我が娘が風呂上りにマッパで薄暗い部屋でPCの画面を見ながら不気味な笑い声を上げてるんだが?

私の名前は久遠観音(くどおかんね)、33歳。今年20歳になる娘を持つシングルマザーだ。『33歳で20歳の娘?』って思うかもしれないけど、娘はダンナの連れ子だからね。別に不思議じゃないでしょ。

世の中じゃ、『子連れ再婚は上手くいかない』みたいに言われることも多いみたいだけど、そんなの、<上手くいかない例>がことさら取り上げられるからそんな印象が抱かれるだけで、上手くいってるところは上手くいってんだよ。上手くいってるからこそいちいち取り上げられない。だから見えない。

それだけの話でしょ。

親子関係だって結局はただの<人間関係>。相手を人間だと思えば自ずと接し方も分かる。

<自分の子供>って認識には、どうにも、『子供は親に従うべきだ』って思い込みもセットになってるみたいだね。だから上手くいかないんだよ。

相手は人間。<自分とは別の人間>。自分の思い通りになんていくわけない。

当たり前でしょ? それなりに生きてきたなら、そのことを散々思い知らされてきたでしょ? 自分だって他人の思い通りになんて生きられないじゃん。

その<当たり前>を受け入れられたら、そんなに難しいことじゃないんだよ。

私は、娘からそのことを改めて教わったんだ。

   

筆者より。

なろうとカクヨムでも同時連載します。

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