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第三世代

モニカとハートマン編 作業

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ロボットとしての性能だけで見るなら、アリスもドライツェンも<玩具おもちゃ>の域を出ないものとも言える。子供向けの<ペットロボット>と比べたらAIの性能や出力についてはこちらが上でも、機体自体の性能的には大きな差はないだろう。

それでも、AIの性能についてはさすがに<子供の玩具おもちゃ>とは言い難いものになったから(もっとも、エレクシア達のそれに比べれば玩具おもちゃ同然ではある)、機体の性能を補ってくれるはずだ。

そういう部分も含めて、少なくとも人間と同等の働きはできるようになった。

むしろ、セシリアでさえ、日常のあれこれを手伝ってもらう程度の使い方なら、過剰品質もいいところなんだ。ましてや要人警護仕様のエレクシアなんて、一般家庭じゃ宝の持ち腐れ過ぎる。しかも高価で、かつ手続きが面倒だから、よっぽどの物好きでないと一般人が要人警護仕様機なんて選ばない。

エレクシアの場合は、<型遅れかつ無茶な改造が施されたジャンク品>だったことで、<恒星間航行技術ハイパードライブ付きのクルーザー(=光莉ひかり号)>込みで通常の中古品よりも少し高い程度で済んだという。

なんて諸々はありつつも、モニカとハートマンは十分にビアンカのサポートをこなしてくれてる。

先ほども言ったようにルコアと一緒にビアンカが朝食の用意を始めると、モニカはすぐそばに控えて、待機する。必要となればいつでもサポートができるようにだ。

一方、ハートマンの方は、監視カメラ映像を受信してコーネリアス号周囲の監視をしつつ、ドーベルマンMPMを引き連れてコーネリアス号船内の掃除だ。

基本的にはごく限られた区画しか利用はしていないものの、今後、また新たにコーネリアス号の乗員の誰かが現れないとも限らないので、元乗員の私室は特に念入りに清掃する。

まあ、本来なら掃除とかについてはアリスであるモニカの役目ではあるものの、全長二百メートル級の惑星探査船であるコーネリアス号をモニカだけで掃除するのはさすがに無理があるからな。脅威が確認できない限りはドライツェンであるハートマンにもこの種の作業を行ってもらうさ。

それに、警備用に設計したと言っても、マニピュレータの構造的にアリスほどは繊細な作業ができないことで料理とかには向いてないというだけで、掃除くらいなら問題なくできるんだよ。

ちなみに、床掃除だけなら、コーネリアス号に元々装備されていた<お掃除ロボット>でもある程度はできる。が、用途を限定するために単機能で抑えられている<お掃除ロボット>だと複雑な掃除はできない。そこは、モニカとハートマンが常駐するまでは、セシリアやメイフェアやイレーネがメンテナンスを受けに行った際に交代で作業してくれてたな。

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