としては上等な方だろう。が、ただただ自分の愉しみのために必要のない虐待を行ってそれで詭弁を弄して自己正当化を図ろうっていうんなら、やっぱり悪質で悪辣ってもんじゃないか?
それに俺達がロボットを配しているのは、<外敵に対する備え>というだけじゃなくて、こちらから向こうに対して過剰に干渉しないようにするためでもあるんだ。
『必要とあれば朋群人側に対して忠告を与え、野生の生き物達への過度な干渉を未然に防ぐ』
という。
それが結局、お互いのためでもあるはずだ。無駄な衝突を回避するためには。
わざわざ自分から相手の攻撃を誘うようなことをする必要はないだろう? ましてや野生の生き物相手じゃ、たいていは向こうもわざわざそんなことをしようとは思ってないだろうしな。
これまた何度も言うが、野性の生き物は基本的に臆病で、普通は危険を回避しようとするんだよ。
地球人以外なら自らの愉しみとか、生きる上では必ずしも必要のない余分な愉悦のために進んで危険を作るだとか、そんなことをするのは本当に例外的なものでしかないわけで。
なんでそれをわきまえないんだろうな。ましてや詭弁を並べて正当化してまでなんてのは、むしろ意味不明ってもんじゃないか?
ここで暮らしてきた俺の実感としてはそうだ。
<深にとって身の危険を感じずに済む環境>
それが結果として俺達自身にとっても安全で快適な環境である要素の一つなんだ。
彼女が常に身構えて気が立ってる状態じゃ、どんな<事故>が起こるか分かったもんじゃないしな。
野性が強い深には、地球人のような<悪意>はない。誰かを傷付け虐げることで自分が得をしようとか愉悦しようとか、そんな感性は持ってないんだ。
ネコのような動物が、狩りをするためでもないのに小さな生き物をいたぶったりするのも、あくまで『そういう習性だ』というだけであって、そこに地球人のような悪意はないんだよ。
まあ、知能の高い一部の動物には、
『愉しみとして』
他の生き物を虐げたりするのもいないわけじゃないが、だからといってそれが『悪意なのか?』というと、やっぱり地球人のそれとは違うだろうしな。
地球人の場合、『そういう動物もいる』ってことで自身の行いを正当化しようとするところがそもそも悪質だ。そういうのが『悪意だ』って言うんだ。
それが、
<いざという時に身を守るための鍛錬>
になっているというのならまだ分かる。だから、虐げ命を奪った生き物に対して敬意を払うというのなら、まあ詭弁としては上等な方だろう。が、ただただ自分の愉しみのために必要のない虐待を行ってそれで詭弁を弄して自己正当化を図ろうっていうんなら、やっぱり悪質で悪辣ってもんじゃないか?
それに俺達がロボットを配しているのは、<外敵に対する備え>というだけじゃなくて、こちらから向こうに対して過剰に干渉しないようにするためでもあるんだ。
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という。
それが結局、お互いのためでもあるはずだ。無駄な衝突を回避するためには。
わざわざ自分から相手の攻撃を誘うようなことをする必要はないだろう? ましてや野生の生き物相手じゃ、たいていは向こうもわざわざそんなことをしようとは思ってないだろうしな。
これまた何度も言うが、野性の生き物は基本的に臆病で、普通は危険を回避しようとするんだよ。
地球人以外なら自らの愉しみとか、生きる上では必ずしも必要のない余分な愉悦のために進んで危険を作るだとか、そんなことをするのは本当に例外的なものでしかないわけで。
なんでそれをわきまえないんだろうな。ましてや詭弁を並べて正当化してまでなんてのは、むしろ意味不明ってもんじゃないか?
ここで暮らしてきた俺の実感としてはそうだ。
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